2023年10月29日日曜日

中居酒店で取り扱い開始『天明槽しぼり純米吟醸本生』

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毎年夏には線路沿いの草刈りの仕事があり、列車見張員で三戸方面に行くのですが、アブや蜂が多く閉口してしまいます。昼食時には暑いので車のドアを開けるため、トラロープでこんなものを作ってみました。何とこれが効果絶大で、車内にはアブの一匹も入ってきません。オニヤンマ様々です。







ミラーにオニヤンマ

さて猛暑だった今年の夏には、三沢方面に仕事で通っておりました。三沢市の米軍入口ゲートの近くには中居酒店があり、帰宅の際には避けて通れない立地にありました。自宅冷蔵庫のお酒が品薄になったため、購入意欲満々で入店すると、先月から取り扱いを開始しましたと天明がズラッと並んでいます。これは一大事と熟考の末に『天明槽しぼり純米吟醸本生』を購入させて頂きました。

天明槽しぼり本生  裏書をどうぞ







酒色は透明

このお酒は、日露戦争が始まった明治37年創業の曙酒造合資会社が醸しています。酒蔵は福島県河沼郡会津坂下にあり、人口2万人ほどの地域ですが『飛露喜』の廣木酒造も同地区で酒造りを行っています。

創業時からのブランドは『大俵引き』で、酒造りを行っていた三代目が急死し、OLから結婚して主婦になっていた娘さんが急遽四代目蔵元として蔵を継ぎます。しかし、ただ継いだだけではなく世に通用する日本酒を目指して、夫婦で地元の「酒造りアカデミー」に入学。その傍ら国内の酒蔵を訪ね学ぶこと3年、美味しい日本酒造りを目指し、行き着いたところが平成9年に発表した、曙酒造で初の大吟醸酒『一生青春』でした。全国新酒鑑評会では3年連続金賞を受賞し、その勢いを駆って平成11年に発売したのが天明です。現在では息子さんが五代目を引き継ぐ予定で、『ちょいリッチ』シリーズを自ら手掛けるなど頑張っています。

天明槽しぼり純米吟醸本生』は通称が「緑の天明」で親しまれ、黄緑色のラベルは生命力たくましい新萌えの優しさを表現しています。酒米は山田錦を50%まで磨いて使い、仕込み水には銘水「辰巳の水」を使用しています。他の酒蔵と違うのは「協会9号」「ふくしま煌酵母」「自社酵母」の3種類の酵母を使って別々に醸したお酒を独自にブレンドしています。スペックは日本酒度+2、酸度1.8の純米吟醸の生酒です。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、とろみがかった酒質のよう。立香は優しくマスカットの香りが。口に含むとスッキリとした呑み口で、ジューシーな甘さが口中に溢れます。そして直ぐに酸が舌に突き刺さるようにやってきます。その酸が、後味をスッキリさせ最後に辛さが余韻に残りました。期待はかなり高かったのですが、その通りの美味しさに大満足。

中居酒店さんでは『天明』以外にも『一白水成』など新たな取引を続々と始めており攻めの経営なんですねぇ。目が離せません。♪

(。・_・。)ノ

2023年10月22日日曜日

地酒で乾杯『清泉川スーパーひやおろし雪女神』

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この時期になると何回も紹介させて頂いておりますが、101日は「日本酒の日」です。酒という文字は偏が「氵」、つくりの「酉」は壷を表す象形文字で、壷に入れる水ということから酒という漢字ができたようです。「酉(とり)」は十二支の中の10番目。10番目の月はお米の収穫の月で、酒造りは10月の収穫から始まるため、101日が「日本酒の日」となりました。(例年通り)

去る101日に、八戸市内中心街にある「八戸まちなか広場マチニワ」において、『 第11回 地酒で乾杯!』のイベントがあり、意気揚々と参加させて頂きました。

幟が目印に  青森(陸奥八仙)

青森(豊盃)   青森(華一風)

青森(六根)  青森(菊乃井)

青森(田酒)   岩手(南部美人)

秋田(刈穂)  宮城(水鳥記)

山形(麓井・清泉川)   福島(奥の松)







