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2024年3月24日日曜日

入魂の酒『黒龍火いら寿』でH君F君と憩う

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3月も中旬となり、気温が10度を超える日もありますが、先日夜間作業があり寒さに震えました。氷点下にはならなかったものの小雨がパラつき、ホッカイロをしっかり準備したおかげで何とか耐えることができました。でも久々の夜間作業には感慨深いものもありました。

さて私は現在、一人親方で個人会社的なものを営んでおりますが、仕事を頂戴している元同僚たちと一緒にお酒を頂いており、かれこれ3~4回目くらいでしょうか。今回もF君が厳選した垂涎の日本酒で、楽しいお酒の会となりました。

腕に撚りをかけた今回のメニューは、「鶏の黒酢さっぱり煮」「サーモンユッケ」「ごぼうと豚肉の甘辛煮」「レンコンの甘酢炒め」「ナスの煮びたし」「お刺身」「焼き魚」等で、低カロリー料理に挑戦しましたが、二人には満足して頂けたでしょうか。

料理はこんな感じ  黒龍を頂く

持ち込んでくれたお酒は、どれでも乾杯酒になるようなものばかりで、迷いに迷って福井県吉田郡永平寺町の黒龍酒造が醸す『黒龍火いら寿(ひいらず)』で乾杯です。創業は1804年で、創業者は初代蔵元の石田屋仁左衛門。現天皇陛下のお気に入りのお酒が『黒龍石田屋』と云われ、それが下々に伝わったために品薄で、何年も先まで予約が取れないと云われた時期もありました。

また、黒龍酒造の七代目はフランスに渡ってワインを学び、帰国後にワイン熟成を日本酒に応用した酒造りができないかと、試行錯誤した研究熱心な人でした。それが1975年に全国に先駆けて高精米酒を大吟醸酒と表現し、少量で高品質のお酒、いわゆる高級酒となっています。今回の『黒龍火いら寿』は純米大吟醸で、生酒の最高峰のお酒となっており、前述の『黒龍石田屋』『黒龍二左衛門』『黒龍大吟醸 龍』など錚々たるお酒ばかりの「黒龍極みの酒」の中の1本です。酒名の由来は明治初期の生酒に使用していた「火いら寿」の版木から名付けられたそうです。

黒龍と化粧箱  火いら寿



裏書をどうぞ  酒色は透明

『黒龍火いら寿』の酒米は、兵庫県東条産特A山田錦を35%まで削った大吟醸で、酵母は蔵に古くから棲み付く蔵内酵母。仕込み水は霊峰白山山系からの軟水の九頭竜川伏流水を使い、日本酒度+3.5、ALC16%に仕上げた、純米大吟醸の生酒です。蛇の目に注ぐと酒色は透明。香りは仄かですが、カプロン酸エチルが効いたリンゴの爽やかでフルーティな香り。口に含むと甘さは程々で舌にジワ感も無いスッキリとした味わい。甘さの後にくる酸は旨さを感じる酸味で、キレも良くバランスの良い味わいでした。『黒龍火いら寿』はオンラインの抽選会にも登場していますが、なかなか当たらないらしく、それだけ入荷量も極僅かの希少なお酒です。

十四代と化粧箱  大極上生




裏書をどうぞ  酒色は透明

美味しい美味しいと四合壜の『黒龍火いら寿』は、アッという間に無くなってしまい、冷蔵庫から次のチョイスが登場です。こちらも超高級ブランド酒の『十四代播州山田錦大極上生』です。「大極上」って・・・。このお酒は、山形県村山市の創業が江戸初期の元和元年(1615)の高木酒造が醸しており、平成6年に十五代目の杜氏の高木顕統(あきつな)さんが、初めて造って命名した『十四代』は、当時の主流だった『越乃寒梅』などの端麗辛口酒を押し退けて、フルーティなお酒のブームを巻き起こしました。そして今では、入手困難酒の筆頭を走っています。

酒名の「大極上」とは極めて上等と云う意味で、麹米、掛米とも兵庫県特A地区産の大極上「山田錦」を、35%と云う大極上の精米歩合で磨いて造っています。仕込み水には桜清水と呼ばれる、出羽山系の葉山の伏流水で醸しており、スペックは残念ながら非公開です。壜の裏書には「鑑評会用BY1本目の大吟醸槽垂れ酒」と明記されており、やはり大極上のお酒なのでしょう。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは『黒龍』と同じようなカプロン酸エチルが効いた、リンゴの爽やかでフルーティな香りが。口に含むと程良い甘さと爽やかな酸。雑味を全く感じない透明感に満ちた、バランスの良い大極上の味わいでしたが、『黒龍』と同じような味わいにビックリ。

