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2026年5月10日日曜日

小幡建設工業の安全大会 乾杯は『瀧自慢純米にごり生酒』

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私が以前勤めていた小幡建設工業の安全大会が、八戸パークホテルで行われるので参加して下さいとの連絡を頂き、喜んで参加させて頂きました。建設会社は安全第一ですよねぇ。

参加者は、協力業者様がパッと見200名ほどで、第1部は元労基署のOBが「墜落災害の防止について」と題し、資料を基に30分ほど講演しました。この種の事故は建設業の災害の中では群を抜いて多く、参加者の皆さんは真剣に話を聞いておりました。

さて第2部はいよいよ懇親会となります。小幡建設工業の社員も含め、全員で事故防止を祈念しながら乾杯をしました。私が乾杯で頂戴したお酒は、主催者が準備したであろう、三重県名張市で創業が明治元年(1868)の瀧自慢酒造が醸す『瀧自慢純米にごり生酒』でした。いいお酒を準備ましたねぇ。酒蔵は三重県と奈良県との県境で、忍者が有名な伊賀盆地にあります。もしかして、末裔の方々が忍びでお酒を造っているのかも・・それは無いか。

蔵名・酒名の瀧自慢は、滝百選に選ばれるほど自慢の「赤目四十八滝」の山麓で造られている事から名付けられています。「自分が呑みたいと思う酒、自分が呑んで美味しいと思う酒を造る」を信念に「百人が一杯呑む酒より、一人が百杯呑みたくなる酒」を目指している、石高は六百石の小さな酒蔵です。

2016年の伊勢志摩サミットでは、ワーキングランチで『瀧自慢純米大吟醸』が乾杯酒と食中酒に採用されています。それくらいの力量の酒蔵なので、もちろんIWC等でも金賞を獲っているお酒が多数あります。

瀧自慢にごり  白く濁って

『瀧自慢純米にごり生酒』の酒米は、酒造好適米の雄「五百万石」を60%まで磨いて使っています。酵母は蔵内の直培養酵母を使い、平成の名水100選「赤目四十八滝」の伏流水で醸し、出来たての生きた醪を壜に詰め、二次発酵をさせています。日本酒度+4、酸度1.3、ALC16%の「吹き出し注意」の生酒です。

開栓するとボンッと大きな音がしました。吹き出しはしませんでしたが、壜内に泡が立っています。デキャンタに注ぐと酒色は滓でやや濁っており、また発泡した泡がビールのように水面に浮かんでいます。イイね!。

香りは華やかでフルーティな香り。口に含むとシュワシュワとガス感があり、酸味も心地よくラムネのように爽やかな口当たり。日本酒度が+4でもかなり甘さを感じ、呑みやすいのでグイグイと口に運んでしまいました。旨味たっぷりのお酒で、周りの方々に誰彼なく勧めました。

八戸酒造の裏男山  豊盃純米大吟醸

社員の方々と  新部長様と







お客様のK氏と

その後も八戸酒造の『裏男山超辛純米生原酒』や、弘前市の三浦酒造が醸す結構高価な『豊盃純米大吟醸こぎん刺し山田錦39%』を頂戴しながら、社員の方々と旧交を温め懇談し、時間はあっという間に過ぎてゆきました。小幡建設工業の社長や会長にもご挨拶させて頂きましたが、温かな労いの言葉を頂戴し、ほっこりとした心持ちでタクシーに乗り帰路に着きました。来年も是非呼んでほしいなぁ。♪

\(。・_・。)ノ

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2025年12月1日月曜日

三人で乾杯の後は『十四代 龍の落とし子 大極上生』(後編)

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ここ何年か、以前勤めていた会社の社員の人たちと、一緒にお酒を呑む機会に恵まれ、彼らが持ち込む美味しい日本酒を、三人で頂いております。乾杯は入手困難酒の『純米大吟醸 金雀有機米』で乾杯しました。今回は二本目のお酒から始まります。

