2024年6月2日日曜日

愛山の旨さ爆裂『鍋島 純米大吟醸 愛山45生酒』

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先日長男夫婦に男の子が授かりました。これで柳町家の存続が明確になり、私的に肩の荷が下りた想いです。ウチの奥様が命名用紙に名前を書いて神棚に揚げ、新品のお酒の封を切って御神酒として神棚に備え、健康で元気に育つようにと八戸の家族みんなでお祈りしました。その際のお酒には、特段のご利益が増しますようにと、昨年末にF君からお歳暮として頂戴した、レアなお酒を使わせて頂きました。

そのお酒とは何と、佐賀県鹿島市の富久千代酒造場が醸す『鍋島 純米大吟醸 愛山』で、なかなか入手できない逸品です。蔵の創業は大正末期の12(1923)で、創業時の主力酒は『盛寿』、その後には蔵名を冠した『富久千代』を製造していました。昭和62年に蔵主兼杜氏となった三代目が、激減してゆく売上の現状を憂い、地元の若手小売店経営者たちと語り合いながら造ったお酒で勝負を掛けます。やっと形になったお酒は、ネーミングを一般公募により、佐賀県の江戸期の呼称、鍋島藩に因み、平成10年に『鍋島』として新ブランドを立ち上げました。ラベルの脇にある三十六萬石は当時の鍋島藩の石高です。また、その際には鍋島家の子孫の方より許可も得ています。

知名度が低く簡単には売れませんでしたが、転機は3年の平成14年に挑戦した、国際酒祭りの純米酒部門で日本一に輝き、鍋島に一躍注目が集まりました。その後、平成23年のIWC大吟醸部門で(トロフィー)最優秀賞を取った事で、名実ともに『鍋島』は人気のお酒の仲間入りを果たしました。

三代目蔵主は、単に香り高く辛いだけのお酒では無く、優しく五感を刺激する「自然体のお酒」を目指しています。

鍋島の愛山   裏書をどうぞ







酒色は透明

鍋島 純米大吟醸 愛山 』は幻の酒造好適米「愛山」を45%まで削り、多良岳山系からの良質な地下水で醸し、日本酒度-1、酸度1.4のお酒です。開栓し蛇の目に注ぐと、トロミがあるように感じます。酒色は微かに琥珀色で、香りは甘酒の様でもあり華やかにフルーティ、優しく穏やかな香りが漂います。口に含むと「愛山」の米が奏でる果実のようなジューシーさが濃厚で、仄かなガス感、穏やかな酸味と辛さと渋味までがバランス良く調和しています。まさに芳醇な旨味のお酒と云っても過言ではありません。これは旨すぎる!。これは来年元旦のランキングに入るなぁ。

孫の誕生を祝い、健やかに育ちますようにと神社に詣でるため、私は愛知県に行くことになりました。溜息の出るような列車の乗り換えも、二人の孫に会えることを考えると何のその。やっぱり「子供より孫は可愛い」・・・と云う一語に尽きます。ハイ。♪

(。・_・。)ノ