2024年9月8日日曜日

お盆の八食センターで『榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 酒未来』

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庭の花壇には、お盆に合わせてピンクの彼岸花が咲きました。葉っぱは5月頃からどっさりと茂るのですが、7月にはすっかり枯れてしまいます。忘れた頃のお盆の辺りに茎がドンドン伸びて花が咲きました。







ピンクの彼岸花

さて、冷蔵庫のお酒が空になってしまったので、八食センターでお刺身を購入ついでに日本酒も購入させて頂きました。八戸市の台所「八食センター」では日本酒の品揃えが豊富で、巨大な冷蔵庫にはもちろん青森の地酒が多く並ぶのですが、『百十郎』や『寒菊』、『秀鳳』『菱湖』『出雲富士』『桂月』などの全国各地のお酒も置かれ、目移りがして仕方ありません。そんな中、今回購入したのが、山形県鶴岡市で安永2(1778)創業の冨士酒造が醸す榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 酒未来です。2回目の購入ですが、『寒菊』と迷いに迷って選びました。創業当時は『冨士』という銘柄でしたが、昭和30年に「栄光」を付け加え『榮光冨士』となりました。

榮光冨士  肩ラベル

酒米は酒未来  裏書をどうぞ







 酒色は透明

榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 酒未来』の酒米は酒名にある通り「酒未来」で、50%まで磨いて使っています。そのルーツは高木酒造の高木辰五郎氏が山酒4号と美山錦を交配させ18年もの歳月を掛けて作った酒米です。その「酒未来」の名前の由来は、日本酒の未来が永遠に輝くようにと名付けられていますが、高木氏の立派なところは、自社だけで独り占めせずに、他の酒造りの仲間たちに「酒未来でお酒を造ってみないか」と惜しげもなく分け与えた事です。太っ腹―。

「みむろ杉」「くどき上手」「三井の寿」「鳳凰美田」「而今」「花邑」等など、いろんな酒蔵で「酒未来」を使った美味しいお酒が誕生し、私たちを楽しませてくれるのも、みんな高木氏の功績なのです。「酒未来」の特徴は華やかな香りと力強い甘さで、酸とのバランスが良くなって、旨味の強いお酒になる傾向があります。

酵母は、香り高く酸の生成が少ない山形酵母を使い、仕込み水は日本一のきれいな水道水と言われる鶴岡の地下水で、日本酒度-3、酸度1.8ALC17%のお酒となっています。

開栓すると華やかで果実のような香りがフワッと漂います。蛇の目に注ぐと酒色は無色透明です。口に含むと華やかで、ジューシー&フルーティな味わい。特に甘さが重厚です。さすが「酒未来」。輝くような酸味と、キレを誘う苦味もまた旨いと感じるお酒でした。これもランクに入るなぁ。

普通、酒米は県の農業試験センターなどで開発されるものですが、一個人が造ってしまうってどうよと思います。しかも、美味しいお酒を醸す酒造好適米だなんて。すごいねぇ、高木辰五郎さん。しかし、もっと凄いのは「酒未来」を造りながら、同じ酒造好適米で高木酒造だけのオリジナルブランド「龍の落とし子」まで同時期に造っていたって、そりゃ神業だ。♪

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