最後のシメは一升壜の『而今純米吟醸酒未来無濾過生』を戴きました。少し酔ってきた~。木屋正酒造は三重県名張市の周りを山に囲まれた伊賀盆地にあり、創業は1818年(文政元年)で創業時の主力酒は『高砂』でした。六代目が2005年に自ら醸した『而今』には「ただ、今、この一瞬を、懸命に生き抜く」という意味が込められています。こちらも前述の2本と同様にプレミア酒で、なかなか手に入らないお酒です。

酒米は「酒未来」で、そのルーツは高木酒造の高木辰五郎氏。彼は山酒4号と美山錦を交配させ18年もの歳月を掛けて「酒未来」作り出しました。名前の由来は、日本酒の未来が永遠に輝くようにとの願いが込められています。また高木氏は、自社だけで「酒未来」を独り占めせずに、他の酒造りの仲間たちに「酒未来でお酒を造ってみないか」と惜しげもなく分け与えました。今ではいろいろな酒蔵で「酒未来」を使ったお酒が誕生し、私たちを楽しませてくれています。旨いんだよね。実際。

酒米以外のスペックは非公開ですが、上品な吟醸香を醸す9号系酵母を使っていると考えられ、名張川の湧水(中軟水)で仕込んだ、日本酒度±0,酸度1.6、アルコール度数16.5%の無濾過の生酒です。

而今無濾過生  裏書をどうぞ







酒色は透明

開栓時には醗酵ガスが抜けてボンと音が。蛇の目に注ぐと透明っぽいのですが、薄っすらと滓が見えるようにも感じます。香りはヤバイことに1本目、2本目と同様の、リンゴの爽やかでフルーティな吟醸香です。そして香量も多く期待が高まります。口に含むと口当たりは仄かにガス感があり、コクのある甘さは上質。その後、穏やかな酸味と微かな渋味、程好い辛さがバランスよく奇麗な酒質、まるで『十四代』のような『而今』でした。

 H君もF君も、私の料理をほめてくれるため、なんとかも木に登ると同じでゴッツリして料理を作っています。彼らが帰った後には、会話の余韻を楽しみながらお皿やグラスを洗っています。次は夏ごろでしょうか、楽しみにしているのです。♪

\(。・_・。)ノ

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2023年10月16日月曜日

N常務宅で蕎麦と『黒龍 大吟醸 龍』

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会社員だった時分、大変お世話になった建設会社のN常務のお宅で、時々お酒を御一緒させて頂いております。彼の親友で日本酒クラブの会員だったH氏と、不肖柳町の二人が先日もお誘いを頂戴し、放たれた矢の如くご自宅に伺わせて頂きました。

乾杯はH氏が前触れも無く取り出した大きな化粧箱の『黒龍 大吟醸 龍』で、その物々しさに圧倒され、私の目は釘付けです。あまりにも有名なこの『黒龍』は、福井県吉田郡永平寺町で創業1804年の黒龍酒造が醸しており、創業者は初代蔵元の石田屋仁左衛門です。現天皇陛下のお気に入りのお酒が『黒龍石田屋』と云われ、それが下々に伝わったために品薄で、何年も先まで予約が取れないと云われた時期もありました。

また、黒龍酒造の七代目はフランスに渡ってワインを学び、帰国後にワイン熟成を日本酒に応用した酒造りができないかと、試行錯誤した研究熱心な人でした。それが1975年に全国に先駆けて高精米を大吟醸酒と表現し、少量で高品質のお酒、いわゆる高級酒となっています。

黒龍と化粧箱  酒色は透明



裏書をどうぞ  パラダイスだー

『黒龍 大吟醸 龍』の酒米は、兵庫県産山田錦を40%まで削った大吟醸。酵母は蔵に古くから棲み付く蔵内酵母で、霊峰白山山系からの軟水の九頭竜川伏流水を使い、日本酒度+3,酸度0.9、ALC16%に仕上げた、醸造アルコール添加で一回火入れのお酒です。グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは仄かですが、爽やかでフルーティさを伴っています。期待を持って口に含むと、甘さは控えめに酸味も軽やかな淡麗やや辛口。スッキリとした呑み口で、舌にはピリ感はありません。キレも良く、バランスの良い味わいにさすがだなぁ『黒龍』と思いました。

