2021年3月15日月曜日

小幡建設日本酒クラブファイナル『十四代七垂二十貫純米大吟醸』で乾杯

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

八戸にコロナ罹患者の発症者無しが続いた令和336日、待ちに待った「22回小幡建設日本酒クラブ定例会」が、お馴染みの「熊八珍」で開催されました。今回でファイナルを迎える当会ですが、1年に2回の開催で足掛け11年も続けさせて頂き、御参加頂いた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。今回も中華料理の食べ放題にシメのラーメンまで食べようという18名の方々に、一人当たり5合見当で9升のお酒を準備し開幕しました。もちろん、体温測定や除菌スプレーも持ち込み万全です。




超稀少七垂二十貫  酒米は愛山


裏書きをどうぞ   乾杯はK様に

先ず乾杯のお酒は、超希少で且つ超超超入手困難酒『十四代七垂二十貫純米大吟醸』からのスタートには、参加者のザワつきがハンパ有りません。のっけから度肝を抜いた事でしょう。このお酒は、山形県の中央に位置する雪深い村山市の高木酒造が醸しており、創業は「大坂夏の陣」があった元和元年(1615)で、酒蔵の中でも指折りに古参の酒蔵です。

主力酒は今も販売している『朝日鷹』でしたが、平成6年に十五代目の杜氏の高木顕統(あきつな)さんが、初めて造り命名した『十四代』が、当時の主流だった端麗辛口酒を押し退けて、フルーティなお酒のブームを巻き起こし、今では入手困難酒の筆頭となっています。今回のお酒の七垂二十貫とは、二十貫(75)のお米から僅か七垂れ()しか搾れないほどの貴重なお酒で、高木酒造伝統の製法の最高傑作といわれています。

十四代七垂二十貫純米大吟醸』を全員のグラスになみなみと注ぎ乾杯です。酒米は酒造好適米の兵庫県特A地区古川町産「愛山」を40%に磨き、酵母は香り高く爽やかな仕上がりとなる山形酵母を使用して、桜清水と呼ばれる出羽山系の葉山の伏流水で醸しており、日本酒度+1、酸度1.6の大吟醸酒です。酒色は透明で香りは仄かにフルーティ。口に含むとピリ感は無く、やや辛でやや酸味、やや甘く、ややジューシーと全てがバランス良く、重厚な旨味のハーモニーになっています。完成されたお酒とはこのような味わいなのだと感じ入りました。この先の人生で二度と呑むことができないお酒だと思っています。




夜明け前   酒色は透明

さて2本目は、私が是非に呑みたかったお酒が念願叶い登場。それは長野県上伊那郡で創業が明治維新前夜の元治元年(1864)の小野酒造店が醸す『夜明け前 生一本純米吟醸生酒』です。島崎藤村を尊敬していた五代目が、昭和47年の藤村生誕100年の節目に、その名に因む銘柄を立ち上げました。

酒米は絶対王者の山田錦で、酵母は酸度が少なく香り高い協会9号酵母を使い、仕込み水は霧訪山(きりとうさん)からの流れ出る清冽な水で醸しています。グラスに注ぐと少しとろみがありそうで、立ち香は仄かに優しい麹の香り。口に含むとスッキリとした口当たり。フルーティ&ジューシーで、微かな酸味と辛さのバランスが良く、期待通りの美味しさに私も納得でした。


雪彦山   裏書をどうぞ

3本目は兵庫県の酒どころ、灘の西側に位置する姫路市の壺坂酒造が醸す『雪彦山(せっぴこさん)純米吟醸無濾過原酒』です。創業は江戸末期の文化2(1805)で、400年前に建築した酒蔵は平成20年に姫路市より「都市景観重要建築物」に指定されています。蔵付き酵母により手造りでの酒造りを貫き、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」の金賞を受賞しました。

酒米は麹米・掛け米ともに兵庫県産山田錦を使用し、酵母は発酵力が強くまろやかな香りと酸度が少ない協会1801号酵母、仕込み水は酒名にある雪彦山の系の伏流水を使用しています。

グラスに注ぐと酒色はうっすらと濁っており、仄かに酸の香り。口に含むと辛さが先ず主張し、その後で果実系の甘さと酸味を感じます。咽喉にじわっとしていると、後味はスッキリとして僅かな辛さも感じました。


〆張鶴しぼりたて
  裏書きをどうぞ

ここで会長の差し入れ酒が登場!。満を持して現れたのは、米どころ新潟県村上市の宮尾酒造が醸す『〆張鶴しぼりたて生原酒』で、蔵の創業は幕末の文政2(1819)です。このお酒は地元で人気のある、60%高精白の『〆張鶴花』の搾りたて生原酒のようで、裏書を見ると何とアルコール度数が20度と腰が抜ける度数です。

酒米は「五百万石」と「こしいぶき」を使用し、サケが遡上する清流三面川の伏流水(軟水)で醸した日本酒度+3、酸度1.7でアル添の冬季限定酒です。香りは仄かにフルーティ。口に含むと麹の味わいと原酒の味わいが混ざり合い、甘さもあるお酒でした。酸度が高い割には酸味もそれほどでもないのですが、後味に辛さがガーンときます。度数が高いので一筋縄ではいかない味わいでした。


日本酒美女も参加  旨いのはこれだ!


  ワイルドだろ~
   早く次の酒を


 両手に花   除菌しましょう

さて、小幡建設日本酒クラブの前半戦でしたが、後半も入手困難のエース級酒が登場し一同騒然となります。酔い過ぎないように和らぎ水を十分に頂いて、しっかり味わう皆さんですが、あまりの美味しさに美女たちの意識も朦朧か?。次週の後半戦に続きますので、来週も是非ご覧下さい!!。♪

(。・_・。)ノ