2024年4月28日日曜日

久々の「ひろがる酒店」さんで『片野桜純米酒くらわんか うすにごり』

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今年の1月に堤町の「ひろがる酒店」さんで『町田酒造』他2本を購入後、帯状疱疹に罹患したためお酒が呑めなくなり、ご無沙汰でしたが漸く伺うことができました。うれし~。この酒屋さんは、市内で置いていないお酒を仕入れるという、誠に立派な根性をしており、未だ味わったことのない銘柄のお酒に出会うことができます。帯状疱疹の癒えた3月中旬に、八戸市体育館のトレーニング場へ行った帰り、「そうだ、ひろがる酒店に寄れる!」と思い立ち、早速立ち寄りました。

ひろがる酒店さんのオンラインショップを見て、購入するお酒を予め決めていたため速攻で購入です。そのお酒は大阪府交野市の山野酒造が醸す『片野桜純米酒くらわんか うすにごり』です。創業は江戸時代末期に泉州和泉で酒造りを営み、明治初期に現在の交野市に移転しています。母屋、長屋門、酒蔵は国の登録文化財という酒蔵で、500石程のお酒を造っています。主力酒は『片野桜』で、南部杜氏により、原酒への拘りを持って酒造りをする酒蔵です。

くらわんか  うすにごり




裏書をどうぞ  酒色は濁って

酒名の「くらわんか」は、江戸時代に大阪の淀川を伏見に行き来する三十石船へ、食べ物やお酒を販売した小舟が「枚方くらわんか舟」と呼ばれ、「酒くらわんか、餅くらわんか」と賑やかでした。その当時の「くらわんか酒」を現代に蘇らせたのがこのお酒です。

ラベルの中央に墨で描いたような模様は、「くらわんか舟」をイメージしたもので、ラベルの紙は淀川の葦(ヨシ)から作った紙を使用し、全体に桜の花びらが透かしで入っているという手の込み様です。

酒米は地元交野の「ヒノヒカリ」を65%精米して使い、酵母は新政酒造で発見された協会6号酵母で、醗酵力が強く香りは控えめな酒質となる酵母です。仕込み水は生駒山系の伏流水で醸した、日本酒度-8、酸度2.1ALC16度の粗く搾った無濾過の生酒です。

開栓すると爽やかで甘酸っぱい香りが。蛇の目に注ぐと酒色はけっこう濁っていて、微発泡感も感じられます。口に含むとピリピリとした口当たりで、スッキリとした中にも甘さと爽やかな酸が甘酸っぱさを演出しています。呑み込むと口腔に酸と苦みが残りました。しかし、ジューシーでぐい呑みの手が止まらなくなりそうな危険なお酒でした。

ひろがる酒店さんには未だ未だ知らないお酒がたくさんあり、これから発掘するのが楽しみです。しかし自宅の冷蔵庫の中のお酒を順調に呑み進めなければならず、体調を崩さないように、病気をしないように、転んでケガをしないように、深酒で時間厳守を破らないように、呑んで醜態をさらさないようになど、ハードルは高いのです。♪

(。・_・。)ノ

2024年4月21日日曜日

青森を代表するお酒『田酒特別純米酒 生』

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春が来て穏やかな日が続く八戸ですが、桜もあちこちで咲いているようで、新井田川堤防、新井田公園、東霊園、こどもの国など名所はたくさんあります。在職中は家族で桜を見に行く事も叶いませんでしたが、今は桜を愛でる余裕もあり、先日も足をのばして十和田官庁街の桜並木を楽しんで参りました。

さて、いつも仕事でお世話になっているF君より、田酒の生酒がありますけど要りますか?と声を掛けてもらいました。それも今期の『田酒』の製造トップバッター『田酒特別純米酒生』で、もちろん喜んで分けて頂きました。

田酒』は青森市油川で創業が明治11(1878)の西田酒造店で醸しており、地元青森でも結構入手困難酒となっているお酒です。創業当時の主力酒『喜久泉』で、幾久しく喜びが続くようにと願い命名しました。『田酒』は日本酒の原点に立ち返り、本物の日本酒を造る事をコンセプトに、昭和45年に試行錯誤しながら完全手造りの純米酒造りを始め、三年の後に漸く思った通りのお酒が完成。昭和49年に『田酒』として販売しました。酒名の『田酒』は「大切な米の獲れる大切な田んぼ」を尊重して命名したようです。

昭和56年に「特選街」という雑誌の記事【旨い酒コンテスト】で、田酒が日本一に輝きました。それから火が付いたように売れ始め、現在の『田酒』人気に繋がっています。

田酒特純生酒  裏書をどうぞ







酒色は透明  

田酒特別純米酒生』の酒米は酒造好適米の「華吹雪」で、55%まで磨いて使っています。八甲田山系の伏流水(軟水)で醸した生酒は、日本酒度±0、酸度1.7ALC16度に仕上がっています。

