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先週の続きとなります。青森県庁で定年の後、福島の復興に役立ちたいと、五所川原のM氏が双葉町で奮闘。そんなM氏を慰問のためにと、11月初旬に常磐線で福島に入りました。先週の続きでございます。
「道の駅なみえ」で『磐城壽 ゆい 桜梅桃李 赤色酵母仕込みにごり』や定番酒を頂いた後で、冷たく美味しいソフトクリームを食べ、二人は道の駅を後にしました。
棚塩見晴台 双葉駅
双葉町役場 居酒屋かどや
車で向かった先は、海にほど近い棚塩産業団地見晴台で、震災や原発事故で破棄された、耕作地や建造物の跡地に整備された、とんでもない広さのソーラー発電施設が一面に見渡せます。あちこちにこの様な設備があるようで、今や福島県は国内ではトップの発電量を誇っているようです。
その後、双葉駅付近で現役場と、被災当時のままの旧役場、新たな集合住宅を見て、復興が一歩一歩進んでいることを実感しました。また、産業交流センターでは、屋上から期間困難区域や福島第一原発の煙突を見ました。それから東京電力廃炉資料館を訪ね、あの震災の時何が起こっていたのか、原発の廃炉に向けての現在から将来について、東電の職員の方に丁寧に説明して頂きました。最後は富岡町に入り、富岡アーカイブミュージアムを見学し、事故当時の展示物を見てきました。
現地視察の検討会を兼ねて、夕食はM氏と「居酒屋かどや」さんで総括です。避難地域で何件も無い居酒屋さんは、復興のために日々頑張る方々の心の拠り所となっています。乾杯はM氏が生ビール、私は当然の如く日本酒を。乾杯に選んだお酒は、福島県白河市の有賀醸造が醸す『純米吟醸生粋左馬』で、二人で声高らかに乾杯しました。
純米吟醸左馬 福馬がモチーフ
裏書をどうぞ カンパーイ!
有賀醸造の創業は江戸時代中期の安永三年(1774年)で、主力酒はこの『生粋左馬』と『陣屋』です。蔵の理念は「一生の粋な酔いを」で、一生をお酒で寄り添い愉しんでもらえるお酒を醸すこと。左馬は開運出世・商売繁盛・健康長寿を表し、会社理念と左馬を合わせて『生粋左馬』としています。お酒のラベルは、その百福万来の福馬がモチーフとなっています。
『純米吟醸生粋左馬』の酒米は福島県産「夢の香」を50%まで磨いた実質大吟醸。「夢の香」は母方に「八反錦」、父方に「出羽燦燦」というサラブレットで、大粒且つ醪で溶けやすいという性質を持っています。酵母は酸の生成が少ない福島県酵母TM-1で、蔵の井戸から汲み上げた阿武隈の伏流水で醸し、日本酒度+4、酸度1.4、ALC16度の一回火入れのお酒です。
グラスに注ぐと酒色は透明で、香りはフルーティ。口に含むとスッキリとした口当たりで、日本酒度+4とは思えない甘さも感じます。直ぐにきれいな酸と辛味が来て、呑み込むと苦みでキレました。どちらかというと淡麗辛口の部類でしょうか。
会津中将 おだやか
純米一歩己 Nさ~ん元気ですよ
その後M氏も日本酒に参戦。二人で『純米吟醸会津中将』『おだやかレベル30』『純米酒一歩己』でお開きとなりました。M氏の健闘を讃え、これからの健康と益々の活躍を祈念し、十字路を右と左へ分かれて手を振りました。
私の当日の宿は、富岡駅に隣接した富岡ホテルで、翌朝はM氏と別れて石巻市へと向かい、石ノ森漫画館を目指します。次回は3/3で最終回です。乞うご期待を。♪
\(。・_・。)ノ