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2026年8月2日日曜日

長野県を制するか『山三純米大吟醸山恵錦四割五分うすにごり生酒』

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8月に入り、お盆前の仕事も佳境に入っておりますが、今年はここ数年に比べ涼しい夏だと思っています。昨年、一昨年は猛暑で、もうこのまま倒れて死ぬんじゃないかと思った時もありましたが、今年は割と余裕です。屋外での作業なので、常に熱中症と隣り合わせのため、水分・塩分・休憩等、十分に対策を講じて頑張っております。

さて、いつも仕事や日本酒でお世話になっているF君より、『山三』って知ってますかと問われ、勉強不足の私は「まだ、呑んだ事は無いなぁ」と答えたところ、そのお酒をお中元として頂戴しました。銘柄は知りませんでしたが、うすにごりの生酒とあればマズイお酒はありません。ありがとう~!。

『山三純米大吟醸山恵錦四割五分うすにごり生酒』は長野県上田市の山三酒造が醸しており、創業は幕末の慶応三年(1867年)で、主力酒は『真田六文銭』でした。しかし、造り手の高齢化や設備の老朽化で、2015年より休蔵状態となっていましたが、佐久市出身でIT業界出身の現蔵主が2023年に酒造事業を引き継ぎ、元の山三酒造の名前で再開させました。

また、酒造りには杜氏が必要なので、京都のハクレイ酒造より才能ある若き杜氏を招き、蔵名を冠した新銘柄『山三』を発表しています。

堂々の山三   山恵錦うすにごり



裏書をどうぞ  酒色は滓がらみ

『山三純米大吟醸山恵錦四割五分うすにごり生酒』の酒米は、長野県が2019年に「山田錦」を超える酒米を目指し品種改良して造った、心白が大きくアミノ酸の少ない酒米が「山恵錦」です。その「山恵錦」を45%まで磨いた大吟醸で、酵母は非公表。仕込み水は、獨鈷山の雪どけ水の伏流水を使い、日本酒度-2,酸度1.5、ALC15%のうすにごりの生酒です。う~ん、一番好きなタイプのお酒かも。

開栓するとシュッと音がします。いい音!。蛇の目に注ぐと、うすい滓が漂っています。香りは爽やかな果実感でフルーティ。期待が高まる中、口に含むと爽やかにジューシー。舌に微発泡のような旨味が刺さります。呑み込むとほっぺの内側に旨味ののった酸が刺さりました。最後は仄かに苦みでキレてゆきました。う~ん『天美』の桃色っぽい味わいに似ており、感動すら覚えました。これは今年のランキングに入るなぁ。

『信州亀齢』や『川中島幻舞』、『ソガペール』等々、美味しいお酒はキラ星の如くありますが、これらを制して長野県の第一位を獲れる素質は十分にあるなぁと思える味わいのお酒でした。♪

\(。・_・。)ノ

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2026年4月19日日曜日

杜氏 千野麻里子が醸す『川中島幻舞特別純米山田錦無濾過生』

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4月に入り福寿草や水仙が咲いています。また沈丁花も玄関の脇で咲き、甘い香りにうっとりしています。鉢で冬を越したサフィニアやゼラニウムにも花が付きました。いろんな草花たちから初春を実感させてもらっています。

さて先日、家の近くにある「加藤酒店」さんの入り口のガラスに、『幻舞』入荷しましたという紙が貼られていました。目ざとく見つけた私は、早速伺って購入する事に。大型冷蔵庫が何台も並ぶ店内は、日本酒の極楽浄土の様で、目的は『幻舞』購入なのに目移りしてしまいます。たくさんのお酒の中で発見したのが『川中島幻舞特別純米山田錦無濾過生』でした。

このお酒は、長野県長野市川中島町の酒蔵、酒千蔵野(しゅせんくらの)で、創業は天文9年(1540年)と種子島に鉄砲が伝わる3年前に創業しています。その古さと云ったら、日本全国でも7番目に古く、かの武田信玄公が川中島の合戦でここの酒を所望したことでも有名です。酒蔵は犀川と千曲川に囲まれた扇状地にあるため、地下には酒造りに必要な水が豊富にある場所です。

