2022年5月30日月曜日

義兄より『羽根屋 夏の純米吟醸生酒』

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待ち望んだ春はきれいな花とともに訪れました。花はこれから秋までいろんな癒しと感動を与えてくれます。新井田川堤防沿いの桜も見事でしたが、わが家の花もきれいに咲いてくれました。


 水仙がきれいに  チューリップが圧巻



クレマチス  ガーベラは花がたくさん

さて、有難い事に義兄から時々お酒を頂戴します。この辺の酒屋さんには無い銘柄なので、インターネットで取り寄せたようです。先日二種類のお酒を頂戴した中で、今回呑ませて頂いたのが、富山の雄『羽根屋』が誇る『羽根屋 夏の純米吟醸生酒』です。このお酒は富山県富山市で大正五年創業の富美菊酒造が醸しており、特に有名なのは『羽根屋純米吟醸煌火(きらび)生原酒でしょうか。『羽根屋』が全国的に知名度を上げたお酒です。

富美菊酒造では「全てのお酒を大吟醸のように醸す」をコンセプトにしている酒蔵で、『羽根屋』は翼が飛翔するが如く呑む人の心が浮き立つような日本酒として存在したいとの願いを込めています。四季醸造で約五百石の小さな蔵ですが、フランスの日本酒品評会KursMaster2018.2020にはプラチナ賞を受賞し、またIWCでは2年連続のゴールドメダル受賞と、美味しい酒造りに励んでいます。




涼やかな立ち姿  肩ラベルは夏の純吟

豪快な揮毫で  裏書をどうぞ







蛇の目がくっきり 

羽根屋 夏の純米吟醸生酒』は夏の暑い時期に日本酒需要が落ち込む中、売り上げを伸ばしているお酒で、アルコール度数が14%と生酒であってもスッキリとした味わいが人気のようです。酒米は富山県産五百万石で、仕込み水に富山の名水常願寺川水系の天然水を使い醸していますが、酵母、日本酒度、酸度は非公開です。

ぐい呑みに注ぐと酒色は透明で蛇の目がクッキリ。香りはフルーティで華やかな吟醸香が立ち上がります。口に含むと先ずスッキリとして穏やかな甘さを感じ、直ぐに酸が追いかけてきます。舌にはジワッとした渋みはありませんが、徐々に辛さで咽喉がピリピリ。生酒とは思えないスッキリさで、透明感のある旨味が光る美味しいお酒でした。さすが羽根屋。

冷蔵庫には、頂いたもう一本の夏酒『百十郎純米吟醸青波BlueWave』が入っており、早く呑み比べてみたいと思っています。『百十郎』も凄く美味しいお酒なんだよねぇ。♪

(。・_・。)ノ

2022年5月22日日曜日

母の日を弟と『秋鹿 霙もよう 純米吟醸にごり生原酒』

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市内に住む弟と月に1回程お酒を一緒に呑んでおります。先日の「母の日」にも母と弟と三人で楽しくお酒を頂きました。弟はいつも米焼酎で私は日本酒。今回、私が心を込め調理した手料理の「新じゃがと手羽中の甘辛蒸し煮」「タケノコとベーコンのきんぴら」「ナスの蒸しポン酢」「トマト甘酢和え」「キュウリの浅漬け」でもてなしました。

そして、弟は毎回私のために日本酒を持参してくれるのですが、今回の懇親のためにと弟が袋から取り出したお酒は、大阪府豊能郡能勢町の秋鹿酒造が醸す『秋鹿 霙(みぞれ)もよう 純米吟醸にごり生原酒でした。この酒蔵は創業が明治19年で、創業者の奥 鹿之助氏が「実りの秋」と自身の「鹿」を合わせて主力酒に『秋鹿』と命名しています。材料のお米は蔵元が持つ自営田で、酒粕や糠などを肥料に、無農薬栽培で育てたお米を使い、丹波杜氏によって全量を純米造りとしています。



