2021年1月25日月曜日

クリスマスプレゼントは『菱湖純米大吟醸酒おりがらみ生』

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昨年末に愛知の長男夫婦よりクリスマスプレゼントの大きな箱が届きました。その中には宝箱のようにクリスマスカードを始め、雑誌や菓子などいろんな品物がたくさん入っておりましたが、よく見ると緩衝材に包まれた瓶が立っており、引き抜くと『菱湖(りょうこ)純米大吟醸酒おりがらみ生』というお酒が出てきました。ヤッター‼。うれしー。

菱湖おりがらみ  菱湖氏の書で

このお酒は新潟県新潟市の創業が寛永16(1636)の峰乃白梅酒造が醸しており、主力酒の『峰乃白梅』は『越乃寒梅』『雪中梅』と並んで端麗辛口酒の「越後三梅」とよばれ全国的に親しまれています。

菱湖純米大吟醸酒おりがらみ生』はネーミングからして限定物と分かりますが、実はこのお酒は人気酒である『寫樂』の製造部長だった井島氏を峰乃白梅酒造に迎え、本人が造りたいように自由に造ってもらったお酒で、2019年からのブランドとなっています。酒名は郷土の偉人で幕末の書家である巻菱湖氏からとっており、ラベルの文字ももちろん師の直筆です。

酒米は「山酒4号」で、山形で開発されたお米ですが、山田錦と金紋錦を交配させた酒造好適米で、45%まで磨いて大吟醸で仕込みました。酵母は不明ですが、仕込み水は杉林に覆われた角田山の山麓からの伏流水を使い、日本酒度は+1、酸度を1.6で醸しています。

裏書をどうぞ 滓がこんなにも

ぐい呑みに注ぐと、酒色はおりがらみの表示どおり滓で白く濁っています。香りは華やかで、米麹の匂いがフルーティに感じます。口に含むとジューシーな甘みが口中に広がり、咽喉にはピリッとした辛さも。酸はほぼ感じる事も無く米のジュース的な味わいで、井島氏の力量が明確に分かる美味しいお酒でした。これは間違い無くランキングに載るお酒ですねぇ。

いい感じの色合い ぐい吞みに注ぐと

長男夫婦からいつも私の好みのお酒を送ってもらい、大変有難いと思っています。更に今回は、色合い、手触りが良く大きさや重さも丁度良いぐい呑みまで送ってくれました。いくら感謝しても足りません。元気で楽しい家庭を築いているので、このような贈り物も送って頂けると思うと、長男のお嫁さんのおかげだなぁと改めてお嫁さんにも感謝している次第です。♪

(。・_・。)ノ

2021年1月18日月曜日

お歳暮で頂戴した『醸し人九平次human』

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一月も半ばとなりましたが、温故知新の精神で昨年を総括させて頂きますと、とにかく「超」がつくほどの速さで一年が過ぎました。色々あった中で心に残るベスト3として、第一位:長男に女児誕生で私はおじいさんに。第二位:長引くコロナ禍でマラソンもお酒のイベントも軒並み中止。第三位:家の前に新たな花壇が完成、と以上でした。コロナに感染しなかっただけでも良しとして、健康に留意しつつマイペースで今年も頑張りたいと思っています。

さて先日、長男のお嫁さんの御実家よりお歳暮を頂戴したのですが、箱を開けてビックリ‼。何と『醸し人九平次 純米大吟醸human』が入っているではありませんか‼。超うれしー‼。このお酒は、愛知県名古屋市で創業が安政元年(1789)の萬乗醸造が醸しており、蔵主は代々九平治を名乗っています。お酒は「九平次」で当主は「九平治」って不思議。現在の当主、久野九平治氏は、酒蔵を継ぐ際にフランスのブルゴーニュに渡り、ワイン造りを勉強し日本酒造りに活かす技術を学び、平成9年に若き経営者が同級生を杜氏に据え、何物にも縛られない自由な発想で「醸し人九平次」の銘柄を立ち上げ、フランスのミシュランガイド認定三ツ星レストランのワインリストにも載るような煌めく味わいの日本酒に育て上げました。