その二本目は、創業が元和元年(1615)の高木酒造が醸す、その名も気高き『十四代 龍の落とし子大極上生』です。持ってくるか~、こんな酒を~。高木酒造は、豪雪地域の山形県村山市にあり、主力酒は今も販売している『朝日鷹』でしたが、平成6年に十五代目の杜氏の高木顕統(あきつな)さんが、初めて造って命名し世に出した『十四代』が、当時の主流だった『越乃寒梅』などの端麗辛口酒を押し退けて、フルーティなお酒のブームを巻き起こし、今では入手困難酒の筆頭を走っています。

『十四代 龍の落とし子大極上生』の酒米は、兵庫県特A地区産の極上「山田錦」を35%まで磨いた大吟醸で、酵母は非公表。仕込み水は桜清水と呼ばれる出羽山系の葉山の伏流水で醸しており、醗酵させた後に丁寧にお酒を搾り、斗壜に入れて低温で熟成した生酒は、ALC15度のお酒です。酵母を含むスペックは残念ながら非公開です。




箱も一緒に 龍の落とし子

裏書をどうぞ  酒色は透明

蛇の目に注ぐと、酒色はほぼ透明です。立香はスッキリと爽やかに、そして上品に香ります。口に含むと重厚な甘さがあり、優しくジューシーな旨味。『十四代』特有の味わいですねぇ。優しい酸と仄かな辛さ、優雅な甘さがバランスよく酒の旨味を醸しています。本当にバランスが神配合なんだよねぇ。後味はスッキリとしてキレてゆきます。これが美味しく無かったら、何が美味しいのか。乾杯の『金雀』も美味しかったというのに、『十四代 龍の落とし子大極上生』まで超旨くて、今年のランキングはホント大変だぁ~。

呑み会は20時を回り、残り時間が1時間となった時に、冷蔵庫からF君が取り出したお酒が、三重県名張市で創業1818年(文政元年)の木屋正(きやしょう)酒造が醸す『而今 純米吟醸酒未来生』の一升瓶でした。創業からの主力酒は今でも伊賀地方を中心に販売している『高砂』です。六代目は自身の蔵に入る前に、但馬杜氏の下で二年間修業しました。自身の蔵に入った2005年には、全ての工程を見直して、新たに『而今』というブランドを造りました。酒名の意味は「ただ、今、この一瞬を、懸命に生き抜く」という事で、過去は変えられないが、未来は今ここで変える事ができるという深い理があるのです。言わずと知れたプレミア酒で、抽選販売は当たり前、抱き合わせ販売でもなかなか手に入らないお酒です。




而今酒未来生  裏書をどうぞ

酒色は透明  超幸せな三人

酒米は酒造好適米の「酒未来」を50%まで精米し使っています。もともと十四代の蔵元だった高木辰五郎氏が18年もの歳月を掛けて造った酒米で、「山酒4号」と「美山錦」を掛け合わせ、1999年に完成させた酒米です。全国で約20蔵が「酒未来」を使っており、華やかで甘く瑞々しい味わいのお酒になる傾向があります。酵母は低温発酵に適し、且つ上品な吟醸香を醸す9号系の酵母を使用し、中軟水な性質の名張川伏流水の湧水で醸しており、ALC15.5度で日本酒度±0、酸度1.6の生酒です。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかにフルーティ。口に含むと甘さと酸がお互いに主張するもバランスが良く、しっかりと旨味になっています。きっと「酒未来」が優しい甘さを作っているのでしょう。呑み込むときに咽喉の奥に苦味を置いてキレてゆきました。雑味の無いキレイな味わいに、改めてさすが『而今』と思いました。

 今回も夜9時までの酒宴で、三人で一升壜1本と四合壜2本を頂いたわけですが、時間切れで『而今』が三合ほど残りました。後日、私が頂いたのですが、味わいは開栓時とほぼ変わらないように感じ、改めて素晴らしいお酒だなぁと思った次第です。さて今回も、皆さん方が帰ったあとで、食器を洗って片付けました。その記憶が薄いので「帰巣本能」を別角度から上手く使って片付けをしているようです。♪

