2022年9月26日月曜日

八戸酒造の世界第1位を祝う会で頂いた『陸奥八仙 華吹雪40純米大吟醸』

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昨年に続き、地域の公民館の陶芸教室に参加させて頂きました。前回はぐい呑み1つと小鉢を4つ造り、今でも時々お酒を呑む際に使っております。それに味を占め、今度はぐい呑み3つと小鉢が1つ、そしてスープカップを作りました。9月第三週に火入れをして完成し、でき上がった陶器は予想を上回る出来栄えでした。まぁそれは、後村先生の御指導の賜物でしょうが。

作陶状況  こんなに沢山

着色状況  完成品

さて6月4日に「八戸酒造の世界第1位を祝う会」が八戸パークホテル開催されましたが、その時にお土産で頂戴したお酒を頂きました。それは四合瓶に入って税別三千円越え(いやらしいけど)陸奥八仙 華吹雪40純米大吟醸で、それはそれは豪華なお土産です。

このお酒は、私の地元八戸市にある創業安永4年(1775)の八戸酒造が醸しており、今や東北を代表する、いや日本を代表する酒蔵だと云っても過言ではありません。その秘訣は、現状に満足せず毎年いろんなお酒を試行錯誤しながらの造りで、更なる努力により美味しい日本酒を、より一層美味しく造くろうと研鑽しています。『陸奥八仙』が地元で本当に良かった~。



華吹雪40大吟醸  洒落たラベル

裏書をどうぞ  酒色はほぼ透明

陸奥八仙 華吹雪40純米大吟醸』の酒米は、青森県で1985年に誕生した「華吹雪」を40%にまで磨いて使っており、大粒で吟醸酒向きのこの酒米は、コクがあってスッキリとした酒質になるお米です。酵母は「まほろば芳(かぐわ)」で、泡なしで香りの高い酵母です。そして、仕込み水は石灰岩の間から湧き上がる蟹沢水源の湧水を使用して醸し、日本酒度-3、酸度1.5の大吟醸に仕上げています。

蛇の目に注ぐとトロミがちに瓶の口から流れ出ます。お酒の色はほぼ透明‥いや少し琥珀がかっていて、香りは華やな吟醸香。待ちきれずに口に含むと重厚な甘さを感じ、直ぐ後に強めの酸がやって来て、口腔にジワーっと感じさせました。呑み込むと苦みを感じ、華吹雪らしい味わいに納得致しました。

現在人気の『陸奥八仙』ですが、蔵人はこれで良しとせずに研鑽を重ねています。それでも私は、お気に入りの『陸奥八仙【赤】無濾過生原酒』があれば大満足ですが。♪

(。・_・。)ノ

2022年9月19日月曜日

根城の「福次郎」さんで『純米吟醸日置桜特醸純米酒』

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先日、会社員だった頃に大変お世話になり、現在でも引き続き声を掛けて頂いている建設会社のN常務と、その友人で日本酒クラブ会員だったH氏の三人で、根城の居酒屋福次郎さんに伺いました。奥さんが太っ腹で有名な、名物女将なんだよねぇ。

乾杯はN常務とH氏は生ビール。私は当然日本酒で、冷蔵庫を見たなり純米吟醸日置桜特醸純米酒を選びました。このお酒は、鳥取県鳥取市で明治20年創業の山根酒造が醸しており、酒名の『日置桜は蔵にある満開の桜の銘木に因み、「日を置くほどに佳くなる酒」から発しています。

その拘りは、地元農家に栽培方法まで指定して、低農薬・低肥料の条件をクリアした1等米以上の酒米により、その米の生産者ごとにタンクを分けて醸しています。亡き三代目蔵主の「食の邪魔をする酒だけは造ってくれるな」を頑なに守り、食を活かすように甘くない酒を醸す酒蔵です。

純米吟醸日置桜 裏書をどうぞ  

酒米は地元の鳥取県を中心に栽培されている、辛口の味わいを醸す「玉栄」。酵母は華やかな香りと高い吟醸香の7号酵母を使い、名水「布勢の清水」の軟水で醸した、日本酒度は+8.1酸度は1.9の辛口酒です。

純米吟醸日置桜特醸純米酒』をグラスに注ぐと、酒色は琥珀色で香りは酸の香りが。口に含むとスッキリとした淡麗辛口で、舌の上で酸も主張しています。米の旨味をしっかりと感じる事ができるお酒でした。確かに焼き鳥などの味の濃いものを食べてからこのお酒を呑むと、塩っぱさが払拭され「旨いっ」と声が出てしまうのです。N常務とH氏も直ぐに『日置桜』に参戦し、一升瓶が空になってしまいました。

