2025年1月26日日曜日

令和7年のお正月も『廣戸川純米にごり生酒』最高‼

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ここ何年か、お正月には日本酒通のF君にお願いし『廣戸川純米にごり生酒』を購入して頂いております。それは、私の勝手な主観により総括した「日本酒気に入りましたランキング2019」では第2位にランキングされた程の、超美味しかったお酒だからです!。

廣戸川にごり  首に噴出注意書き

堂々のラベル  裏書をどうぞ

滓が積もって  薄澄み部分を







撹拌して

廣戸川純米にごり生酒』は、福島県岩瀬郡で創業明治25年の松崎酒造店が醸しており、酒名は地元を流れる釈迦堂川が、昔は「廣戸川」と呼ばれていたのに因んで名付けられました。

杜氏は平成23年に26歳で後を継いだ息子さんで、その年から毎年金賞を獲るほどの研究熱心な若手杜氏です。酒蔵では洗米や浸漬などの原料処理に気を遣い、米の旨味を活かした柔らかで呑み飽きしないお酒に仕上げており、正に金賞に値するお酒となっています。令和元年6月の大阪サミットでは、各国首脳に振舞うためのお酒にも選ばれました。

廣戸川純米にごり生酒』の酒米は福島県産「夢の香」を、60%まで磨いて使っています。「夢の香」は父を出羽燦燦、母を八反錦1号で誕生した酒造好適米で、平成3年から10年もの歳月を掛けて誕生しました。良い両親を持って幸せだ!。酵母は「福島県煌酵母901-A113」で、リンゴや洋ナシの香りのカプロン酸とバナナの香りの酢酸イソアミルが出る酵母を使い、仕込み水にはミネラルの豊富な地下水を、井戸より汲み上げて使い醸しています。日本酒度は非公開ですが酸度は1.5、アルコール度数は16度で、たっぷりの滓と共に壜詰めして、壜内二次発酵させた活性にごり酒です。

廣戸川純米にごり生酒』の首ラベルには噴出注意の文字があり、しかも穴あき栓。氷点下でしたが用心して屋外で開栓。シュッと音がしてシュワシュワの泡が少し上がりました。セーフ。先ず上澄み部分を蛇の目に注ぐと、酒色は仄かに濁っています。香りは華やかで瑞々しくフルーティ。口に含むとスッキリと甘く、舌にピリピリと痺れるように酸が纏わりつきます。実に旨い!。

次に、撹拌して蛇の目に注ぐと、酒色は滓で白く濁っています。香りは変わらずフルーティ。やはりスッキリとしていて甘く、口腔や舌にピリッときて、咽喉に痛みを伴ってキレてゆきました。酸味も旨味の内に入る結構希少な味わいのお酒です。撹拌しても旨い!。一升壜なのであと4回も楽しめま~す。嬉し~。

廣戸川純米にごり生酒』を元旦以降も頂きましたが、お酒が酸化する事も無く、ほぼ開栓時のままの味わいでした。美味しいお酒のお手本のような日本酒だと思った次第です。♪

(。・_・。)ノ

2025年1月19日日曜日

R4 BYの『花陽浴美山錦48純米大吟醸無濾過生原酒』

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昨年の今頃でしょうか、日本酒通のF君から『花陽浴美山錦48純米大吟醸無濾過生原酒』を譲って頂いたのですが、実は一年前の「R4BY」のお酒なので、それで良ければとの事。私的には全く問題無し(熟成されて得も言われぬ味わいかなぁ)と思い、譲って頂きました。これだけの立派なお酒なので、家で呑むタイミングを計っておりましたが、昨年の大晦日に遂に開栓の運びとなりました。(誕生日にと思ったけど、誘惑には勝てませんでした)

希少な花陽浴  酒米は備前雄町



2022年物です  仄かに琥珀色

このお酒は、埼玉県羽生市にある創業が明治三年の南陽醸造が醸しており、『十四代』『而今』と並ぶ入手困難酒の三本指に入る一つです。創業当時から『南陽』というお酒を主力酒としていましたが、2003年に五代目蔵元と、姉夫婦の三人で立ち上げた銘柄が『花陽浴』でした。酒名の由来は、「太陽の陽射しをたくさん浴びて、大輪の花を咲かせよう」という想いから名付けられました。

南陽醸造の生産量は250石と少なく、その内『花陽浴』は120石程度と少ないため、当然入手困難のお酒となっています。酒蔵では定価での直売も行っているのですが、販売当日は当然行列となるそうです。

