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2月に会社関係のお客様とお酒を頂く機会があり、いつもの居酒屋「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんへお誘いしました。
愛の南京錠マーク 裏書をどうぞ
先ず乾杯のお酒は、華やかな香りと甘みが満々の『尾瀬の雪どけPadlock of Love純米大吟醸生』でスタートしました。会話が弾まないのは、次々と新たなお酒を冷蔵庫より取り出して次々に呑んでいるからで、「旨い」とか「ジューシー」では会話になりません。
一白水成袋吊 寒菊九十九里春濁り
あれこれと、次々に頂戴し、そして呑み放題のラストオーダーは『辰泉プリミティブ純米タイプSWEET』に決定。福島県会津若松市で創業が明治10年の辰泉酒造のお酒で、主力酒はもちろん蔵名を冠した『辰泉』です。「プリミティブ」とは単純に原始的という意味ですが、根源的なという意味にも訳され、酒米を敢えて削らずに米のそのままの甘味や旨味を引出し、日本酒の原点を辰泉酒造として表現したお酒にしています。
辰泉プリミティブ
麹米は「京の華」ですが、「亀の尾」直系の「酒の華」と「新山田穂」の交配で大正後期に生まれた酒米で、栽培が難しく且つ生産性が低かったためお蔵入りとなっていました。昭和52年に種籾が発見され4年の年月を掛けて復活させています。掛け米は青森県でもお馴染みの「華吹雪」で、80%精米で使用しているため「プリミティブ」としています。
立ち香は仄かで酸の香り。口に含むと淡麗辛口ですが甘さもあり、辛さは控えめで酸味も仄か。1回火入れの生詰め酒で一般的な純米酒の様でもあり呑み飽きしないお酒でした。
呑み放題のラストオーダーを呑み乾してしまい途方に暮れた私は、これが最後と『而今 特別純米おりがらみ生』を頂くことに。三重県名張市で創業1818年(文政元年)の木屋正酒造が醸しており、酒名の『而今』には「過去に囚われず、未来に囚われず、今をただ精一杯に生きる」という意味が込められています。このお酒は入手超困難酒で、ネット販売では販売しませんとか、販売しても1万円以上のプレミアが・・とか、抽選販売や抱き合わせ販売でなければ購入できないお酒です。
酒米は掛け米が富山県産五百万石で麹米が山田錦の最強コンビ。名張川の湧水を仕込み水に日本酒度+1、酸度1.7に醸しています。香りはフルーティでおりがらみの麹の香り。口に含むとジューシーで、甘さが強く濃厚な味わいです。辛さと酸味も感じますがアクセント程度。やっぱり『而今』は違うと再確認させられました。
コロナ禍ですが街にはまずまずの人手が出ており、居酒屋さんも多少は息をつけるのではないでしょうか。早くワクチンが行き渡り、コロナが終息するのを願うばかりです。♪
\(。・_・。)ノ