2023年5月29日月曜日

カブセンターで購入『大納川天花純米大吟醸無濾過生原酒亀の尾』

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暖かな春の日差しを浴びて、草花がたくさん咲き誇っています。今年はアルストロメリアやコケイランを頂戴し、花壇に仲間が増えました。また、昨年植えたダリアの球根を冬越しさせ植えており、病気にだけ注意し秋まで楽しみたいと思っています。

西洋オダマキ  ケナフ、ペチュニア

さて、八戸の台所の一翼を担うカブセンターは、津軽の資本らしい県南に無い品物が購入できるため人気のスーパーなのですが、沼館地区のシンフォニープラザから今年4月に江陽地区のラピアの隣に移転となりました。

お酒は他スーパーが足元にも及ばないほどの立派な品揃えとなっており、日本酒もその通りに素晴らしい銘柄が揃っておりました。今回、そんなカブセンターから購入させて頂いたお酒が『大納川 天花 純米大吟醸無濾過生原酒亀の尾』で、通常は酒屋さんで置くレベルのお酒だと思います。

このお酒は、かまくらで有名な秋田県横手市の株式会社大納川(だいながわ)が醸しており、その前身は、大正3年に酒蔵を開業した備前酒造本店ですが、平成314月に社名を変更し、主力酒の大納川を新社名としています。また、その時にできたブランドが『天花』で、天から舞い落ちる雪が花弁のように見える事から名付けられました。そんな『天花』は繊細さを表現したお酒で、基本的に無濾過原酒としており、小仕込みでの醸造となっています。

天花亀の尾  裏書をどうぞ







酒色は無色透明

大納川 天花 純米大吟醸無濾過生原酒亀の尾』の酒米は日本古来の酒造好適米「亀の尾」を使っていますが、この酒米は明治26年に庄内地方の農家で阿部亀治さんが、3本の稲穂から栽培を始めて、4年の歳月を掛け生み出したお米です。収量の少ない幻の酒米と云われる所以です。酵母は、約百年前の仕込み樽から採取した蔵付きの酵母の「Ⅾ-29」で、保呂羽山の清廉な伏流水を仕込み水に、日本酒度-5、酸度1.6ALC15度のお酒に仕上げました。

蛇の目に注ぐとトロミがあるようにも感じ酒色は透明。また、細かなバブルが酒器の内側にビッシリと張付きました。香りはフルーティな吟醸香が。口に含むと重厚な甘さが強めにきて、甘さのすぐ後に華やかな酸が旨味となって心地よさを演出します。酸の後は口中に渋みが満ち、早く次を口にしたくなります。「亀の尾」の旨味が十分に堪能できる味わいに満足しました。

仕込み水に使用する保呂羽山の伏流水は軟水で、総じて甘口のお酒になるようです。酒米は流通しているものを購入できますが、水は簡単ではありません。根差した場所の地下水で仕込むのでしょうが、良水が出るかどうかは運に左右されるかも。♪

(。・_・。)ノ

2023年5月22日月曜日

旨い!やっぱり灘のお酒『泉 純米大吟醸無濾過生原酒』

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好天の521日日曜日、「第42回八戸うみねこマラソン全国大会」が開催され、ハーフの部に参加させて頂きました。一週間前からの風邪の症状は、病院の薬で何とか回復しそうな状況だったため強行出場となりました。穏やかな太平洋が一望できるコースを順調に走りましたが、折り返して13㎞付近で右ひざ痛が発生。予期していたので驚きはしませんでしたが、あと5㎞位持ってくれたらなぁと思いながらも、途中でひざを屈伸しながらも、沿道の皆様からの声援をエネルギーに変えてなんとか完走できました。自身の中ではこれでハーフは卒業できたと思っています。

参加しました  キン肉マンも参加

アンパンマンも  恐竜に食われる~

さて今回のお酒は、日本酒の宝庫「八食センター」で購入させて頂いた『泉 純米大吟醸無濾過生原酒』です。このお酒は灘の生一本でお馴染みの酒どころ、兵庫県神戸市東灘区で創業が江戸中期の宝暦6(1756)の泉酒造が醸しているお酒です。1844年に三代目が製造所を有馬郡から灘五郷の一つの御影郷に移転させた際に、自らの姓「泉」をとった『泉正宗』を世に出しました。しかし、現在の主要銘柄は『仙介』と『琥泉』で、今回ご紹介する蔵元の姓を冠した『』は主力から外れているようです。

泉純大吟無濾過生  森繫久彌の筆の泉



裏書きをどうぞ  酒色は透明

泉 純米大吟醸無濾過生原酒』の酒米は、酒造好適米の雄「山田錦」を100%使用し、48%まで磨いた大吟醸です。六甲山系の伏流水は中軟水で、花崗岩地帯からの鉄分を含まない水が、甘めの柔らかな味わいのお酒に醸します。出来上がったお酒は、日本酒度が±0、酸度は1.4で、数字上では甘めのお酒となっています。