続いてはN常務が自らの足を使って買い求めた、宮城県石巻市の平孝酒造が醸す『日高見 天竺純米吟醸愛山』です。わーい!愛山大好き!。酒蔵の創業は幕末の文久元年(1861)で、盛岡の菊の司酒造から分家し、北上川の河口の港町、石巻で酒造りを始めました。酒名は北上川に由来しており、当地は日本書紀の中で太陽の恵みを受ける国「日高見国」と称され、その中央を流れる川「日高見川」が後の北上川となったそうです。また、東日本大震災では大きな被害を受けましたが、その後2年で酒造設備を整備し、完全復興した現在では30代の若い蔵人を中心に酒造りを行っています。








日高見天竺

『日高見 天竺純米吟醸愛山』の酒米は、生産量が少なく希少なため酒米の宝石とも云われる、兵庫県産「愛山」を50%まで磨いています。また酵母はリンゴの果実のような華やかな香りをつくる宮城酵母を使い、牡鹿半島の伏流水で醸しています。日本酒度+1、酸度1.3、ALC16%で1回火入れの実質大吟醸酒です。

グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは果実のように華やかな吟醸香。口に含むと、愛山らしい甘旨味と優しい酸味、仄かな辛さとバランスが良く、キレも抜群で心地よい余韻に浸りました。愛山の美味しさに呑んで直ぐもう一杯注いでもらった次第です。

さて、いよいよ本日のメインの登場です。それはN常務が通販で購入してくれた『醸し人九平次純米大吟醸雄町SAUVAGE』と『醸し人九平次純米大吟醸山田錦EAU DU DESIR』でした。昨年の日本酒ランキングの愛知県版では『二兎』に次いで第二位のお酒で、醸しているのは創業が寛政元年(1789)の萬乗醸造です。蔵主の名前は代々世襲制で「九平治」を名乗りますが15代目の若き九平治が、同級生を杜氏に抜擢し平成9年に立ち上げたブランドで、その後、フランスのミシュランガイド認定三ツ星レストランのワインリストにも載るような日本酒に急成長させています。

九平次雄町  裏書をどうぞ

まず『醸し人九平次純米大吟醸雄町SAUVAGE』から頂戴します。『SAUVAGE』は「野生」と云う意味ですが、酒米の岡山県産赤磐雄町は古くからの品種の一つで、在来の野生の米を祖に持つところから名付けられました。その赤磐雄町を50%まで磨き、酵母には協会14号、仕込み水はタンクローリーで長野県の県境まで行って汲み上げた、ミネラル豊富な水を使い醸しています。スペックは非公開ですがALCは16%のお酒です。

グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは少な目ですが爽やかな吟醸香が立ち上ります。口に含むと甘さはそれ程でもなく、淡麗で辛さもあり、酸味、渋味も感じます。しかし不思議なことにバランスが良く、雄町の野性味たっぷりの旨味がしっかり感じられ、さすが『醸し人九平次』と唸った次第です。



九平次山田錦 裏書をどうぞ

いよいよ最後が『醸し人九平次純米大吟醸山田錦EAU DU DESIR』で、『EAU DU DESIR』は「希望の水」と訳せます。このお酒を口にしたとき、希望というエネルギーを感じてほしいとの願いが込められています。酒米は絶対王者の山田錦を50%まで磨いて使い、酵母は酸度が少なく香気の高い協会9号で醸しています。

グラスに注ぐとこちらも酒色は透明で、香りは華やかで果実のような吟醸香です。口に含むと甘さもあり、苦味や渋味は無くエレガントな山田錦の旨味をしっかり感じました。また、呑む順番も大正解だったと思います。

N常務が自ら調理された美味しいお料理を頂きながらのお酒は、心に染み入るように効きました。最後は私の持参した気合の入った手打ちの蕎麦を、奥様に手際よく茹でてもらい皆さんと頂きました。美味しいと言って頂いたのですが、北海道の蕎麦の名産地、幌加内産の蕎麦粉なのでその通りでしょう。午後4時から始まった和気藹々とした楽しい時間もあっという間に過ぎてしまいました。♪

\(。・_・。)ノ

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2023年7月30日日曜日

「父の日」の第三弾は奥様が購入『一本義夏之純米酒アラバシリ』

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暑い夏の日差しを浴びて、毎年楽しみにしているユリや百日草が花をつけました。本当はお盆に合わせて咲いてほしいのですが、なかなか上手くいきません。切り花にして玄関にも飾っています。

