2023年12月24日日曜日

今年最後の投稿『初孫清空2236生酛純米吟醸美山錦』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

今年最後の更新となりますが、今年一年もの間、当ブログにお付き合い頂き、衷心より厚く御礼申し上げます。私個人における「今年の五大ニュース」を無理やり発表させて頂きます。次点:五所川原M氏退職祝いを八戸で。第5位:ウミネコマラソンハーフの部で最下位。 第4位:8月奥さんの入院で家事が超多忙。 第3位:お酒を呑んで転倒しケガ、外呑み禁止令出る。 第2位:お盆に孫が八戸に来る。 そして栄えある第1位:孫の七五三で愛知県へ。すっかり孫が可愛いジジイになってしまいました。

さて、孫の話題が出たところで今回ご紹介するお酒が初孫 清空2236生酛純米吟醸美山錦でした。このお酒は山形県酒田市の東北銘醸が醸しており、創業は明治26年で、回船問屋を手掛けていた初代が酒造りを始め、酒名は『金久』でしたが、昭和の初めに長男が誕生したのを喜び、誰からも親しまれるようにと願いを込めて酒名を『初孫』と改め現在に至っています。

品質のこだわりは手間暇が掛かるために多くの蔵が止めてしまった「生酛造り」の技法を、美味しいお酒造りのために創業以来一貫して行っています。因みに当ブログでは、令和3年元旦の「気に入りましたランキング」で『初孫 愛山生原酒生酛純米大吟醸』が第1位に輝いている、美味しいブランドになっています。

初孫 清空2236生酛純米吟醸美山錦』の2236は出羽富士と呼ばれる鳥海山の標高の事で、清空は鳥海山の澄み渡る空気、そして青々と広がる大空をイメージしています。それらがこのお酒を美味しく醸す大きな要因だと捉え、酒名に命名しています。

初孫清空  2236とは

裏書きをどうぞ 仄かに琥珀色

初孫 清空2236生酛純米吟醸美山錦』の酒米は酒造好適米の美山錦を55%まで磨き、酵母にはリンゴ酸を生成する多産性酵母を使い、鳥海山からの地下水で醸したALC14度、日本酒度-15、酸度2.3のお酒で、蔵伝統の生酛の技を使ったお酒です。甘酸っぱそう。

蛇の目に注ぐと少しトロミがかった感じで、酒色は仄かに仄かに琥珀色。香量は少なく仄かな吟醸香。口に含むとスッキリ爽快な呑み口で、甘酸っぱい・・・いや先にフルーティな甘さが来て、その後にトゲの無い雅な酸が甘さを上手に引き立たせています。そして口腔に苦味を残してスッキリとキレてゆきました。また、アルコール度数が低いのでスイスイと呑み易く、文句なしに美味しいお酒でした~。

日本酒は、さあ栓を開けようと云うところから、ドキドキが始まります。開栓しグラスに注ぎ、プチプチと微発泡だったり、トロミがあって滓がすーっと入ったりすると、心中は穏やかではありません。鼻先に近づけ香りを利き、フルーティだったりすると喜びに胸は高鳴り、早く呑みたい衝動に駆られます。深く息を吸い込んでから息を吐き、気合とともに口に含んで、舌や口腔で味わいそして呑み込む。ジューシー&フルーティで甘さと酸と辛さのバランスが良かったりすると、咽喉の奥からウォーという声にならない声が怒涛のように湧き上がります。毎回、その様な日本酒に巡り合いたくて、お酒を呑ませて頂いております。そして、そんな美味しいお酒を皆様方にも呑んで頂きたく、ブログで発信させて頂いております。また年明け元旦には、令和5年分の「気に入りましたランキング」をアップしますのでお楽しみに願います。

来年も皆様方にとって良い年であるようにお祈り申し上げます。それでは良いお年を。♪

(。・_・。)ノ

2023年12月17日日曜日

やっぱり愛山は旨い!『楽器正宗混醸愛山純米吟醸』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

11月下旬に大根を収穫しました。今回の大根は種を植えるのがだいぶ遅かったため、小さいものばかりでしたが、神様からの贈り物と思って大切に食べるつもりです。しかし一回には食べ切らないので、昨年同様に土に埋め、少しずつ掘り起こして頂く事にしました。

まあまあ大きく  大根引き

収穫しました  土に埋めて

さて少し前に、仕事でお世話になっているF君から日本酒を融通してもらったのを忘れていて、冷蔵庫の野菜室からこれは何かなと四合瓶を取り出したら、何と楽器正宗混醸愛山純米吟醸でした。わーい、超うれしい発見!。

