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6月26日に「第37回おいらせ町いちょうマラソン大会」が開催され、しばらくぶりに「自由の女神」を見ながら、心を躍らせ走ろうと思い、コツコツと練習をして当日を迎えましたが、ケガのため棄権し記念品のみを頂戴して帰ってきました。残念!。マラソンで2度目の棄権に少しヘコんでいます。
さて、先日、市内建設会社のN常務の御自宅で『十四代七垂二十貫純米大吟醸』を御馳走になったのですが、その際にお土産として頂戴したのが一升瓶の『紫宙(しそら)純米大吟醸無濾過生原酒ぎんおとめ』でした。高価なのにメチャメチャ太っ腹だなぁ―!。
このお酒は、南部杜氏発祥の郷と云われる岩手県紫波郡紫波町で、創業が明治36年の廣田酒造店が醸しており、「多くの人々に喜んで頂ける酒を」と創業時から主力酒に『廣喜』を造っている酒蔵です。
この酒蔵では酒瓶のラベルにある通り「酸基醴酛」という米の旨味にこだわった製法で醸しており、江戸時代から伝わる生酛系の造りを明治時代に改良した、いわゆる古くて新しいと云われる製法に平成29年より挑戦しています。
そんな廣田酒造店が令和3年12月から発売を開始した新ブランドが『紫宙』でした。酒米を変えながら発売を続けており、第一弾の酒米が「吟ぎんが」、第二弾は「銀河のしずく」、第三弾「山田錦」、第四弾「結いの香」、そして第五弾が今回の『紫宙純米大吟醸無濾過生原酒ぎんおとめ』です。因みに、『紫宙』とは紫波町から「紫」を一文字頂戴し、天空の先にある宇宙から「宙」を貰った、紫波町の空から宇宙に突き抜ける旨さを表現した立派な酒名です。
紫宙立ち姿 金文字がエグイ
裏書をどうぞ 酒色は透明で
酒米の「ぎんおとめ」は岩手県が2002年に品種登録しており、酒造特性は「美山錦」と同等な味わいの酒質となる酒米で、50%に磨いて使っています。酵母には、華やかでスッキリとした味わいに仕上がる「ジョバンニの調べ」を使い、仕込み水には水分神社に湧き上がる名水で、吾妻峰山麓の伏流水を使って醸した、日本酒度-3、酸度1.5のお酒です。
蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りはフルーティな吟醸香で香量も多く、楽しみが増し増しです。口に含むとジューシーで重厚な甘さがドーンとやってきます。その後直ぐに辛さをジワジワと感じ、呑み込んだ後にゆっくりと酸味が食道からせりあがるようにやってきました。なので、次々と口腔に入る濃厚ジューシーな味わいに、辛さは全く気になりません。旨味たっぷりの激旨酒でした。また、2合ずつ約1ヶ月にわたり呑ませて頂きましたが、味わいが酸っぱく劣化する事は無く、最後まで開栓時のままの風味で頂けたことには驚きました。
この美味しいお酒を醸す杜氏は、南部杜氏の中で女性杜氏第一号となった方が醸しています。女性杜氏は今では全国に30~40人ほどいるようですが、美味しいお酒が女性杜氏の手から造られています。女性の感性だって侮ることはできません。♪
\(。・_・。)ノ