2023年1月3日火曜日

日本酒講座で試飲『如空 純米原酒初搾り』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

一昨日の元旦に引き続き、明けましておめでとうございます。元旦は時の物としておせち料理を頂きましたが、今年のお節は大晦日に私が気合を込めて手作りしたもので、もちろん切って並べたものもありますが、エビチリ、椎茸の煮物、カボチャに煮付け、ホタテの煮物は造りました。美味しかったのは云うまでもありません。ハイ!。







手造りのおせち

さて、昨年の10月より八戸酒類様が開催する日本酒講座があり、5回の講座の内、11月の第4(日本酒の歴史)と、12月の第5(お酒の楽しみ方)の講座に参加させて頂きました。講習終了後にはお楽しみ試飲会もあり、定員10名でしたがそれを超える参加者がありました。また7割が女性の方で関心の高さが伺えました。

会場の旧河内屋  第4回講座







第5回講座  

さて、八戸には創業が1888年で『陸奥八仙』を醸す八戸酒造と、1786年創業で『八鶴』を醸す八戸酒類があり、互いが切磋琢磨しあい当地八戸の酒造りを担っています。

今回の講座を開催した八戸酒類は、当主が代々「橋本八右衛門」という名前を継いでおり、現在は九代目で、『八鶴』の「八」はもちろん八戸の頭文字から、「鶴」は南部八戸の殿様の家紋が「向い鶴」だったことに由来しています。

また八戸酒類には市内にある八鶴工場が『八鶴』を、五戸町の五戸工場では『如空』や『五醸』を醸しています。八鶴工場は市内中心街のデパートや大型ホテルの林立する中にあるのですが、敷地内に深さ300m程の井戸を持ち、軟水の地下水を汲み上げて仕込み水にしています。

5回目の講座ではお酒の楽しみ方について伺いましたが、新酒(昨日搾り立て)と古酒(春に搾った酒)の違いを利き酒で味わいました。73の割合で「新酒がおいしい」が多数派でした。

如空純米酒古酒  如空原酒初搾り 









三戸のどんべり生酒

初めに頂いたお酒は古酒とは云え春先に搾ったお酒で如空純米酒銀ラベル。酒米は青森県が開発した華吹雪を65%まで磨き、こだわりの10号酵母と五戸川伏流水で醸した日本酒度+3、酸度1.5のお酒です。何故こだわりかと云うと、八鶴工場が10号酵母発祥の蔵と云われているからです。

酒色は無色透明で、香りは香量が少ないものの、10号酵母により華やかでフルーティ。口に含むと微かな甘さの後に強めの酸と辛さ、その後苦みも感じます。キレも良く、う~ん食中酒ですね。「つまみが欲しい」と仰った強者もいらっしゃいましたがその通りでした。

味わい比べなので直ぐに新酒で瓶詰めしたばかりの冬季限定酒『如空純米原酒初搾り1回火入れ』をカップに注いで頂きました。酒米はやはり華吹雪で、酵母も同じく協会10号。日本酒度+3、酸度1.7と酸度が少し高めで、且つ原酒なのでアルコール度数は17度とこちらも少し高めです。

酒色は透明で、香りは華やかにフルーティ。同じような香りを感じました。口に含むと原酒の17度が重く舌に感じ取れます。フルーティさもあり、程好い酸味と辛さ、そして渋味。搾り立てのフレッシュな旨味を感じました。

最後は講師が社長から「吹き出し厳禁」を言い渡されたお酒で、三戸のどんべり生酒を冷蔵庫から出してきました。生酒では無いものは近くのスーパーでも販売していますが、生酒は販売店が限定されており、八鶴の本社と八食センターくらいとの事です。日本酒度は-25と甘くまさしく甘酒です。美味しくて呑みすぎても、アルコール度数は15%ほどなので、バタンといくことはありません。

一升瓶が2本と四合瓶が1本の講習会は、30分の予定を遥かに超え、中身が無くなるまで続きました。私は瓶の真ん前に座っていたので、常にお代わり状態で恐縮ではございましたがたくさん頂きました。♪

(。・_・。)ノ