スカシユリ  百日草

さて、6月第3日曜の「父の日」に、娘が購入してくれた『誠鏡しぼりたて純米無濾過生原酒』と、『桂月CEL24純米大吟醸50夏の生酒』をご紹介しましたが、今回は奥様がついでに買ってくれた『一本義夏之純米酒アラバシリ』です。ついででも嬉しいねぇ。

このお酒は、恐竜の化石の発掘で有名な福井県勝山市で、明治35年創業の一本義久保本店が醸す『一本義夏之純米酒アラバシリ』です。蔵名・酒名にある「一本義」は、禅語の「第一義諦」に由来し、最高の真理、優れた悟りの知恵を極めた境地の事を意味するそうです。創業以来、キレの良い辛口酒を造っていましたが、ブランドコンセプトとしてドライなのに「みずみずしい辛口」、「ふわりと消える極酒」を目指しており、代表銘柄は『一本義』と『伝心』です。

一本義アラバシリ  ラベルをアップ




裏書をどうぞ   酒色は琥珀色に

『一本義夏之純米酒アラバシリ』の麹米は、潤うような瑞々しい口中感を醸しだせる酒米「越の雫」を70%まで精米して使っています。仕込み水は白山山系の法恩寺山からの伏流水で醸し、搾った時に一番初めに流れ出る、希少価値の高い「荒ばしり」です。なお、酵母、日本酒度、酸度のスペックは非公表となっていますが、呑んだ感じでは日本酒度+5、酸度1.8くらいでしょうか。アルコール度数が18%と結構強く、油断すると腰を取られるお酒です。

蛇の目に注ぐと琥珀色が少し強く感じます。香りは酸が強いかなと思ったらスッキリと爽やかな香り。口に含むと舌にピリ感も無く、辛さはそれ程ではありません。酸味があるのですが、ほんのりと甘さもあり濃厚で、呑み込んだ後に辛さがやってきました。気付くと歯にジワジワくるようでしたが、キレも良く呑み飽きしない、そしてお料理も美味しく頂けるお酒なので、肴はガンガン戴き全て食べきった程です。一言で云うとスッキリと淡麗辛口でしょうか。代名詞でもある『越乃寒梅』より瑞々しく、「越の雫」の米の旨味が凝縮された味わいでした。

そう云えば一昨年の1月の誕生日に、鶴田町のN氏が雪道や凍結路をものともせず、私の勤め先までわざわざお出でになり、「柳町さん!誕生日おめでとう」と手渡して下さったお酒が『一本義生酛造り純米酒』でした。思い出すなぁ。懐かしいなぁ。♪

\(。・_・。)ノ

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2023年1月15日日曜日

年末の海ぼうずさんで『越の白鳥 純米吟醸11号無濾過原酒秘伝仕込み』

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お正月気分もやっと抜け、平穏な日々がやってきました。そうしたなか新聞に、イトーヨーカドーで献血とあったため、さっそく行って参りました。必要とする方々のため、そして御自身のためにも献血をお願い致します。

さて、昨年末に鉄道近接工事で夜間作業があり、私にも声が掛かってお手伝いさせて頂きました。冷え込んだ寒い夜でしたが、ホッカイロをたくさん貼り付けて頑張りました。実はその夜には監督さんたちの会社の忘年会があったのに、仕事のため参加できない旨を伺ったため、気の毒なF君を誘い二人忘年会となりました。

年末の「海ぼうず」さんの「呑み放題」は、生酒が8割を占めており、美味しくない酒は無いと云っても過言ではない品揃えです。F君が到着して早速乾杯酒に選んだのが、新潟県上越市で創業大正11年の新潟第一酒造が醸す『越の白鳥 純米吟醸11号無濾過原酒秘伝仕込み』です。もとは亀屋酒造として創業しましたが、昭和38年に4軒の酒蔵と合併し、現在の社名となっています。この蔵では口に入れた際に、目を見開いて「おおっ」と思える味を目指して研鑽を積んできました。そして平成19年に発売した『山間』が大人気となり、今や酒蔵の屋台骨を支えています。

因みに『越の白鳥』の由来は、合併後に新たに造ったお酒の名前を一般公募することになり、当時、阿賀野市の瓢湖に白鳥がたくさん飛来することで有名だった事から、『越の白鳥』となりました。