このお酒は福島県西白河郡矢吹町で、江戸末期の慶応元年(1865)に創業の大木代吉本店が醸しており、主要銘柄は『自然郷』と『楽器正宗』になっています。酒名は大正時代、当酒蔵へ立ち寄った朝香宮様がお酒を大変気に入り、随行した雅楽師の「酒造りも楽器を奏でるのも元は神様への捧げもの」と言った言葉が由来のようです。(スイマセン、前々回からの使い回しです~)

楽器正宗混醸愛山  ピンクラベル

 裏書をどうぞ   酒色は透明

楽器正宗混醸愛山純米吟醸』は混醸シリーズですが、混醸とは掛米と麹米に別々の米を使う方法で、今回は掛米に希少な「播州愛山」を83%、麹米に絶対王者「山田錦」を13%としています。因みに「愛山」は、1941年に兵庫県の農業試験場で誕生しました。母を「愛船117」、父を「山雄67」で両方の頭文字をとって「愛山」としています。また父方の「山雄67」は、「山田錦」と「雄町」から誕生しており、美味しい酒米の要素を全て持って生まれたのが「愛山」です。この優れた酒米を使用して美味しくないはずがありません。仕込み水は那須連山からの伏流水で醸した、日本酒度-1の火入れのお酒です。

ぐい呑みに注ぐと酒色は無色透明で蛇の目がクッキリと見えます。香りは爽やか系ですが香量は僅か。口に含むと愛山の米が醸す「甘くフルーティ」さが際立ちます。そして、くどさが無く美味しいーと叫びたくなる第一印象。しかし、呑み易いと油断していると、すぐに酸がまた辛さが口腔を満たします。呑み込むと微かな苦みが残ってキレてゆきました。再度口に含むと、甘くフルーティ、酸と辛さが来てと、この繰り返しと迷宮を彷徨います。さすが『楽器正宗』ピンクラベルは美味しい~。

お正月に頂くお酒が枯渇しています。F君から『広戸川純米にごり生酒』を二本買ったとの事で、一本譲ってもらえばお正月は安泰だが・・・。お酒の在庫も無いので、よし!、F君に是非と言って頼もう!。♪

(。・_・。)ノ

2023年12月10日日曜日

入手困難酒『信州亀齢ひとごこち純米吟醸無濾過生原酒』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

年に何回か私が仕事でお世話になっている方々を、私の自宅にお招きして酒宴を催しております。日本酒専用冷蔵庫を持つF君が、自身のチョイスでお酒を持ち込んでくれるのですが、普通の日本酒ではありません。今回も自信満々のお酒を持って、F君、H君が我が家を訪ねてくれました。

毎回料理担当は私で、今回は魚祭りと称し「エビとキノコのオイスターソース炒め」「魚肉ソーセージのコロコロ焼き」「さば缶みそニラもやし」「えんがわのユッケ」、そして購入した「焼き魚」「お刺身」、またお肉料理も一品「豚肉としめじの味噌チーズ炒め」を準備しました。減量中のF君のためにカロリー控えめの料理としています。

今回F君が自信満々で持ち込んでくれたお酒は『田酒NEWYEARボトル2023純米吟醸生酒()(四合瓶)みむろ杉木桶菩提酛(四合瓶)、『信州亀齢ひとごこち純米吟醸無濾過生原酒(一升瓶)3本。相変わらずの垂涎の品揃えは、さすが日本酒通で私を唸らせるには十分過ぎます。

さてF君が乾杯酒に選んだのは、青森県青森市の西田酒造店が醸す田酒NEWYEARボトル2023純米吟醸生酒()です。『田酒』は日本酒ランキングでは常に上位にあり、プレミアが付いている人気酒でもあります。創業は明治11年で、創業時からの主力銘柄は『喜久泉』。昭和45年頃からウイスキーやビールなどの台頭で、日本酒の消費量が低下し、各酒蔵の存続が危うい状況になりますが、当時の蔵主はこの危機を脱するために、アル添では無く純米酒で「本物の日本酒」を造ろうと決起し、4年の歳月を注いで『田酒』を誕生させました。転機は昭和56年、雑誌【特選街】で企画された「うまい酒コンテスト」で、『田酒』が第一位となり全国へその名が知れ渡り、一躍人気銘柄へと駆け上がりました。『田酒』の酒名は「大切な米の獲れる大切な田んぼ」を尊重して命名されています。

田酒干支ラベル  裏書をどうぞ

酒色は透明で   今回の料理

田酒NEWYEARボトル2023純米吟醸生酒()』の酒米は青森県が誇る酒造好適米「華想い」を50%まで磨いて使い、八甲田山系の伏流水(軟水)で醸した、ALC16度、日本酒度±0、酸度1.5のお酒です。

