2025年2月23日日曜日

誕生日に長男から『敷島山田錦純米吟醸無濾過生原酒』

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2月も終盤に差し掛かり、当地八戸は伝統行事の「えんぶり」も終わって、今週から少し暖かくもなり、春に一直線といったところです。しかし、春雪ともいわれるドカ雪も心配なところですが。

さて、1月は私の誕生日があり、愛知の長男は律儀に誕生日のプレゼントを送ってくれます。本当に有難い事です。昨年届いた『白老初しぼり生酒』は、当ブログの年間ランキングの第三位に輝く、とても美味しいお酒でした。今年のお酒は敷島山田錦純米吟醸無濾過生原酒という、私の大好きな無濾過生原酒で、期待と共に頂きました。

昨年は、孫のお宮参りのため愛知に行きましたが、長男は半田市で國盛の酒蔵を見学させてくれました。ありがたやー。その半田市で、創業が天明8(1788)の伊東株式会社が醸しているお酒です。先代が平成12年で伝統ある酒蔵を閉め、酒造免許を返上してしまいましたが、現在の九代目が蔵の再開を決意し、クラウドファンディングで資金を集め、元の酒蔵を令和2年に買い戻し、酒造りを再開しました。酒造りのコンセプトは「食事をより美味しくする酒」、要するに食中酒です。

敷島山田錦  無濾過生原酒

田坂州代筆  裏書をどうぞ







酒色はほぼ透明

敷島山田錦純米吟醸無濾過生原酒』の酒米は、酒名の通り酒造好適米の王者「山田錦」で、50%まで磨いて使用した実質大吟醸。仕込み水は蔵の井戸から汲み上げた水を使って醸した無濾過の生原酒。日本酒度は+7、酸度1.8ALCは高目の18%お酒です。

開栓するとプシュッと醗酵しています。蛇の目に注ぐと酒色は無色透明で、香りはスッキリとした吟醸香。口に含むと第一印象は「濃い‼」。上品な甘さに渋味がアクセントで、呑み込むと辛さが咽喉に。そしてジリジリと熱さがひろがり、口腔に苦味を残したままキレてゆきました。バランスも良く、なるほど食中酒ですねぇ。日本酒度+7はダテではありません。

酒造免許はなかなか取得できません。なかなか、う~ん、殆ど不可能に近いかもしれません。また、一度返上するとやはり再取得はハードルが高く、ここの蔵主はよく頑張って再取得できたなぁと思いました。根性ですねぇ。また、クラウドファンディングで資金調達とは今流行りですが、良く集めました。やはり根性ですねぇ。心から尊敬します。根性論は流行らないかも知れませんが、必要なものではないでしょうか。♪

(。・_・。)ノ

2025年2月16日日曜日

八食センターで『華一風特別純米低圧しぼり無濾過生原酒』久々に購入

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当ブログでも何度か書かせて頂きましたが、八戸市には「えんぶり」という伝統行事があり、毎年217日より20日まで開催されます。華やかな烏帽子を頭に被り、田畑の土を均す農工具えぶりを手に、種まきや田植えの動作を舞で表現する豊年祈願の春を呼ぶ祭りです。「木」偏に「八」のつくりでえんぶりと読ませるのですが、たぶん造語でしょう。また、「えんぶり」が終わると、氷都八戸にも春が来ると云われています。

さて、昨年末に八食センターに行き、年末恒例イベントの「酒蔵祭り」で、ウチの奥様から『陸奥八仙ヌーヴォー直汲み特別純米生原酒』を買ってもらいましたが、その他にも2本四合壜を買ってもらいました。太っ腹でしょ。今回呑ませて頂いたお酒はその内の1本で、青森県弘前市のカネタ玉田酒造店が醸す『華一風特別純米 低圧しぼり無濾過生原酒』です。以前購入し呑ませて頂いた時、あまりの美味しさに大ファンになったお酒です。

この酒蔵は弘前城追手門に近い場所にあり、県内でも屈指の古い酒蔵です。1685年に津軽藩藩士の玉田善兵衛が、藩御用達の酒造業を任されたのが始まりと古文書に記されており、その後、昭和35(1960)に現在のカネタ玉田酒造店となっています。主力酒は『津軽じょんから』と『』、そして人気商品の『華一風』です。県内では美味しいお酒としてそこそこ有名ですが、県外の方々には馴染みが薄いと思います。でも、知ってる人は知ってるよ。