越の白鳥11号  裏書をどうぞ

『越の白鳥 純米吟醸11号無濾過原酒秘伝仕込み』の酒米は新潟県が独自に育成した「越淡麗」で、父を「五百万石」母に「山田錦」というサラブレットです。大粒なため40%以上の高度精白に対応できる酒米で、柔らかなふくらみのある味に仕上がる酒米です。その「越淡麗」を55%精米し、酒蔵の裏山の湧き水で醸しています。そして荒走りと責め部分を瓶詰めして、火入れ後に低温で熟成させた生詰め酒で10月に出荷します。

グラスに注ぐと粘度がありそうで、酒色は仄かに琥珀色。香りは甘そうな優しい吟醸香で香量も多く、乾杯を急いだ程でした。口に含むとフルーティで濃い甘さもありますが、程好い酸味に微かな苦みで、後味はキレも良くスッキリとした味わいに「おおっ、旨い!」と口を突いて出ました。乾杯酒から美味しいって大事ですねぇ。




白岳仙荒走生酒  裏書をどうぞ

乾杯に続いて冷蔵庫から取り出したのは、福井県福井市で創業幕末嘉永6年(1853年)の安本酒造が醸す『白岳仙 純米吟醸荒走り 五百万石十割仕込無濾過生酒』です。安本酒造は「透明感のある食中酒」を造る500石ほどの小さな酒蔵で、「納得のいく酒造りに努力を惜しまない」「信頼できる酒販店に託す」をモットーに、全量袋搾りをおこなっています。

このお酒の酒米は酒米、麹米とも「福井県大野産五百万石」を100%使用し、酵母は自家酵母のHGS-02で、中硬水の白山水脈伏流水を蔵内の井戸から汲み上げて醸しています。袋に詰めた醪を酒袋に詰めて槽に重ねて置き、自然に流れ出すお酒の一番最初の部分を瓶に詰め、「荒走り」として販売しています。日本酒度は+5,酸度が1.6の、どちらかというと淡麗辛口のお酒です。

酒瓶の半分以下だったので、グラスに注いでも荒走りの微発泡感は無く、香りも仄かに酸の香り。口に含むとフルーティな甘さを先ず感じ、直ぐに酸味もやってきます。これは是非口明けで頂戴したいお酒でした。

不二正宗純米原酒  大七生酛熟成

寒菊OCEAN99  東力士特濃ニゴリ

望 初しぼり  金鼓純米生原酒

尾瀬の雪解け  しもふり口万

寒紅梅しろくま  みむろ杉山田錦

その後は、宮城の『不二正宗純米原酒』、福島の『大七生酛熟成生原酒』、千葉の『寒菊純米吟醸OCEAN99Series』、栃木の『望初しぼり夢ささら純米吟醸無濾過生原酒』と頂き、ここから「うすにごり」がこれでもかと続きます。奈良の『金鼓純米生原酒うすにごり』、群馬の『尾瀬の雪どけ純米大吟醸うすにごり』、福島の『しもふり口万純米吟醸うすにごり原酒』、三重の『寒紅梅しろくま冬のうすにごり』と頂いてラストオーダーは奈良の『みむろ杉純米吟醸山田錦無濾過生原酒おりがらみ』で締めくくりましたが、冷蔵庫最上段に見慣れぬラベルのお酒が!。



悪町田酒造  日本酒通F君と私

最後に選んだのは『町田酒造』を主力酒として醸す、群馬県前橋市で創業明治16年の町田酒造店が醸す『悪町田酒蔵生詰無濾過』で、「全量小仕込み」の手造りに拘り、搾ったお酒は3分以内に瓶詰めを徹底していると云う酒蔵のお酒です。名前の冠に「悪」の文字が付いており、本数が少ない限定のお酒のようです。全種がフルーティ&ジューシーでハズレの無い『町田酒造』なので、F君と期待を高めあって頂いたのですが、味わいはうーん・・・。

そんなF君に、また1月には「海ぼうず」さんに来ようと約束し、店を出てタクシーで家路に着きました。うすにごりが結構効いたぜ~‼。♪

\(。・_・。)ノ

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2022年5月9日月曜日

「如月 美酒で一献」で『九頭龍 純米吟醸垂れ口生原酒』

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コロナが蔓延するなか、数々のお酒のイベントが中止となっておりましたが、八戸パークホテルが主催し高善酒店の協力による「第2回 如月 美酒で一献」が4月26日にコロナ対策を十分に講じたうえで開催されました。如月は2月なのに何故4月に‥とお思いでしょうが、2月の八戸はコロナ発症数も多く、且つワクチン接種率も低くかったため、4月まで日延べしています。当日は地元青森県の豊盃・鳩正宗・陸奥八仙、そして埼玉の『神亀』や長野の『明鏡止水』をはじめとする「酒門の会」のお酒21銘柄が一堂に会し、3Fのフロアが日本酒通の方々で溢れかえりました。今回は小幡建設日本酒クラブ会員だった方々5名が参加し、旧交を温めながらお酒を楽しみました。