杜氏は長野県で初の女性杜氏の千野麻里子さんで、酒米の田植えから稲刈りまでもやってのける職人気質です。心から旨いと云える酒を醸すため「心で醸す酒」「心が感じる酒」を守り続けています。

川中島幻舞  しぼりたて



裏書きをどうぞ 酒色は透明

『川中島幻舞特別純米山田錦無濾過生』の酒米は、首ラベルの通り酒造好適米の絶対王者「山田錦」を59%まで磨いて使っており、そのためコスパも最高。酵母、酸度、日本酒度は明示していませんが、仕込み水は酒蔵内にある井戸から汲み上げる、千曲川、犀川の伏流水で醸した、日本酒度+4、酸度1.6、ALC16度の無濾過搾りたての生酒です。どう考えても美味しそう!。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは生酒特有の麹の香りが優しく鼻腔をくすぐります。口に含むと重厚な甘さなのにスッキリとした呑み口。それが10秒後には苦みに変わり、口腔をジワジワさせながら酸味でキレてゆきました。やっぱり『川中島幻舞』は旨い!。

昨年秋に掘り起こし、稲わらの中で保管していたグラジオラスの球根を、そろそろ植えようと考えています。お盆に花が咲くように考えて植えるつもりですが、そうそう上手くいくものではありません。まぁ、頑張ってみますが。♪

\(。・_・。)ノ

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2025年1月5日日曜日

久々の海ぼうずさんで『いづみ橋しぼりたて楽風舞純米吟醸』

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昨年の大晦日にも「お節」造りに挑戦し、お正月にはテレビを見ながらお節を頂きました。自分の好きな献立ばかりが入っているので、美味しくないハズがありません。が、お正月太りは確実です。今回のエビチリは絶品だったなぁ。







今年のお節はこれだ!

さて、昨年12月の中旬、お世話になっている建設会社常務のN氏にお誘い頂き、久々の「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんに伺いました。メンバーは元日本酒クラブのN氏、H氏、彼らの友人T氏の4名です。

呑み放題エリア  量り売りエリア

先ず、N常務が乾杯のために冷蔵庫から取り出したのは、神奈川県海老名市で幕末安政4年(1857)創業の泉橋酒造が醸す『いずみ橋しぼりたて楽風舞純米吟醸』でした。全ての米を自社で精米しており、全てのお酒が純米造りの酒蔵です。シンボルマークは「赤とんぼ」で、生き物を守る環境保全型の農業をモットーにしています。

このお酒のコンセプトは「とんぼの越冬卵と雪だるまラベル」で、雪の結晶と雪だるまに目がいきがちですが、実は冬の田んぼを象徴とした雪だるまと、足元には春を待つ「とんぼの越冬卵」がデザインされており、この卵こそがいずれヤゴになりトンボとなるのです。



いづみ橋しぼりたて  裏書をどうぞ

酒米は酒造好適米の「楽風舞」で、「五百万石」と食用米の「どんとこい」を

交配させて誕生させた新種の酒米です。その「楽風舞」を55%まで削った純米吟醸で、酵母は華やかな香りの協会901号を使い、丹沢山系の伏流水で醸した、『いずみ橋』の新酒第一号となります。日本酒度と酸度は非公表、ALC16度のお酒です。

 『いずみ橋しぼりたて楽風舞純米吟醸』の酒色は、雪だるまの絵柄から濁っているような気になりますが、無色透明です。グラスに注ぐと、香りはフレッシュ&フルーティ。口に含むと甘酸っぱい呑み口で、直ぐに酸と苦みがきて、スッキリとキレてゆきました。そもそも『いずみ橋』は割と辛いのを知っていたので、そのバランスの旨味を評価しつつ次のお酒を探しました。

