いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
家にはとりあえずエアコンが設置されていますが、例年は夏の暑い盛りに2~3日も使えば関の山と云った感じです。しかし、今年ばかりは例年と違い、毎日使い続けています。このままいくと、電気料金がいくらになるのか気になって仕方ありません。
さて、冷蔵庫のお酒が枯渇して、日本酒仲間のF君に相談したところ、『而今純米吟醸千本錦無濾過生』ならあるとの事で、太っ腹のF君から分けて頂く事にしました。スゴイでしょ。うらやましいでしょ。
このお酒は、日本酒が好きだという方ならば誰もが知るお酒で、三重県名張市で創業1818年(文政元年)の木屋正酒造が醸しており、酒名の『而今』には「過去に囚われず、未来に囚われず、今をただ精一杯に生きる」という意味が込められています。このお酒は『十四代』『花陽浴』に並ぶ入手超困難酒で、ネットでは数万円のプレミアがつくようなお酒なのに、それを譲ってくれるなんて、太っ腹としか表現できません。
而今千本錦 無濾過生酒
裏書をどうぞ 酒色は透明
木屋正酒造では、蔵主が広島県の酒類総合研究所で学んだ事があり、その時のご縁から割と広島県が開発したお米を使用しています。『而今純米吟醸千本錦無濾過生』の酒米は、酒造好適米「千本錦」を使用しており、「山田錦」と「中生新千本」を掛け合わせて造られた広島県のオリジナル酒米です。タンパク質の含有量が山田錦より低くアミノ酸度も低いため、スッキリとした酒質になるお米です。この「千本錦」を55%まで磨いて使い、酵母は9号酵母、仕込み水には中軟水の名張川の湧水を使って、日本酒度+1、酸度1.7に醸しています。
以前呑んだ火入れの千本錦は、他の『而今』と違い、割と酸が強かった印象でした。『而今純米吟醸千本錦無濾過生』を蛇の目に注ぐと、とろみがあるような印象で、酒色は透明。香りはベリー系の果実の香りが強く、期待は膨らみます。口に含むと軽やかでフルーティな甘さとスッキリとした味わい。甘さと酸、辛さがバランスよく調和しており、ジューシーさが少ない分キレも良く、料理にも合う激旨のお酒でした。また、数日後に呑んだ際にも味わいは変わらず、お酒のスキルの高さを感じた次第です。毎度お馴染みのフレーズですが、やっぱり『而今』は違うと思いました。
残念なことに「海ぼうず」さんへ5月から行けていません。私の中では、而今と云えば「海ぼうず」さんのイメージなので、このお酒を呑んでいるあいだ中、お店を思い出しっ放しでした。♪
\(。・_・。)ノ