2018年8月6日月曜日

暑気払いは手打ち蕎麦と『純米吟醸 黒兜 夢一献』


 
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さて、最近は仕事に追われ蕎麦を打つ機会に恵まれません。しかも、年5回もある懇親会も、いろんな会合とぶつかるため、無念の不参加となっており会員の皆様方より遠く忘れ去られた存在となりつつある今日この頃です。

しかし、ある会合で蕎麦の会のY会長と偶然お会いした際に、「暑気払い」の日程をお聞きし予定しておいたので、後からの用事は全てお断わりさせて頂きました。(例えば第4回地酒サミットin八戸とか)


 松の寿山田錦  裏書には

「暑気払い」会場の六日町の居酒屋「ちょぼや」さんには懐かしい顔ぶれが揃っています。そして皆さんが私よりも待っているであろう、今回の持ち込みのお酒は栃木県の『松の寿 純米吟醸無濾過生原酒 山田錦』でした。5年ぶりに呑んでみましたが、以前と変わらず立ち香は仄かにフルーツの香り。まろやかな口あたりに、華やかで鮮やかな酸味とジューシーな旨味がバランスよくやってきます。選んでよかったと思える心に残るお酒でした。


御料理も美味しく  鍋で盛り上がり


七力ブラザース  シメは手打ち蕎麦で

さて、今回各会員の方が持ち込んで下さったお酒は、『純米吟醸 七力 華想い100』と同じく『七力 春しぼり無濾過生原酒』です。「七力」とは青森市内の七軒の酒屋(ななの会)が商品化に尽力し、命名された名前だそうです。酒蔵は七戸町の盛田庄兵衛が醸造元で、前述の「ななの会」が販売元になっています。酒米は青森が生んだ絶対的エース「華想い」を100%使っているので美味しくないはずがありません。

七力 春しぼり無濾過生原酒』をぐい呑みに注ぐと、立ち香は無濾過特有の原酒系の香りが。口に含むと濃厚でやさしくフルーティな味わい。その直ぐ後に口腔に酸がジワッとやってきます。無濾過なのですが、華想いのマジックでサラッと呑めて旨さをたっぷりと感じる事ができました。


福岡の黒兜  裏書をどうぞ

最後は福岡県久留米市の池亀酒造が醸す『純米吟醸 黒兜 夢一献』です。創業は明治8年で筑後川の地下水で醸し、稀な特徴としては泡盛や焼酎で使う黒麹菌で仕込んでいます。黒麹菌がまるで黒い兜をかぶっているように見えることから、この酒名は名付けられました。酒米は、麹米が「山田錦」、掛け米を久留米地方で栽培する「夢一献」で醸し、日本酒度は+2.0、酸度2.2と酸味の数字が高いお酒です。

香りはフルーティで、甘そうに感じます。口に含むとジューシーですが酸味もかなり強く、どっしりとした呑口ですが、甘さに騙されて酸味が強く感じ難いため、皆さんから人気でした。終盤にはY会長ほか師匠連の自慢の手打ち蕎麦が登場し、美味しく頂いたあとに中締めとなりました。

久々にお会いした方々より、「そばばはぁやめだがどおもったでゃ」と言われ、私は「きてがったんどもほがののさででらったんだもえ~」とお互いを気遣う楽しい会となりました。(先程の会話を訳すと:「蕎麦打ちは止めたかと思ったよ」「来たかったけど他の会に出ていたんだよ」でした)♪

(。・_・。)ノ