\(。・_・。)ノ

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2025年2月2日日曜日

『而今』の蔵が醸す『高砂 松喰鶴 純米大吟醸山田錦無濾過生』

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2月に入り昨日今日と比較的に暖かい日が続いていますが、津軽は年末より大雪で、雪に関する死亡事故も多発しています。八甲田連邦のお陰で、県南には雪があまり降りません。1月初旬より県南から排雪用のダンプや重機が多数派遣されており、オール青森で雪と対峙しています。素晴らしいねぇ。

さて、1月は私の誕生日があり、昨年末にお歳暮にとF君より頂戴したお酒を頂きました。ドラゴンボールの孫悟空が出す元気玉のように、F君が自宅の日本酒専用冷蔵庫からエイッと選んでくれたのが『高砂松喰鶴 純米大吟醸山田錦無濾過生』でした。う~ん、聞いた事が無いお酒だなぁと思っていたらF君が、「『而今』の酒蔵のお酒です。知りませんでした?」と。う~ん、悔しいけれど知りませんでした。

このお酒は、三重県名張市で創業1818年(文政元年)の木屋正酒造が醸しており、超入手困難酒『而今』が誕生前に造っていたお酒です。『高砂』という銘柄や蔵元は、日本各地にあったために、混同を回避するために『而今』を立ち上げています。

木屋正酒造が、2018年に創業200年を迎えたのを契機に、『高砂』を大復活させました。もちろん、製造法や使用する酵母など、既存の手法に依存せずに醸しています。今回は特に、生酛用の仕込み水を熟成させたものを使うなどの工夫を取り入れて、特注の木桶で仕込んでいます。『高砂松喰鶴』の松喰鶴は、ラベルを見ると分かりますよ。

高砂松喰鶴  松喰鶴がラベルに

裏書をどうぞ  酒色はほぼ透明

『高砂松喰鶴 純米大吟醸山田錦無濾過生』の酒米は、酒造好適米の絶対王者「山田錦」を45%まで磨いた大吟醸造りで、酵母は酸の生成が控えめで、華やかな芳香の「くまもと9号酵母」、仕込み水には中軟水の名張川の湧水を熟成させて使い、日本酒度+1、酸度1.5、ALC15.5度に醸しています。

蛇の目に注ぐと、とろみがあるように感じ、酒色はほぼ透明。香りは仄かにベリー系の果実の香り。口に含むと生酒のフレッシュさと甘さ、無濾過のきめ細かな味わい、そして生酛の酸味がバランスよく調和しており、口腔に仄かな苦味を残してスッキリとキレてゆきました。『而今』とはまた違った旨味を追求しており、感心しながらグイグイ呑ませて頂きました。

65歳の誕生日が来て感じた事は、同い年の人達が割と体力や持久力が無いという事です。中学・高校と部活で頑張っていた人たちが、社会人となってお酒を呑むようになり、運動量だけが激減した結果です。もちろん、あの頃と同等にはできませんが、30年以上筋トレを行っている身からすると、体力・持久力はとても大切だなぁ思っています。お酒も旨いし!。♪

\(。・_・。)ノ

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2024年10月27日日曜日

久々に三人集い「而今特別純米にごり酒生」(前編)

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10月もあと数日となりました。気候は確実に秋となって、仕事場での格好も長袖の作業着です。暑くて倒れそうな夏の次は、寒くて凍える冬が待っているので、秋に体を慣らして、厳しい冬に備えたいと思っています。

さて、ここ何年か以前勤めていた会社の社員の人たちと、一緒にお酒を呑む機会に恵まれ、三人で美味しい日本酒を頂いております。今回、私が腕に撚りをかけて準備したお料理は、「エンガワのユッケ」「手羽元とゴボウのごま酢煮」「ニラたっぷり水餃子」「白菜のカツオ風味サラダ」「とろとろ茄子の甘酢からめ」「たけのことガンモの煮もの」、そしてスーパーから購入したのは「お刺身」「焼き魚」でした。水餃子は手が掛かりましたが、皆さん喜んで食べてくれて、お腹いっぱいになったといってくれました。嬉し~!。

はてさて、今回日本酒担当のF君が、自宅にある日本酒専用冷蔵庫から持ち込んでくれたのは、『而今特別純米にごり酒生』(一升壜)、『くどき上手 純米大吟醸禁じ手 磨き一割一分』(四合壜)、『獺祭純米大吟醸磨き三割九分槽場汲み無濾過生』(四合壜)の3本で、今回も彼らしい奇跡の品揃えだと思います。ブラボー!。