続いてのお酒はN常務とH氏が持ち込んでくださったお酒で、青森県の三強の一つ、三浦酒造が醸す「蔵のみ限定販売」のHouhai純米大吟醸生酒です。蔵に行かないと買えないと云うスゴーイお酒‼。



Houhai大吟醸 裏書をどうぞ 

このお酒は、青森県弘前市で昭和五年創業の三浦酒造が醸しており、家族を中心とした400石ほどの小さな酒蔵です。弘前藩初代藩主の津軽為信が戦場で兵の士気を鼓舞するために唄った「ホウハイ節」から命名されています。

Houhai純米大吟醸生酒』の酒米や酵母などのスペックは非公開としていますが、明暗を分ける仕込み水は岩木山・赤倉山系の伏流水を使って醸しています。

開栓すると果汁のように華やかな香りがします。口に含むとスペックは非公開でも、これぞ『豊盃』と云う伝統的な味わいに気付きます。柔らかな呑み口で、甘さと酸味、辛さがバランスよく調和し、米の旨味を上手に引き出しています。豊盃の大吟醸にホレ直した逸品でした。



陸奥八仙吟烏帽子 裏書をどうぞ

楯野川Shield  裏書をどうぞ

その後の、青森県のオリジナル酒米の吟烏帽子と、まほろば芳(かぐわ)酵母を使用した『陸奥八仙純米大吟醸吟烏帽子』を頂いた後には、酒どころ山形県酒田市の楯の川酒造が幻の酒米「亀の尾」で醸す『楯野川純米大吟醸Shield亀の尾』です。酒瓶のラベルには蔵元の家紋である「源氏車」と「盾(シールド)」が記されています。楯の川酒造の創業は、葛飾北斎や安藤広重が活躍した天保三年(1832)年で、現在の六代目蔵元が先代より蔵を託された時には、在庫の山と借金の山でしたが、破産覚悟で自分が本当に美味しいと思える酒を造ってからは奇跡のV字回復を遂げ、自社の蔵で造るお酒はすべてが純米大吟醸となっています。

酒米は幻の酒米「亀の尾」を50%まで磨き、酵母は山形AK酵母、仕込み水には鳥海山の伏流水を使って醸し、出来上がったお酒を-5℃の氷温冷蔵庫で半年間熟成させた後に、日本酒度-2、酸度1.5で出荷しています。

グラスに注いでもらうと、少しトロンでいるような。香りは穏やかにフルーティ。口に含むと日本酒度-2ほどには甘く無く、酸味と辛さ、甘さのバランスが良い濃い目のお酒でした。不覚にも大分酔っていたため、舌がバカになっていたかも知れません。申し訳ない!。








純吟豊盃 豊盃米

最後はお店の『豊盃純米吟醸豊盃米』をみんなで頂きお開きとなりました。いつも誘って頂き大変ありがたく、何とお礼を申し上げて良いやら。本当にありがとうございました。しかもH氏の奥様の運転で送って頂き、大変感謝申し上げます。♪

(。・_・。)ノ

2022年9月12日月曜日

希少『新政No6X-typeリニューアル瓶純米大吟醸生原酒煌きラベル』

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朝晩は肌寒く秋めいて参りましたが、日中はまだ残暑が厳しく、汗まみれで帰宅すると夕方の涼やかな風に癒されています。秋は「読書の秋」とも申しますが、今年もデーリー東北に応募する予定の新春小説が未だ仕上がっておらず、焦るあまりドキドキが止まりません。

さてお盆に呑んで下さいと頂戴した日本酒を、漸く頂く事ができました。その頂戴したお酒とは、何と驚愕の、そしてワンダフル、秀逸、入手困難な『新政NoX-typeリニューアル瓶純米大吟醸生原酒煌きラベル』でした。驚きましたか?。こんな立派なお酒を届けてくれたのは私の前の職場のF君で、冷蔵庫に長期間保管していたため、味の補償は無いとの事でした。‥‥がそんな訳も無く、有難く有難く頂きましたよ。

袋も有難い  新政の立ち姿

高尚な意味が  裏書をどうぞ

酒色は透明  バブルが

新政NoX-typeリニューアル瓶純米大吟醸生原酒煌きラベルは、秋田県秋田市で創業が幕末嘉永5(1852)の新政酒造が醸しており、米問屋だった佐藤卯兵衛が酒造りを始め、「うへい(卯兵衛)の酒」で親しまれたそうです。その後、明治政府が施策の大綱とした「新政厚徳」から『新政』としています。五代目が昭和5年に協会六號酵母の抽出に成功し、造ったお酒が美味しいと評判になり、秋田に『新政』有りと云われるようになりました。

