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ここ何年か、お正月には日本酒通のF君にお願いし『廣戸川純米にごり生酒』を購入して頂いております。それは、私の勝手な主観により総括した「日本酒気に入りましたランキング2019」では第2位にランキングされた程の、超美味しかったお酒だからです!。
廣戸川にごり 首に噴出注意書き
堂々のラベル 裏書をどうぞ
滓が積もって 薄澄み部分を
撹拌して
『廣戸川純米にごり生酒』は、福島県岩瀬郡で創業明治25年の松崎酒造店が醸しており、酒名は地元を流れる釈迦堂川が、昔は「廣戸川」と呼ばれていたのに因んで名付けられました。
杜氏は平成23年に26歳で後を継いだ息子さんで、その年から毎年金賞を獲るほどの研究熱心な若手杜氏です。酒蔵では洗米や浸漬などの原料処理に気を遣い、米の旨味を活かした柔らかで呑み飽きしないお酒に仕上げており、正に金賞に値するお酒となっています。令和元年6月の大阪サミットでは、各国首脳に振舞うためのお酒にも選ばれました。
『廣戸川純米にごり生酒』の酒米は福島県産「夢の香」を、60%まで磨いて使っています。「夢の香」は父を出羽燦燦、母を八反錦1号で誕生した酒造好適米で、平成3年から10年もの歳月を掛けて誕生しました。良い両親を持って幸せだ!。酵母は「福島県煌酵母901-A113」で、リンゴや洋ナシの香りのカプロン酸とバナナの香りの酢酸イソアミルが出る酵母を使い、仕込み水にはミネラルの豊富な地下水を、井戸より汲み上げて使い醸しています。日本酒度は非公開ですが酸度は1.5、アルコール度数は16度で、たっぷりの滓と共に壜詰めして、壜内二次発酵させた活性にごり酒です。
『廣戸川純米にごり生酒』の首ラベルには噴出注意の文字があり、しかも穴あき栓。氷点下でしたが用心して屋外で開栓。シュッと音がしてシュワシュワの泡が少し上がりました。セーフ。先ず上澄み部分を蛇の目に注ぐと、酒色は仄かに濁っています。香りは華やかで瑞々しくフルーティ。口に含むとスッキリと甘く、舌にピリピリと痺れるように酸が纏わりつきます。実に旨い!。
次に、撹拌して蛇の目に注ぐと、酒色は滓で白く濁っています。香りは変わらずフルーティ。やはりスッキリとしていて甘く、口腔や舌にピリッときて、咽喉に痛みを伴ってキレてゆきました。酸味も旨味の内に入る結構希少な味わいのお酒です。撹拌しても旨い!。一升壜なのであと4回も楽しめま~す。嬉し~。
『廣戸川純米にごり生酒』を元旦以降も頂きましたが、お酒が酸化する事も無く、ほぼ開栓時のままの味わいでした。美味しいお酒のお手本のような日本酒だと思った次第です。♪
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