2025年12月28日日曜日

八食センターで『にいだしぜん酒生酛たるざけ生詰』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

もうすぐ大晦日となり、今回が今年の最後の更新となります。当ブログをご覧の皆様方には、一年間お世話になりました事を、心より厚く厚く御礼申し上げます。

さて、これも恒例となりましたが、私個人における「今年の五大ニュース」を無理やり発表させて頂きます。次点:初めての国勢調査の調査員は結構大変。 第5位:俺でいいのか?町内会の副会長に正式決定。 第4位海ぼうずさんが移転し全てイス席に。 第3位:GWとお盆に孫が八戸に来る。超うれしー。 第2位:2月奥さんの入院で家事がまたまた超多忙。 第1位:八戸で震度6強の地震で、深夜に避難所へ向かう。大切なぐい呑みも割れる。

如何だったでしょうか。来年は楽しく嬉しい事ばかりで五大ニュースを飾れますようにと願ってやみません。

さて、冷蔵庫の日本酒が無くなって、且つ私の懐も寂しいため、買い置きもできずに八食センターで一本だけ購入して参りました。当日は年末イベントの定番「酒蔵祭り」を開催しており、地元青森は勿論、岩手、秋田、山形、新潟等々36の酒蔵が参加し、約500種の美味しい日本酒に焼酎、ワインなどを販売しています。

私が、その「酒蔵祭り」で購入させて頂いたお酒は、福島県の郡山市で創業正徳元年(1711)の仁井田本家が醸す『にいだしぜん酒生酛たるざけ生詰』でした。主力酒は『金寶』『(おだやか)』で、屋号の「寶来屋」から取っています。この蔵は、全てのお米を農薬や化学肥料を一切使わない自然農法で育てており、そのお米を使って醸すオーガニック日本酒です。且つ純米酒だけを造っており、体に優しい日本酒です。

 たるざけ生  下り藤にカエルが




裏書をどうぞ  酒色は琥珀色

酒米は国産米を85%まで削って仕込んでおり、酵母は蔵付き酵母。蔵の敷地内にある「竹の内の井戸」から汲み上げた軟水で仕込み、自社の山から切った杉で樽を拵えて、その中で熟成させています。スペックはほぼ不明で、ALC15%となっています。

蛇の目に注ぐと酒色は琥珀色で、香りは杉樽の香りと、清々しい酸の香りが混じっています。口に含むとスッキリとした呑み口で、甘酸っぱくやはり杉樽の味わい。呑み込むと鼻から酸が抜けてゆきます。舌や口腔に酸がジワジワ効いて、咽喉に酸を残してキレてゆきました。

さて、改めまして今年一年お忙しい中、当ブログをご覧頂き誠にありがとうございました。また、元旦には毎年恒例となっております、私個人の勝手な主観で選ぶ「日本酒気に入りましたランキング2025」をお届けします。今年一年呑ませて頂いたお酒の中で、どのお酒がベスト5に入っているのか、そして次点に入っているのか発表致しますのでどうぞお楽しみに。今年は石川の震災に始まり青森の震災で終わったような気がしますが、来年こそは震災等の無い、良い年になるように願っています。皆様、良いお年をお迎え下さいませ。♪

(。・_・。)ノ

2025年12月22日月曜日

中居酒店で『純米大吟醸たかちよ扁平精米厳選中取り無調整生原酒ブラック』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

今年も残すところあと10日ほどとなりました。現在、大掃除の真っ最中で、普段できないところを主に、細かい所を掃除しております。キレイになるというのは非常に気持ちの良いもので、いろんな物を捨てたい衝動に駆られます。年末には孫が八戸に来られるようなので、掃除の手にも力が入ります。

さて、仕事がおいらせ町付近であったのですが、仕事が早く終わったので、三沢市の中居酒店に急行し『純米大吟醸たかちよ扁平精米厳選中取り無調整生原酒ブラック』を購入させて頂きました。『たかちよ』と云えば、酒どころ新潟県にあって、淡麗辛口とは真逆の濃醇甘口路線で頭角を現し、フルーティ&ジューシーな味わいで超有名なお酒です。