秋鹿霙もよう  開栓時爆発注意

七号タンク  おいしい情報

滓が沈んで  底に泡がびっしりと

秋鹿 霙もよう 純米吟醸にごり生原酒』の酒米は、文句なしに旨い酒質となる能勢産山田錦を60%まで磨いた吟醸造りで、酵母は酸が少なく香気の高い9号酵母の進化形の、醪で高泡を出さない901号酵母を使い、軟水と云われる歌垣山の伏流水で醸し、日本酒度+9、酸度2.4の辛口のお酒としています。

瓶の底には滓が3㎝ほど堆積していますが、先ずは静かに開栓し上澄みを頂きました。蛇の目に注ぐと発酵炭酸ガスの泡が底に付着しています。上澄みの酒色は薄っすらと濁っており、香りは穏やかな酸の香りが。口に含むとシュワシュワっとして、口腔内に刺さる爽快な酸を感じます。また、口内にピリピリとしながらも優しい甘みもありました。







撹拌後の酒色は

瓶を振って撹拌すると本当の濁り酒となりました。酒色は真っ白で、香りは先程より香量が多く爽やかな麹の香り。口に含むとクリーミーな口当たりで優しい辛さと程よく優しい酸味が。もちろん甘さもあり生原酒の旨味が、甘さ・辛さ・酸味のハーモニーから生まれています。呑み込むと渋みも感じ今日の料理も美味しく頂く事になりました。

弟には、今回『米焼酎 鳥飼』を準備していましたが、一目見るやいなや「ポツンと一軒家という番組で見た酒で、呑んでみたいと思ってたよ」と言ってもらい、探した甲斐がありました。また今度、一緒に呑める日を心待ちにしています。♪

(。・_・。)ノ

2022年5月15日日曜日

F君より頂戴した『上川大雪 彗星純米大吟醸35%無濾過生酒』

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428日に八戸市庁前で献血があり、私も体調を整えて行ってきました。前日まで筋トレやランニングを行うと、γ-GPTなどが許容範囲を超えてしまうため、晩酌がストップとならないように3日前から安静に過ごします。後日送付されてきた血液検査の結果は良好で一安心しました。誰かの役に立てる献血に、皆さんも参加してみませんか。

献血者の前で  献血中です

さて先日、私への仕事の依頼主F君より日本酒を頂戴しました。彼の家の冷蔵庫には日本酒が20本近く入っているというほどの日本酒通で、頂戴するお酒もレベルが違います。

彼から頂戴したお酒は、北海道上川郡上川町の上川大雪酒造緑丘蔵が醸す上川大雪 彗星純米大吟醸35%無濾過生酒でした。あまり聞かない酒蔵だなぁと思ったら2017年の創業です。酒蔵の蔵主が前職当時に、知り合いの方と上川町の写真を見た際に「こんな場所でお酒を造ったらどんなにおいしいお酒ができることか」と云う話になり、一念発起して酒蔵を立ち上げたそうです。杜氏には、同じ北海道の金滴酒造で経験された方をお願いしました。主力酒は『上川大雪』で、もう一銘柄を『十勝』としており、2020年には帯広市に「碧雲蔵」を、2021年に函館市に「五稜乃蔵」を立ち上げています。

2022年の北海道におけるSAKETIMEのランキングでは、『三千櫻』や『国士無双』『千歳鶴』などを抑えて堂々の第一位という新進気鋭の日本酒です。



上川大雪大吟醸  タンク№28

彗星100%使用  酒色は透明

上川大雪 彗星純米大吟醸35%無濾過生酒』の酒米は北海道産の酒造好適米「彗星」を、米の状態や粒の揃いなどを選別して使っており、その最高品質の米を35%まで磨いています。酵母は非公開。仕込み水には大雪山系の天然湧水を使い醸しており、日本酒度、酸度も非公開となっています。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは香量が多くフレッシュ&フルーティで、清々しいと感じました。口に含むと重厚な甘さがあり、果実のようにジューシー。呑み込むとしっかりとした酸があり、咽喉の奥に辛さが入り込みました。『栄光冨士GMF24LEGEND OF THE CREYSTAL純米大吟醸無濾過生原酒』に似た味わい。北海道産彗星は別のお酒でも味わいましたが、これほどの米の旨味や重厚な甘さを出したお酒を知りません。35%も削った大吟醸だからこその成せる業なのでしょうか。