本日のお料理  而今にごり生

滓が沈殿して  裏書をどうぞ

撹拌前の酒色  撹拌後の酒色

乾杯は、三重県名張市で創業1818年(文政元年)の木屋正(きやしょう)酒造が醸す『而今 特別純米にごり酒生』の一升瓶を頂きます。創業からの主力酒は今でも伊賀地方を中心に販売している『高砂』です。六代目は自身の蔵に入る前に、但馬杜氏の下で二年間修業しました。自身の蔵に入った2005年には、全ての工程を見直して、新たに『而今』というブランドを造りました。酒名の意味は「ただ、今、この一瞬を、懸命に生き抜く」という事で、過去は変えられないが、未来は今ここで変える事ができるという深い理があるのです。言わずと知れたプレミア酒で、抽選販売は当たり前、抱き合わせ販売でもなかなか手に入らないお酒です。

酒米は掛米に「五百万石」、麹米には酒造好適米の王者「山田錦」を使っています。酵母は低温発酵に適し、且つ上品な吟醸香を醸す9号系の酵母を使用し、中軟水な性質の名張川伏流水の湧水で醸しており、ALC16度ですが日本酒度、酸度は非公開です。

濁り酒のルーティンとして、先ず撹拌させないで蛇の目に注ぐと、酒色は透明よりはやや濁っており、少しトロミがあるようにも感じます。香りは爽やかにフルーティで、無濾過特有の香りがします。口に含むと甘さが強く、酸味も十分でいわゆる甘酸っぱくフルーティ&ジューシーで、感動の美味しさです。撹拌して蛇の目に注ぐと、酒色は真っ白ですっかり濁っています。口に含むと酸味が消えてジューシーさが増し、後味に酸味が強くなりました。さすが『而今』と思った次第です。因みに呑んでみて感じた日本酒度は-2、酸度は1.6位でしょうか。






美味しいお酒に乾杯

因みに後日、底に3cmほど残った『而今』を呑み切りました。酸味が円やかになって角も取れ、まるで甘酒の様でした。美味しいお酒は残っても美味しく進化するんだなぁと思った次第です。後編では『くどき上手 純米大吟醸禁じ手 磨き一割一分』(四合壜)、『獺祭純米大吟醸磨き三割九分槽場汲み無濾過』(四合壜)を呑んで、三人酩酊した模様をお伝えしますので、乞うご期待を。♪

\(。・_・。)ノ

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2024年5月5日日曜日

居酒屋海ぼうずさんで乾杯『奥六純米吟醸生酛仕込unite』

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今年の1月に居酒屋海ぼうずさんへ伺いましたが、直後に帯状疱疹に罹患したため禁酒状態にありました。漸く完治したため、やっと2回目の海ぼうずさんとなりました。お相手は、昨年度も私に仕事を発注してくれたF君とその部下のK君です。新年度もお手柔らかにと乾杯しています。

3階は立派なお酒  1階2階は呑み放題

K君が少し遅れるという情報から、乾杯の練習として冷蔵庫3階よりお酒をチョイス。私は岩手銘醸の『奥六純米吟醸生酛仕込unite』を、F君は『十四代純米吟醸おりがらみ生』で声高らかに乾杯です。



奥六unite  緊張のK君(中央)

岩手銘醸の創業は安政5年(1858)で、本社はドジャース大谷の誕生の地、岩手県奥州市にあり、支店を一関市に設けています。岩手銘醸の主力酒は昭和30年に誕生した『岩手誉』で、支店では平成17年に『玉の春』を新銘柄として立ち上げています。そして昨年新ブランドとして立ち上げたお酒が『奥六』で、酒名の由来はこの土地からきており、岩手内陸を奥六郡と呼んでいたことから、当地産の酒米で醸すお酒に『奥六』と名付けています。また、ラベルは「川西大念佛剣舞」をデザインしています。