よこやまSILVER  川中島幻舞美山錦

 冷蔵庫に近い私が選んだお酒は、長崎県壱岐のお酒『よこやまSILVER7純米吟醸白無濾過生原酒』で、先日日本酒通のF君に頂いており、その旨さは確認済みです。その次に冷蔵庫の中から発掘したのは、『川中島幻舞純米吟醸美山錦無濾過生原酒』でした。

 このお酒は日本で7番目に古い酒蔵で、創業が天文9年(1540)の株式会社酒千蔵野(しゅせんくらの)が醸しています。1540年といえば種子島に鉄砲が伝わるチョット前で、いかに古いか分かります。また、かの武田信玄が呑んだお酒としても有名です。長野県長野市川中島の、北アルプスを源流に持つ「犀川」と、八ヶ岳を源流に持つ「千曲川」に囲まれた扇状地に蔵は立っています。

 代々女系家族で、現在の杜氏の千野麻里子さんも一人娘だったため、小さい頃から祖父母に蔵を引き継ぐように教育されており、東京農大で醸造学を学び、その後、国税庁醸造試験所で2年間の研修を修めた後に長野の実家の酒蔵に戻っています。「心で醸す酒」「心が感じる酒」にこだわって、一切手を抜かずに『川中島幻舞』を醸しています。

『川中島幻舞純米吟醸美山錦無濾過生原酒』の酒米は酒造好適米の美山錦を49%まで磨いた実質大吟醸で、酵母は非公表ですが、仕込み水には犀川と千曲川の伏流水を使った、日本酒度+3、酸度1.6、ALC17%の無濾過の生原酒です。グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかにフルーティ。口に含むとジューシーな甘さを感じ、優しい酸とのバランスが秀逸です。呑み込んだ後の苦みもそれ程感じる事が無く、もう旨いの一言。美山錦は辛さがあって、ここまで甘さを出せないと思っていましたが、杜氏の力量に驚きました。

山形正宗稲造  黒龍純米吟醸

尾瀬の雪どけ  甲子夜光

陸奥八仙シルバー  越の誉生原酒

雨降生酛別誂  飛鸞にこまる

女将さんよりラストオーダーの声が掛かり、最後は長崎の『飛鸞にこまる無濾過生』で終了です。しかし、N常務はこれで良しとせず『而今千本錦火入れ』、『花邑純米大吟醸愛山』を次々発注し、酩酊モードに突入でした。

而今千本錦   花邑大吟醸愛山







楽しく語らう友人たち

お開きとなり三人は六日町側へ、私はN常務にお礼を述べつつ、三日町側へと店の前で分かれました。さすがに三人は家路に着いたと思いますが、タフな方々なのでその後の行方は知れません。昨年の10月1日に転倒し擦過傷を負った時には、タクシーが全く捕まらず、仕方なく家路を辿っていて転倒しました。今回はタクシーがある内でラッキーでした。多分問題はそこじゃないとは思いますが。♪

\(。・_・。)ノ

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2024年8月19日月曜日

続・友人たちと憩う『光栄菊月光純米大吟醸うすにごり生原酒』

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今回は先週の「海ぼうず」さんでの懇親会の続きとなります。100分呑み放題で12種類のお酒を頂戴しました。ラストオーダーは『花芽実特別純米滓がらみ生原酒』で中締めのはずが、酔いに任せて最上段のお酒に手が伸びてしまいました。ここで止めておけばよかったのになぁ。

先ず、N常務がこれっと指を刺したのが、三重県の至宝『而今雄町火入れ』でした。同じ「火入れ」でも旨さのケタが違います。勢いそのままに、みんなでグイッと吞んで「旨い!!」と連呼。「よーし!」と勢いに乗って次に頂いたのが『光栄菊月光純米大吟醸うすにごり生原酒』でした。

而今雄町火入  光栄菊月光

このお酒は今、入手困難酒に数えられるお酒で、佐賀県小城市の光栄菊酒造が醸しており、明治4年に創業ですが平成18年に一回廃業しています。しかしその廃業した酒蔵を現在の蔵主が買い取り、銘柄もそのまま引き継ぎました。購入した酒蔵は建物や醸造設備の傷みが激しく、屋根や内外装を張り替え、醸造設備も殆ど全部を新たに揃えました。また、愛知県の藤市酒造で『菊鷹』を醸していた杜氏に参加してもらい、新『光栄菊』を立ち上げました。

