2019年12月2日月曜日

久々の海ぼうずさんで『純米吟醸 獅子吼 瓶囲い1回火入れ』


 
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10月初旬に右の耳が腫れて熱を持っているようなので、外科に行ってみたら直ぐに切開しますとの事で、治療から2週間ほどお酒を断ちました。10月末の同期会には何とか間に合いましたが、そのせいで居酒屋海ぼうずさんに行っていない事をハタと思い、同期会で久しぶりに会ったO君とおじゃましました。彼とは高校時代にラグビー部で共に汗を流し、二十歳頃から参加した八戸市民ナイターバスケットで一緒にプレーしました。私は三十歳頃にリタイヤしましたが、彼は今でも第一線でプレーするタフな男です。

 今回の品揃えをどうぞ  飲み放題エリア

乾杯はO君がビールで私は日本酒です(まあいつも通りのルーティーンのように受け止めていますが)。今回乾杯で頂戴したお酒は、愛知県岡崎市で『二兎』を醸している創業元禄三年(1690)の丸石醸造のお酒で、復刻米「萬歳」の名を冠した『萬歳 純米磨き六割火入れ』です。酒米の食用米「萬歳」は大正時代に大嘗祭で天皇に献上されたお米でしたが、栽培が途絶えてしまっており、県農業総合試験場に保管されていた僅かの種籾から、地元の農家が栽培を始めています。仕込み水は南アルプス明石山系の伏流水(軟水)で、酵母はお酒の種類ごとに水との相性で選んでいるそうです。

萬歳磨き六割   裏書をどうぞ

香は優しく仄かに酸の香り。口に含むとフルーティさもあり、酸と甘さと辛さのバランスが良く、火入れとは思えない味わいです。程好い酸味の成せる旨味でしょうか。呑み込んだ後には少しの辛さが残りキレてゆきました。

開運招き猫ラベル   作 朝日米

続いてのお酒は静岡の『開運 雄山錦純米酒』、三重の『 作 岡山朝日米純米大吟醸』を次々に頂き気分は高揚します。そして冷蔵庫に斬新なラベルのお酒を発見!!。それは石川県白山市で1716年創業の小堀酒造店が醸す『純米吟醸 獅子吼(ししく) 瓶囲い1回火入れ』でした。1716年は八代将軍吉宗が享保の改革を行った年で歴史のある酒蔵です。杜氏はあの『黒龍』を生み育てた方で、新たに挑戦して造ったお酒が『 獅子吼 』でした。酒米は石川県産五百万石を60%まで磨き、泡無しタイプの酸度が少ない金沢酵母を、霊峰白山の水が流れ込む手取川の伏流水で醸し、日本酒度+6、酸度2.0のお酒です。

獅子吼瓶囲い   両関Y山田錦

香りは仄かに酸を感じます。口に含むと酸度2はダテではなく、実際に酸が強い印象でした。おかしいな、金沢酵母なのに。『黒龍』を生んだ能登杜氏のお酒は『黒龍』に近い味わいでした。

友人のO君と

シメに秋田の『両関Y純米吟醸生酒山田酸山田錦』を美味しく頂いてお開きとなりましたが、O君もビールは最初だけで、その後は私に付き合って下さり日本酒で通してくれました。持つべきものは良き友です。♪

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