開栓するとシュッとガスが抜ける音がしました。蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは仄かですがフルーティな吟醸香。口に含むと甘さ控えめのフルーティな第一印象。フレッシュで爽快な生酒の味わいに、くどさの無い酸味がバランスよく旨味となっています。すきっ腹に堪えましたがお代わりして頂きました。

四合瓶の乾杯酒はアッという間に空になり、F君チョイスの2本目のお酒が冷蔵庫より登場します。そのお酒は立派な黒い箱に入ったみむろ杉木桶菩提酛でした。

このお酒は、奈良県桜井市の今西酒造が醸しており、創業は万治3(1660)創業で、名前の由来は地元の三輪山を古来より三諸山とも呼んでおり、その山の杉の木には神が宿るとされたことから『みむろ杉』としています。またこのお酒は日本最古の清酒醸造法で醸されており、生酛系酒母の原形が「菩提酛」である事から、再現して仕込んだこのお酒に『みむろ杉木桶菩提酛』と命名しました。そして全てを香りの良い「吉野杉」の木桶で醸すことで、独特の味わいを生んでいます。ラベルのテーマは大神神社の「神仏習合」、形状は蓮の葉。中のデザインは白蛇と兎、そしてササユリです。

酒米は酒米の絶対王者「山田錦」を使い、蔵内の井戸より湧き上がる三輪山の伏流水で醸し、ALC14度、日本酒度+3、酸度1.7のお酒に仕上げました。

みむろ杉の箱  ラベルは蓮の葉




裏書をどうぞ  酒色は透明

蛇の目に注ぐと酒色は透明。香りは仄かに乳酸系で、口に含むと仄かに杉樽の味わいが。また、舌にピリっと感じて、呑み込むと鼻腔から木の香りが抜けるようでした。呑み込むと辛味でキレますが、苦味はありません。そうそう呑んだ事のない複雑な味わいでしたが、日本最古の酒母はこんな味だったんだぁと感慨に浸った次第です。

さて、シメの3本目は、ここ数年で一気に入手困難酒となってしまった、『信州亀齢ひとごこち純米吟醸無濾過生原酒』です。このお酒は、長野県上田市で創業が江戸初期の寛文5(1665)の岡崎酒造が醸しており、酒名は「鶴は千年、亀は万年」と蔵と呑む人たちの長寿を願って命名されています。しかし、先代のお酒は売れず、蔵の存亡の危機が迫っていました。三人娘のうちの三女が蔵を継ぐべく東京農大で醸造学を学び、またいろんな杜氏からも学ぶ事で、自身が美味しいと思えるお酒を造り始めました。そのお酒が口コミで徐々に人気が出始め、今では入手困難酒というシンデレラストーリーです。

信州亀齢  首ラベル

シンプルラベル 裏書をどうぞ

酒色は透明 4回撮り直して

酒米はラベルの通り酒造好適米「ひとごこち」を55%に磨いて使っており、「美山錦」より大粒で心白の発現が良く、淡麗な味わいのお酒になるようです。酵母は蔵付きの酵母。菅平水系の水で仕込んだお酒で、スペックは非公表となっています。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは華やか過ぎないほどのフルーティな香りが。口に含むとフレッシュで、口の中でピリピリ、シュワッとガス感が。マイルドな甘さと爽やかな酸味。呑み込むと甘さを伴いながらキレてゆきました。なるほど淡麗な味わいの「ひとごこち」を、上手に肉付けして旨味たっぷりのお酒にした、杜氏の手腕に驚きつつ一升瓶は空になりました。

 今回のお酒のチョイスも驚きのお酒ばかり。値段を気にせずに頂いておりますが、居酒屋で呑んだらとんでもない金額になるのではと、気を揉んでおりますが、F君に感謝しながら頂きました。そして、一人当たり六合の、秋の夜長は静かに更けてゆきました。♪

(。・_・。)ノ

2023年12月4日月曜日

千葉の銘酒『不動純米吟醸備前雄町生原酒』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

10月初旬には仕事で久慈市に通っておりましたが、久慈と云えば「マツタケ」。そう、あの香り高い、そして高価なマツタケを、日本酒クラブの会員だったT氏より作業現場で頂戴しました。さすが太っ腹!。心より、心より感謝申し上げます。早速、ウチの奥様からホイル焼きと、栗もたくさん入ったマツタケご飯を作ってもらい、美味しく頂きましたよ。ありがとうございました。