上川大雪酒造の蔵主のように、転職して酒蔵を造って、その日本酒が5年も経たないうちにランキング第一位ってどうよ⁉。こういう人もいるのだなぁ。人間の可能性には上限が無いって事でしょうか。私も頑張りが足らないかも。♪

(。・_・。)ノ

2022年5月9日月曜日

「如月 美酒で一献」で『九頭龍 純米吟醸垂れ口生原酒』

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コロナが蔓延するなか、数々のお酒のイベントが中止となっておりましたが、八戸パークホテルが主催し高善酒店の協力による「第2回 如月 美酒で一献」が426日にコロナ対策を十分に講じたうえで開催されました。如月は2月なのに何故4月に‥とお思いでしょうが、2月の八戸はコロナ発症数も多く、且つワクチン接種率も低くかったため、4月まで日延べしています。当日は地元青森県の豊盃・鳩正宗・陸奥八仙、そして埼玉の『神亀』や長野の『明鏡止水』をはじめとする「酒門の会」のお酒21銘柄が一堂に会し、3Fのフロアが日本酒通の方々で溢れかえりました。今回は小幡建設日本酒クラブ会員だった方々5名が参加し、旧交を温めながらお酒を楽しみました。







如月 美酒で一献

お酒のラインナップ  裏面にも

お料理の品書き  お料理の数々

乾杯酒の八仙【赤】 三井の寿

先ず乾杯は「八戸パークホテル 如月 美酒で一献」と彫り込まれたグラスに『陸奥八仙 特別純米赤ラベル生』が注がれ、乾杯の発生とともに頂きました。もちろん本日一の美味しさでしたよ。

広い会場の真ん中に日本酒の特設コーナーがあり、そこでグラスに自分の呑みたいお酒を注いでもらいます。私が先ず頂戴したのが福岡県大刀洗町の株式会社みいの寿が醸す『三井の寿 純米吟醸木槽搾り生原酒』です。先代の蔵主がフランスのボルドーに行った際、ワイン造りにかける情熱やプライドに感銘を受け、ウチの蔵もこうなるべきだと決意し、帰国後にタンクの既存の酒を全て捨て、純米酒に特化した酒蔵に方針転換して現在に至っています。

酒米は福岡県で開発した「夢一献」を60%に磨いて使っており、酵母は酸の生成が少なく香気の高い9号系の自社培養酵母を使用し、仕込み水は筑後川に注ぐ清流、小石原川の伏流水を地下86mから汲み上げて醸し、日本酒度+1、酸度1.9のお酒にしました。それを大きな木槽に醪が入った酒袋を重ね、自重でゆっくりと雑味の無い良質のお酒を搾ります。

三井の寿 純米吟醸木槽搾り生原酒』をグラスに注いでもらい香りを利くと、果実のような穏やかな香りが。口に含むと優しくフルーティな味わいに仄かな辛さがあり、雑味の無い米の旨味が伝わります。呑み込む際には咽喉に酸味を残してキレて行きました。

九頭龍垂れ口  黒龍垂れ口

黒龍干支ボトル 黒龍しずく

今回特に素晴らしいと感じたのは、福井県の至宝『黒龍』が潤沢に準備されていた事でした。最初に頂いたのは『九頭龍 純米吟醸垂れ口生原酒』で、福井県吉田郡永平寺町で創業1804年の黒龍酒造が醸しています。この地を流れる九頭竜川は古名を黒龍川と言い、この酒名はそれに因んでいます。創業者で初代蔵元は石田屋仁左衛門で酒名にも使われており、現天皇陛下のお気に入りは『黒龍石田屋』と云われ、品薄で何年も先まで予約が取れないと云われた時期がありました。また、1975年に全国に先駆けて高額な大吟醸酒を商品化し当時は話題を集めた事もあったようです。

九頭龍 純米吟醸垂れ口生原酒』の酒米は地元との契約栽培の五百万石。酵母は蔵に古くから棲み付く蔵内酵母で、白山山系で軟水の九頭竜川伏流水を使って日本酒度-5.5に仕上げ、タンクの槽口から流れ出る生酒をそのまま瓶詰めしています。グラスに注がれた際には、垂れ口なのでトロミがあるかと思えば意外とサラッとしており、香りは仄かで穏やかな吟醸香。口に含むとフルーティな甘さを感じ、仄かな酸味とのバランスが抜群で、旨味を残したままキレてゆきました。