酒米は岩手が誇る酒造好適米の、奥州市産「結の香」を50%まで磨いた実質大吟醸のお酒で、酵母は杜氏の奥さんの出身地である秋田で誕生した協会6号酵母。仕込み水には日照りが続いても枯れた事のない「からめ井戸」から湧き出る軟水を使って醸した、ALC15度のお酒です。

グラスに注いでもらうと立ち香は仄かでフルーティさが。早速、口に含むと優しい甘さと酸味があり、生酛特有の強めの酸味は気になりません。逆に6号酵母と軟水仕込みで、口当たりがフルーティに感じられるのかも。充分に満足のいく乾杯酒となりました。

さて、漸くK君も到着合流したため、乾杯の練習の成果を出すことに。呑み放題のスタートのお酒は、三重県伊賀市で創業明治25年の大田酒造が醸す『花芽実(かがみ)特別純米にごり生原酒SILKY CLOUD』です。滓がらみの滓が沈殿していたので、先ずは澄んだ部分で乾杯して呑み干し、その後、撹拌して再度グラスへ注ぎました。

花芽実薄澄み  撹拌後の花芽実

大田酒造の主力酒は当地のレジェンド服部半蔵に因んだ『半蔵』で、年間600石を手作業に拘り醸しています。2019年に24歳で七代目の杜氏に就任した大田氏が「自分自身が仲間と呑みたい酒を妥協せずに造る」として誕生させたブランドが『花芽実』で、心に芽吹いた想いを咲かせ実らせたいとの想いから名付けられています。

『花芽実(かがみ)特別純米にごり生原酒SILKY CLOUD』の酒米は三重県産が新開発した酒造好適米「神の穂」で、酵母は吟醸酒に多く使用される、酸の生成が少ないそして香気の高い協会901号。それらを蔵内の井戸水で醸した、日本酒度-2、酸度2.2、ALC16のお酒です。

薄澄みを注いだグラスからは、仄かに甘さを湛える香りがします。口に含むと『奥六』よりもハッキリとした甘さで、果実のようなキレイな酸も感じます。F君と顔を見合わせ、「これは旨い!」と声が出ました。撹拌後に頂くとシルキーな呑み口で、甘さはそのままに酸味がより増幅しており、旨味という点で撹拌前の方が美味しかったと感じました。

さて、「『花芽実』美味しかったねぇ」といいながら、何気に冷蔵庫から取り出し、グラスに注いで呑んだらビックリ!。これが本日一だった『浦里純米吟醸ひたち錦』でした。驚いたなぁ、美味しくて。








浦里純米吟醸

このお酒を醸すのは、茨城県つくば市の創業が明治10年の浦里酒造店で、主要銘柄は『霧筑波(きりつくば)』です。六代目の蔵元兼杜氏が蔵に入り、二年目の2020年に誕生させたのが新銘柄の『浦里』で、2021年の「南部杜氏自醸清酒鑑評会」吟醸の部において、主席を獲得するという離れ業をやってのけました。杜氏の拘りは、「茨城生まれの小川明利酵母(協会10号)を使って醸す」ことで、醸造理念にも「小川酵母を極める酒造り」を掲げています。

『浦里純米吟醸ひたち錦』の酒米は酒造好適米の「ひたち錦」で、透明感の高いスッキリとした味に仕上がるお米です。このお米を50%まで磨いた実質大吟醸で、酵母は拘りの小川酵母を使い、中軟水の筑波山系伏流水を井戸から汲んで、仕込み水に使って醸した、ALC15度で1回火入れの原酒です。

グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは果実のようにフルーティ。口に含むとジューシーな口当たりで、上質な甘さにビックリ!。呑み込むと心地よい渋味があり、微かな辛さが余韻となってキレました。酸をほぼ感じさせない手腕と味わいのバランスの良さに、驚きを隠せない我々でしたが、裏書を見て驚きました。これが何と1回火入れ。とても火入れと思えない、生酒のような旨さに驚いた三人でした。これは今年のランキングに入るなぁ。

