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春が来て穏やかな日が続く八戸ですが、桜もあちこちで咲いているようで、新井田川堤防、新井田公園、東霊園、こどもの国など名所はたくさんあります。在職中は家族で桜を見に行く事も叶いませんでしたが、今は桜を愛でる余裕もあり、先日も足をのばして十和田官庁街の桜並木を楽しんで参りました。
さて、いつも仕事でお世話になっているF君より、『田酒』の生酒がありますけど要りますか?と声を掛けてもらいました。それも今期の『田酒』の製造トップバッター『田酒特別純米酒生』で、もちろん喜んで分けて頂きました。
『田酒』は青森市油川で創業が明治11年(1878)の西田酒造店で醸しており、地元青森でも結構入手困難酒となっているお酒です。創業当時の主力酒『喜久泉』で、幾久しく喜びが続くようにと願い命名しました。『田酒』は日本酒の原点に立ち返り、本物の日本酒を造る事をコンセプトに、昭和45年に試行錯誤しながら完全手造りの純米酒造りを始め、三年の後に漸く思った通りのお酒が完成。昭和49年に『田酒』として販売しました。酒名の『田酒』は「大切な米の獲れる大切な田んぼ」を尊重して命名したようです。
昭和56年に「特選街」という雑誌の記事【旨い酒コンテスト】で、『田酒』が日本一に輝きました。それから火が付いたように売れ始め、現在の『田酒』人気に繋がっています。
田酒特純生酒 裏書をどうぞ
酒色は透明
『田酒特別純米酒生』の酒米は酒造好適米の「華吹雪」で、55%まで磨いて使っています。八甲田山系の伏流水(軟水)で醸した生酒は、日本酒度±0、酸度1.7、ALC16度に仕上がっています。
開栓するとシュッとガスが抜ける音がします。蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明で、香りは仄かにフルーティ。口に含むと爽やかに瑞々しい口当たりで、ほんのりと甘さを伴いフルーティ。生酒ならではのコクが堪りません。舌がピリピリとする感触も瑞々しさを誘引しています。呑み込むと甘さが酸味に変わり、仄かな苦みへ変わっていきました。キレも旨味も申し分無く『田酒干支ラベル純吟生』を感じさせる豊かな味わいでした。
しかし、西田酒造店の蔵元は「田酒は永遠の未完成」と話しており、いつまでも酒造りを追求し続ける意気込みです。一所に留まらず、常に前進を常に変化を考えているようです。
因みに私は、西田酒造店のお酒の中では『田酒干支ラベル純吟生』を一番美味しいと思っています。しかし、仕込む量が僅かで酒屋さんにも多く並ばないため、なかなか購入できません。消費者の声を聞いて頂いて、もっと仕込み量を増やして頂けませんでしょうか。♪
\(。・_・。)ノ