その後も『黒龍 純米吟醸垂れ口生原酒』や寅の叢書がラベルの『黒龍 純米大吟醸干支ボトル2022』、そして今日一高価な『黒龍 大吟醸しずく』は、はしたないのですがお代わりして頂きました。静岡の『正雪 純米吟醸PREMIUM』や滋賀の『喜楽長 純米吟醸あらばしり生』などなど、どれもが美味しい生酒だったので23種類、約一升くらいのお酒を頂き、大満足でタクシーで帰路に着きました。

喜楽長あらばしり  正雪PREMIUM

参加者の皆さん  会員だったTさんと

コロナ禍でお酒のイベントが毎年中止となっていましたが、これを機会に多くのイベントが開催されることを願っております。コロナ対策をするのは開催者側も参加者も当然ですが。♪

(。・_・。)ノ

2022年5月2日月曜日

山形県内で8割流通『あら玉ゆぎにごり純米吟醸生酒ぼんだら』

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コロナ禍でいろんなマラソン大会が次々中止となっているなか、417日、福士佳代子をゲストランナーに青森マラソンが行われ、私の尊敬するマラソンの師匠は女子の部門で入賞したようです。スゴイ!。私も師匠の活躍を励みにして、6月に開催される「おいらせ町いちょうマラソン」に臨みたいと思っています。

さて今回頂いたのは、ウチの奥様が八食センターで、一升瓶の首に「ラスト1本」と紙が下がっていたのを見て「売れ筋かも、これ買ってみたら」と言ってくれたので購入したお酒です。



あら玉ゆぎにごり  ぼんだらとは?


 肩ラベルをアップに 裏書をどうぞ







酒色は濁って

このお酒は、山形県西村山郡河北町にある、創業が幕末寛政9(1797)の和田酒造が醸すあら玉ゆぎにごり純米吟醸生酒ぼんだらで、酒蔵は約600石を醸していますが、ほぼ8割が山形県内で消費され、残りの2割しか県外で販売されていない、ある意味レアなお酒だと思います。主要銘柄は『あら玉』で、和歌などにおいて「あらたまの年の初め」と新年の意味に使われ、とてもおめでたい事から酒名に名付けられています。

私は個人的に、「ゆきにごり」ではなく「ゆぎにごり」と、「き」に濁点が入り東北人の話し言葉の「ゆぎ」になっているところが好きですねぇ。また、「ぼんだら」は当地の方言でつららの事だそうです。つらら入りか?。

酒米は「美山錦」と「華吹雪」を交配させて作った、山形が誇る「出羽燦々」で、酵母は香り高く爽やかな酒質になる山形酵母(KA)、仕込み水は万年雪を頂く月山の軟水の伏流水を使い、日本酒度+1,酸度1.4に仕上げました。

あら玉ゆぎにごり純米吟醸生酒ぼんだら』の一升瓶の底には、かなりの量の滓りが沈んでいます。うまそー!。先ず撹拌せずに蛇の目に注ぐと、酒色はうっすらと濁っており、香りは穏やかな吟醸香が。口に含むとサッパリとした口当たりからのフルーティな甘味があり、清涼感もあります。キレも良くスッキリとした味わいでした。

そして次に一升瓶を恐る恐る上下に振って中味を撹拌すると、お酒は白く濁って少しトロミがあり香りはフルーティ。口に含むと生酒特有の麹の味わいに上品な甘さが仄かに加わり、出羽燦々の米の旨味が。最後は咽喉の奥で辛さを伴い、熱くなってキレてゆきました。ゴーヤーと豚肉の炒め物が飛び切り旨く感じました。

前述の私のマラソンの師匠は、大会当日の朝にお会いすると「最近、腰が痛くて‥」「膝がチョット‥」「忙しくて練習できない」などと私を油断させます。私がその気になって「今日は勝てる!」と思っていると、いつも私より遙かに早くゴールしています。♪

(。・_・。)ノ