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3月に入り春めいて参りました。昨年は猫の額ほどの畑にいろんな野菜を植えたので、連作にならないように計画しています。あれを植えようか、これを植えようかと思案しているのが実は楽しくて、遠足の前の日と似ていると思います。
さて、毎年私の誕生日には義兄がお酒をプレゼントして下さいます。しかも、しっかりと選定して下さるために、毎度美味しいお酒を頂いている訳で、今回もレアな『嘉美心純米大吟醸無濾過生原酒番外品』を頂戴しました。このお酒は、岡山県浅口市で大正3年の嘉美心酒造が醸しており、ほぼ甘口オンリーの酒蔵です。
蔵名の由来は「身も心も清めて酒を造る」という想いを込め、「神心」を考えましたが、「神」は流石に畏れ多いとの見地から、美しい心を喜ぶ「嘉美心」としたといわれています。しかし、2014年には創業100周年を迎え、畏れ多かった「神」の文字を今こそ使う時とばかりに新ブランド『神心』を立ち上げています。
『嘉美心純米大吟醸無濾過生原酒番外品』は番外品との事で一般に流通しておらず、購入するのは至難の業かと思っています。裏書には「嘉美心の誓い」が載っており、消費者目線での酒造りを目指す言葉がありました。細かなスキルは記載されていませんが国産米と自社酵母を使い、高梁川の伏流水で備中杜氏が醸しているという事でした。
大吟醸の無濾過生 金色のラベル
裏書きをどうぞ 酒色は透明
蛇の目ぐい呑みに注ぐと酒色は透明で、香りは仄かに吟醸香が。口に含むと大吟醸の繊細な米の旨味が甘さを伴って舌に刺さりました。甘ったるくない丁度良い甘みが、仄かな酸味と辛さ、渋みと強調して味わいに反映されています。無濾過や独特の濃さが無く、旨味の効いた穏やかな呑み口の大吟醸生酒といった感じでした。『嘉美心』は、日本酒度がマイナスのお酒ばかりという思い込みがありましたが、今回のお酒は+2程度はあったかも知れないと感じました。また、番外編となっていたのは、出荷本数が極端に少ない珍品なのかも知れません。懐が深いなぁ、嘉美心酒造。こうなると新ブランドの『神心』も是非、口に入れたいと思った次第です。
生酒は4月~5月頃には結構品薄になってしまうため、冷蔵庫の容量を見ながら早めに購入しなければならず、保管という現実に頭を悩ませます。♪
\(。・_・。)ノ