華一風特別純米 低圧しぼり無濾過生原酒』の酒米は、麹米が「華吹雪」で掛米に「まっしぐら」を55%まで磨いて使っています。‥ん、陸奥八仙に似てるなぁ?。壜の首の部分に記載されている低圧搾りとは、醪(もろみ)を搾る際に圧力をギリギリまで下げて、ゆっくりと雫を垂れさせ、柔らかく優雅な雑味の無い美味しいお酒となるように工夫した搾り方です。そして搾ったまんまのお酒を濾過せずに壜に詰めた、日本酒度-1、酸度1.6ALCは少し高目の17度の生酒です。

華一風低圧しぼり  肩ラベル



特純の無濾過生  お酒のスキル







酒色はほぼ透明

蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明です。蛇の目から立ち上がるフルーティで華やかな香りは美味しさを期待させます。口に含むとスッキリとした呑み口で、程好い甘さが心地良く、仄かな苦みはありますが、舌にジワ感はありません。45年前に頂いた時よりはジューシーさがもう一つといったところでしょうか。無濾過の雰囲気も、低圧搾りの良さも影を潜めたように感じました。コメントが辛口で申し訳ありませんが、本当に以前はジューシーで超美味しかったお酒だったのです。県内のお酒ではイチオシのお酒でした。工場生産の製品と違って、米の状態や水の状況などによって、お酒の味わいは変わります。来年に期待してみたいと思います。♪

(。・_・。)ノ

2025年2月9日日曜日

たねいち会の乾杯は『千代むすび おやじ極楽純米吟醸強力』

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先日、2年ぶりの「たねいち会」の懇親会があり、「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんで、先輩方とグラスを傾けました。「たねいち会」は、私が二十歳頃に勤めていた会社の名前をとっており、入社後2年ほどで倒産した会社です。長男が生まれて2ヶ月くらいでの倒産だったので、当時は結構大変だった事を思い出します。その会社でお世話になった現場監督の先輩たちと、今も旧交を温めております。

冷蔵庫上段  23段は呑み放題

千代むすび  裏書をどうぞ

乾杯は私以外が生ビールで私はもちろん日本酒の『千代むすび おやじ極楽純米吟醸強力』を選びました。このお酒は鳥取県境港市の「水木しげるロード」沿いにある、慶応元年(1865)が創業の千代むすび酒造が醸しており、酒蔵の命名は「千代に八千代に契りを結ぶ目出度い酒」を醸すことから名付けられています。「本物」「安心」「健康」を合言葉に酒造りを行っている酒蔵です。

千代むすび おやじ極楽純米吟醸強力』の酒米は「強力」で、戦前に鳥取県の奨励品種だった幻の酒米「強力」を復活させています。コクのある味わいの酒になる「強力」を50%まで磨いて使い、酵母は短期間の醪で華やかな香りと吟醸香が高い協会9号系酵母を使っています。仕込み水は秀峰大山の麓の地下水を使用し、日本酒度+5、酸度は1.6ALC16度に仕上げています。

酒色は透明で、香りは思ったより華やか系。口に含むと日本酒度+5ほどの辛さは無く、ほんのりとフルーティで甘さも感じました。「強力」という米の旨味がよく分かったような気がしました。

二本目は女将さん推奨の『角右衛門即詰純米しぼりたて生』を頂きましたが、ジューシー&フルーティで、さすが女将さんの慧眼には参りました。その次に『紫宙純米吟醸初しぼり杉玉ラベル』で『紫宙』のレベルの高さを再確認させられました。

角右衛門生  紫宙杉玉ラベル

4杯目は福島の『純米豊国無濾過生原酒』に感動し、5杯目のお酒、富山の羽根屋純米吟醸雄町MOONLIGHT BEAUTY10号仕込です。富山と云えば『羽根屋』だよねぇ。このお酒は富山県富山市で大正五年創業の富美菊酒造が醸しており、主要銘柄は蔵名の『富美菊と『羽根屋』です。

また、富美菊酒造では「蔵の全てのお酒は、大吟醸を造るように、手を抜く事無く醸す」をコンセプトにしている酒蔵で、『羽根屋』は翼が飛翔するが如く呑む人の心が浮き立つような日本酒として存在したいとの願いを込めています。まぁ、蔵主が羽根さんという名前なので、羽根屋なのかも知れませんが。四季醸造で約500石の小さな蔵ですが、フランスの日本酒品評会KursMaster201820202023にはプラチナ賞を受賞しています。

羽根屋  裏書をどうぞ

羽根屋純米吟醸雄町MOONLIGHT BEAUTY10号仕込』のラベルは月下美人の花が描かれており、裏書にあるように月下美人をコンセプトにしたお酒です。酒米は酒造好適米の雄「雄町」を60%まで磨いた吟醸酒で、酵母は酒名の通り10号酵母。仕込み水には富山の名水常願寺川水系の天然水を使って醸しており、日本酒度-5、酸度1.4ALC15度の生酒です。