純米大吟醸human化粧箱  醸し人九平次 

ヒューマン  蓋に九の文字

 裏書をどうぞ 微かに琥珀色

今回の『醸し人九平次 純米大吟醸human』は、裏書に【男でもなく女でもない、国境や隔たりを越えたい、そんな日本酒になれるように】と記されており、蔵主の高邁な理念が伝わります。酒米は山田錦を45%まで精米して使用し、仕込み水は300年かけて湧き上がる湧水を長野県で汲んで仕込んだ大吟醸酒です。

グラスに注ぐと少しとろみがかっており、酒色はやや琥珀色で白い点々は滓の名残りでしょうか。香りはフルーティな柑橘系。口に含むとスッキリとフルーティで、基調は甘さですが仄かに酸味も感じます。ピリ感は無いのですが、しばらくすると口内にジワーっと辛さと酸味がやってきて、旨味を余韻に残しながらスッと切れてゆきました。愛知県といえば醸し人九平次』ですが、本当に美味しいお酒を頂戴しありがとうございました。♪

(。・_・。)ノ

2021年1月11日月曜日

酒蔵祭りで『純米大吟醸生原酒直汲み甲子しぼりたて』

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八戸市の台所でもある八食センターでは、年末イベントの定番として「酒蔵祭り」を開催し、北東北3県に山形県より多くの酒蔵が参加し、約500種の美味しい日本酒に焼酎、ワインなどを販売しています。各蔵の担当の方々は、自慢のお酒を並べて特徴や旨さを伝えようと必死です。

そんな昨年末の「酒蔵祭り」で購入させて頂いたお酒は、千葉県印旛郡で創業が元禄年間(16881703)の飯沼本家が醸す『純米大吟醸生原酒直汲み甲子しぼりたて』でした。この酒蔵の主力酒は『甲子政宗』で、名前の由来は十干十二支の一番最初が甲子(きのえね)との事から、一番目にくるお酒となるように、『甲子(きのえね)』と名付けているようです。




甲子しぼりたて  ラベルは斬新


裏書をどうぞ  酒色は透明

酒米は千葉県が開発し平成18年にデビューさせた食用米の「ふさこがね」を50%まで磨き大吟醸としています。酵母は大吟醸酒には定番の、香味が良く酸生産性の低い協会1801号酵母を使い、仕込み水は蔵内に深さ100mまで掘った井戸から汲み上げる中軟水で醸しており、日本酒度-5、酸度2.0なので甘口でも酸味のあるお酒だと思いました。

利き猪口に注ぐと酒色は透明で、香りは酸度から酸の香りを予想しましたが、仄かにフルーティ。口に含むとドッシリとした重厚な呑み口で、仄かに甘くフルーティ。呑み込むときに酸味を感じ、後味に軽く苦みがきます。値段を聞いてビックリのコスパにも優れた大吟醸生原酒で、お勧めの1本だと思います。







酒蔵祭り

12月中旬までお酒の在庫が空だったのが、お正月を迎えた頃には一升瓶が2本、四合瓶は何と5本となり、楽しみいっぱいの新年です。♪

(。・_・。)ノ

2021年1月4日月曜日

元旦は今年も『来福純米吟醸超しぼりたて生原酒』

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本年は元旦に続き2回目の更新となります。昨年はコロナ禍に翻弄された一年でしたが、今年はワクチンも接種できるとの事で、少しは落ち着きを取り戻せるのではと思っております。コロナ禍のため初詣は後日落ち着いてから参拝する事とし、家の神棚に無病息災・家内安全と遠くにいる初孫の健やかな成長をお願いしました。




来福しぼりたて  福が来る


肩ラベル  来福説明書

さて、元日は今年一年の無病息災を祈念しつつ日本酒を頂く事をルーティンとしており、今年も楽しみにしていたお酒が元日に配達されました。それは『来福純米吟醸超しぼりたて生原酒』で、これがまた旨い!。

この縁起の良いネーミングの『来福』は、茨城県筑西市で享保元年(1716)創業の来福酒造が醸しており、酒蔵名は「福や来む 笑う上戸の 門の松」の句からきています。三百年以上続く老舗蔵の10代目は、ナデシコやツルバラ、シャクナゲ、月下美人、ヒマワリなどの花酵母を使って醸すことで有名な蔵主でもあります。 







