2018年10月29日月曜日

『義侠山田錦純米原酒60%生酒』酒名の由来が素晴らしい


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献血は国民の義務だと思って、毎年継続しています。輸血で助かる命があるという事で、これは健常者の務めでしょう。先日も八戸市役所に献血バスが来る事を聞き行ってきました。献血後には自分の体の健康状態も分かるので、一石二鳥というものです。皆さんも積極的に献血に行きませんか!。

 献血バス・青い鳥号    針を刺すのを見れない私

さて、土木部員が社用車で盛岡出張の際に日本酒を数本買い込んできた話を聞き、四合瓶を1本譲ってもらいました。それが今回ご紹介する『義侠山田錦純米原酒60%生酒』です。


  特A地区の山田錦  色は無色透明

義侠山田錦純米原酒60%生酒』は愛知県愛西市で、創業は江戸時代中期の山忠本家酒造が醸しており、蔵主は代々「山田忠右エ門」を名乗っています。『義侠』の命名は、明治の頃に酒の価格が高騰し他の酒蔵が値上げしたにも拘わらず、この酒蔵は正義を重んじ採算を度外視して最初の値段で売り続けた事から、小売りの人々より『義侠』という名で呼ばれたことが由来のようです。

木曽御岳の地下伏流水を井戸から汲み上げて仕込み水に使い、「酒造りは米造りから」の信念の元に、全てのお酒を兵庫県東条産特A地区山田錦で醸し、古式ゆかしい槽で丁寧に圧搾しています。また『義侠山田錦純米原酒60%生酒』は酵母を華やかな香りと酸味の少ない協会9号を使い、日本酒度+4、酸度1.8に仕上げています。

香りは仄かにフルーティ。味わいは生酒特有の旨味があり、且つ重厚な味わい。フルーティさもあり、甘く感じますが若干後味に辛さも。山田錦の持つ米の旨味を前面に出して酸でアクセントを付けています。日本酒度+4なのですがあまり辛さを感じないのは旨味が勝っているからでしょう。

二十代より献血を延々と続けており、過去の記念品には作家物のぐい飲みがありました。女流造形作家の多田美波氏のもので、このような立派な物を求めてはいませんが、下さるものは遠慮なく頂戴し使わせて頂いております。♪

(。・_・。)ノ

2018年10月22日月曜日

岩手県八幡平市の銘酒『鷲の尾 純米 雪の鼓』


 
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 先日、鉄道工事の現場研修会があり、滝沢市の大釜駅付近での工事現場視察と、羽越本線で過去に起こった事故の慰霊に参加させて頂きました。

集合は例年通り盛岡駅で、JRバスに乗って出発です。最初の訪問地の大釜駅では、秋田新幹線こまち号への雪氷の付着を取り除くための施設を整備する大規模なプロジェクトが進行中でした。また、午後の羽越本線では慰霊碑に献花して黙祷し、二度と悲惨な事故が起きないようにと手を合わせました。

バスガールと    風力発電と鳥海山

 現場の研修を終えたバスは山形県鶴岡市の「愉海亭みやじま」に到着し、そのまま日本海に沈む夕日を望む屋上露天風呂に直行しました。懇親会では約30人に一人一人お酌して、ご挨拶させて頂ました。その後、懇親を更に深める二次会ルームで頂戴したのが、今回御紹介する『わしの尾 純米 雪の鼓』です。

焼石投入磯鍋?    鷲の尾雪の鼓

大正チックなラベル  酒色は琥珀色に

このお酒は、岩手県八幡平市で創業が文政十二年(1829)の澤口酒店が醸しており、大鷲が住んでいたという厳鷲山(岩手山の別称)の山麓より湧き出る水で醸したため、『鷲の尾』という銘柄としたそうです。『わしの尾 純米 雪の鼓』の酒米は山田錦を使用しており、普通の純米酒ですが、お酒のスキルとしては一級品です。酒色はしっかり琥珀色なのに、香りは酸っぱそうな感じはありません。口に含むと琥珀色の色合いに反し甘さもあり、酸味はそれほど感じる事なく、複雑で重厚な旨味にいくらでも頂けるような味わいでした。