マツタケの雄姿  ホイル焼きで

さて、10月下旬には仕事場が三沢市し移り、仕事帰りには中居酒店さんに立ち寄って日本酒を物色します。この酒屋さんでは『一白水成』や『たかちよ』、『』、『雅山流』、『口万』等など日本各地のお酒が一堂に会しています。しかし、今はひやおろしが幅を利かせており、生酒はなかなか探せない状況の中で発見したのが、『不動純米吟醸備前雄町生原酒』で通称不動パープルでした。

この『不動』を醸すのは、千葉県香取郡神崎町にある鍋店(なべだな)株式会社で、創業は元禄二年(1689)の五代将軍綱吉公の御世まで遡ります。当時、鍋座(金座・銀座と考え方が同じ)での製造権を持っており、更に佐倉藩より1050石の酒造株をも与えられ、成田山新勝寺の門前で酒造りを行ったという老舗の酒蔵で、鍋の店で「なべだな」です。

鍋店株式会社の創業時の銘柄は『蓬莱山』で、平成11年より『仁勇』、また平成16年より『不動』を代表銘柄としています。現在の仕込みは4500石で一升瓶換算では45万本と大規模な酒蔵です。




不動パープル  堂々の不動

堂々の肩ラベル   裏書をどうぞ







酒色はほぼ透明

不動純米吟醸備前雄町生原酒』の酒米は商品名の通り「雄町」で、55%まで磨いて使っています。酵母は爽やかな吟醸香と酸の生成が少ないM310酵母を使い、お不動様旧跡庭園内にある「不動の大井戸」の中硬水で醸しています。低温発酵でもろみ管理をした、手間を惜しまないお酒です。上槽は藪田を使用し加水せずに無濾過生原酒のまま壜詰めして、6ヶ月の低温熟成を経て出荷します。何という手間暇を掛けたお酒でしょう。日本酒度は-3.5、酸度1.7のお酒です。

酒色は無色透明で、香りは仄かですが爽やかでフルーティ。口に含むと重厚な甘さがあり、酸度1.7の強めの酸も主張しています。しかし甘さはベタつかず舌にスッキリと。呑み込む前には辛さが来て舌がジワジワしましたが、呑み込むと後味には若干の苦みがありました。「雄町」の米の旨味を極限まで醸すところは、さすが『不動』と思わせるお酒でした。

中居酒店は毎回驚きを与えてくれます。三沢市の米軍基地の米兵さんたちも、こんな美味しい日本酒を呑んでくれると、日本酒の素晴らしさがもっともっと分かるかも知れません。♪

(。・_・。)ノ

2023年11月27日月曜日

東京の酒も旨い!『澤乃井純米吟醸生酒蒼天』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

11月中旬、孫の七五三のために愛知の長男夫婦のところへ行ってきました。名古屋での内容は先週アップした様な顛末でしたが、昼食を摂った後には孫に「バイバイ、またねー」をして、夕方の東海道新幹線で宿泊地の東京へと向かいました。翌日はいよいよ八戸に帰ります。が、まっすぐ帰るのは芸が無いので、横浜で物見遊山を決め込み、夕方、東京駅から八戸へと帰る予定としています。

好天の翌朝、東京駅から東海道本線に乗り横浜駅まで行き、先ず「ランドマークタワー」へ。296mの高層階からの眺望が素晴らしく、眼下に大観覧車や巨大なビル群が小さく見えます。現在【ワーナー・ブラザース 100th ANNIVERSARY Power of Story in スカイガーデン】を開催中で、アメリカの有名なヒーローたちと写真に納まりました。

眼下に大観覧車  ヒーローたちと

Cヌードルミュージアム  偉人たちと

イラストを書き  中身はこんな感じ

「ランドマークタワー」から少し歩いた先の「カップヌードルミュージアム」では、自分だけのオリジナルカップヌードルを作る事ができるので、さっそく私も挑戦。ベースをチリトマトにして、具材はコーン、カボチャ、謎肉、ひよこカマボコとしました。元日に頂こうと思い、只今、鋭意保管中です。その後、赤レンガ倉庫でショッピングをして、タクシーで横浜駅まで戻りました。

さて、私の地元八戸では地酒を購入するのにスーパーなどを探しますが、東京の地酒はどこで買えるかが疑問でした。大手町でスーパーを探す方が大変なのではと考え、向かった先はコンビニです。そこで発見した東京の地酒が、今回ご紹介する澤乃井純米吟醸生酒蒼天です。このお酒は東京都青梅市で、創業が花の元禄と謳われた元禄15(1702)の小澤酒造が醸しています。そう云えば、旅番組などでもこの酒蔵は結構紹介されていました。主力酒は『澤乃井』で、その昔当地が沢井村だった頃の地名に因んでいます。『蒼天』は、蒼い空のように高く雄大で果ての無い酒造りを、そして、天に届きたくてより旨い酒を目指す、蔵人の想いを込めて命名しています。