花陽浴美山錦48純米大吟醸無濾過生原酒』は酒造好適米「美山錦」を48%まで磨いて使い、酵母は自社培養酵母で、荒川水系と利根川水系の入り混じった伏流水(軟水)を自社井戸から汲み上げ醸しています。日本酒度・酸度は非公表ですが、ALC16度の無濾過生原酒です。

開栓し蛇の目にトクトク注ぐと、トロミがあるように感じます。酒色は透明よりは仄かに琥珀色で、香りは穏やかにフルーティ。口に含むと濃厚で甘酸っぱい味わい。重厚な甘さが果実のようにジューシーで、後ろに隠れる酸はとてもきれいに感じます。呑み込むと舌や咽喉にジワジワと存在感を感じます。美山錦でこの味わいは初めてです。間違いなく来年のランキングに入るなぁ。「これが日本酒?」というレベルのお酒でした。

F君からは昨年末にお歳暮にと日本酒を頂いております。まぁ、なかなかの銘柄に驚く私ですが、それをお誕生日に頂こうと思っておりますので、ご期待ください。それにしても花陽浴は超美味しかったなぁ~。♪

(。・_・。)ノ

2025年1月12日日曜日

八食センター酒蔵祭りで『陸奥八仙ヌーヴォー直汲み特別純米生原酒』

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青森県の津軽では、年末より大雪が降り続き1mもの積雪があります。毎日毎日降るので除雪が追い付いておらず、災害級の大雪と認定され「災害救助法」が適用となりました。国が除雪費用の一部を負担し、且つ被災者への支援を行うようです。しかし、津軽では雪下ろしで死者も出ています。早く雪が止んでほしい事を願い、不眠不休の体制で行われている除雪が、安全に行われることを願っています。

さて、昨年末に八食センターに行ってきましたが、大勢のお客さんで混み合っておりました。ちょうど年末恒例イベントの「酒蔵祭り」を開催しており、会場内も大勢のお客さんでした。ウチの奥様がお酒を買ってくれるというので、気が変わらないうちに、サッと購入してもらったお酒が陸奥八仙ヌーヴォー直汲み特別純米生原酒でした。間違いない美味しいお酒は、やっぱり『陸奥八仙』ですよねぇ。

陸奥八仙  直汲み生原酒




裏書をどうぞ  バブルが見える?

このお酒を醸す八戸酒造株式会社は2016年のIWC(インターナショナルワインチャレンジ)、大吟醸酒の部で最高賞(TROPHY)を受賞し、且つ、吟醸酒の部門でも金賞と、東北に『陸奥八仙』あり!!と国中の日本酒ファンに知らしめました。

その後も受賞は続き、2021年には世界酒蔵ランキングで何と第1位になっています。因みに第2位は『紀土』でお馴染みの和歌山の平和酒造、第3位は『蓬莱』の岐阜県の渡辺酒造店、第4位は『』の三重県の清水清三郎商店、第5位に宮城県で『伯楽星』の新澤醸造店でした。有名な酒蔵ばかりの中で第1位という酒蔵が醸す『陸奥八仙ヌーヴォー直汲み特別純米生原酒』が美味しくない訳がありません。

酒米は非公表となっていますが、酒造好適米「華吹雪」「レイメイ」辺りでしょうか。麹米を55%、掛米を60%まで磨いています。酵母も非公表でこちらも「まほろば芳(かぐわ)」辺りか。仕込み水には蟹沢地区の石灰岩層の地中深くから汲み上げた清冽な伏流水を使って醸し、日本酒度±0、酸度1.5、アルコール度数16度のスペックです。また、タンクからの直汲みなので当然無濾過の生原酒です。美味しそ~。

開栓時にはシュッと醗酵中の音が。蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明ですが、酒器の内側に細かなバブルがビッチリと。香りは華やかで甘い香り。口に含むと炭酸ガス感が舌にピリピリとしてサイダーのような口当たり。直ぐに生原酒の濃厚さを感じ、甘さから酸に、そして渋味に味わいが変わってゆきました。超旨い!。さすが『陸奥八仙』と思った次第です。これは今年のランキングに入りそうだなぁ。

今年の目標のひとつに「黄金崎不老不死温泉」に行くことを掲げております。3月にツアーで行こうと申し込みましたが、「基本二名様で募集しているのですが、お一人様ですか?。相部屋で宜しければキャンセル待ちとなります」と言われ、本当に行けるか心配です。♪

(。・_・。)ノ

2025年1月5日日曜日

久々の海ぼうずさんで『いづみ橋しぼりたて楽風舞純米吟醸』

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昨年の大晦日にも「お節」造りに挑戦し、お正月にはテレビを見ながらお節を頂きました。自分の好きな献立ばかりが入っているので、美味しくないハズがありません。が、お正月太りは確実です。今回のエビチリは絶品だったなぁ。







今年のお節はこれだ!