たかちよBLack  厳選中取りで




スペックは秘密  微細なバブルが

このお酒は新潟県南魚沼市で、日本百名山の巻機山の麓にある創業明治元年の高千代酒造が醸しています。主力酒は高千代巻機』『天地人』で、近年では希少な酒米「一本〆」にこだわった酒造りをしています。また『高千代』を更に『高千代』『たかちよ』『Takachiyo』の3パターンに味わいを分け、顧客の趣味嗜好やニーズにあったお酒を提供しています。

酒米は非公表ですが、酒名にある扁平精米とは通常精米の2倍の時間を掛けて扁平に精米し、米をその形のまま縮小させるように中心部の心白だけを使って醸しているため、雑味が無く旨味たっぷりに仕上がります。また、仕込み水は巻機山に降り積もった雪が100年以上の年月を掛け、2000mの山を浸透して濾過され、湧き出した極軟水で醸すため、味わいは柔らかで滑らかな酒質のお酒となっています。

純米大吟醸たかちよ扁平精米厳選中取り無調整生原酒ブラック』を蛇の目に注ぐと、酒色は透明ですが微細なバブルが内側にビッチリと張付きます。香りは爽やかにフルーティで香量が多く、果実の酸の香りも仄かに。口に含むと口当たりは甘酸っぱくジューシーで、パインの缶詰のシロップが入っているのかという味わい。呑み込んでしばらくすると、仄かな酸と苦みがきてしっかりとキレました。さすが『たかちよ』。感動のパインフレーバーを体感しました。今年のランキングに入るなぁ。この旨さは。

孫が来たらどこへ遊びに連れて行きましょう。雪さえ降れば、雪だるま造りに滑り台、かまくら造りなど遊べますが、風邪をひかせるのではと心配になります。そう云えば、着させる防寒や暖かい服も無いし。今から贅沢な悩みを抱えております。♪

(。・_・。)ノ

2025年12月14日日曜日

海ぼうずさんが移転後、初入店『吉田蔵u石川門モダン山廃火入れ』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

128日深夜に震度6強の地震が発生しました。津波警報が発令され、避難指示が出たため、私も家族全員で柏崎公民館に避難しましたが、14年前の東日本大震災を思い出しました。翌日、家に帰ると、棚から物が落ちたり、本棚が倒れたり、足の踏み場が無いほど、家の中がぐちゃぐちゃでした。夜が明けると、市内の被害の大きさが明らかになってきて、テレビやラジオで放送されている通りです。

さて、私の行きつけの居酒屋さんと云えば、「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんでしたが、令和73月末で入居するビルが解体のため、新たな店舗として30mほど離れた大松ビルの3Fに、59日移転し再開しております。‥が、考えるところもあり、私は未だ顔を出しておりませんでした。

しかし、N常務、H氏に声を掛けて頂き、10月の末日に漸く新店舗へと入店の運びとなりました。目出度い。当日は彼らの友人で、何度か御一緒させて頂いたT氏と私の4名です。急な階段を上がり、辿り着いたフロアには看板が見えず、不安でしたが少し進むと見慣れた看板が。店内に入ると久々に見る御主人は元気溌剌そのもので、奥様も意気軒昂。

階段脇の案内看板  いつもの看板が

店内は全てテーブル席となっており、胡坐や膝打ちをしづらい方でも、ゆっくりできる御席となっています。また、いつもの日本酒専用冷蔵庫を見ると、ひやおろし・秋あがりと生酒が半々くらいで、最上段には貴重な日本酒がキラ星のように並んでいます。

飲み放題エリア  貴重酒エリア

私が乾杯に選んだのが、山形県の鯉川酒造が醸す辛口の『純米吟醸鯉川Beppin出羽の里』でした。いわゆる「ジャケ買い」という訳です。「海ぼうず」さんと云えば呑み放題なので、ドンドン果敢に攻めてゆきました。頂いたお酒は、写真の通りです。

