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昨年の大晦日にも「お節」造りに挑戦し、お正月にはテレビを見ながらお節を頂きました。自分の好きな献立ばかりが入っているので、美味しくないハズがありません。が、お正月太りは確実です。今回のエビチリは絶品だったなぁ。
今年のお節はこれだ!
さて、昨年12月の中旬、お世話になっている建設会社常務のN氏にお誘い頂き、久々の「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんに伺いました。メンバーは元日本酒クラブのN氏、H氏、彼らの友人T氏の4名です。
呑み放題エリア 量り売りエリア
先ず、N常務が乾杯のために冷蔵庫から取り出したのは、神奈川県海老名市で幕末安政4年(1857)創業の泉橋酒造が醸す『いずみ橋しぼりたて楽風舞純米吟醸』でした。全ての米を自社で精米しており、全てのお酒が純米造りの酒蔵です。シンボルマークは「赤とんぼ」で、生き物を守る環境保全型の農業をモットーにしています。
このお酒のコンセプトは「とんぼの越冬卵と雪だるまラベル」で、雪の結晶と雪だるまに目がいきがちですが、実は冬の田んぼを象徴とした雪だるまと、足元には春を待つ「とんぼの越冬卵」がデザインされており、この卵こそがいずれヤゴになりトンボとなるのです。
酒米は酒造好適米の「楽風舞」で、「五百万石」と食用米の「どんとこい」を
交配させて誕生させた新種の酒米です。その「楽風舞」を55%まで削った純米吟醸で、酵母は華やかな香りの協会901号を使い、丹沢山系の伏流水で醸した、『いずみ橋』の新酒第一号となります。日本酒度と酸度は非公表、ALC16度のお酒です。
『いずみ橋しぼりたて楽風舞純米吟醸』の酒色は、雪だるまの絵柄から濁っているような気になりますが、無色透明です。グラスに注ぐと、香りはフレッシュ&フルーティ。口に含むと甘酸っぱい呑み口で、直ぐに酸と苦みがきて、スッキリとキレてゆきました。そもそも『いずみ橋』は割と辛いのを知っていたので、そのバランスの旨味を評価しつつ次のお酒を探しました。
よこやまSILVER 川中島幻舞美山錦
冷蔵庫に近い私が選んだお酒は、長崎県壱岐のお酒『よこやまSILVER7純米吟醸白無濾過生原酒』で、先日日本酒通のF君に頂いており、その旨さは確認済みです。その次に冷蔵庫の中から発掘したのは、『川中島幻舞純米吟醸美山錦無濾過生原酒』でした。
このお酒は日本で7番目に古い酒蔵で、創業が天文9年(1540)の株式会社酒千蔵野(しゅせんくらの)が醸しています。1540年といえば種子島に鉄砲が伝わるチョット前で、いかに古いか分かります。また、かの武田信玄が呑んだお酒としても有名です。長野県長野市川中島の、北アルプスを源流に持つ「犀川」と、八ヶ岳を源流に持つ「千曲川」に囲まれた扇状地に蔵は立っています。
代々女系家族で、現在の杜氏の千野麻里子さんも一人娘だったため、小さい頃から祖父母に蔵を引き継ぐように教育されており、東京農大で醸造学を学び、その後、国税庁醸造試験所で2年間の研修を修めた後に長野の実家の酒蔵に戻っています。「心で醸す酒」「心が感じる酒」にこだわって、一切手を抜かずに『川中島幻舞』を醸しています。
『川中島幻舞純米吟醸美山錦無濾過生原酒』の酒米は酒造好適米の美山錦を49%まで磨いた実質大吟醸で、酵母は非公表ですが、仕込み水には犀川と千曲川の伏流水を使った、日本酒度+3、酸度1.6、ALC17%の無濾過の生原酒です。グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかにフルーティ。口に含むとジューシーな甘さを感じ、優しい酸とのバランスが秀逸です。呑み込んだ後の苦みもそれ程感じる事が無く、もう旨いの一言。美山錦は辛さがあって、ここまで甘さを出せないと思っていましたが、杜氏の力量に驚きました。
山形正宗稲造 黒龍純米吟醸
尾瀬の雪どけ 甲子夜光
陸奥八仙シルバー 越の誉生原酒
女将さんよりラストオーダーの声が掛かり、最後は長崎の『飛鸞にこまる無濾過生』で終了です。しかし、N常務はこれで良しとせず『而今千本錦火入れ』、『花邑純米大吟醸愛山』を次々発注し、酩酊モードに突入でした。
而今千本錦 花邑大吟醸愛山
楽しく語らう友人たち
お開きとなり三人は六日町側へ、私はN常務にお礼を述べつつ、三日町側へと店の前で分かれました。さすがに三人は家路に着いたと思いますが、タフな方々なのでその後の行方は知れません。昨年の10月1日に転倒し擦過傷を負った時には、タクシーが全く捕まらず、仕方なく家路を辿っていて転倒しました。今回はタクシーがある内でラッキーでした。多分問題はそこじゃないとは思いますが。♪
\(。・_・。)ノ