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今年の1月に堤町の「ひろがる酒店」さんで『町田酒造』他2本を購入後、帯状疱疹に罹患したためお酒が呑めなくなり、ご無沙汰でしたが漸く伺うことができました。うれし~。この酒屋さんは、市内で置いていないお酒を仕入れるという、誠に立派な根性をしており、未だ味わったことのない銘柄のお酒に出会うことができます。帯状疱疹の癒えた3月中旬に、八戸市体育館のトレーニング場へ行った帰り、「そうだ、ひろがる酒店に寄れる!」と思い立ち、早速立ち寄りました。
ひろがる酒店さんのオンラインショップを見て、購入するお酒を予め決めていたため速攻で購入です。そのお酒は大阪府交野市の山野酒造が醸す『片野桜純米酒くらわんか うすにごり』です。創業は江戸時代末期に泉州和泉で酒造りを営み、明治初期に現在の交野市に移転しています。母屋、長屋門、酒蔵は国の登録文化財という酒蔵で、500石程のお酒を造っています。主力酒は『片野桜』で、南部杜氏により、原酒への拘りを持って酒造りをする酒蔵です。
くらわんか うすにごり
裏書をどうぞ 酒色は濁って
酒名の「くらわんか」は、江戸時代に大阪の淀川を伏見に行き来する三十石船へ、食べ物やお酒を販売した小舟が「枚方くらわんか舟」と呼ばれ、「酒くらわんか、餅くらわんか」と賑やかでした。その当時の「くらわんか酒」を現代に蘇らせたのがこのお酒です。
ラベルの中央に墨で描いたような模様は、「くらわんか舟」をイメージしたもので、ラベルの紙は淀川の葦(ヨシ)から作った紙を使用し、全体に桜の花びらが透かしで入っているという手の込み様です。
酒米は地元交野の「ヒノヒカリ」を65%精米して使い、酵母は新政酒造で発見された協会6号酵母で、醗酵力が強く香りは控えめな酒質となる酵母です。仕込み水は生駒山系の伏流水で醸した、日本酒度-8、酸度2.1、ALC16度の粗く搾った無濾過の生酒です。
開栓すると爽やかで甘酸っぱい香りが。蛇の目に注ぐと酒色はけっこう濁っていて、微発泡感も感じられます。口に含むとピリピリとした口当たりで、スッキリとした中にも甘さと爽やかな酸が甘酸っぱさを演出しています。呑み込むと口腔に酸と苦みが残りました。しかし、ジューシーでぐい呑みの手が止まらなくなりそうな危険なお酒でした。
ひろがる酒店さんには未だ未だ知らないお酒がたくさんあり、これから発掘するのが楽しみです。しかし自宅の冷蔵庫の中のお酒を順調に呑み進めなければならず、体調を崩さないように、病気をしないように、転んでケガをしないように、深酒で時間厳守を破らないように、呑んで醜態をさらさないようになど、ハードルは高いのです。♪
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