鯉川Beppin  よこやまSILVER7

神渡旨口原酒  天狗舞山廃 

bo:スプラッシュ 津島屋無濾過生









光栄菊 清海

乾杯の次に頂いたのが長崎のよこやまSILVER7純米吟醸生詰です。このお酒は、長崎県壱岐島で創業大正13年の重家酒造が醸しています。元々壱岐には十七の酒蔵がありましたが、徐々に蔵の数が減り、最後に残った唯一の酒蔵が重家酒造でした。しかし、他の廃業した酒蔵同様、杜氏の高齢化と経営難により、1990年に日本酒造りを断念し、「ちんぐ」という焼酎を造っていましたが、現在の社長が2013年から山口の『東洋美人』を醸す澄川酒造場で5年間修業した後、2018年に自身の日本酒蔵を壱岐に建設し、重家酒造を復活させました。そして昨年4月の松尾大社第7回酒-1グランプリでは、『純米大吟醸よこやまPrrincessMichiko』が何とグランプリを受賞し、優勝蔵となっています。

よこやまSILVER7純米吟醸生詰』の酒米は、麹米、掛米とも酒造好適米の絶対王者「山田錦」を使い、酵母は「SILVER7」とある通り穏やかな吟醸香の協会7号酵母で、仕込み水は蔵の地下約90mから汲み上げた軟水で醸しています。日本酒度、酸度は非公開ですがALC15度で、無濾過の1回火入れです。

グラスに注ぐと酒色は仄かに琥珀色で、香りは香量も多くフルーティで華やかな香り。口に含むと生酒のようなフレッシュさで、やや淡麗ながらジューシーな甘さを感じます。少しすると仄かな酸の後に僅かに苦味を感じてキレてゆきました。長崎を代表する、実に旨いお酒でした。次に広島の『加茂金秀秋あがり純米酒』、そして写真の通りガンガン吞んでいきます。

賀茂金秀秋あがり 鳳凰美田初しぼり

メガネ専用コラボ W純米美郷錦

聖 渡舟70生酛   吉田蔵U石川門

最後の締めには冷蔵庫最上段よりチョイス。石川県を代表する『手取川』の吉田酒造店が、現7代目により2021年から醸している新シリーズの『吉田蔵U-石川門モダン山廃火入れ』を頂戴しました。創業が明治3年で、手取川扇状地の石川県白山市に酒蔵はあり、能登杜氏が最も得意とする山廃造りを行っています。今回のお酒は、吉田酒造店が独自に研究した「モダンな味わいの山廃」の技で醸した山廃の原酒です。そしてこのお酒の『』は「優しい」の優、「あなたへ」のYOUからとっているそうです。

酒米は、石川県が旨い酒を造るために特別に育成されたオリジナルの酒造好適米で、心白が大きく優しい甘さが特徴の「石川門」です。酵母は協会9号酵母に近い金沢系自社培養酵母で、香りのバランスが良く、淡麗な酒質となる特徴があります。仕込み水には「白山の名水」の伏流水を使った、日本酒度-3、酸度1.8、アルコール度数13%で、1回火入れの夏酒です。

グラスに注がれたお酒は滓でうっすらと濁っています。香りは華やかで、口に含むとフルーティで、瑞々しくジューシー。とてもとても山廃、しかも火入れとは思えません。呑み込むと穏やかな酸味と仄かな苦みでキレました。さすがに『吉田蔵U-』は旨いと唸った次第です。山廃なのになぁ。







ほろ酔いの皆さん

お陰様で久々に一升近く呑ませて頂きました。三人に深くお礼を申し上げ、足取りも不確かに三日町でタクシーを拾って帰路に着きました。

9日は家の中の片付けをして、何とか一息ついています。さて、この度の地震で被災した、各店舗の方々に心よりお見舞いを申し上げます。年末の書き入れ時だったのに、もう気の毒としかいえません。しかし頑張るしかないので、みんなで力を合わせて頑張りましょう。♪

(。・_・。)ノ

2025年12月7日日曜日

くるみやさんで最後の1本『帆波純米吟醸秋田酒こまちオレンジ熟成生酒』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

12月に入り、一日増しに厳しい寒さとなってきました。年末には愛知の孫娘が「八戸に行きたい」と言っているそうなので、風邪をひかせないように少し考える必要がありそうです。会えるのは嬉しいのですが、大丈夫かなぁと思っています。まぁ、少し先の話なので、どうなる事でしょう。