3年目で『鍋島』や『東鶴』『東一』と第1位を競るお酒となって、5年目の今では入手困難酒の仲間入りをして、通販では一人様1本限りの注意書きが付いたり、抽選会に取り上げられたりしています。

『光栄菊月光純米大吟醸うすにごり生原酒』の酒米は「山田錦」にも引けを取らないと云われる「八反錦」。心白が大きく溶けやすい性質を持った酒米です。多分それを50%まで磨いた大吟醸でしょう。酛造りに時間を掛けながら醸し、酵母は非公開ですが、菊鷹が使っていた8号酵母かも。仕込み水には清水川の伏流水を使った無濾過生原酒です。うすにごりの生原酒なのにアルコール度数は14%と割と低アルコールに仕上げています。スペックは非公表としていますが、日本酒度は-5、酸度2.0くらいでしょうか。

グラスに注ぐと、おりがらみらしく濁っています。香りは華やかにパインの香りが。口に含むと驚くほど華やかでジューシー。本日のイチバンです。甘さはそれなりですが、酸がジューシーです。甘さ・酸・辛さのバランスが良い、素晴らしいお酒でした。

ジューシーな余韻を楽しみながら、『光栄菊』より美味しいお酒をと次に選んだのが、こちらも入手困難酒の『信州亀齢ひとごこち無濾過生原酒』です。このお酒は長野県上田市の岡崎酒造が醸しており、創業は江戸初期の寛文5年(1665)の老舗です。酒名は「鶴は千年、亀は万年」と蔵と呑む人たちの長寿を願って命名されています。しかし、先代のお酒は売れず、蔵の存亡の危機が迫っていました。三人娘のうちの三女が蔵を継ぐために東京農大で醸造学を学び、またいろんな杜氏からも酒造りを学ぶ事で、自身が美味しいと思えるお酒を造り始めました。そのお酒が口コミで徐々に人気が出始め、今では入手困難酒となっています。

女将さんが注ぐ  信州亀齢です

『信州亀齢ひとごこち無濾過生原酒』の酒米は酒名の通り酒造好適米「ひとごこち」を55%に磨いて使っています。「美山錦」より大粒で心白の発現が良く、淡麗な味わいのお酒になるようです。酵母は蔵付きの酵母。菅平水系の水で仕込んだお酒で、無濾過の生原酒のまま壜に詰められており、スペックは非公表となっています。

蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明で、香りは華やでフルーティ。口に含むとフレッシュで、口の中にピリピリとしたガス感が。フルーティな甘さと果実のような酸味。呑み込むと辛さや苦味は無く、酸の心地よさを湛えながらキレてゆきました。

シメには『純米吟醸寫樂播州愛山』で打ち止めです。バナナかメロンかという香りに、愛山らしい甘酸っぱさがジューシーで、こちらも次元の違うお酒だと感心致しました。







寫樂純吟愛山

結局、しこたま日本酒を頂きました。ウチの奥様の「あまり酔っぱらわないようにね!」という言葉が、最初の内は頭の9割を占めていましたが、呑み進むうちに7割5割3割と少なくなって、結局、思いっきり酔って帰りました。和らぎ水も大ジョッキで2杯は飲んだのに。「失敗は成功の母」といいますが、本当でしょうか。「懲りないねぇ」という言葉が浮かぶ昨今です。♪

\(。・_・。)ノ

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2024年3月3日日曜日

久々の「海ぼうず」さんで『互 純米吟醸生原酒』

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昨年の10月1日に酒に酔って転倒し、けっこうな擦過傷で1ヶ月の禁酒をしました。またそれ以来、外での飲酒が全面禁酒となって、今年の1月末までは居酒屋等での飲酒をしていませんでしたが、2月になり奥様よりGOサインが出て、待ちに待った「海ぼうず」さんに、高校の同級生のO君と行ってきました。彼とは若い時分にナイターバスケットで同じチームの仲間でした。私はとっくに引退しましたが、彼は今でも現役の選手というスポーツマンなのです。