さて、昨年12月の中旬、お世話になっている建設会社常務のN氏にお誘い頂き、久々の「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんに伺いました。メンバーは元日本酒クラブのN氏、H氏、彼らの友人T氏の4名です。

呑み放題エリア  量り売りエリア

先ず、N常務が乾杯のために冷蔵庫から取り出したのは、神奈川県海老名市で幕末安政4(1857)創業の泉橋酒造が醸すいずみ橋しぼりたて楽風舞純米吟醸でした。全ての米を自社で精米しており、全てのお酒が純米造りの酒蔵です。シンボルマークは「赤とんぼ」で、生き物を守る環境保全型の農業をモットーにしています。

このお酒のコンセプトは「とんぼの越冬卵と雪だるまラベル」で、雪の結晶と雪だるまに目がいきがちですが、実は冬の田んぼを象徴とした雪だるまと、足元には春を待つ「とんぼの越冬卵」がデザインされており、この卵こそがいずれヤゴになりトンボとなるのです。



いづみ橋しぼりたて  裏書をどうぞ

酒米は酒造好適米の「楽風舞」で、「五百万石」と食用米の「どんとこい」を

交配させて誕生させた新種の酒米です。その「楽風舞」を55%まで削った純米吟醸で、酵母は華やかな香りの協会901号を使い、丹沢山系の伏流水で醸した、いずみ橋の新酒第一号となります。日本酒度と酸度は非公表、ALC16度のお酒です。

 『いずみ橋しぼりたて楽風舞純米吟醸』の酒色は、雪だるまの絵柄から濁っているような気になりますが、無色透明です。グラスに注ぐと、香りはフレッシュ&フルーティ。口に含むと甘酸っぱい呑み口で、直ぐに酸と苦みがきて、スッキリとキレてゆきました。そもそも『いずみ橋』は割と辛いのを知っていたので、そのバランスの旨味を評価しつつ次のお酒を探しました。

よこやまSILVER  川中島幻舞美山錦

 冷蔵庫に近い私が選んだお酒は、長崎県壱岐のお酒『よこやまSILVER7純米吟醸白無濾過生原酒』で、先日日本酒通のF君に頂いており、その旨さは確認済みです。その次に冷蔵庫の中から発掘したのは、川中島幻舞純米吟醸美山錦無濾過生原酒でした。

 このお酒は日本で7番目に古い酒蔵で、創業が天文9(1540)の株式会社酒千蔵野(しゅせんくらの)が醸しています。1540年といえば種子島に鉄砲が伝わるチョット前で、いかに古いか分かります。また、かの武田信玄が呑んだお酒としても有名です。長野県長野市川中島の、北アルプスを源流に持つ「犀川」と、八ヶ岳を源流に持つ「千曲川」に囲まれた扇状地に蔵は立っています。

 代々女系家族で、現在の杜氏の千野麻里子さんも一人娘だったため、小さい頃から祖父母に蔵を引き継ぐように教育されており、東京農大で醸造学を学び、その後、国税庁醸造試験所で2年間の研修を修めた後に長野の実家の酒蔵に戻っています。「心で醸す酒」「心が感じる酒」にこだわって、一切手を抜かずに『川中島幻舞』を醸しています。

川中島幻舞純米吟醸美山錦無濾過生原酒』の酒米は酒造好適米の美山錦を49%まで磨いた実質大吟醸で、酵母は非公表ですが、仕込み水には犀川と千曲川の伏流水を使った、日本酒度+3、酸度1.6ALC17%の無濾過の生原酒です。グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかにフルーティ。口に含むとジューシーな甘さを感じ、優しい酸とのバランスが秀逸です。呑み込んだ後の苦みもそれ程感じる事が無く、もう旨いの一言。美山錦は辛さがあって、ここまで甘さを出せないと思っていましたが、杜氏の力量に驚きました。