さて先日、「くるみや」さんのホームページを丹念に見ていたら、これはというお酒を発見しました。それは、蜃気楼が見える街で有名な、富山県魚津市の魚津酒店が醸す『帆波純米吟醸秋田酒こまちオレンジ熟成生酒です。くるみやさんのお酒の解説がとても上手なんです。

魚津市では唯一の酒蔵で、創業は1925年の本江酒造でしたが、魚津酒店へ改称しています。主力酒は『北洋』でしたが、令和4年より新ブランド『帆波』を醸しています。どちらも海を意識したネーミングですが、魚津港はサケマスの北洋漁業の基地であった事から、酒名が付けられています。また、令和4年からはアルコール添加を廃止し、純米蔵へと移行しています。

熟成生酒帆波  堂々のラベル




裏書をどうぞ  無濾過でも透明

帆波純米吟醸秋田酒こまちオレンジ熟成生酒の酒米は、酒造好適米の「秋田酒こまち」で、50%まで磨いた実質大吟醸です。酵母は華やかで高い香気、そして酸度が少なくソフトな口当たりになる9号酵母。仕込み水には立山山麓の豊富な伏流水を使って醸した、日本酒度-3、酸度1.8ALC15度の半年熟成させた無濾過の生酒です。

開栓し蛇の目へ注ぐと、無濾過の割に酒色は無色透明です。香りは爽やかにフルーティな吟醸香。口に含むとスッキリとした口当たりで、甘酸っぱい味わい。直ぐに仄かな苦味がきて、その後に辛さも。日本酒度-3ほどの甘さは感じませんでした。しかし絶品の食中酒で、料理が美味しくお酒も進む進む。当夜は二合どころか、少し呑み過ぎてしまいました。また、一升壜を4回に分けて呑ませて頂きましたが、味わいは殆ど口開けと同じで、最後まで美味しく美味しく頂戴できました。『帆波純米吟醸秋田酒こまちオレンジ熟成生酒』はオススメだなぁ。

東日本大震災で被災した、福島県浪江町の鈴木酒造の蔵主が、港町の船乗りは辛口を好むと話していましたが、当地もその通りなのでしょう。

孫娘が来たら、龗神社(おがみじんじゃ)で一緒に元朝参りをしたいけど、夜中まで起きていれるかなぁ。そもそも、雪靴で来るのかなぁ。あったかい防寒具を持っているのかなぁ。う~ん、元朝参りは難しいかも知れません。♪

(。・_・。)ノ

2025年12月1日月曜日

三人で乾杯の後は『十四代 龍の落とし子 大極上生』(後編)

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

ここ何年か、以前勤めていた会社の社員の人たちと、一緒にお酒を呑む機会に恵まれ、彼らが持ち込む美味しい日本酒を、三人で頂いております。乾杯は入手困難酒の『純米大吟醸 金雀有機米』で乾杯しました。今回は二本目のお酒から始まります。

その二本目は、創業が元和元年(1615)の高木酒造が醸す、その名も気高き十四代 龍の落とし子大極上生です。持ってくるか~、こんな酒を~。高木酒造は、豪雪地域の山形県村山市にあり、主力酒は今も販売している『朝日鷹』でしたが、平成6年に十五代目の杜氏の高木顕統(あきつな)さんが、初めて造って命名し世に出した十四代が、当時の主流だった『越乃寒梅』などの端麗辛口酒を押し退けて、フルーティなお酒のブームを巻き起こし、今では入手困難酒の筆頭を走っています。

十四代 龍の落とし子大極上生』の酒米は、兵庫県特A地区産の極上「山田錦」を35%まで磨いた大吟醸で、酵母は非公表。仕込み水は桜清水と呼ばれる出羽山系の葉山の伏流水で醸しており、醗酵させた後に丁寧にお酒を搾り、斗壜に入れて低温で熟成した生酒は、ALC15度のお酒です。酵母を含むスペックは残念ながら非公開です。




箱も一緒に 龍の落とし子

裏書をどうぞ  酒色は透明

蛇の目に注ぐと、酒色はほぼ透明です。立香はスッキリと爽やかに、そして上品に香ります。口に含むと重厚な甘さがあり、優しくジューシーな旨味。『十四代』特有の味わいですねぇ。優しい酸と仄かな辛さ、優雅な甘さがバランスよく酒の旨味を醸しています。本当にバランスが神配合なんだよねぇ。後味はスッキリとしてキレてゆきます。これが美味しく無かったら、何が美味しいのか。乾杯の『金雀』も美味しかったというのに、『十四代 龍の落とし子大極上生』まで超旨くて、今年のランキングはホント大変だぁ~。