開栓するとシュッとガスが抜ける音がします。蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明で、香りは仄かにフルーティ。口に含むと爽やかに瑞々しい口当たりで、ほんのりと甘さを伴いフルーティ。生酒ならではのコクが堪りません。舌がピリピリとする感触も瑞々しさを誘引しています。呑み込むと甘さが酸味に変わり、仄かな苦みへ変わっていきました。キレも旨味も申し分無く『田酒干支ラベル純吟生』を感じさせる豊かな味わいでした。

しかし、西田酒造店の蔵元は「田酒は永遠の未完成」と話しており、いつまでも酒造りを追求し続ける意気込みです。一所に留まらず、常に前進を常に変化を考えているようです。

因みに私は、西田酒造店のお酒の中では『田酒干支ラベル純吟生』を一番美味しいと思っています。しかし、仕込む量が僅かで酒屋さんにも多く並ばないため、なかなか購入できません。消費者の声を聞いて頂いて、もっと仕込み量を増やして頂けませんでしょうか。♪

(。・_・。)ノ

2024年4月14日日曜日

義兄が通販で購入した『大吟醸越乃松龜』

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4月も中旬となり暖かな日が続いています。ビオラ、パンジーの苗を購入し鉢に植えました。玄関が花で華やぐと、春が来たなぁと実感できます。

ビオラ  福寿草が咲き

さて、有難い事に義兄は、日本酒好きの私に時々お酒をプレゼントして下さいます。今回は通販で数本纏めて購入したとの事で、その内の1本をお裾分けして下さいました。ありがたやー。そのお酒とは酒どころの新潟県は長岡市で、創業が享保元年(1716)の関原酒造が醸す『越乃松龜大吟醸』でした。長岡市には16もの酒蔵があり、朝日酒造の『久保田』や諸橋酒造の『越乃景虎』など、有名なお酒が目白押しの地域です。

関原酒造は創業時に屋号を常陸屋と名乗っており、年貢米を使って『群龜』というお酒を醸し、令和の現在まで代表銘柄として、脈々と受け継がれているお酒となっています。俗に「鶴は千年、亀は万年」と云われ、その亀が群れになると数万年を意味するように、お酒を呑んで長生きしてほしいとの願いが込められています。その流れを受け継ぐ『越乃松龜大吟醸』も、同様に長生きのお酒なのでしょう。

細かなスキルは記載されていませんが国産の酒米を50%まで磨いて使った大吟醸で、アルコール度数15%、日本酒度-2、アルコール添加のお酒です。因みに私的には大吟醸は結構アル添が多い印象で、良くは分かりませんが、せっかくお米を50%以上の心白まで削って美味しいお酒にしたいと考えているのに、アルコールを足し増しするとは・・・うーん、チョット。

大吟醸越乃松龜  延壽千萬歳

スキルはココ  酒色は透明

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは穏やかで瑞々しくフルーティ。口に含むとスッキリと軽快な呑み口で、淡麗辛口の新潟らしい酒質。仄かに感じる甘さは醸造アルコール系のものでしょう。そして口腔が直ぐに濃い酸味に覆われます。呑み込むとその酸味とともにキレてゆきますが、キツ目の渋味がやって来ました。大吟醸も純米とアル添がありますが、前者はクセが無い印象で、後者はどうしても醸造アルコールの味わいが前面に出てくるように感じます。

新潟県の日本酒ランキングは、過去には淡麗辛口の『越乃寒梅』が上位でしたが、現在ではフルーティな酒質の『あべ』や『たかちよ』に変わっています。もう少しするとまた昔ながらの淡麗辛口が復活するのでしょうか。時代は巡り、流行も巡ります。♪

(。・_・。)ノ

2024年4月7日日曜日

久しぶりに弟と『清泉川オードヴィヌーボーエクストラホワイトにごり酒』

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昨年の11月に掘った大根を土中で保存しておきましたが、春になりおでんにでもと食する機会に恵まれ、早速掘り起こしました。種を植えるのが遅かったので小さな大根でしたが、味は格別でした。今年はもう少し早く大根の種を蒔きたいと考えています。







大根が10

さて、市内に住む弟とは、時々お酒を一緒に呑んだりしていましたが、孫ちゃんが誕生してからは忙しいらしく、なかなか日程が合いません。しかし、お彼岸に合わせて一緒に吞もうという事になり、家をきれいに掃除し、寝具を準備し、食材の買い物をし、そして腕を振るいお料理を準備しました。頑張るなぁ、俺。まぁお酒のためですが。

今回、弟と一緒に頂くために準備した手料理は「カボチャと豚肉のスタミナ炒め」「白菜の和風サラダ」「ささ身のしぐれ煮」「鶏チャーシューのラー油のせ」で、「焼き魚」「お刺身」は購入したものです。

弟はいつも乾杯にはビール。その後に米焼酎を頂き私はもちろん日本酒です。また、弟は毎回私のためにと日本酒を持参してくれるので楽しみにしているのですが、今回購入してきてくれたのは、山形県酒田市で株式会社オードヴィ庄内が醸す清泉川オードヴィヌーボーエクストラホワイトにごり酒でした。うれし~!。