蛇の目に注ぐと少しトロんでいるように感じ、期待値が高まります。香りは華やかでフレッシュ&フルーティ。期待値がハネ上がります。口に含むと期待を裏切らないほどにフルーティで濃厚な甘さがハンパ無く、直ぐに煌めく酸味を感じ、辛さは殆ど感じません。口中に無濾過の旨味が満ち溢れ、その刹那、スーッと糸を引くように僅かな苦みでキレてゆきました。こんなに美味しいのなら、『仙介』と『琥泉』も呑んでみたいなぁ。

因みにこの泉酒造は、1995年の阪神淡路大震災で酒蔵が焼失し、酒造りができなくなってしまい、香川県の西野金陵に委託醸造していました。2007年には酒蔵を再建し、蔵主の娘さんが新たに雇用された杜氏と一緒に、現在大人気の『仙介』を造りました。こんなに美味しいお酒を造っていれば、売れ行きも右肩上がり間違いありません。

「灘の酒」は全国的にも特に有名で、『白鶴』『松竹梅』『大関』『剣菱』など大手酒造会社が日本酒の業界を引っ張っていますが、小さな酒蔵も小さいなりに頑張っています。立派な「灘の酒」として味わいを主張しています。応援したくなるなぁ。♪

(。・_・。)ノ

2023年5月15日月曜日

長男からの函館土産『郷宝純米吟醸彗星』

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GWで帰省した孫が愛知県に帰って一週間経ちますが、すっかり孫ロスを引きずっています。このロスを忘れるためにも頑張って日本酒を呑まなければと思っている今日この頃です。う~ん、何か違うなぁ。

さて先日、長男が愛知県より帰省していましたが、先ず空路を函館空港まで飛び、観光してからの八戸帰省だったため、私のためにと函館で『郷宝(ごっほう)純米吟醸彗星』を購入し帰ってきてくれました。こんな高価なものを。ありがたや~。

翌晩には長男と人生初の晩酌となり、長男はアイスワインで私は『郷宝純米吟醸彗星頂く事に。このお酒は函館より10㎞ほど北にある北海道亀田郡七飯町の箱館醸蔵が醸しており、創業は2020年とつい昨日のように感じられる新進気鋭の酒蔵です。どうりで聞き覚えが無いと思った!。酒類販売業を行っていた方が、地元函館エリアに地酒と名乗れるものが無かったため、一念発起して酒蔵を造ろうと思ったのですが、酒造免許を取得するのがほぼ不可能だったため、岡山県の廃業する酒蔵から酒類製造免許と経営権を譲渡してもらい、酒蔵を七飯町に造りました。また、杜氏には増毛町の国稀酒造で名匠と云われた東谷杜氏を招聘し、「道南テロワール」と銘打った地元の米、水、風土で醸しています。そして『郷宝』の由来も、その道南テロワール「郷の宝で醸す」からきています。



郷宝純米吟醸  酒米は彗星100







裏書をどうぞ

郷宝純米吟醸彗星』の酒米は、七飯町産の酒造好適米で淡麗な味わいとなる「彗星」を50%まで磨いて使っており、実質大吟醸のお酒です。仕込み水には名水と謳われる横津岳の伏流水を使い醸しており、酵母、日本酒度、酸度は残念ですが非公開となっています。呑んだ感じでは日本酒度+5、酸度1.6くらいでしょうか。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかな吟醸香が仄かに。口に含むと瑞々しい口当たりで、程良い甘さと優しめの酸もあるスッキリ系の淡麗辛口。呑み込むとその酸がジワッと利き、僅かな辛さを伴ってキレてゆきました。米や水などの条件が全く違う土地で、23年でこれほどのお酒を醸す杜氏の力量たるや大変な方なのでしょう。10年後にはどんなお酒を醸すのか楽しみでなりません。

実は長男との初の酒盛りに気が動転してしまい、お酒を蛇の目に入れた色みの写真を撮り忘れ、載せることができませんでした。不覚!。無色透明だったので、あぁ、そうかと思ってくださいませ。長男との楽しい宴はあっという間に過ぎてしまいました。♪

(。・_・。)ノ

2023年5月8日月曜日

岐阜のお酒にハズレ無し『天領純米しぼりたて生酒』

今年のゴールデンウィークには、愛知から可愛い孫ちゃんがやってきました。もう少しで3歳となる、ちょうど可愛い盛りの子で、私もウチの奥サマもメロメロでした。そんな孫も数日滞在して愛知へ帰り、そう、いわゆる孫ロスとなっています。今度はお盆の辺りに帰ってきたいとの事でしたが、孫ロスが待ち遠しさに拍車を掛けています。う~ん、昨日帰ったばっかりなのに。