澤乃井蒼天生酒  金色の文字で







スペックをどうぞ

澤乃井純米吟醸生酒蒼天』の酒米は、酒造好適米の五百万石を55%まで磨いており、酵母は自社酵母を使い、仕込み水にはミネラルを多く含んだ、蔵の裏山の井戸から汲み上げた中硬水で醸しています。日本酒度は+1、酸度1.6で、低温でゆっくりと醗酵させる方法で醸した純米吟醸の生酒です。また、アルコール度数は14%と低いので、スッキリと軽快、スイスイ呑めるお酒です。

グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは穏やかでフルーティな吟醸香。口に含むとクセも無く爽やかでフルーティな味わいにビックリ。バランスもいいなぁ。以前ご紹介した『屋守』や『江戸開城』などのお酒もとてもおいしかったので、東京の酒も侮れないと思った次第です。

帰りの新幹線では、夕焼けの富士山が見え感動しましたが、驚いたのはほぼ宇都宮駅の辺りまで、その富士山がきれいに見えた事でした。さすが晴れ男。来年こそは尊敬する鶴田町のN氏に会いに、津軽方面へ遊びに行きたいと考えています。♪

(。・_・。)ノ

2023年11月19日日曜日

孫の七五三で名古屋へ『一ノ蔵辛口本醸造』を呑む

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

11月中旬に愛知の長男夫婦のところへ行ってきました。孫娘の七五三を一緒に祝いたいと、張り切って新幹線の切符を取り、平成30年以来4回目の名古屋に向かいました。当日はもちろん好天に恵まれて「晴れ男」の面目躍如です。

東北新幹線、東海道新幹線と乗り継いで名古屋駅に到着。在来線の東海道本線に乗り換え岡崎駅に到着すると、長男が車で迎えに来てくれていました。ありがとう~。七五三のイベントは翌日なので、今「どうする家康」で旬の、岡崎城観光を堪能しました。

家康の像と  岡崎城を背に

当時の石垣  どうする家康

夜は長男が勤める会社の福利厚生施設であるレストランで中華を頂きました。シェフは受賞歴があるらしく、八戸では口にしたことのない味わいに大満足でした。もちろん私にお酒も頼んでくれ、それが今回紹介する一ノ蔵辛口本醸造です。

このお酒を醸す一ノ蔵酒造、宮城県大崎市で創業が昭和48年の酒蔵です。若い蔵のようですが、実はその昭和48年に、松本酒造が先頭に立ち、桜井酒蔵、浅見商店、勝来酒造に合併を呼び掛けて、新しい酒蔵を誕生させました。蔵名は、それぞれの蔵や銘柄を捨てて一つになる事から一ノ蔵と命名したようです。

一ノ蔵辛口本醸造   エビチリを肴に

一ノ蔵辛口本醸造』の酒米は宮城県の酒造好適米で、スッキリとした酒質になる「トヨニシキ」を65%まで磨いて使用しています。仕込み水は奥羽山系の伏流水を水源とする地下湧水を使って醸しており、日本酒度+4+6、酸度1.11.3ALC15.5度に仕上げた、本醸造の淡麗辛口酒です。

グラスに注ぐと酒色は無色透明で、香りは香量が少なく、癖の無い落ち着いた香り。口に含むと本醸造とは思えない癖の無い味わい。スッキリとしていて舌にピリ感、ジワ感もありません。本醸造なのにこの豊かな味わいは、やはり「トヨニシキ」の米の旨味なのでしょう。呑み込むと咽喉にスッキリとした余韻を残しキレてゆきました。料理を美味しく戴けるお酒で、満足満腹となりました。



知立神社の多宝塔  孫ちゃんと一緒に

翌日、七五三の御祈祷のため、知立市の古刹「知立神社」へ。この神社は江戸時代に東海道三社に数えられ、主神は天照大神からの四代目の鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあわせずのみこと)です。神社内の控室にはたくさんの親子連れでいっぱいで、1415組をいっぺんに祈祷しました。ウチの孫ちゃんも神主さんの祝詞に、神妙になっていました。

恙なく祈祷も終わり、孫ちゃんを囲み昼食を頂きました。お盆の帰省で会って、今回もまた会う事ができ感無量でした。♪

(。・_・。)ノ