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今年も例年通りに確定申告をして参りました。今回で3回目なので慣れたかと思えば、老いも手伝って色々と大変で、申告はいよいよ手強さすら感じます。しかし、女性の係員の方が寄り添い、丁寧に指導してくれるお陰で、何とか無事に終わらせる事ができました。本当に感謝しております。頼りがいのあるお姉さんは、よりキレイに見えるので不思議です。
さて、八戸市堤町に新しい酒屋「ひろがる酒店」さんが開店し、購入させて頂いたお酒は、先週、先々週と紹介させて頂いた『町田酒造55特別純米五百万石にごり』と『安芸虎 素(そ)発泡純米吟醸うすにごり生酒』でしたが、最後の3本目はこの『弥栄鶴(やさかつる)純米吟醸
亀の尾蔵舞生酒』です。
このお酒を醸すのは、京都府の京丹後市で創業が幕末の弘化4年(1847)の酒蔵で、昭和22年には食糧難で酒造りを止めていた近隣の4つの酒蔵を合併し竹野酒造となっています。代表銘柄は『弥栄鶴』と『蔵舞』で、酒蔵では香り高く呑み易いお酒を目指して設計しており、甘口なのにキレの良さをもったお酒が自慢です。
酒蔵では兄弟3人が働いており、そのうちの一人が杜氏を務めていますが、能登杜氏で高名な農口尚彦氏のもとに修業し、自身の酒蔵へと戻ったあとは、従来の酒造りに捉われない、日本酒と云うカテゴリーを超える味、新たな独自の味わいのお酒を目指しています。
弥栄鶴亀の尾蔵舞 亀の尾蔵舞
裏書をどうぞ 酒色は透明で
『弥栄鶴純米吟醸
亀の尾蔵舞生酒』の酒米は「丹亀の尾」で、亀の尾の突然変異のお米だそうです。へぇー。契約農家に「亀の尾」を栽培依頼していたところ、白いはずの稲穂の中に赤い稲穂がいくつかありました。お酒にしてみたら「亀の尾」より美味しいお酒になった事から、それを農林水産省へ品種登録し、赤い米なので、地元丹波の丹(赤の意味合いがある)を亀の尾に冠して「丹亀の尾」としました。その丹亀の尾を60%まで磨き、自家酵母を使い、仕込み水には霊山金剛童子山の伏流水で醸し、日本酒度-15、酸度2.1、ALC14度に仕上げています。
開栓するとシュッと醗酵を示す音がしました。蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明で、スローモーションのようにトロリと流れ落ちます。香りは穏やかな甘さを湛え、生酒特有の香りがしています。口に含むとやはり甘やかでジュースのよう。酸は果実系の酸味で、呑み込むと口腔は穏やかな酸一色に変わりました。少し経つと今度は仄かな苦みが口腔を覆います。日本酒度-15の甘さが甘過ぎず丁度良く感じるのは、後味の酸のせいでしょう。こんなに甘いのにキレも感じました。あまり呑んだ事のない味わいに、日本酒は本当に深いと感じた次第です。
侮れないのは「ひろがる酒店」さんで、まだまだ知らないお酒が結構あります。お店に伺うのが楽しみで仕方ありません。♪
\(。・_・。)ノ