2023年1月30日月曜日

令和5年のお正月は『廣戸川純米にごり生酒』で

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

八戸市は毎日氷点下の真冬日が続き、且つ例年より雪が積もっているので、寒さはハンパありません。早く暖かな春が来ることを願っています。

さて、ここ数年間のお正月には、茨城の『来福純米超しぼりたて生原酒』を頂いておりましたが、購入方法がインターネットで支払いとなり、時代に付いて行けない私は直ぐに諦めてしまい、日本酒通のF君にお願いし『廣戸川純米にごり生酒』を購入して頂きました。ありがと~。




廣戸川にごり  首に噴出注意書き

堂々のラベル  裏書をどうぞ

滓が積もって  酒色は濁って

廣戸川純米にごり生酒』は、福島県岩瀬郡で創業明治25年の松崎酒造店が醸しており、地元の名水「釈迦堂川」がその昔「廣戸川」と呼ばれていたのに因んで名付けられました。私の「日本酒気に入りましたランキング2019」には第2位にランキングされており超美味しかったお酒です。

杜氏は平成23年に26歳で後を継いだ息子さんで、その年から毎年金賞を獲るほどの研究熱心な若手杜氏です。酒蔵では洗米や浸漬などの原料処理に気を遣い、米の旨味を活かした柔らかで呑み飽きしないお酒に仕上げており、その結果20196月の大阪サミットで、各国首脳に振舞うためのお酒にも選ばれています。

廣戸川純米にごり生酒』の酒米は福島県産「夢の香」で、父を出羽燦燦、母を八反錦1号で誕生しました。大粒米で心白も同様に大きく、また吸水性が良いため醪で溶けやすい特徴を持っています。酵母は「福島県煌酵母901-A113」で、リンゴや洋ナシの香りのカプロン酸とバナナの香りの酢酸イソアミルが出る酵母を使い、仕込み水はミネラルの豊富な地下水を井戸より汲み上げて使い醸しています。日本酒度は非公開ですが酸度は1.5、アルコール度数は16度の活性にごり酒。

首ラベルには噴出注意の文字があり、用心して台所の流し台で開栓。シュッと音がしてシュワシュワの泡が少し上がりました。香りはジュースのように甘く香りますが、香量はあまり多くはありません。口に含むとほんの一瞬、穏やかそうな甘さですが、直ぐに辛さと酸味が。舌がピリピリとして、呑み込むと今度は咽喉がヒリヒリ、後味には苦みがやってきました。

以前呑んだ時とは真逆な味わいに、首を捻ってしまいました。しかし、F君に味わいの感想を話したところ、自身でも同様の味わいだったが、23日ほど経ってから呑んだら、ビックリするほどジューシーな味わいだったというので、後日期待を込めて頂きました。すると、彼の言うようにジューシーさや旨味が増しているではありませんか。通常二合を呑むのを思わず三合も頂いてしまいました。

廣戸川純米にごり生酒』を海ぼうずさんで頂き、あまりのジューシーさにランキング(2019)入りとなった際にも、酒瓶に残り僅かな状態だったので、開栓し少し置いた方が美味しいお酒なんだと再確認しました。ほとんどのお酒は、開栓すると徐々に酸が強くなるのですが、こんなお酒も多くはありませんが実際にあります。♪

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