今回の研修会も盛岡駅で解散しましたが、私は駅前の坂本酒店で三重県の『作 雅乃智中取り純米大吟醸』を買って新幹線に乗込みました。このところ何回か通っているので、お姉さんとも親しくなってきて、我儘が効きそうな気もしています。♪

(。・_・。)ノ

2018年10月15日月曜日

『純米大吟醸 獺祭 島耕作』を頂きました

 
 吹く風も涼やかにいよいよ秋も本番となり、107日の「第23回とわだ駒街道マラソン」ハーフの部にエントリーさせて頂いたのですが、何と台風25号の影響で4日に中止の連絡が入りました。毎日練習をしていたので本当に残念でなりません。ゴール後の恒例のおにぎりと馬鍋も楽しみにしていたのに~。しかも参加費用は返却しないとの事で、ダブルでガックリきております。

さて、今年も地震や大型台風、ゲリラ豪雨などの異常気象が際立った一年でしたが、私たち日本酒ファンに驚きのニュースが入りました。それは、なんとあの『獺祭』の蔵が大雨で被災したという、晴天の霹靂級のニュースでした。

今回ご紹介するのは、もう二度と購入することができないであろうこのお酒『純米大吟醸 獺祭 島耕作』といい、『獺祭』でお馴染みの酒蔵です。山口県岩国市の旭酒造が西日本豪雨災害で被災し電源も喪失したのですが、その時に運良く残ったタンクのお酒を、なんとか販売できないか検討した結果、コンディションが平時と違うため、「純米大吟醸50」から「磨きその先へ」までのいろんな種類のお酒を大胆にもブレンドし、一般のお酒と区分して販売することにしたそうです。

そこに、以前から旭酒造と親交のあった岩国市出身の漫画家の弘兼憲史氏が、この大災害に役立つようにと人気漫画「島耕作」をラベルに描き、720mℓで1.200円の超破格な販売価格の内200円を義援金として被災地に寄付をするという、東日本大震災以来の復興支援酒となっています。

 島耕作が全面に  社長の時の顔か

 裏書には復興支援と  酒色は仄かに琥珀色

純米大吟醸 獺祭 島耕作』を開栓した途端に、香量の多いフルーティな吟醸香が漂います。ぐい呑みに注ぐと、お酒の色味は仄かに琥珀色に見えます。すこしトロミがあるように思うのは贔屓し過ぎでしょうか。口に含むと上品な甘さを感じ、フルーティな味わいです。酸味と辛さはそれほどでも無く、ピリ感もありません。奥行きがあり後味もスッキリな爽やかな味でした。

正規のお酒ではないと遠慮がちに申しているとはいえ、さすがに『獺祭』は一味違います。このお酒は義兄から4本頂戴しましたが、インターネット上ではあっという間に売り切れてしまい、1.200円の定価にプレミアがつき、何と3倍までハネ上がっているとか。この辺りにも『獺祭』の凄さを感じます。♪

(。・_・。)ノ

2018年10月8日月曜日

地酒で乾杯『奈良萬 純米 夏の生貯蔵酒』


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この時期には何回も紹介させて頂いておりますが、101日は「日本酒の日」です。酒という文字は偏が「氵」で水、つくりの「酉」は壷を表す象形文字で、壷に入れる水ということから酒という漢字ができたようです。「酉(とり)」は十二支の中の10番目。10番目の月はお米の収穫の月で、酒造りは10月の収穫から始まるため、101日が「日本酒の日」となりました。

その101日に、今年 華々しく竣工した市中心街活性化の切り札「八戸まちなか広場マチニワ」において、『 第7回 地酒で乾杯!』のイベントがあり小幡建設日本酒クラブ会員も参加させて頂きました。

 青森(八仙・華一風)    青森(豊盃・六根)

 岩手(南部美人・龍湖)  秋田(秀よし) 

 宮城(水鳥記・蒼天伝)  山形(楯野川・三十六人衆)