この酒蔵は創業が慶応年間に味噌醤油を造っていましたが、明治8年に佐藤酒造場として日本酒造りを始めました。しかし昭和63年よりワイン・リキュール事業に着手し、それに伴い平成5年に社名をオードヴィ庄内に変更しています。「オードヴィ」はフランス語で生命の水。仕込みに使っている水は、毎年、鳥海山に降り積もる雪が大地に溶けて沁み込み、長い年月をかけて庄内砂丘より伏流水として湧き出す水で、まさしく生命の水です。また酒名の『清泉川』は、庄内砂丘に清い泉が湧き出ていたのを見た事から名付けられています。

清泉川にごり  デザインは学生




裏書をどうぞ  濁りが沈殿し







酒色は真っ白

清泉川オードヴィヌーボーエクストラホワイトにごり酒』の酒米は「雪若丸」で、山形県が「つや姫」に続くブランドとして、10年余りの歳月をかけ開発した食用米です。大粒で甘みが強く、耐倒伏性や病気にも強いのが特徴です。その「雪若丸」を60%まで磨いて使用し、酵母は10号系の山形県が独自に開発した麹菌。仕込み水は酒蔵の地下より汲み上げた、「オードヴィ」まさに生命の水で醸しています。日本酒度は何と-20、酸度1.4ALC11%のお酒で、通常のにごり酒より荒く搾る特殊製法のお酒です。

壜の底に滓が分厚く沈殿しており、開栓してガスを抜いてから壜を逆さまに振って撹拌します。蛇の目に注ぐととろみが強く酒色は真っ白。香りは仄かで無臭に近い感じ。口に含むと優しい口当たりで、コクのある甘さとピリピリした呑み口。呑み込んだ後も、口腔にピリピリが刺さるようでした。甘酒に近い感じでしょうか。これは女子に喜ばれるお酒ですねぇ。

ラベルのデザインは、東北公益文科大学の学生サークル「KOEKI日本酒同好会」が作成したもので、ゲームのキャラクターに出てきそうな、若者向けのデザインが反響を呼んでいます。まあ限定500本ならすぐにでも売り切れると思いますが。

弟は1泊していくため、帰りの心配が不要で、心置きなく呑む事ができます。しかし、弟に孫が次々にできると、次回の呑み会がいつになるか不明なのが私としては痛し痒しです。♪

(。・_・。)ノ

2024年4月1日月曜日

誕生日に長男から『白老初しぼり生酒』

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待ちに待った春。4月に入りました。お彼岸に降った大雪は消えており、花壇には雑草も生えてきました。茶色く枯れた冬から緑の萌える春となり、雑草さえも愛しい気持ちにさせてくれます。

さて、私と奥様の誕生日が1月なので、愛知の長男は二人分一緒に誕生日プレゼントを送ってくれました。今年、長男から届いたお酒は彼の地元愛知県のお酒で、常滑焼で有名な常滑市の澤田酒造が醸す『白老初しぼり生酒』でした。酒蔵の創業は江戸末期の嘉永元年(1848)で、主力酒がこの白老です。一度呑んでみたかったよ~。

酒名の由来は、「より良い原料を丁寧に扱い、米を白くまで磨く」から「白」。そして「延命長寿を願い、老成した技」から「老」をとって『白老』と、初代蔵元が命名しています。また、経営理念は「働き手良し、売り手良し、買い手良し、世間良し、自然良し」という五方良しとして受け継がれてきました。

白老初しぼり  お酒の詳細







酒色はほぼ透明

白老初しぼり生酒』の酒米は、愛知県知多半島常滑産「若水」です。愛知県が、「愛知の米で愛知の酒を造る」をコンセプトに1983年に奨励品種登録した酒造好適米の第1号です。稲高が低く強風で倒伏しづらく、大粒で心白が大きいお米です。その酒造好適米「若水」を65%まで磨いて使用し、酵母は真澄酵母とも呼ばれる協会7号で、仕込み水は蔵から2kmほど離れた知多半島の中央丘陵部に湧き出る水を、施設の水道を引き使って醸しています。日本酒度は-1、酸度1.7ALCは高目の19%で、加水していない搾ったままの無濾過の生原酒です。

蛇の目に注ぐと酒色は無色透明で、香りは爽やかで微かに酸味の香りがします。口に含むとパイナップルの甘さを感じ、直ぐに心地よい酸味が。口腔に苦味を残しキレてゆきました。肴はいらないなぁ。いや、これは肴を食べてはいけないお酒です。そして酔うまでグイグイ呑んで、日本酒の旨味をじっくりと味わうお酒でした。また、メロンやラムネのような味わいのお酒は呑んだ事がありますが、パイナップルの旨味は初めてでした。これはランキングに載るお酒だなぁ。それにしてもアルコール度数がやけに高くて、結構早めに酔うお酒です。

有難い事に、長男は私が呑んだ事のないお酒を選って送ってくれます。ブログの事を考えてくれているのでしょう。しかし過去には『花陽浴』を何回か送ってもらっており、まぁ『十四代』や『而今』『花陽浴』とかなら、何回貰っても嬉しいお酒ですが。♪

(。・_・。)ノ