ぼたんの女将さん

東北6県の酒蔵が参加し、約30種類の銘柄が呑み放題。特に青森県内の酒蔵が多く集まっており、地元『陸奥八仙』の八戸酒造や『田酒』の西田酒造、『華一風』のカネタ玉田酒造店、『六根』の松緑酒造、『菊乃井』の鳴海酒造などなど胸が高鳴ります。

時期的には「ひやおろし」が全盛期で各蔵でも生酒はゼロ。残念!。とりあえず一通り呑ませて頂き一番気に入ったお酒は、山形県酒田市で株式会社オードヴィ庄内が醸す清泉川スーパーひやおろし雪女神でした。因みに「雪女神」は酒米です。この酒蔵は創業が慶応年間に味噌醤油を造っていましたが、明治8年に佐藤酒造場として日本酒造りを始めました。しかし昭和63年よりワイン・リキュール事業に着手し、それに伴い平成5年に社名をオードヴィ庄内に変更しています。「オードヴィ」はフランス語で生命の水。仕込みに使っている水は、毎年鳥海山に降り積もる雪が大地に溶け、長い年月をかけて庄内砂丘より伏流水として湧き出す水で、まさしく生命の水です。また酒名の『清泉川』は、庄内砂丘に清い泉が湧き出ていたのを見て名付けられています。

清泉川スーパーひやおろし雪女神』の酒米はネーミングのとおり「雪女神」で、大吟醸仕込用として山形県が開発しました。掛け合わせは「出羽の里」を母に、「蔵の華」を父にして誕生し、甘くバナナを思わせるフルーティな香りが特徴の酒米です。酵母はフルーティな香りが強く爽やかな酒質の山形酵母。酒蔵の地下より汲み上げた生命の水で醸したお酒は、日本酒度±0、酸度1.2に仕上っています。

紙コップに注いでもらうと酒色は透明で、香りはフレッシュでフルーティ。口に含むと「ひやおろし」とは思えない優しい口当たりで、仄かな甘さとマイルドな酸味を舌に感じます。辛さはそれほどでもなく、スッキリと淡麗でした。「ひやおろし」を上手に造るとこうなりますと云う味わいでした。

19時には乾杯の時刻です。声高らかに全員で唱和しながら全国一斉に乾杯しました。帰りにはタクシーが捕まらず、止む無く歩いて帰宅しましたが、途中で地面にダイブするように転倒。手のひらや指、肘、膝に深い擦過傷ができ、何と全治約1ヶ月の重傷でした。そのため102日より約20日間、傷が癒えるまで禁酒を余儀なくされた次第です。♪

(。・_・。)ノ

2023年10月16日月曜日

N常務宅で蕎麦と『黒龍 大吟醸 龍』

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会社員だった時分、大変お世話になった建設会社のN常務のお宅で、時々お酒を御一緒させて頂いております。彼の親友で日本酒クラブの会員だったH氏と、不肖柳町の二人が先日もお誘いを頂戴し、放たれた矢の如くご自宅に伺わせて頂きました。

乾杯はH氏が前触れも無く取り出した大きな化粧箱の『黒龍 大吟醸 龍で、その物々しさに圧倒され、私の目は釘付けです。あまりにも有名なこの『黒龍』は、福井県吉田郡永平寺町で創業1804年の黒龍酒造が醸しており、創業者は初代蔵元の石田屋仁左衛門です。現天皇陛下のお気に入りのお酒が黒龍石田屋と云われ、それが下々に伝わったために品薄で、何年も先まで予約が取れないと云われた時期もありました。

また、黒龍酒造の七代目はフランスに渡ってワインを学び、帰国後にワイン熟成を日本酒に応用した酒造りができないかと、試行錯誤した研究熱心な人でした。それが1975年に全国に先駆けて高精米を大吟醸酒と表現し、少量で高品質のお酒、いわゆる高級酒となっています。

黒龍と化粧箱  酒色は透明



裏書をどうぞ  パラダイスだー

黒龍 大吟醸 龍』の酒米は、兵庫県産山田錦を40%まで削った大吟醸。酵母は蔵に古くから棲み付く蔵内酵母で、霊峰白山山系からの軟水の九頭竜川伏流水を使い、日本酒度+3,酸度0.9ALC16%に仕上げた、醸造アルコール添加で一回火入れのお酒です。グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは仄かですが、爽やかでフルーティさを伴っています。期待を持って口に含むと、甘さは控えめに酸味も軽やかな淡麗やや辛口。スッキリとした呑み口で、舌にはピリ感はありません。キレも良く、バランスの良い味わいにさすがだなぁ『黒龍』と思いました。