 福島(奈良萬・山の井)   マチニワに集合

今回も青森県内の酒蔵が大集合で、『田酒』でお馴染みの西田酒造から、『華一風』のカネタ玉田酒造店、2018年IWC純米吟醸部門の青森県トロフィー桃川酒造の『桃川』や、『駒泉』がブレイクしている盛田庄兵衛など12蔵と、県外のお酒も含め40数種類の日本酒が大集合。今回のイベントでも、いろんな日本酒の会でお目に掛る方々ともお会いでき、御挨拶させて頂きました。

今回の私の目玉は、福島県の喜多方市で明治十年創業の夢心酒造が醸す『奈良萬 純米 夏の生貯蔵酒』です。仕込み水は名水百選の「栂峰渓流水」を使い、会津産の五百万石と福島県産の「うつくしま夢酵母」で仕込む完全福島県産酒です。生貯蔵酒は冬に搾って生酒のまま低温熟成させたものを、出荷時に火入れして瓶詰めしています。日本酒度は+2、酸度1.2と穏やかに呑みやすく仕上がっています。香りは仄かにフルーティな吟醸香が。口に含むと辛さや酸味はそれほどでもなく、ほんのりと甘さを感じます。キレもスッキリと夏らしいお酒に仕上がりました。

 八戸市長の挨拶   新聞社の方々と

 日本酒クラブの面々  八仙の駒井専務と

どれだけ呑んだのか分からないまま今回も8時になり、恒例の乾杯の時刻となりました。岩手県は久慈グランドホテル、秋田県はホテルメトロポリタン秋田、宮城県は南町紫神社前中央広場、山形県は酒田市中町にぎわい健康プラザ、福島県は会津若松鶴ヶ城内、そして東京は千住の炭火焼ごっつりで全国一斉に乾杯しました。私も小幡建設日本酒クラブの面々と声高らかに乾杯しました。♪

(。・_・。)ノ

2018年10月1日月曜日

さすがの旨さ!!『鍋島純米吟醸五百万石生酒』


 
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大型の台風24号は西日本に大きな被害を与え、NHKのテレビでは定時番組を中止して台風の緊急放送を行っていました。八戸にも1日朝7時頃は最大瞬間風速33.8mを記録し、風雨とも強くなってどうなることかと思っていましたが、被害はそれほどでもなく通過したようで安堵しました。

さて、8月中旬に夏期休暇で帰省予定だった長男が、8月初旬に名古屋の有名酒販店「酒泉洞堀一」の店内で、「何か欲しい日本酒は?」と連絡をくれました。通話しながらあれこれチョイスし、入手困難といわれる佐賀県鹿島市の富久千代酒造場が醸す『鍋島 純米吟醸五百万石生酒 』を購入できました。「じゃあ、これ持ってお盆に帰るからねぇ」とは、何と優しい息子でしょう。ありがたや。

富久千代酒造場の創業は大正末期ですが、平成10年にネーミングを一般公募により、佐賀県の江戸期の呼称、鍋島藩に因み『鍋島』として新ブランドを立ち上げました。ラベルの脇にある三十六萬石は当時の鍋島藩の石高です。平成23年のIWC大吟醸部門で(トロフィー)最優秀賞を取り、人気も実力も急上昇で入手困難酒に拍車が掛っています。

鍋島五百万石生酒  裏書きはシンプル

酒色は無色透明で

鍋島 純米吟醸五百万石生酒 』は酒米が酒造好適米「五百万石」で、多良岳山系からの良質な地下水を仕込み水に醸しています。蛇の目のある利き猪口に注ぐと、色合いは薄い琥珀色です。香りは優しくフルーティで香量も多く感じます。口に含むと重厚感のあるジューシーさにビックリ!。かなり濃い目のジューシーさ、生酒の闊達さを感じさせます。辛さは感じないと思っていたら、咽喉の奥が熱くなるような辛さを感じました。酸味と辛さが程良く協調性を持たせたようでした。

口にした瞬間に「こりゃ旨い!!」と口に出る日本酒はそんなにありませんが、この『鍋島 純米吟醸五百万石生酒 』はホンモノの内の一つで、今年ランキング入りする可能性の高い旨さでした。♪

(。・_・。)ノ