呑み会は20時を回り、残り時間が1時間となった時に、冷蔵庫からF君が取り出したお酒が、三重県名張市で創業1818(文政元年)の木屋正(きやしょう)酒造が醸す『而今 純米吟醸酒未来生』の一升瓶でした。創業からの主力酒は今でも伊賀地方を中心に販売している『高砂』です。六代目は自身の蔵に入る前に、但馬杜氏の下で二年間修業しました。自身の蔵に入った2005年には、全ての工程を見直して、新たに『而今』というブランドを造りました。酒名の意味は「ただ、今、この一瞬を、懸命に生き抜く」という事で、過去は変えられないが、未来は今ここで変える事ができるという深い理があるのです。言わずと知れたプレミア酒で、抽選販売は当たり前、抱き合わせ販売でもなかなか手に入らないお酒です。




而今酒未来生  裏書をどうぞ

酒色は透明  超幸せな三人

酒米は酒造好適米の「酒未来」を50%まで精米し使っています。もともと十四代の蔵元だった高木辰五郎氏が18年もの歳月を掛けて造った酒米で、「山酒4号」と「美山錦」を掛け合わせ、1999年に完成させた酒米です。全国で約20蔵が「酒未来」を使っており、華やかで甘く瑞々しい味わいのお酒になる傾向があります。酵母は低温発酵に適し、且つ上品な吟醸香を醸す9号系の酵母を使用し、中軟水な性質の名張川伏流水の湧水で醸しており、ALC15.5度で日本酒度±0、酸度1.6の生酒です。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかにフルーティ。口に含むと甘さと酸がお互いに主張するもバランスが良く、しっかりと旨味になっています。きっと「酒未来」が優しい甘さを作っているのでしょう。呑み込むときに咽喉の奥に苦味を置いてキレてゆきました。雑味の無いキレイな味わいに、改めてさすが『而今』と思いました。

 今回も夜9時までの酒宴で、三人で一升壜1本と四合壜2本を頂いたわけですが、時間切れで『而今』が三合ほど残りました。後日、私が頂いたのですが、味わいは開栓時とほぼ変わらないように感じ、改めて素晴らしいお酒だなぁと思った次第です。さて今回も、皆さん方が帰ったあとで、食器を洗って片付けました。その記憶が薄いので「帰巣本能」を別角度から上手く使って片付けをしているようです。♪

(。・_・。)ノ

2025年11月23日日曜日

三人での乾杯は「純米大吟醸 金雀 有機米」(前編)

  いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

早いもので11月もあと数日となり、もう直ぐ雪の便りが届きそうです。タイヤ交換はもう済ませているので、いつ降っても大丈夫なのですが、運転する腕前の方が年々衰えており、とても心配している今日この頃です。

さて先月末の土曜日に、仕事を頂戴している人たちと一緒にお酒を呑む事になり、昼頃からから腕に撚りをかけて料理を作りました。「手羽元とゴボウの酢煮」「豚肉と根菜のヤンニョム」「魚肉ソーチャンプルー」「厚揚げのバター煮」「アスパラのバター卵炒め」、「納豆なめこ豆腐」「キュウリの梅おかかマヨ」そしてスーパーから購入したのは「お刺身」「サンマの塩焼き」でした。日本酒に合うような料理を作ったつもりですが、う~ん、料理は深い!。

今回の料理  頑張りました

そして今回、日本酒通のF君が厳選し、自宅の日本酒専用冷蔵庫から持ち込んでくれたお酒は、ほとんど入手困難酒。乾杯のお酒をテーブルに載せた途端に、私は「おおお~~~」っと咆哮してしまいます。今年の某日本酒ランキングで第4位となっている、山口県岩国市の堀江酒場が醸す『純米大吟醸 金雀 有機米(四合壜)です。これは本当に買えない酒だなぁ。凄すぎ。




