いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
今回は、私が若い頃から乗用車をお世話頂いていたディーラーのM所長が、この度目出度く定年で退職されたのをお祝いするために、今までのお礼方々「海ぼうず」さんで御一緒させて頂きました。Mさんからは一年前に、私が現在所有しているマツダCX-5を購入させて頂いており、先日の津軽紀行の際にはお陰様で運転も超快適でした。
私が1年前に仕事を辞めて、好きな事のし放題の「のほほん」とした暮らしを見たのも退職の原因の一つらしく、彼も1年の定年延長のみで辞めたと伺い、これからの彼の生活をちょっぴりですが心配しています。お酒も大好きだからネ~。
3階は立派なお酒 こちらが呑み放題
乾杯はMさんがビール。私は迷いなく冷蔵庫から群馬県館林市の竜神酒造が醸す『尾瀬の雪どけ湯上り純米生詰め』をチョイス。何故これを乾杯酒に?って。それはラベルのピクトグラムが気になったからで、皆さんも気になるでしょ。Mさんのこれからの素晴らしい人生に幸あれと声高らかに乾杯です。
香りはフルーティに果実のジュースのようで、口に含むと甘さと酸味のバランスが良く、ラベルがあんなでチョット舐めていましたが、旨さはさすが『尾瀬の雪どけ』と最敬礼した次第です。
クラッシック仙禽 AKABU生酒
乾杯酒はグイッといき、続くお酒は栃木県の『クラッシック仙禽無垢』、そして岩手の『AKABU・F・NEW BORN』を頂き、未開封の『百春MOONLIGHTING特別純米ひやおろし無濾過生原酒』を開封致しました。
『百春(ひゃくしゅん)』は、岐阜県美濃市の中心街で安永元年(1772年)創業の小坂酒造場が醸しており、主力酒はこの『百春』で、近年ではフランス、スイス、中国など海外にも販路を拡張しています。ラベルの文字は河合玉堂らと並ぶ日本画家の川端龍子の揮毫によるもので、堂々とした迫力のある文字に旨さも3割ほどアップしている気がします。
『百春MOONLIGHTING特別純米ひやおろし無濾過生原酒』の酒米は美濃錦を使い、有機ミネラルの豊富な清流長良川の伏流水で醸した、日本酒度+1、酸度1.7の無濾過生原酒のひやおろしです。‥‥ん、無濾過生のひやおろしって、あまり聞いたことが無いですなぁ。グラスに注ぐとトロミがあり、立香はフルーティ。口に含むと強い甘さがジューシーで、その後に大人し目の酸と辛さがきて、苦みを残してキレてゆきました。旨いとしか表現できないお酒で、これは最早「ひやおろし」ではありません。
続くお酒はラベルに何と書いてあるかが不明な一升瓶を発見し、よくよく見ると、『裏ちえびじん~番外編~純米吟醸おりがらみ生酒』とありました。うれしー!!。何故って、美味しくてハズレの無いお酒だからです。
裏ちえびじん 裏書をどうぞ
このお酒は、大分県杵築(きつき)市で明治七年創業の中野酒造株式会社が醸しており、現在の六代目が造ったブランドが『ちえびじん』で、創業当時の女将が「智恵」さんで、とても美人だった事から名付けられました。『裏ちえびじん』は、酒質を見直し進化させるためプロトタイプ的なお酒として裏バージョンのラベルにしました。
『裏ちえびじん~番外編~純米吟醸おりがらみ生酒』の酒米は大分県産山田錦を60%に磨いていますが、それ以外のスペックは非公開。仕込み水は3年連続モンドセレクション金賞に輝いた六郷満山の御霊水を使って醸しています。
グラスに注ぐとこのお酒もトロミがあり、立香はフルーティで香量は多め。口に含むとジューシーで濃厚な甘さがあり、酸味は心地良く辛さはそれほど感じません。濃厚なのにしっかりとキレてゆきました。これはランキングに入りそう。さすが『ちえびじん』と思った次第です。
天美特別純米 五橋トラタン
旨い酒が続き、次のお酒選びが大変とは思いましたが、冷蔵庫に山口県は長州酒造の『天美特別純米』を発見!。ジューシーなお酒の三連チャンとなりました。気になったのは同じ山口県の『五橋トラタンひやおろし』です。トラクタンって何っ?。
このお酒は山口県岩国市で創業が明治4年の酒井酒造が醸しており、主力酒『五橋』の由来は、地元に330年前に架橋された錦帯橋が、5連のアーチ型だった事に因み『五橋』と命名しました。トラタンとは有志の農家で作る「トラタン村」で栽培した山田錦を使ったお酒と云う意味で、「捕らぬ狸の皮算用」の造語が「トラタン」なそうな。
酒米は麹米に山田錦を60%まで磨いて使い、掛米には同じく山田錦ですが規格外米を70%に磨いて使います。酵母は山口県独自の「やまぐち山廃酵母」で、既存の酵母に比べ酸度の高い濃醇タイプに仕上がる「9E」を使って、清冽な錦川の伏流水で醸し、1回火入れで日本酒度+3、酸度2.1に仕上げました。やっぱり酸味が強いか。
グラスに注ぐと香りはフレッシュな酸を思わせます。口に含むと甘さはそれほど感じる事も無く、酸味がガツンとやってきて、そのままキレてゆきました。お口の中は山田錦の旨味だけが残っています。焼いてタルタルを掛けた鮭が美味しく美味しく戴けた食中酒でした。
雅楽代シルバー Mさんと一緒に
話し込んでいるとラストオーダーの声が掛かり、私たちは『雅楽代(うたしろ)シルバーラベル火入れ』でシメました。もちろん未だ未だコロナ禍なので、二次会はありません。「海ぼうず」の御主人様の病気平癒も祝って、お店を後にしています。
この先、自分の人生がどうなるかなんて誰にも分かりません。確実なのは自分の時間が徐々に無くなっていくと云う事実で、やりたい事もせずに人生を終わらせたくありません。自分のやりたいことに時間を目一杯使って、精一杯人生を楽しむ事が大事だと思います。可能性は無限です。一般的にですが。♪
\(。・_・。)ノ