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昨年の4月に八戸パークホテルの主催で開催された「第2回
如月 美酒で一献」に参加させて頂きましたが、10月開催の日本酒イベントとは違い、ほぼすべてのお酒が生酒という素晴らしい企画でした。今年も高善酒店様の協力により「第3回
弥生 美酒で一献」が、大勢の日本酒ファンの参加のもと、同会場で開催されました。小幡建設工業から御招待頂き、私も同社員で日本酒通の2名(いつものH君・F君)と御一緒して、いろんな地域の気合の入ったお酒を楽しみました。
当日のお酒は、高善酒店さんで取り扱っている銘柄で、地元青森県の豊盃・鳩正宗・陸奥八仙をはじめ、岩手から福岡県までの「酒門の会」に参加する21銘柄が揃っています。
弥生 美酒で一献 乾杯酒の八仙【赤】
お酒のラインナップ 裏面にも
乾杯は「八戸パークホテル 弥生 美酒で一献」と彫り込まれたグラスに、今年も『陸奥八仙 特別純米赤ラベル生』が注がれ、乾杯の発生とともに頂きました。「美味しい!」。やっぱり『陸奥八仙』は特別なんだねぇ。
広い会場の真ん中の日本酒コーナーで、自分の呑みたいお酒を注いでもらいますが、お酒のラインナップの紙にある通り、①の岩手県紫波町の『あづまみね』より順次頂く事にしました。おやっと気になったのは、長野県佐久市の大澤酒造が醸す『明鏡止水La vie en Rose Bouquet Rose純米吟醸』でした。だってピンク色のお酒ですよ。
あずまみね美山錦 ゆきの美人愛山
墨廼江純吟生 麓井生酛山田錦
明鏡止水うす濁り 明鏡止水Rose
創業は元禄2年(1689)で、酒名の『明鏡止水』は「静止した水面のようにきれいに磨いた鏡面」から、一点の曇りも無い穏やかで澄み切った味わいを求めて名付けています。
酒米は心白の発現率が高く、芳醇な含み香のある長野県産の酒造好適米「山恵錦」を55%に磨いて使っています。酵母には赤色清酒酵母を使い、仕込み水は蓼科山から流れる上水路の軟水の水を、管路で蔵に引いて醸した、アルコール度数11%の一回火入れをしたお酒です。
グラスに注ぐとピンク色でジュースの様。香りを利くと華やかにフルーティ。口に含むとイチゴのような甘酸っぱさと仄かな酸味。もうこれは日本酒ではありません。呑めば酔っ払う、米を使ったイチゴジュースです。岐阜の『射美』を思い出しました。
初亀うすにごり 正雪PREMIUM
瀧自慢滝流水生 気楽長新ばしり
九頭龍垂れ口 黒龍垂れ口
黒龍大吟醸しずく 美田辛醸山廃
庭のうぐいす ホテルのTさんと
今回も福井県の『黒龍』が潤沢に準備されていて、且つ希少なお酒もあり確実に呑ませて頂きましたが、私が気になったもう一種類のお酒は、福岡県久留米市の創業天保3年(1832年)の山口酒造場が醸す『庭のうぐいす純米吟醸はなびえ』です。酒造業を許可した有馬藩の御用銘柄として、創業以来、毎年、篠山神社に奉納しています。『庭のうぐいす』の酒名の由来は、創業当時に北野天満宮の方角から毎日鶯が飛んできて、庭の湧水を飲むため、これは神様の化身に違いないと、五代目の当主が命名したようです。
『庭のうぐいす純米吟醸はなびえ』の「はなびえ」は漢字で「花冷え」と書きますが、蔵主がその言葉の響きを聞いたとき、なんと美しい日本語だろうと思い酒名にしたそうです。お酒を楽しむ際の温度帯を表す言葉としても使われており、5℃~10℃の温度帯が「花冷え」です。何と素晴らしいネーミングセンス。
酒米は、麹米、麹米とも福岡県糸島産「山田錦」を50%まで磨いて使う実質大吟醸のお酒です。酵母は酒蔵に住み付いている自社培養酵母を使用し、仕込み水は筑後川の伏流水を蔵の井戸から汲み上げて醸しました。日本酒度±0,酸度1.7の1回火入れのお酒です。
酒色はほぼ透明で、香りは爽やかでフルーティ。口に含むと華やかでジューシーな旨味を感じ、直ぐに仄かな酸味がやって来て咽喉に入って行きました。鼻腔からは果実のような香りが抜け出て、その後スッキリとキレてゆきました。もう少しお酒の温度が冷え冷えだったら、もっと美味しかったのかなぁとも思った次第です。
ようやくお酒のイベントが復活してきて、楽しみが増したように感じます。今回も小幡建設工業の社長のご厚意で参加させて頂き、もう感謝しかありません。また八戸パークホテルのTさんに会えたのも嬉しく、本当に楽しいお酒の会でした。♪
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