純米大吟醸金雀 金箔が神々しい

裏書をどうぞ  酒色は・・・

堀江酒場の創業は田沼意次が幕政を主導していた明和元年(1764)で、屋号を雀集堂と称しました。酒蔵は中国山地の西部にある錦町。周囲には1.000m級の山々がそびえ、町の中央を銘水百選の錦川が流れています。堀江酒場では、堆肥により圃場を肥えさせ、化学肥料を一切使用しない有機農法で生産した酒米で醸しています。

2017年、2018年のIWC(インターナショナルワインチャレンジ)では、純米大吟醸の部で『プレミアム金雀』が、トロフィーを2年連続で受賞する快挙を達成しています。そんな事からも『金雀』は入手困難酒の仲間入りを果たし、なかなか購入する事はおろか、日本酒販売店の取り扱い一覧で見た事もありません。

純米大吟醸 金雀 有機米』の酒米は、有機農法で育てた酒米の絶対王者「山田錦」を使い、錦川の伏流水で醸したALC15度の純米大吟醸です。残念ながら、酵母や日本酒度などのスペックは非公表としていますが、日本酒度は-2、酸度1.4くらいでしょうか。

蛇の目に注ぐと酒色は微かに琥珀色で、香りは甘さを纏った吟醸香。口に含むと重厚な甘さとクリアーな酸、そして仄かな辛さがバランスよく、旨味しかない呑み口のお酒。最後は優しい酸でスーっと切れてゆきます。IWCでのトロフィーはダテではない味わいでした。今年の当ブログによる年間ランキングに間違いなく入りそうだなぁ。

さて、二本目、三本目も「えーーー」ッと驚きが隠せないお酒が登場します。F君が持ち込んだ、驚愕のお酒が登場する次回をお楽しみに。なんせ隠すように持ち込んでいたので、何が出るか期待して下さい。後編へ続く~。♪

(。・_・。)ノ

2025年11月16日日曜日

『醸す森』から名前を『ゆきのまゆ純米吟醸生酒』へ

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

11月も半ばで寒さも一入です。余りの寒さに、あんなに暑かった夏が恋しくさえなります。防寒のグッズは準備していますが、そんなもので何ともならないのが冬の寒さです。未だ冬にもなっていませんが、早く春が来るのを祈っています。

さて、先日お酒の在庫が切れてしまい、筋トレの帰りに沼館の「セプドールアン」に立ち寄りました。お酒の冷蔵庫には、所狭しと日本酒が並んでおります。何を買おうか悩みに悩んで、決勝に残ったのが『栄光冨士グラビティ』と『醸す森』からブランド名を変えた『ゆきのまゆ純米吟醸生酒』です。産地から日本酒度、酸度などを考慮し、迷いに迷って『ゆきのまゆ純米吟醸生酒』を購入させて頂きました。

ゆきのまゆ  「ゆ」の文字が



スペックは  酒色は濁って

このお酒は、新潟県中魚沼郡津南町で創業1907年の苗場酒造が醸しており、20年前より『苗場山』を主力酒としています。『kamosu mori(醸す森)』というお酒も新ブランドとして立ち上げ、人気を博していましたが、商標の利用上の制限などにより、『ゆきのまゆ』にリブランドしています。

「ゆきのまゆ」とは、川の丸い石などに湿った雪が丸く積もることを、「雪繭」とよんでいますが、この「雪繭」のように、丸みを帯びた味わいと、しっとり溶けてゆく湿り雪のイメージが、上質の味わいを連想させるため名付けられました。

苗場酒造の拘りは、一般的な酒蔵が、通常3段仕込みで醸すところを、たったの1(1)で仕込み、アルコール度数が1314と糖がアルコールに分解される途中の若い段階で搾る事です。搾るタイミングは、酵母が醗酵力を出し切っているかどうかを見極めなければならず、かなりの技術と判断力が必要とされます。しかも、搾りは圧搾機のヤブタ香を出さないように、且つ雑味を最小限に抑えるために圧搾機を使わず昔ながらの袋吊りで行い、生原酒で出荷する事にも拘っています。恐るべし、越後杜氏。

