2018年7月30日月曜日

お祝いの乾杯に『一博純米吟醸無濾過生原酒』


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平成286月に、高校の先輩T氏の「昇進を祝う会」が居酒屋「あうん」で行われ、私が尊敬してやまないN氏が、北津軽郡鶴田町より駆け付けてくださり、そのN氏をオヤジと慕う八戸在住のM氏、昇進されたT氏、そして私の4名で大いに盛り上がりました。

その2年後、今回は不肖私の昇進祝いを・・と、再度N氏が立上って下さり八戸まで御出でになると知るや、我も我もと前回集まって頂いた方々と、私が以前仕事でお世話になった五所川原市のM氏が、N氏信者として参加が決定し、その皆様方に居酒屋「酒と肴と男と女 海ぼうず」で祝って頂きました。

吞み放題の冷蔵庫   乾杯は一博生酒

乾杯はN氏と地元のM氏はビールで、五所川原のM氏と私が選んだのが、滋賀県東近江市の『一博(かずひろ)純米生酒』です。滋賀県東近江市の中澤酒造の杜氏が、同県の畑酒造で修業した際に、タンクを1本借りて仕込んだのを契機に、その後空いている酒蔵を借りて、自身のブランドとして『一博』を造り続けています。酒名は自分の名前ではなく、酒造りを教わった杜氏2名から名前の一文字ずつを頂戴し『一博』と命名しました。

酒米は滋賀県産吟吹雪を使い14号酵母で醸しており、日本酒度+2、酸度1.9のお酒です。乾杯は声高らかに、そしてグラスがぶつかり合います。香りは仄かにフルーティ。口に含むと生酒の味わいがフルーティにも感じますが、呑み込むと穏やかな酸味と辛さが一緒に咽喉にやってきました。「うまい!!」の言葉に、ビールの二人も反応し、それでは我々もと『一博(かずひろ)純米生酒』になりました。

うすにごり町田酒蔵  火入れの鳥海山

2杯目は『町田酒蔵55美山錦夏純うすにごり特別純米』を。群馬県前橋市で創業明治16年の町田酒蔵では、蔵の長女である女性杜氏が酒造りを行っています。酒米は美山錦で、仕込み水は利根川の伏流水が超軟水となって蔵の井戸より湧き上がるため、日本酒度が-1と甘くフルーティなお酒になっています。

香りは華やかで期待は膨らみます。口に含むと細かなバブルがシュワっと。舌の上でジューシーさが広がり、酸も優しく咽喉の奥でチクチクしています。

自然のまま自然郷  遊穂の無濾過

そして『鳥海山純米吟醸壜火入れ』を頂いた後に、福島に1年出張していた五所川原のM氏からのリクエストで、福島の『自然郷芳醇純米酒火入れ』を頂戴しましたが、このお酒は福島県西白河郡の大木代吉本店が醸しており、創業は明治維新直前の慶応元年(1865)で、良質の水を求めてこの地に開業した様です。昭和の後期に、まだ無名だった淡麗辛口の『越乃寒梅』に感銘を受け、その味わいを無農薬の純米でと追及したのが『自然郷』でした。酒米は五百万石と夢の香、仕込み水は那須の伏流水を蔵の井戸から汲んで使い、日本酒度+5、酸度1.9の淡麗辛口です。

香りは仄かに酸の香り。口に含むとすぐに仄かな甘さを感じますが、辛さと酸味が追いかけてきます。辛さと酸のバランスが良く、お刺身には最高でした。

その後N氏が無濾過生酒を吞みたいとのリクエストで選んだのは『遊穂純米吟醸55山田錦美山錦無濾過生原酒』です。石川県羽咋(はくい)市の御祖(みおや)酒造が醸しており、酒名は羽咋市が「UFOの町」として有名な事から、遊び心満載の『遊穂(ゆうほ)としていますが、しかし、味わいは「主役であるお料理に寄り添う日本酒」を目指している正統派です。

石動山の伏流水を仕込み水にして日本酒度+6、酸度1.8に仕上げており、香りは吟醸香がほんのりと、また口に含むと無濾過特有の米の旨味と酸味が一緒にやってきて、呑み込む際に辛さを感じます。N氏より「美味しい」といって頂きうれしくなりました。その後も宮城の『宮寒梅純米吟醸夏酒ミスターサマータイム夏』に群馬の『咲耶美純米吟醸無濾過生原酒』を頂戴しお開きに。

Mr.サマータイム  咲耶美無濾過

久しぶりに集まった懐かしい方々にお祝いしてもらい、楽しい語らいは本当にアッという間でした。今回もN氏の人柄の温かさや思い遣りを再認識させられた懇親会となりました。私もN氏のようになりたいとは思いますが、そう簡単な道のりではありません。今からでも一歩ずつ近付けるように頑張ろうと思っております。今回は皆様本当に有難うございました。心より感謝申し上げます。♪

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