さて、久々の「海ぼうず」さんの暖簾をくぐり「今晩は。お久しぶりです」と挨拶させて頂くと、お店の皆さんは元気そうで、「柳町さん、久しぶり!。今年もよろしくお願いします」と笑顔が溢れました。うれし~!。冷蔵庫の呑み放題エリアを拝見すると、殆どが生酒、しかも無濾過原酒や純米大吟醸という素晴らしさで、落涙しそうでした。「ほんじを落とさないように」という奥様の言葉が頭を過り、量より質で選び呑ませて頂きました。

上段は量り売り 中段は呑み放題

下段も呑み放題 市野屋山廃生原酒

乾杯のお酒はO君がビール。私はもちろん誰が何と言おうと日本酒で、ジョッキ片手の彼を待たせて慎重に選んだのが、長野県大町市の市野屋が醸す『市野屋山廃純米風さやか無濾過生原酒』です。この酒蔵は、創業が江戸末期の慶応元年(1865)で、北アルプスの麓、立山アルペンルートの長野県側の玄関口に位置した立地となっており、北アルプスの伏流水を信濃大町の名水「女清水」として酒造りに使っています。また、杜氏は何と男女二人体制で、2023年には新たなブランド『龍水泉』を立ち上げるなど、「山廃造り」「生酛造り」を基調にした酒造りを行っています。昨年開催されたイタリア最大の日本酒コンテスト【ミラノ酒チャレンジ】で金賞を受賞するなど、世界へ向けての準備も着々と進めているようです。

『市野屋山廃純米風さやか無濾過生原酒』の酒米は「風さやか」で、長野県が開発した食用米です。心白が大きく醗酵しやすい特徴があるため、酒米で使うことになりました。今回は70%まで磨いています。酵母は酸の生成が少なく香気の高い協会901酵母で、日本酒度+0.5、酸度1.9、ALC15度に仕上げました。

乾杯と共にグラスの香りを利くと、酸の強そうな香り。口に含むと仄かな甘さが瞬時に酸と置き換わって、辛さを残してキレてゆきます。酸度1.9はダテではないようで、きんきの煮付けが超美味しく味わえました。

高龗朱無濾過  互 先発

次は『たかちよ』で有名な高千代酒造の本醸造でアル添『高龗 朱 無濾過』をグイッと頂き、そして長野県上田市の沓掛酒造が醸す『互 先発 純米吟醸生原酒あらばしり』です。創業は元禄年間で1950年に沓掛酒造となり、『福無量』を主力酒としていましたが、2006年に新ブランドの互(GO)を発売しています。『互』のコンセプトは「酸のバリエーションを楽しむ」で、今回の「先発」のほかに「中継ぎ」「抑え」「隠し玉」など野球に因んだ品名になっています。

酒米は長野県産「ひとごこち」を55%まで磨いて使い、酵母は協会701号、仕込み水には上田菅平水系の水で醸し、日本酒度は-5、酸度1.8、ALC16度の荒走りの生原酒です。香りは華やかでフルーティさを伴っています。口に含むとスッキリとした口当たりで、甘さも感じますがシャープな酸と、呑み込んだ際の渋みが際立ちます。バランスが良く米の旨味がしっかり伝わる食中酒でした。せんべい汁が美味しいのなんのって。

尾瀬の雪どけ  天領盃生原酒

割と酸の強いお酒が続いたので、ジューシーな路線のチョイスで次に間違いのない『尾瀬の雪どけ純米大吟醸うすにごり』を2杯頂きました。続いて頂いたのが新潟県佐渡市の天領盃酒造が醸す『天領盃純米吟醸しぼりたて生原酒』です。社長の加登氏は大学を卒業後24歳で、「青雲の志」から休眠している酒蔵を買い取って、2018年3月に全国最年少の蔵主兼酒造責任者となっています。若いのにやるなぁ。その酒蔵が醸す新酒第一弾は、上槽翌日に壜詰めして氷温貯蔵した新酒の『天領盃純米吟醸しぼりたて生原酒』です。