ゆきのまゆ純米吟醸生酒』の酒米は、麹米に新潟県産「五百万石」で、掛米には「コシヒカリ」の味・香り・ねばり等の旨味を受け継いだ食用米の「こしいぶき」を、60%に精米して使っています。酵母は爽やかな吟醸香と酸の生成の少ない「M310酵母」。そして名峰苗場山の生み出す清冽な伏流水で醸しました。日本酒度は何と驚きの-32、酸度も何と3.2の生酒です。

蛇の目に注ぐと少しとろみがかっており、薄濁りの中で滓が舞っています。美味しそー。香りはフルーティで甘酸っぱい果実香。口に含むと呑み口には辛さを感じますが、仄かな甘さもあり、フルーツのような優しい酸。それでも結構咽喉に辛さを感じます。でも、日本酒度-32の甘さは無かったなぁ。ともかく、一筋縄ではいかない味わいでした。う~ん、伝わるかなぁ。

(。・_・。)ノ            

2025年11月11日火曜日

八食センターから『蓬莱ひやおろし蔵元鑑査無濾過原酒』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。スマホでご覧の方は一番下までスクロールして、「ウェブバージョンを表示」でご覧頂くと、アーカイブやカテゴリを楽しめますので、どうぞお試を。

先日、八戸市の体育館の管理指定者であるエスプロモさんが主宰する、「南部山ウォーク」に参加しました。総延長8.4kmを歩くイベントで、早さを競う訳では無く、風光明媚を楽しみながら歩きましょうとの事です。数日前にクマが出たとの情報もありましたが、当日は天気にも恵まれ、楽しく歩くことができました。

スタート前  ゴール!

さて先日、お刺身を買うために八戸市の台所、八食センターに出掛けました。日本酒のラインナップもハンパないので、日本酒コーナーを眺めていたら、ウチの奥様が何か発見したらしく、「リーズナブルなお酒を発見したよ」とのこと。どれどれと見てみると、そこにあったのは、岐阜県飛騨市で明治3年に創業の、渡辺酒造店が醸す『蓬莱ひやおろし蔵元鑑査無濾過原酒』でした。無濾過の原酒が税込み1.375円は、超破格の値段なので即購入させて頂きました。




ラベルが無い  裏書をどうぞ







酒色は透明で

渡辺酒造店の主力酒は『蓬莱』ですが、そもそも創業者は当地で両替商を営み、五代目になってから酒造業を起こしました。五代目が京都へ所用で出かけた際に、呑んだお酒がとても美味しく、自分もこんなお酒を造ってみたいとの思いから酒造業を起こします。造ったお酒は「珠玉のしずく」と評判を呼びました。ある時宴会で、五代目が聴いた謡曲「鶴亀」で、謡われていた「池の汀の鶴亀は蓬莱山もよそならず」から、「蓬莱」と名付けました。その美味しさは今でも変わりなく、2020年には世界酒蔵ランキングで第1位を獲得した酒蔵です。素晴らしい。

蓬莱ひやおろし蔵元鑑査無濾過原酒』の酒米は、酒造好適米の「ひだほまれ」で、1972年に岐阜県高冷地農業試験場で開発されました。大粒でタンパク質が少なく、味のバランスが良い酒質の酒米は、現在では岐阜を代表する酒米です。その「ひだほまれ」を70%まで精米して使い、中硬水の飛騨川の伏流水を仕込み水に使い醸した、日本酒度-2、酸度1.6ALC19度のお酒です。でも純米酒では無く、醸造アルコールを使った所謂アル添のお酒です。リーズナブル過ぎるので、アル添はまぁ当然かもしれません。

酒色は透明で、香りは爽やかに酸が香ります。口に含むと酸が立って鼻に抜けます。舌にジワジワと辛さがきますが、後味に日本酒度-2の甘さを感じ、咽喉に酸が染みるようでした。味も濃いのですが、やっぱり醸造アルコールの味が気になりました。また、ALC19度はやっぱり只者ではなく、二合なのにガッツリ酔いました。

因みに「ひやおろし」は、昔、新酒が劣化しないように一回火を入れ、「冷や」のまま大桶に貯蔵し、秋に二度目の火入れをせずに、木桶におろして出荷された事から、「ひやおろし」と呼ばれています。♪

(。・_・。)ノ