さて、冷蔵庫の中のお酒がだいぶ無くなってきたため、八食センターに様子を見に行ってきました。そうすると無濾過生原酒系のお酒が未だ未だ大量に在庫されており一安心した次第ですが、その中で気になって購入させて頂いたお酒が天領純米しぼりたて生酒でした。

天領しぼりたて  飛騨のお酒

裏書をどうぞ   酒色は透明

このお酒は、岐阜県下呂市の飛騨川沿いにある天領酒造が醸しており、創業は延宝8(1680)で当地飛騨地方は江戸幕府の直轄地(天領)だった事から蔵の名前となっています。主力酒は蔵名を冠した『天領』で、2005年にJALの機内酒に採用されました。また、2011年のパリ国際航空ショーでは、各国からの貴賓客用へのお土産品に採用。そして近年では、2022年のKURAマスターの純米大吟醸部門でプラチナ賞を受賞しています。

そんな天領酒造のこだわりは、全ての米を自社精米し安定した品質で仕込み、美味しいお酒を造っています。

酒米は1972年に岐阜県高冷地農業試験場で生まれた酒造好適米「ひだほまれ」で、寒さに強いばかりか大粒で心白の発現率が高い酒米です。壜の首には原料となったその稲穂が添えられており、粒の大きさに目を見張りました。仕込み水には、地下30mの井戸から飛騨山脈の伏流水(超軟水)を汲み上げて使用して醸し、醪を搾ったまま壜詰めした原酒となっています。日本酒度は-5~-7で、酸度は非公開ですが呑んでみたところ1.31.4程度でしょうか。

開栓すると華やかな香りで香量も多く吟醸酒の様でした。グラスに注ぐと酒色はほぼ透明で、口に含むとフルーティ&ジューシーですが甘ったるくは無く、舌にはピリ感もありません。呑み込むと酸味が、そして苦みと渋味がジワッときて、スッキリとキレてゆきました。いくらでも呑める旨さのお酒だと思いました。う~ん、危険だ。

自分の子供より孫は可愛いと云いますが、本当に本当だと実感しました。せっかく孫が私らに慣れてきたと思ったらもう帰るって・・。この孫ロスは少し長引くなぁ。♪

(。・_・。)ノ

2023年5月1日月曜日

千葉の銘酒『寒菊純米大吟醸愛山50RedDiamond超限定無濾過生原酒』

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八戸市や近郊のマラソン大会は春になると開催されます。やはり猛暑の夏を避けての開催としているようで、十和田市などは暑さが落ち着く秋に開催しています。今年はコロナの終息宣言とともにマラソン大会が復活しているで、3月からの練習の成果を遺憾なく発揮したいと思っています。

さて、暦が捲れる度に無濾過生原酒も徐々に品薄となってくるため、八食センターや加藤酒店、くるみやなどでお酒の買い貯めをしています。今回晩酌にと選んだお酒は、八食センターより購入させて頂いた『寒菊純米大吟醸愛山50RedDiamond超限定無濾過生原酒』で、九十九里浜に面した千葉県山武市で明治16年創業の寒菊銘醸が醸しています。年に一度醸す無濾過生原酒に特化した超限定のOccasional(オケージョナル)シリーズ(特別な瞬間)のお酒のひとつです。寒菊銘醸の蔵の名前は、「冬菊になぞらえ、小粒ながらに一徹さを持ち末永く良い酒を造る」との想いから名付けられています。

寒菊大吟醸  肩ラベルには超限定と



愛山のイメージか 裏書をどうぞき


 





酒色は透明

寒菊純米大吟醸愛山50RedDiamond超限定無濾過生原酒』の酒米は、幻の酒米と云われる「愛山」を使用しています。そして「愛山」というネーミングから「赤」をコンセプトカラーとし、エレガントで上品な甘さから煌めく宝石をイメージしています。酵母は明利小川酵母(協会10)から香気成分のカプロン酸を多く生成するように改良したM310酵母。蔵内にある樹齢約300年の神木と崇める柿の木の根元から滾々と湧き出る中硬水の清水で醸した、日本酒度-4,酸度1.3のお酒です。全国の酒販店より生産数を遥かに超える注文が入るという、購入制限が一人一本の店まである超限定酒です。

蛇の目に注ぐと、酒色は透明で、香りは華やかに果実の甘さを感じさせる香りが。口に含むとピチピチとした口当たりで、舌にもピリピリと炭酸ガスが刺さります。そして柔らかな「愛山」の米の甘さが口腔を満たします。呑み込む瞬間に微かに酸を感じ、苦みとともにスッキリとキレてゆきました。「愛山」の米の旨味を感じられる煌めく味わいのお酒でした。

 少し前まで『寒菊』はそれ程騒がれなかったと記憶していますが、私的にはここ56年でブレイクした感じです。しかも今、入手困難酒になりそうな寒菊銘醸から目が離せません。♪

(。・_・。)ノ