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私が尊敬し且つ敬愛する鶴田町のN氏が3月末で退職されました。昨年に古希を迎えたという事なので七十歳。この年齢まで永く勤める事ができたのは本人のやる気ばかりでは無く、この人でなければという雇用側のメリットが必要です。やっぱりN氏は大した人だと、再度思い知らされました。
さて、昨年末にチャイルドシートが急遽必要になった方に、ウチにあった年代物をお貸ししたのですが、お礼にと下さったのが何とまさかの『栄光冨士GMF24LEGEND
OF THE CREYSTAL純米大吟醸無濾過生原酒』でした。チャイルドシートを買うほどの金額だったのでは…。
このお酒は、十代将軍徳川家治が治めていた安永2年(1778年)に創業した山形県鶴岡市の冨士酒造が醸すお酒で、創業当時は日本一の酒造りを目指し『冨士』という銘柄でしたが、昭和30年に「栄光」の二文字を加えた『栄光冨士』となり現在に至っています。
また冨士酒造は加藤清正ゆかりの酒蔵で、九州の熊本藩主だった加藤清正が二条城で家康と謁見後、帰途に就いた船上で怪死した後、嗣子忠廣は改易され山形県鶴岡に配流されましたが、その地で授かった娘とゆかりがあるそうです。
栄光冨士 ラベルがきれい
肩ラベル 裏書をどうぞ
酒色は透明
『栄光冨士GMF24LEGEND OF THE CREYSTAL純米大吟醸無濾過生原酒』の酒名ですが、「GMF」はGlorious Mt Fujiの略で訳すと栄光富士、「24」は精米歩合24%で「CREYSTAL」は結晶という意味合いから、24%精米の米粒を表しているかと思います。また、メインラベルにある13個のGは13代目に因んでおり、Gの傾き加減は、精米歩合の24%より時計回りに24度傾けています。
酒米は山形が誇る「出羽燦々」で、人気の「美山錦」と「華吹雪」を交配させて作られ、吸水性が良く醪に溶け込みやすい特徴があり、それを惜しげもなく限界近くの24%まで削っています。酵母は香り高く華やかな酒質になる「山形酵母」。仕込み水は日本一のきれいな水道水と言われる鶴岡の地下水で醸し、日本酒度-5、酸度1.5のお酒です。
何気なく開栓すると「ボンッ」と大きな音がして驚きました。利き猪口に注ぐとトロミがありそうに流れ落ち、酒色は無色透明で蛇の目がクッキリ。香りは生酒特有の麹の香りに吟醸香が合体。口に含むと重厚な甘さで、これが日本酒かと思うほどにジューシー&フルーティな味わい。呑み込むときに微かに酸を感じます。出羽燦々の旨味が溢れる逸品だと思います。また『栄光冨士』は四季醸造の酒蔵で、年間を通して新酒が出ます。しかも、殆どが無濾過の生原酒なので、生酒の在庫の薄くなる夏から秋にかけて本当にありがたく、冨士酒造さんには感謝の言葉しかありません。
前述のN氏とは、コロナが終息したらお酒をご一緒したいとメール等で遣り取りさせて頂きましたが、今は6波で次は7波も見えており、ワクチンも3回目の次は4回目かと、まだまだ思うようになりません。先の見えない中、再会はいつになるか分かりませんが楽しみにしております。♪
\(。・_・。)ノ