如月 美酒で一献

お酒のラインナップ  裏面にも

お料理の品書き  お料理の数々

乾杯酒の八仙【赤】 三井の寿

先ず乾杯は「八戸パークホテル 如月 美酒で一献」と彫り込まれたグラスに『陸奥八仙 特別純米赤ラベル生』が注がれ、乾杯の発生とともに頂きました。もちろん本日一の美味しさでしたよ。

広い会場の真ん中に日本酒の特設コーナーがあり、そこでグラスに自分の呑みたいお酒を注いでもらいます。私が先ず頂戴したのが福岡県大刀洗町の株式会社みいの寿が醸す『三井の寿 純米吟醸木槽搾り生原酒』です。先代の蔵主がフランスのボルドーに行った際、ワイン造りにかける情熱やプライドに感銘を受け、ウチの蔵もこうなるべきだと決意し、帰国後にタンクの既存の酒を全て捨て、純米酒に特化した酒蔵に方針転換して現在に至っています。

酒米は福岡県で開発した「夢一献」を60%に磨いて使っており、酵母は酸の生成が少なく香気の高い9号系の自社培養酵母を使用し、仕込み水は筑後川に注ぐ清流、小石原川の伏流水を地下86mから汲み上げて醸し、日本酒度+1、酸度1.9のお酒にしました。それを大きな木槽に醪が入った酒袋を重ね、自重でゆっくりと雑味の無い良質のお酒を搾ります。

『三井の寿 純米吟醸木槽搾り生原酒』をグラスに注いでもらい香りを利くと、果実のような穏やかな香りが。口に含むと優しくフルーティな味わいに仄かな辛さがあり、雑味の無い米の旨味が伝わります。呑み込む際には咽喉に酸味を残してキレて行きました。

九頭龍垂れ口  黒龍垂れ口

黒龍干支ボトル 黒龍しずく

今回特に素晴らしいと感じたのは、福井県の至宝『黒龍』が潤沢に準備されていた事でした。最初に頂いたのは『九頭龍 純米吟醸垂れ口生原酒』で、福井県吉田郡永平寺町で創業1804年の黒龍酒造が醸しています。この地を流れる九頭竜川は古名を黒龍川と言い、この酒名はそれに因んでいます。創業者で初代蔵元は石田屋仁左衛門で酒名にも使われており、現天皇陛下のお気に入りは『黒龍石田屋』と云われ、品薄で何年も先まで予約が取れないと云われた時期がありました。また、1975年に全国に先駆けて高額な大吟醸酒を商品化し当時は話題を集めた事もあったようです。

『九頭龍 純米吟醸垂れ口生原酒』の酒米は地元との契約栽培の五百万石。酵母は蔵に古くから棲み付く蔵内酵母で、白山山系で軟水の九頭竜川伏流水を使って日本酒度-5.5に仕上げ、タンクの槽口から流れ出る生酒をそのまま瓶詰めしています。グラスに注がれた際には、垂れ口なのでトロミがあるかと思えば意外とサラッとしており、香りは仄かで穏やかな吟醸香。口に含むとフルーティな甘さを感じ、仄かな酸味とのバランスが抜群で、旨味を残したままキレてゆきました。

その後も『黒龍 純米吟醸垂れ口生原酒』や寅の叢書がラベルの『黒龍 純米大吟醸干支ボトル2022』、そして今日一高価な『黒龍 大吟醸しずく』は、はしたないのですがお代わりして頂きました。静岡の『正雪 純米吟醸PREMIUM生』や滋賀の『喜楽長 純米吟醸あらばしり生』などなど、どれもが美味しい生酒だったので23種類、約一升くらいのお酒を頂き、大満足でタクシーで帰路に着きました。

喜楽長あらばしり  正雪PREMIUM

参加者の皆さん  会員だったTさんと

コロナ禍でお酒のイベントが毎年中止となっていましたが、これを機会に多くのイベントが開催されることを願っております。コロナ対策をするのは開催者側も参加者も当然ですが。♪

\(。・_・。)ノ