酒米は酒造好適米の雄「五百万石」を58%まで磨いて使い、酵母は協会901号酵母、仕込み水は金北山より40年掛けて湧き上がる水で醸したお酒で、ALC16度、日本酒度や酸度は非公開としています。

香りは華やかでフルーティ。口に含むと優しい甘さと穏やかな酸で、口明けで呑むともっと甘さが際立ったお酒だろうなぁと感じたお酒です。

開春超辛口  喜久酔特純

一白水成  尾瀬ゆきだるま

寒菊銀海99  町田酒造







O君と二人で

その後も島根の『開春初しぼり純米超辛口』、静岡の『喜久酔特別純米』、秋田の『一白水成特別純米ささにごり生』を2杯、群馬の『純米大吟醸尾瀬ゆきだるま生』を2杯、千葉の『寒菊銀海オーシャン99純米吟醸生原酒』を頂き、シメには群馬の『町田酒造特別純米55五百万石直汲み』でお開きとなりました。

 久々のO君との語らいはとても楽しく、それに輪を掛けて居酒屋呑みも楽しく、奥様に次回も笑顔で送り出してもらえるように、アルコールが回らないうちにタクシーで帰宅しました。♪

\(。・_・。)ノ

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2023年12月10日日曜日

入手困難酒『信州亀齢ひとごこち純米吟醸無濾過生原酒』

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年に何回か私が仕事でお世話になっている方々を、私の自宅にお招きして酒宴を催しております。日本酒専用冷蔵庫を持つF君が、自身のチョイスでお酒を持ち込んでくれるのですが、普通の日本酒ではありません。今回も自信満々のお酒を持って、F君、H君が我が家を訪ねてくれました。

毎回料理担当は私で、今回は魚祭りと称し「エビとキノコのオイスターソース炒め」「魚肉ソーセージのコロコロ焼き」「さば缶みそニラもやし」「えんがわのユッケ」、そして購入した「焼き魚」「お刺身」、またお肉料理も一品「豚肉としめじの味噌チーズ炒め」を準備しました。減量中のF君のためにカロリー控えめの料理としています。

今回F君が自信満々で持ち込んでくれたお酒は『田酒NEWYEARボトル2023純米吟醸生酒(卯)』(四合瓶)、『みむろ杉木桶菩提酛』(四合瓶)、『信州亀齢ひとごこち純米吟醸無濾過生原酒』(一升瓶)の3本。相変わらずの垂涎の品揃えは、さすが日本酒通で私を唸らせるには十分過ぎます。

さてF君が乾杯酒に選んだのは、青森県青森市の西田酒造店が醸す『田酒NEWYEARボトル2023純米吟醸生酒(卯)』です。『田酒』は日本酒ランキングでは常に上位にあり、プレミアが付いている人気酒でもあります。創業は明治11年で、創業時からの主力銘柄は『喜久泉』。昭和45年頃からウイスキーやビールなどの台頭で、日本酒の消費量が低下し、各酒蔵の存続が危うい状況になりますが、当時の蔵主はこの危機を脱するために、アル添では無く純米酒で「本物の日本酒」を造ろうと決起し、4年の歳月を注いで『田酒』を誕生させました。転機は昭和56年、雑誌【特選街】で企画された「うまい酒コンテスト」で、『田酒』が第一位となり全国へその名が知れ渡り、一躍人気銘柄へと駆け上がりました。『田酒』の酒名は「大切な米の獲れる大切な田んぼ」を尊重して命名されています。

田酒干支ラベル  裏書をどうぞ

酒色は透明で   今回の料理

『田酒NEWYEARボトル2023純米吟醸生酒(卯)』の酒米は青森県が誇る酒造好適米「華想い」を50%まで磨いて使い、八甲田山系の伏流水(軟水)で醸した、ALC16度、日本酒度±0、酸度1.5のお酒です。

