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昨年末より大変気になっていた事がありました。それは、八戸市堤町に新しい酒屋「ひろがる酒店」さんが誕生していたことで、品揃えが気になっていましたが、日本酒仲間のF君が『町田酒造』を置いているらしいという怪情報をくれたのです。早速、スマホで「ひろがる酒店オンラインショップ」を見たら、何と、ありました『町田酒造55特別純米五百万石にごり』です。早速、当日中に店に立ち寄り即購入してきました。やっと八戸にも『町田酒造』が来てくれたか!!。バンザーイ!!。
このお酒は、群馬県前橋市で創業明治16年の町田酒蔵が醸しており、以前にも居酒屋「海ぼうず」さんで頂いたのですが、あまりの美味しさに感動を覚えたお酒です。
創業からの主力酒は『清嘹』でしたが、ビールや焼酎の台頭で日本酒の消費量が著しく落ち込んだ際に、現在の五代目の蔵主が「今までに無い美味しいお酒を造れば必ず手に取ってくれる人がいる」との信念から、蔵名を冠した『町田酒造』が誕生しました。全量手造りの小仕込みで、フレッシュさを損なわないようにと、搾ってから3分以内に壜詰めを徹底しているそうです。また、杜氏は四代目蔵主の娘さんが務めており、その旦那さんは娘婿で五代目の蔵主を引き継ぎ、夫婦で助け合いながら酒造りを行っています。いい話だなぁ。
町田酒造 注意書きが
裏書をどうぞ 滓が舞って
酒米は酒造好適米の五百万石を55%まで磨いた吟醸酒で、酵母は吟醸香をたくさん生成する協会1801号と、フルーティな酒質に仕上がる群馬KAZE酵母を使っています。仕込み水は利根川の伏流水を、蔵内の井戸より汲み上げて使い、日本酒度-1、酸度1.5、ALC16度のお酒に醸しています。
開栓するにあたり注意書きを読み、スクリューキャップを少し緩めてガスを抜くと、発泡が上昇してきたのでキャップを締め、それを繰り返してガスを抜きました。蛇の目に撹拌前の薄澄みをゆっくり注ぐと、少しトロミがあるようです。酒色は撹拌前でも滓が舞っているので、うっすらと白く濁っています。また、バブルがぐい呑みの内側にびっちりと。香りは爽やかでフルーティな吟醸香。口に含むと微発泡の炭酸バブルが液体とともに流入。口中がピチピチ感に溢れ、フレッシュでスッキリとした呑み口に。程好い甘さと直ぐに辛み、仄かな酸味が三位一体で旨味になっています。呑み干すと「旨い!」と声が出ました。
撹拌後は白く
今度は撹拌してから口に含みます。滓が混ざってトロミが強くなり、微発泡感、フレッシュさは少し薄れますが、僅かにラムネのような甘さと、滓からの上質な旨味、コクが感じられ、最後に苦味を残してキレてゆきました。
ひろがる酒店さんは、どうやって町田酒造さんと取引が開始できたのか分かりませんが、店のコンセプトは「他店で扱わないお酒を販売する」だそうです。店の冷蔵庫の中は、期待に違わぬ品揃えなので、楽しみに通ってみたいと思っています。♪
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