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7月に入り、私の仕事も大変な季節になって参りました。扇風機の付いたベストを持っていますが、もう古く風量がイマイチです。高価な新しいものに替えたいのですが、ウチの奥様は「あと何年もできないんだから、そのままでいいんじゃない」とつれない返事。まぁ、それは正論です。
さて、以前勤めていた会社の社員の人たちと、一緒にお酒を呑ませて頂いております。F君とH君がお酒を持って来てくれるので、私はお料理担当です。美味しいと言ってもらえるように、今回も頑張って造らせて頂いたお料理は、「ソーセージとアスパラの甘酢炒め」「やみつきナス」「ゴーヤーチャンプルー」「うなぎと豆腐のすき煮」「きのこ鍋」でした。箸休めは「たたきキュウリ」「赤カブ漬け」。そしてスーパーから購入したのは「鶏の唐揚げ」「お刺身」「焼き魚」でした。F君は、お腹がパンパンになるまで食べました~と嬉しい報告。ありがとう~!。
今回も日本酒担当のF君が、自宅にある日本酒専用冷蔵庫から持ち込んでくれたのは、『Ohmine 3粒冬のおとずれ』(四合壜)、『新政 涅槃龜(にるがめ)低精白純米酒』(四合壜)、『十四代七垂二十貫』(四合壜)、『吉田蔵U-百万石乃白』(一升壜)の4本で、今回も入手困難酒のオンパレード。さすがだなぁ、F君は。
本日のお料理 四角い皿も手造り
乾杯は大嶺で 裏書をどうぞ
酒色は薄濁り
乾杯は、山口県美称市大嶺町の大嶺酒造が醸した『Ohmine 3粒冬のおとずれ』で、創業は江戸時代終盤の文政五年(1822)です。元々は大きな蔵に酒を卸す桶売りの酒蔵でしたが、業績の悪化や諸事情によって、1955年には蔵は休止となりました。50年以上休眠状態だった酒蔵でしたが、秋山剛志さんが農業と地域資源を軸に、地域の未来に繋がる産業になればと復活させました。最新の醸造機器と空調設備等や品質管理を徹底させて造られたお酒は、山口県のみならず全国的に人気の酒蔵になりました。SAKETIMEランキング山口県では、1位『金雀』2位『東洋美人』3位『大嶺』と素晴らしい味わいのお酒だと考えます。
因みに『Ohmine 3粒冬のおとずれ』のラベルのデザインは、フリーランスのイラストレーターのたなかみさき氏が担当しており、雪女がスキーのストックを持って振り返る構図となっています。
酒米は酒造好適米の絶対王者「山田錦」を50%まで磨いて使い、仕込み水は秋吉台のカルシウムが溶け込んだ軟水の「弁天の湧水」を使って醸しています。神社の境内より湧き出る事から「神の水」とよばれ、一口飲めば一年寿命が延びるという言い伝えがある、コバルトブルーのお水です。酵母や日本酒度、酸度などのスペックは非公表としています。
グラスに注ぐと酒色は薄く濁っており、グラスの内側に細かなバブルが張付きます。香りは華やかで、果実のジュースのような甘い香りが。口に含むとシュワッとした炭酸の辛めの口当たり。直ぐにジューシーな旨味が圧倒的で、果実の酸がバランスを取っています。この旨さは元旦のランキングに入る旨さだなぁ。1本目が超旨かったので、この後のラインナップ大丈夫か。あっという間に壜は空になっていました。
さて、二本目としてF君が冷蔵庫より恭しく取り出したお酒は、秋田県秋田市で創業が幕末嘉永5年(1852)の新政酒造が醸す『新政 涅槃龜(にるがめ)低精白純米酒』です。『新政』と云えば日本酒ランキングでは常に三本の指に入っているお酒です。昭和5年に蔵付き酵母だった協会六号酵母の抽出に成功し、第6番目の国家認定酵母と認定されました。
新政酒造の再度の転機は平成19年。東大出身の御子息佐藤祐輔氏が酒蔵に入社し、蔵の改革に着手します。翌、平成20年には社員醸造に移行。同22年には原料米を秋田県産に限定。同24年には社長に就任し、全品を純米造りに。同26年には速醸酒母から決別し、生酛系酒母のみに限定した数少ない生酛純米蔵になりました。そして現在では、フレッシュで繊細な味わいを保つため、且つ、酸化に気を遣い、敢えて殆どのお酒を四合壜で提供しています。
『新政 涅槃龜(にるがめ)低精白純米酒』の酒米は、無農薬栽培の「秋田酒こまち」で、88%まで磨いた低精白酒です。磨きが浅いので雑味が発生しやすいため、高度な醸造技術を使う難易度の高いお酒です。酵母はもちろん蔵付きの6号酵母で、仕込み水は中硬水の秋田市新屋地区の伏流水を使って、木桶で醸しています。アルコール度数は12度で、1回火入れの純米酒の原酒です。
涅槃龜純米原酒 低精白88%
低精白酒とは スペックは
酒色は少し琥珀
蛇の目に注ぐと、麹の香りを感じます。身構えて口に含むと、香りとは逆に軽快な甘酸っぱさが口腔を満たします。それは梨のような甘さで、べたつかないサラッとした甘さ。何回呑んでも爽やかな甘酸っぱさで、呑み込んでも甘酸っぱさや旨味の余韻が続きました。「秋田酒こまち」を12%しか削っていないのにこの完成度はハンパではありません。日本酒ではない日本酒という感じですか。これもランキングに入るなぁ。次々にランキング入りで、最終選考は自分の中でモメるなぁ。
美味しいお酒に乾杯
さて、後の二本は次週へと続きます。『十四代七垂二十貫』と『吉田蔵U-百万石乃白』という入手困難酒が待っております。三人で約二升のお酒を頂き、酩酊必死。そんな姿は見たくないと云う人たちも、乞うご期待!。♪
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