山形正宗稲造  黒龍純米吟醸

尾瀬の雪どけ  甲子夜光

陸奥八仙シルバー  越の誉生原酒

雨降生酛別誂  飛鸞にこまる

女将さんよりラストオーダーの声が掛かり、最後は長崎の『飛鸞にこまる無濾過生』で終了です。しかし、N常務はこれで良しとせず『而今千本錦火入れ』、『花邑純米大吟醸愛山』を次々発注し、酩酊モードに突入でした。

而今千本錦   花邑大吟醸愛山







楽しく語らう友人たち

お開きとなり三人は六日町側へ、私はN常務にお礼を述べつつ、三日町側へと店の前で分かれました。さすがに三人は家路に着いたと思いますが、タフな方々なのでその後の行方は知れません。昨年の101日に転倒し擦過傷を負った時には、タクシーが全く捕まらず、仕方なく家路を辿っていて転倒しました。今回はタクシーがある内でラッキーでした。多分問題はそこじゃないとは思いますが。♪

(。・_・。)ノ

2025年1月1日水曜日

「元旦恒例、日本酒ランキング2024」

新年、明けましておめでとうございます。

いつも当ブログをご覧頂きまして、本当にありがとうございます。心より厚く御礼申し上げます。皆様方より力強い励ましを頂戴し、何とか更新を続け当ランキングも12年目(12)を迎えることとなりました。

本来は安価でも美味しいお酒がある事を紹介する事も目的とさせて頂いておりましたが、高価なお酒も併せてご紹介しております。皆様方が日本酒をご購入する際に、一助になればと思い、感想を述べさせて頂いている次第です。そして、今年もまた懲りずに、週一回の更新を何とか続けたいと思っておりますので、何卒お付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。

それでは今年も元旦から当ブログへお出で頂いた方々に心より感謝しつつ、恒例の昨年一年間呑ませて頂いたお酒を、温故知新の精神で私個人の勝手な主観により総括した2024年 日本酒気に入りましたランキング12(年目分)」として発表したいと思います。(注)歴代の第1位酒は「殿堂入りお気に入り酒」としてランキングには入っておりませんのであしからず。また、過去のランキングも宜しければ御覧下さい。

それでは恒例のドラムロール!スタート!!!ダラララㇻㇻ・・・ダダン‼

第1位:天美純米吟醸うすにごり生原酒(桃天)(山口)729

2位:光栄菊月光純米大吟醸うすにごり生原酒(佐賀)819

3位:白老初しぼり生酒(愛知)41

4位:よこやまSILVER7純米吟醸無濾過生原酒 (長崎)1125

5位:超特選國盛大吟醸生詰【超】(愛知)71

1位 天美純吟うすにごり  第2位 光栄菊うすにごり

3位 白老初しぼり 第4位 よこやま7



5位 超特選國盛   次点 町田酒造夏純

以上の結果となりましたが、次点も独断と偏見で廣戸川純米にごり生酒(福島)115日、『浦里純米吟醸ひたち錦(茨城)56日、鍋島 純米大吟醸 愛山(佐賀)63日、くどき上手純米吟醸酒未来(山形)617日、『榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 酒未来(山形)99日、『町田酒造55夏純無濾過うすにごり雄町(群馬)923日、『新政瑠璃(ラピス)生酛純米 別誂え直汲み2020(秋田)107日、『獺祭純米大吟醸磨き三割九分槽場汲み無濾過生(山口)114日などを選びました。1位から5位までは、もう順位が拮抗し、どれも本当に美味しいお酒ばかりでした。次点もランキングに入ってもおかしくない味わいのお酒ばかりです。

さて、人生の第一線を退いた時から、やりたいことを自由にやらせて頂いております。そして昨年は、愛知や福島に行ってきましたが、今年はいよいよ目標に掲げ達成していない、不老不死温泉へ行ってきます。私が勝手に師と仰ぐ故杉浦日名子さんが、助手のポアールと入った温泉です。また、「うみねこマラソン」や「いちょうマラソン」など近場の大会にも出場したいので、2月頃からはランニングも始めたいと考えています。筋トレとランニングで、一年を通して動ける体を造り、今年も仕事にプライベートに頑張りたいと考えています。

そしてたくさんの仲間たちと、楽しく美味しいお酒を頂けるように願い、また当ブログをご覧の皆様方にとりまして、今年一年が益々良い一年となりますよう御健康と御健勝、そして御多幸を願っております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。♪

(。・_・。)ノ