滓がらみで

来福純米吟醸超しぼりたて生原酒』は超有名な酒造好適米の五百万石を55%まで磨いて仕込んでおり、今年は日本酒度-1~±0、酸度1.31.4の滓がらみです。瓶の底に沈んでいる滓を、瓶を上下に静かに振って混ぜ合わせ、徐々に開栓すると「ボン!!」と音がしました。利き猪口に注ぐと少しとろみがあり、蛇の目が滓で朧になって旨さを予感させます。香りは麹の香りと、甘くフルーティな香り。口に含むとジューシーで、甘さと少しの辛さがあり、口腔に嬉しい辛さがじわじわと張り付きます。呑み込むとキレが良く仄かに優しい酸味が口腔と咽喉に残りました。今年も期待を裏切らない美味しい出来でした。


お屠蘇セットで  邪気を払い長寿に


パークHのおせち  家のおせち

昨年はコロナ禍の中で、全国的にお酒の需要が減ってしまい、酒が売れない状況に落ちて酒蔵も厳しい環境です。また、当八戸市でもお酒のイベントが次々と中止となったため、いろんな意味で貢献できませんでしたが、今年こそは良い年になるようにお祈りしながらお酒を頂戴しました。という訳で、今年も宜しくお願い申し上げます。♪

(。・_・。)ノ

2021年1月1日金曜日

元旦恒例、日本酒ランキング2020

 新年、明けましておめでとうございます。

いつも当ブログをご覧頂きまして、本当にありがとうございます。心より厚く御礼申し上げます。こんなに続くと思っていなかった当ブログも9年目に突入し、アカウントはお陰様で昨年末に7万Pを超えました。しかし、昨年は新型コロナウイルスで家呑みが続き、なかなか思うように新しいお酒に出会うことができず、フラストレーションが溜まった一年でもありました。でも、コロナ禍ではありますが、こうして美味しいお酒が頂ける事に感謝し、毎週月曜日にはブログを発信しようと思っておりますので、今年も何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、恒例の新年・元旦一回目のブログは、やはり温故知新の精神を忘れる事無く、昨年一年間呑ませて頂いたお酒を、私個人の勝手な主観により総括した2020年 日本酒気に入りましたランキング8(年目)」として発表したいと思います。(注)歴代の第1位酒は「殿堂入りお気に入り酒」としてランキングには入っておりませんのであしからず。過去のランキングはこちら(2013年度ランキング】【2014年度ランキング】【2015年度ランキング】【2016年度ランキング】【2017年度ランキング】【2018年度ランキング】【2019年度ランキング

それでは恒例のドラムロール!スタート!!!ダラララㇻㇻ・・・ダダン‼

第1位:初孫 愛山生原酒生酛純米大吟醸(山形)713

2位:醸し人九平次うすにごり生酒黒田庄産山田錦(愛知)420

3位:(おだやか)純米吟醸無濾過生(福島)224

4位:こんな夜に満月純米大吟醸無濾過生うすにごり(長野)39

5位:御慶事純米吟醸しぼりたて生酒(静岡)420


1位 初孫愛山  第2位 醸し人九平治


3位 穏やか   第4位 こんな夜に


5位 御慶事 次点ささまさむね

以上の結果となりましたが、次点には特別純米ささまさむねにごり酒(福島)127日をはじめ、『べんてん山羽音初搾り純米吟醸無濾過生原酒』(山形)23日、菊乃井 純米吟醸かすみにごり酒生原酒(青森)316日、角右衛門特別純米生原酒直汲み』(秋田)511日、『寒菊OCEAN99 純米吟醸おりがらみ生原酒 青海Summer Sea(千葉)720日、『水府自慢10号純米大吟醸無濾過生原酒1回火入れ(茨城)720日、村祐紺瑠璃本生(新潟)1214日、『蓬莱W(ダブリュ)愛山50純米無濾過生原酒』(岐阜)1221日などが入りました。

お酒のイベントが次々と中止や縮小となり、我々にとっても悲しい事でしたが、酒造会社にとっても死活問題となっていることでしょう。12月にはコロナに負けずにしっかり手当を行いながら日本酒の会を開催させて頂きましたが、早く気兼ねなく美味しいお酒を頂きたいと願っています。今年こそは良い一年になりますように。♪

(。・_・。)ノ