2019年12月16日月曜日

蕎麦の会に『菊乃井 純米吟醸かすみにごり酒生原酒』

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

ここ数年は一年が過ぎるのが頓に早い‼と感じていますが、今年も既に師走となり、私が最近サボっている青森蕎友会も、とうとう忘年会の日がやってきました。割烹「さんりく」で開催された忘年会は、当日打った師匠連の蕎麦を持ち込んで茹でて食するという、通常では考えられない至福の忘年会です。

  皆様が持込むお酒  会長の挨拶

さて、日本酒好きの私が今回持ち込ませて頂いたのは、「つゆ焼きそば」というB級グルメで有名な、青森県黒石市の鳴海醸造店が醸す菊乃井 純米吟醸かすみにごり酒生原酒です。この酒蔵は「日本の道百選」に選ばれた中町こみせ通りに面しており、創業が文化三年(1806)と古い蔵なので、伝統的建築物として町の景観に寄与しています。

酒米は「まほろば吟」を大吟醸レベルの50%まで磨いて使い、南八甲田の雪解け水が伏流水となったものを仕込み水にした、日本酒度+0.5、酸度1.5のやや甘口のお酒です。

 かすみにごり  菊乃井を持って

コップに注ぐといい感じに白濁しており、仄かにフルーティな香り。しかし口に含むとジューシーさに溢れていて、優しい酸味と仄かな辛さで「うわっ‼凄く旨い‼」。ランキングに入りそうなお酒です。皆さんの評価も抜群で、お店の給仕の方々からも「とっても美味しいお酒でした~」と言って頂き、持ってきた甲斐がありました・・ってあなた方も呑んだのですね。

 梵もおいしい  いいねを戴くUさんと

多数の差し入れのお酒の中から無意識に手が出たのは、金色のラベルが眩しい『 GOLD無濾過純米大吟醸 』で、江戸後期、桜田門外の変が起こった万延元年(1860)創業で、福井県鯖江市にある合資会社加藤吉平商店が醸したお酒です。『』は「誕生」「創造」を、またサンスクリット語で「けがれなき清浄」を表しています。兵庫県産山田錦100%使用し酵母は自社酵母、白山連峰の伏流水で醸してマイナス10度で氷温熟成させた純米大吟醸を、出荷時に火入れしています。日本酒度+1.0酸度1.5の、平たく言えば生貯蔵酒です。「ロンドン酒チャレンジ2019」では純米大吟醸部門で金メダル、「KURA MASTER2019」でも金賞受賞と申し分無い肩書です。

酒色はラベルのように淡い黄金色で、香りは仄かな吟醸香。口に含むと甘さと辛さ、酸が織りなす上品な旨味で、呑み込むと喉に酸味を置いてキレていきました。一般的な無濾過の味わいとは少し違いますが、それは火入れのせいでしょうか。

米鶴純米ひやおろし  締めのお蕎麦を

その後『米鶴純米ひやおろし』をはじめ、持ち込まれたお酒は一通り頂戴したところで、超美味しいお蕎麦(もちろん新蕎麦)が出て中締めとなりました。

菊乃井 純米吟醸かすみにごり酒生原酒』は、青森市へ出張の際に「かめだ酒店」さんに立ち寄り、若奥さんから「美味しいよ~」と口説かれて購入した逸品ですが、本当に美味しいお酒でしたよ。ありがとうございました~。♪

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