2023年1月15日日曜日

年末の海ぼうずさんで『越の白鳥 純米吟醸11号無濾過原酒秘伝仕込み』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

お正月気分もやっと抜け、平穏な日々がやってきました。そうしたなか新聞に、イトーヨーカドーで献血とあったため、さっそく行って参りました。必要とする方々のため、そして御自身のためにも献血をお願い致します。

さて、昨年末に鉄道近接工事で夜間作業があり、私にも声が掛かってお手伝いさせて頂きました。冷え込んだ寒い夜でしたが、ホッカイロをたくさん貼り付けて頑張りました。実はその夜には監督さんたちの会社の忘年会があったのに、仕事のため参加できない旨を伺ったため、気の毒なF君を誘い二人忘年会となりました。

年末の「海ぼうず」さんの「呑み放題」は、生酒が8割を占めており、美味しくない酒は無いと云っても過言ではない品揃えです。F君が到着して早速乾杯酒に選んだのが、新潟県上越市で創業大正11年の新潟第一酒造が醸す『越の白鳥 純米吟醸11号無濾過原酒秘伝仕込み』です。もとは亀屋酒造として創業しましたが、昭和38年に4軒の酒蔵と合併し、現在の社名となっています。この蔵では口に入れた際に、目を見開いて「おおっ」と思える味を目指して研鑽を積んできました。そして平成19年に発売した『山間』が大人気となり、今や酒蔵の屋台骨を支えています。

因みに『越の白鳥』の由来は、合併後に新たに造ったお酒の名前を一般公募することになり、当時、阿賀野市の瓢湖に白鳥がたくさん飛来することで有名だった事から、『越の白鳥』となりました。



越の白鳥11号  裏書をどうぞ

越の白鳥 純米吟醸11号無濾過原酒秘伝仕込み』の酒米は新潟県が独自に育成した「越淡麗」で、父を「五百万石」母に「山田錦」というサラブレットです。大粒なため40%以上の高度精白に対応できる酒米で、柔らかなふくらみのある味に仕上がる酒米です。その「越淡麗」を55%精米し、酒蔵の裏山の湧き水で醸しています。そして荒走りと責め部分を瓶詰めして、火入れ後に低温で熟成させた生詰め酒で10月に出荷します。

グラスに注ぐと粘度がありそうで、酒色は仄かに琥珀色。香りは甘そうな優しい吟醸香で香量も多く、乾杯を急いだ程でした。口に含むとフルーティで濃い甘さもありますが、程好い酸味に微かな苦みで、後味はキレも良くスッキリとした味わいに「おおっ、旨い!」と口を突いて出ました。乾杯酒から美味しいって大事ですねぇ。




白岳仙荒走生酒  裏書をどうぞ

乾杯に続いて冷蔵庫から取り出したのは、福井県福井市で創業幕末嘉永6(1853)の安本酒造が醸す『白岳仙 純米吟醸荒走り 五百万石十割仕込無濾過生酒』です。安本酒造は「透明感のある食中酒」を造る500石ほどの小さな酒蔵で、「納得のいく酒造りに努力を惜しまない」「信頼できる酒販店に託す」をモットーに、全量袋搾りをおこなっています。

このお酒の酒米は酒米、麹米とも「福井県大野産五百万石」を100%使用し、酵母は自家酵母のHGS-02で、中硬水の白山水脈伏流水を蔵内の井戸から汲み上げて醸しています。袋に詰めた醪を酒袋に詰めて槽に重ねて置き、自然に流れ出すお酒の一番最初の部分を瓶に詰め、「荒走り」として販売しています。日本酒度は+5,酸度が1.6の、どちらかというと淡麗辛口のお酒です。

酒瓶の半分以下だったので、グラスに注いでも荒走りの微発泡感は無く、香りも仄かに酸の香り。口に含むとフルーティな甘さを先ず感じ、直ぐに酸味もやってきます。これは是非口明けで頂戴したいお酒でした。

不二正宗純米原酒  大七生酛熟成

寒菊OCEAN99  東力士特濃ニゴリ

初しぼり  金鼓純米生原酒

尾瀬の雪解け  しもふり口万

寒紅梅しろくま  みむろ杉山田錦

その後は、宮城の『不二正宗純米原酒』、福島の『大七生酛熟成生原酒』、千葉の『寒菊純米吟醸OCEAN99Series』、栃木の『望初しぼり夢ささら純米吟醸無濾過生原酒と頂き、ここから「うすにごり」がこれでもかと続きます。奈良の『金鼓純米生原酒うすにごり』、群馬の『尾瀬の雪どけ純米大吟醸うすにごり』、福島の『しもふり口万純米吟醸うすにごり原酒』、三重の『寒紅梅しろくま冬のうすにごり』と頂いてラストオーダーは奈良の『みむろ杉純米吟醸山田錦無濾過生原酒おりがらみ』で締めくくりましたが、冷蔵庫最上段に見慣れぬラベルのお酒が!。



悪町田酒造  日本酒通F君と私

最後に選んだのは『町田酒造』を主力酒として醸す、群馬県前橋市で創業明治16年の町田酒造店が醸す『町田酒蔵生詰無濾過』で、「全量小仕込み」の手造りに拘り、搾ったお酒は3分以内に瓶詰めを徹底していると云う酒蔵のお酒です。名前の冠に「悪」の文字が付いており、本数が少ない限定のお酒のようです。全種がフルーティ&ジューシーでハズレの無い『町田酒造』なので、F君と期待を高めあって頂いたのですが、味わいはうーん・・・。

そんなF君に、また1月には「海ぼうず」さんに来ようと約束し、店を出てタクシーで家路に着きました。うすにごりが結構効いたぜ~‼。♪

(。・_・。)ノ