開栓するとシュッとガスが抜ける音がしました。蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは仄かですがフルーティな吟醸香。口に含むと甘さ控えめのフルーティな第一印象。フレッシュで爽快な生酒の味わいに、くどさの無い酸味がバランスよく旨味となっています。すきっ腹に堪えましたがお代わりして頂きました。

四合瓶の乾杯酒はアッという間に空になり、F君チョイスの2本目のお酒が冷蔵庫より登場します。そのお酒は立派な黒い箱に入った『みむろ杉木桶菩提酛』でした。

このお酒は、奈良県桜井市の今西酒造が醸しており、創業は万治3年(1660)創業で、名前の由来は地元の三輪山を古来より三諸山とも呼んでおり、その山の杉の木には神が宿るとされたことから『みむろ杉』としています。またこのお酒は日本最古の清酒醸造法で醸されており、生酛系酒母の原形が「菩提酛」である事から、再現して仕込んだこのお酒に『みむろ杉木桶菩提酛』と命名しました。そして全てを香りの良い「吉野杉」の木桶で醸すことで、独特の味わいを生んでいます。ラベルのテーマは大神神社の「神仏習合」、形状は蓮の葉。中のデザインは白蛇と兎、そしてササユリです。

酒米は酒米の絶対王者「山田錦」を使い、蔵内の井戸より湧き上がる三輪山の伏流水で醸し、ALC14度、日本酒度+3、酸度1.7のお酒に仕上げました。

みむろ杉の箱  ラベルは蓮の葉




裏書をどうぞ  酒色は透明

蛇の目に注ぐと酒色は透明。香りは仄かに乳酸系で、口に含むと仄かに杉樽の味わいが。また、舌にピリっと感じて、呑み込むと鼻腔から木の香りが抜けるようでした。呑み込むと辛味でキレますが、苦味はありません。そうそう呑んだ事のない複雑な味わいでしたが、日本最古の酒母はこんな味だったんだぁと感慨に浸った次第です。

さて、シメの3本目は、ここ数年で一気に入手困難酒となってしまった、『信州亀齢ひとごこち純米吟醸無濾過生原酒』です。このお酒は、長野県上田市で創業が江戸初期の寛文5年(1665)の岡崎酒造が醸しており、酒名は「鶴は千年、亀は万年」と蔵と呑む人たちの長寿を願って命名されています。しかし、先代のお酒は売れず、蔵の存亡の危機が迫っていました。三人娘のうちの三女が蔵を継ぐべく東京農大で醸造学を学び、またいろんな杜氏からも学ぶ事で、自身が美味しいと思えるお酒を造り始めました。そのお酒が口コミで徐々に人気が出始め、今では入手困難酒というシンデレラストーリーです。

信州亀齢  首ラベル

シンプルラベル 裏書をどうぞ

酒色は透明 4回撮り直して

酒米はラベルの通り酒造好適米「ひとごこち」を55%に磨いて使っており、「美山錦」より大粒で心白の発現が良く、淡麗な味わいのお酒になるようです。酵母は蔵付きの酵母。菅平水系の水で仕込んだお酒で、スペックは非公表となっています。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは華やか過ぎないほどのフルーティな香りが。口に含むとフレッシュで、口の中でピリピリ、シュワッとガス感が。マイルドな甘さと爽やかな酸味。呑み込むと甘さを伴いながらキレてゆきました。なるほど淡麗な味わいの「ひとごこち」を、上手に肉付けして旨味たっぷりのお酒にした、杜氏の手腕に驚きつつ一升瓶は空になりました。

 今回のお酒のチョイスも驚きのお酒ばかり。値段を気にせずに頂いておりますが、居酒屋で呑んだらとんでもない金額になるのではと、気を揉んでおりますが、F君に感謝しながら頂きました。そして、一人当たり六合の、秋の夜長は静かに更けてゆきました。♪

\(。・_・。)ノ