グラスに注ぐと酒色は透明で、香りはフルーティで華やかな吟醸香。口に含むと心地よい甘さとフルーティな酸、そして微かな辛さでそれぞれのバランスが良く、「雄町」を上手に使っているように感じます。呑み込むと酸と苦みが僅かに咽喉に残りますが、スッキリとキレてゆきました。日本酒度-5は感じませんが、総じて上品な甘さのフルーティなお酒でした。さすが富山を代表する『羽根屋』です。

開運無濾過生  大那壱号初しぼり

おぜゆきだるま 町田酒造直汲み

蒼天伝滓がらみ 天明中取り零号

5杯目は静岡の『開運純米無濾過生』、6杯目は栃木の『大那特別純米仕込み壱号初しぼり無濾過生』を頂き、その後も群馬の『純米大吟醸おぜゆきだるま生』、同じく群馬の『町田酒造特別純米55直汲み五百万石』、宮城の『蒼天伝特別純米しぼりたて生原酒滓がらみ』を頂きました。シメは福島県の『天明純米中取り零号生おりがらみ』がラストオーダーとなりました。

たねいち会の メンバーたち

会社の倒産を始めて経験し、路頭に迷っていたところ、家の近所にあるという小幡建設工業を紹介され、そんな会社あったかなぁくらいにしか思っておらず、行ってみたら鉄筋コンクリート造3階建ての社屋で驚いたことを憶えています。「たねいち会」の先輩方との楽しい語らいは、お酒をチビチビにラストオーダーからもずっと続きました。♪

(。・_・。)ノ

2025年2月2日日曜日

『而今』の蔵が醸す『高砂 松喰鶴 純米大吟醸山田錦無濾過生』

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2月に入り昨日今日と比較的に暖かい日が続いていますが、津軽は年末より大雪で、雪に関する死亡事故も多発しています。八甲田連邦のお陰で、県南には雪があまり降りません。1月初旬より県南から排雪用のダンプや重機が多数派遣されており、オール青森で雪と対峙しています。素晴らしいねぇ。

さて、1月は私の誕生日があり、昨年末にお歳暮にとF君より頂戴したお酒を頂きました。ドラゴンボールの孫悟空が出す元気玉のように、F君が自宅の日本酒専用冷蔵庫からエイッと選んでくれたのが高砂松喰鶴 純米大吟醸山田錦無濾過生でした。う~ん、聞いた事が無いお酒だなぁと思っていたらF君が、「『而今』の酒蔵のお酒です。知りませんでした?」と。う~ん、悔しいけれど知りませんでした。

このお酒は、三重県名張市で創業1818(文政元年)の木屋正酒造が醸しており、超入手困難酒『而今』が誕生前に造っていたお酒です。『高砂』という銘柄や蔵元は、日本各地にあったために、混同を回避するために『而今』を立ち上げています。

木屋正酒造が、2018年に創業200年を迎えたのを契機に、『高砂』を大復活させました。もちろん、製造法や使用する酵母など、既存の手法に依存せずに醸しています。今回は特に、生酛用の仕込み水を熟成させたものを使うなどの工夫を取り入れて、特注の木桶で仕込んでいます。『高砂松喰鶴』の松喰鶴は、ラベルを見ると分かりますよ。

高砂松喰鶴  松喰鶴がラベルに

裏書をどうぞ  酒色はほぼ透明

高砂松喰鶴 純米大吟醸山田錦無濾過生の酒米は、酒造好適米の絶対王者「山田錦」45%まで磨いた大吟醸造りで、酵母は酸の生成が控えめで、華やかな芳香の「くまもと9号酵母」、仕込み水には中軟水の名張川の湧水を熟成させて使い、日本酒度+1、酸度1.5ALC15.5度に醸しています。

蛇の目に注ぐと、とろみがあるように感じ、酒色はほぼ透明。香りは仄かにベリー系の果実の香り。口に含むと生酒のフレッシュさと甘さ、無濾過のきめ細かな味わい、そして生酛の酸味がバランスよく調和しており、口腔に仄かな苦味を残してスッキリとキレてゆきました。『而今』とはまた違った旨味を追求しており、感心しながらグイグイ呑ませて頂きました。

65歳の誕生日が来て感じた事は、同い年の人達が割と体力や持久力が無いという事です。中学・高校と部活で頑張っていた人たちが、社会人となってお酒を呑むようになり、運動量だけが激減した結果です。もちろん、あの頃と同等にはできませんが、30年以上筋トレを行っている身からすると、体力・持久力はとても大切だなぁ思っています。お酒も旨いし!。♪

(。・_・。)ノ