亀治好日番外   麓井ジューシー

山本うきうき   流輝Morpho

鳳凰美田初搾り  紫宙スノー

萩の鶴生原酒   OCEAN99銀海








裏酒一筋  

『浦里』をお代わりしてから次々とお酒を頂きました。山形県の『亀治好日番外編』は夏子の酒のイラストが。同じく山形の『麓井ジューシー純吟』、これも美味しかった秋田県の『山本純米吟醸生酒うきうき』、群馬県の『流輝純米大吟醸Morpho』、栃木県の『鳳凰美田純米吟醸初搾り生』、岩手県の『紫宙純米吟醸スノーラベル』、宮城県の『萩の鶴純米吟醸別仕込み生原酒』、千葉県の『OCEAN99銀海Departure無濾過生原酒』で、呑み放題の最後のシメは岡山県赤磐市の利守酒造が醸す辛口の『裏 酒一筋番外生酒』でお開きでした。F君もK君も十分満足したと思いますが、私は当日、献血したばかりなので、あまり呑むわけにもいかず、ペースを落として呑ませて頂いた次第です。



 



 同級生と偶然再会

さて、昨年の10月に擦過傷で病院通いをしていた時、偶然同じ擦過傷で通院していた中学校時代の同級生と遭遇しました。お互い日本酒を呑んで転んだ話で盛り上がり、私が海ぼうずさんのお酒が凄いと言ったのを憶えていてくれて、当日来たとの事でした。さて、どうでしょう。気に入ってくれたでしょうか。それにしても偶然というのは恐ろしいものです。♪

\(。・_・。)ノ

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2024年3月24日日曜日

入魂の酒『黒龍火いら寿』でH君F君と憩う

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3月も中旬となり、気温が10度を超える日もありますが、先日夜間作業があり寒さに震えました。氷点下にはならなかったものの小雨がパラつき、ホッカイロをしっかり準備したおかげで何とか耐えることができました。でも久々の夜間作業には感慨深いものもありました。

さて私は現在、一人親方で個人会社的なものを営んでおりますが、仕事を頂戴している元同僚たちと一緒にお酒を頂いており、かれこれ3~4回目くらいでしょうか。今回もF君が厳選した垂涎の日本酒で、楽しいお酒の会となりました。

腕に撚りをかけた今回のメニューは、「鶏の黒酢さっぱり煮」「サーモンユッケ」「ごぼうと豚肉の甘辛煮」「レンコンの甘酢炒め」「ナスの煮びたし」「お刺身」「焼き魚」等で、低カロリー料理に挑戦しましたが、二人には満足して頂けたでしょうか。

料理はこんな感じ  黒龍を頂く

持ち込んでくれたお酒は、どれでも乾杯酒になるようなものばかりで、迷いに迷って福井県吉田郡永平寺町の黒龍酒造が醸す『黒龍火いら寿(ひいらず)』で乾杯です。創業は1804年で、創業者は初代蔵元の石田屋仁左衛門。現天皇陛下のお気に入りのお酒が『黒龍石田屋』と云われ、それが下々に伝わったために品薄で、何年も先まで予約が取れないと云われた時期もありました。

また、黒龍酒造の七代目はフランスに渡ってワインを学び、帰国後にワイン熟成を日本酒に応用した酒造りができないかと、試行錯誤した研究熱心な人でした。それが1975年に全国に先駆けて高精米酒を大吟醸酒と表現し、少量で高品質のお酒、いわゆる高級酒となっています。今回の『黒龍火いら寿』は純米大吟醸で、生酒の最高峰のお酒となっており、前述の『黒龍石田屋』『黒龍二左衛門』『黒龍大吟醸 龍』など錚々たるお酒ばかりの「黒龍極みの酒」の中の1本です。酒名の由来は明治初期の生酒に使用していた「火いら寿」の版木から名付けられたそうです。

黒龍と化粧箱  火いら寿



裏書をどうぞ  酒色は透明

『黒龍火いら寿』の酒米は、兵庫県東条産特A山田錦を35%まで削った大吟醸で、酵母は蔵に古くから棲み付く蔵内酵母。仕込み水は霊峰白山山系からの軟水の九頭竜川伏流水を使い、日本酒度+3.5、ALC16%に仕上げた、純米大吟醸の生酒です。蛇の目に注ぐと酒色は透明。香りは仄かですが、カプロン酸エチルが効いたリンゴの爽やかでフルーティな香り。口に含むと甘さは程々で舌にジワ感も無いスッキリとした味わい。甘さの後にくる酸は旨さを感じる酸味で、キレも良くバランスの良い味わいでした。『黒龍火いら寿』はオンラインの抽選会にも登場していますが、なかなか当たらないらしく、それだけ入荷量も極僅かの希少なお酒です。