続いてはN常務が自らの足を使って買い求めた、宮城県石巻市の平孝酒造が醸す日高見 天竺純米吟醸愛山です。わーい!愛山大好き!。酒蔵の創業は幕末の文久元年(1861)で、盛岡の菊の司酒造から分家し、北上川の河口の港町、石巻で酒造りを始めました。酒名は北上川に由来しており、当地は日本書紀の中で太陽の恵みを受ける国「日高見国」と称され、その中央を流れる川「日高見川」が後の北上川となったそうです。また、東日本大震災では大きな被害を受けましたが、その後2年で酒造設備を整備し、完全復興した現在では30代の若い蔵人を中心に酒造りを行っています。








日高見天竺

日高見 天竺純米吟醸愛山』の酒米は、生産量が少なく希少なため酒米の宝石とも云われる、兵庫県産「愛山」を50%まで磨いています。また酵母はリンゴの果実のような華やかな香りをつくる宮城酵母を使い、牡鹿半島の伏流水で醸しています。日本酒度+1、酸度1.3ALC16%で1回火入れの実質大吟醸酒です。

グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは果実のように華やかな吟醸香。口に含むと、愛山らしい甘旨味と優しい酸味、仄かな辛さとバランスが良く、キレも抜群で心地よい余韻に浸りました。愛山の美味しさに呑んで直ぐもう一杯注いでもらった次第です。

さて、いよいよ本日のメインの登場です。それはN常務が通販で購入してくれた醸し人九平次純米大吟醸雄町SAUVAGEと『醸し人九平次純米大吟醸山田錦EAU DU DESIR』でした。昨年の日本酒ランキングの愛知県版では『二兎』に次いで第二位のお酒で、醸しているのは創業が寛政元年(1789)の萬乗醸造です。蔵主の名前は代々世襲制で「九平治」を名乗りますが15代目の若き九平治が、同級生を杜氏に抜擢し平成9年に立ち上げたブランドで、その後、フランスのミシュランガイド認定三ツ星レストランのワインリストにも載るような日本酒に急成長させています。

九平次雄町  裏書をどうぞ

まず『醸し人九平次純米大吟醸雄町SAUVAGE』から頂戴します。『SAUVAGE』は「野生」と云う意味ですが、酒米の岡山県産赤磐雄町は古くからの品種の一つで、在来の野生の米を祖に持つところから名付けられました。その赤磐雄町を50%まで磨き、酵母には協会14号、仕込み水はタンクローリーで長野県の県境まで行って汲み上げた、ミネラル豊富な水を使い醸しています。スペックは非公開ですがALC16%のお酒です。

グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは少な目ですが爽やかな吟醸香が立ち上ります。口に含むと甘さはそれ程でもなく、淡麗で辛さもあり、酸味、渋味も感じます。しかし不思議なことにバランスが良く、雄町の野性味たっぷりの旨味がしっかり感じられ、さすが『醸し人九平次』と唸った次第です。



九平次山田錦 裏書をどうぞ

いよいよ最後が『醸し人九平次純米大吟醸山田錦EAU DU DESIR』で、『EAU DU DESIR』は「希望の水」と訳せます。このお酒を口にしたとき、希望というエネルギーを感じてほしいとの願いが込められています。酒米は絶対王者の山田錦を50%まで磨いて使い、酵母は酸度が少なく香気の高い協会9号で醸しています。

グラスに注ぐとこちらも酒色は透明で、香りは華やかで果実のような吟醸香です。口に含むと甘さもあり、苦味や渋味は無くエレガントな山田錦の旨味をしっかり感じました。また、呑む順番も大正解だったと思います。

N常務が自ら調理された美味しいお料理を頂きながらのお酒は、心に染み入るように効きました。最後は私の持参した気合の入った手打ちの蕎麦を、奥様に手際よく茹でてもらい皆さんと頂きました。美味しいと言って頂いたのですが、北海道の蕎麦の名産地、幌加内産の蕎麦粉なのでその通りでしょう。午後4時から始まった和気藹々とした楽しい時間もあっという間に過ぎてしまいました。♪

(。・_・。)ノ