 蔵の再度の転機は平成19年。東大出身の御子息佐藤祐輔氏が酒蔵に入社し、蔵の改革に着手します。翌、平成20年には社員醸造に移行。同22年には原料米を秋田県産に限定。同24年には社長に就任し、全品を純米造りに。同26年には速醸酒母から決別し、生酛系酒母のみに限定した数少ない生酛純米蔵になりました。そしてフレッシュで繊細な味わいを保つため、且つ、酸化に気を遣い、敢えて殆どのお酒を四合瓶で提供しています。

 『新政NoX-typeリニューアル瓶純米大吟醸生原酒煌きラベル』の酒米は秋田県産「改良信交」を3545%に精米した大吟醸。亀の尾の血統を持つ「信交190号」(別名たかね錦)を改良したもので、稲穂は背が高く生育が難しいお米ですが、蛋白質が少ないため芳醇な甘味で、丸みのある味わいのお酒になるようです。酵母は云わずと知れた蔵付きの6号酵母で、同地の伏流水で醸しています。

グラスに注ぐとトロミがあるように思えますが、シュワッとした感じで酒色はほぼ透明、蛇の目に細かなバブルがたくさん張付いています。香りを利くと柑橘系の甘い香りがします。口に含むと果実の甘酸っぱくジューシーで、米と酵母でどうやってこの味わいを造るのか、凄いものだと思いました。

 今回のお酒は『新政№6』の最上級モデルで、『X-type』はexcellent(豪華版)を意味するフラッグシップモデルとされる、蔵人しか味わえないような槽口の味わいのお酒です。もちろん抽選販売か抱き合わせ販売でしか手に入らない貴重なお酒なので、しっかりと味わいながら呑ませて頂きました。そのため2合をすきっ腹でほぼ呑み切ってから肴を頂くという事になり、急激に酔ってしまいましたけど。♪

(。・_・。)ノ

2022年9月4日日曜日

昨年のお歳暮で頂いた『陸奥八仙 華想い40純米大吟醸』

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先日ジャガイモをたくさん収穫しました。その部分が空いたので今度は大根の種を蒔いてみました。3日目で発芽し秋が深まった頃に収穫できる見込みです。






3日目で双葉が  

さて先日、昨年末にお歳暮でK建設様より頂戴したお酒に漸く手を付けました。生酒ではなく1回火入れですが、美味しく戴ける様にと今まで冷蔵庫で保管しておいた逸品です。そのお酒とは、昨年「世界酒蔵ランキング」で第一位となった地元八戸酒造が醸す『陸奥八仙 華想い40純米大吟醸』で、2019年のIWC(インターナショナルワインチャレンジ)の純米大吟醸部門でゴールド賞を取っています。

また、八戸酒造の創業は古く、1775年(安永4年)で徳川家11代将軍、家斉誕生の2年後にあたり、青森県初の「景観重要建造物」、そして「国登録有形文化財」にも指定された、八戸の貴重な宝物になっている酒蔵が、この『陸奥八仙』を醸しています。



 華想い40大吟醸  和紙のラベル

裏書をどうぞ  酒色はほぼ透明

旨いお酒の酒米は山田錦とよく云われますが『陸奥八仙 華想い40純米大吟醸』は酒米、掛け米とも「華想い」を40%にまで磨いて使っています。この酒米は青森県が15年の歳月を掛けて開発した酒造好適米で、「山田錦」と「華吹雪」を掛け合わせており、草丈が短く穂数が多いのが特徴で、ミネラル成分が多く且つたんぱく質が少ないため、大吟醸酒に適した酒米となっています。

酵母は「まほろば吟」で、日本醸造協会と青森県産業技術センターが共同で開発しており、華やかな香りを特徴とする大吟醸向けの酵母です。そして、仕込み水は蟹沢水源の湧水を使用して醸し、日本酒度-3、酸度1.4の大吟醸に仕上げています。

蛇の目に注ぐと、お酒の色はほぼ透明ですが、とろみがあるようにも感じます。香りは華やかで甘さを帯びた香りが。口に含むと『陸奥八仙』特有の甘さが、南国フルーツのようにフルーティ&ジューシーに。続いて感じる華やかな酸。極上の円やかな渋味と苦みが余韻を造り、そしてキレを造りました。こんな火入れ酒は吞んだことがありません。本当に1回火入れのお酒かと二度見するほど驚く美味しさです。

陸奥八仙』は殆どハズレが無く、素晴らしい味わいのお酒だと認めますが、近ごろお酒の単価がかなり高く設定されているような気がしています。四合瓶で二千円から三千円、またそれ以上の価格のお酒もあり、私的には入手困難酒になりそうな気がしてなりません。♪

(。・_・。)ノ