十四代と化粧箱  大極上生




裏書をどうぞ  酒色は透明

美味しい美味しいと四合壜の『黒龍火いら寿』は、アッという間に無くなってしまい、冷蔵庫から次のチョイスが登場です。こちらも超高級ブランド酒の『十四代播州山田錦大極上生』です。「大極上」って・・・。このお酒は、山形県村山市の創業が江戸初期の元和元年(1615)の高木酒造が醸しており、平成6年に十五代目の杜氏の高木顕統(あきつな)さんが、初めて造って命名した『十四代』は、当時の主流だった『越乃寒梅』などの端麗辛口酒を押し退けて、フルーティなお酒のブームを巻き起こしました。そして今では、入手困難酒の筆頭を走っています。

酒名の「大極上」とは極めて上等と云う意味で、麹米、掛米とも兵庫県特A地区産の大極上「山田錦」を、35%と云う大極上の精米歩合で磨いて造っています。仕込み水には桜清水と呼ばれる、出羽山系の葉山の伏流水で醸しており、スペックは残念ながら非公開です。壜の裏書には「鑑評会用BY1本目の大吟醸槽垂れ酒」と明記されており、やはり大極上のお酒なのでしょう。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは『黒龍』と同じようなカプロン酸エチルが効いた、リンゴの爽やかでフルーティな香りが。口に含むと程良い甘さと爽やかな酸。雑味を全く感じない透明感に満ちた、バランスの良い大極上の味わいでしたが、『黒龍』と同じような味わいにビックリ。

最後のシメは一升壜の『而今純米吟醸酒未来無濾過生』を戴きました。少し酔ってきた~。木屋正酒造は三重県名張市の周りを山に囲まれた伊賀盆地にあり、創業は1818年(文政元年)で創業時の主力酒は『高砂』でした。六代目が2005年に自ら醸した『而今』には「ただ、今、この一瞬を、懸命に生き抜く」という意味が込められています。こちらも前述の2本と同様にプレミア酒で、なかなか手に入らないお酒です。

酒米は「酒未来」で、そのルーツは高木酒造の高木辰五郎氏。彼は山酒4号と美山錦を交配させ18年もの歳月を掛けて「酒未来」作り出しました。名前の由来は、日本酒の未来が永遠に輝くようにとの願いが込められています。また高木氏は、自社だけで「酒未来」を独り占めせずに、他の酒造りの仲間たちに「酒未来でお酒を造ってみないか」と惜しげもなく分け与えました。今ではいろいろな酒蔵で「酒未来」を使ったお酒が誕生し、私たちを楽しませてくれています。旨いんだよね。実際。

酒米以外のスペックは非公開ですが、上品な吟醸香を醸す9号系酵母を使っていると考えられ、名張川の湧水(中軟水)で仕込んだ、日本酒度±0,酸度1.6、アルコール度数16.5%の無濾過の生酒です。

而今無濾過生  裏書をどうぞ







酒色は透明

開栓時には醗酵ガスが抜けてボンと音が。蛇の目に注ぐと透明っぽいのですが、薄っすらと滓が見えるようにも感じます。香りはヤバイことに1本目、2本目と同様の、リンゴの爽やかでフルーティな吟醸香です。そして香量も多く期待が高まります。口に含むと口当たりは仄かにガス感があり、コクのある甘さは上質。その後、穏やかな酸味と微かな渋味、程好い辛さがバランスよく奇麗な酒質、まるで『十四代』のような『而今』でした。

 H君もF君も、私の料理をほめてくれるため、なんとかも木に登ると同じでゴッツリして料理を作っています。彼らが帰った後には、会話の余韻を楽しみながらお皿やグラスを洗っています。次は夏ごろでしょうか、楽しみにしているのです。♪

\(。・_・。)ノ