2022年4月25日月曜日

やまや八戸店で購入『あわ雪の松島 純米生原酒 うすにごり』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

コロナもいろんな株が流行っては消え、また新たな種類の株が流行っています。約百年前にスペイン風邪を克服した人類が、その後も化学を日進月歩させているにも拘わらず、コロナ禍を早期に克服できないのは何故だろうと思っています。

さて、毎月第一日曜日は家族で新井田のやまや八戸店にほぼ毎月伺っておりますが、それはJR東日本とコラボする「大人の休日俱楽部会員様ご優待日」で3%割引のサービスが受けられるからです。

今回もやまや八戸店に伺うと、私は家族とは別行動で大型冷蔵庫に直行し、じっくりと眺めて購入に至ったのがあわ雪の松島 純米生原酒うすにごりで、実は最近「うすにごり」「おりがらみ」にハマッています。


あわ雪の松島  スペックをどうぞ

このお酒は、宮城県黒川郡大和町で酒類販売大手のやまやグループが手掛けており、近代的設備を充実させた大和蔵酒造のお酒は「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019」で『雪の松島 旨辛純米酒』が金賞を受賞していますが、実は今年322日発表の「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022」スパークリングSAKE部門であわ雪の松島 純米生原酒うすにごりは金賞を受賞しています。ヨッシャー!。







酒色はうすにごり 




ラベル裏面 五大堂へ

あわ雪の松島 純米生原酒うすにごり』の瓶のラベルには、何故かキツネとタヌキが行灯や酒瓶を持って踊っている姿が描かれており、光に翳すと松島の五大堂が現れ、お堂に向かって行進しているではありませんか。酒米は宮城県産米を使用し、仕込み水は船形山系の伏流水(軟水)を使って醸しており、日本酒度は-1、酸度1.5のお酒で、瓶の上方は薄らと濁って、下方に向かって徐々に白くなり、底には真っ白い滓がフワッと沈み込んでいます。

蛇の目に注ぐと結構濁っていて、グラスの内側にはバブルが張付きます。香りは優しい麹の香りで、口に含むと舌と口腔にピリッときますが、すぐに程良い甘さを感じます。う~ん、まるで甘さ控え目の爽やかサイダーのよう。呑み込むと弱い渋味と辛さを感じながら、スッキリとキレてゆきました。

この酒蔵は日本三大杜氏の一つである南部杜氏が醸していますが、最近は社員さんが杜氏を務めている蔵も少なくなく、美味しいお酒が継承されるか心配です。♪

(。・_・。)ノ

2022年4月18日月曜日

ランキング入り確実『天美純米吟醸うすにごり生原酒(桃天)』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

2月末に八戸パークホテルの主催で高善酒店さんがタックを組んだ日本酒イベント「如月美酒で一献」が開催予定でしたが、八戸市のコロナの罹患者が爆発的に多くなったため、止む無く延期となりました。それが426日に開催されることになり、私も参加したいなぁと思っております。どうか、またコロナが感染爆発しませんように。

さて、日本酒愛飲家のF君より「柳町さん『天美』って知ってます?」と問われ、「去年の2月頃に海ぼうずさんで呑んだよ」と答えましたが、実は彼の手元には天美純米吟醸うすにごり生原酒2本あるとの事で、1本を譲ってもらえる事になりました。うれしー!ありがとう!。

酒名は天照大神から「天」を、酒を意味する天の美禄から「美」を頂き『天美としており、山口県下関市で新進気鋭の長州酒造が醸しています。語れば長いのですが、明治4年創業の児玉酒造から、太陽光発電システムを製造する長州産業が、主力酒『長州菊川』と共に平成30年に酒造事業を引き継ぎ、長州酒造として新規の酒蔵を建築し、最新鋭の機器を揃えました。杜氏は藤岡美樹さんで、香川の川鶴酒造で蔵人となり、その後、三重の清水清三郎商店などで杜氏をしていました。若き女性杜氏と3人の新人蔵人で、新たな主力酒『天美』を醸しています。

また、ラベルのマークは酒を醸す過程で醗酵が一番ピークになった瞬間をイメージしたシンボルマークになっています。う~ん、こういうイメージなんですねぇ。今回のお酒は、ラベルの色が桃色の天美なので「桃天」という略称で呼ばれているようです。



桃色の天美   シンボルマーク



裏書をどうぞ  酒色は滓がらみ

天美純米吟醸うすにごり生原酒』の酒米は酒造好適米の王者「山田錦」を60%に磨いた純米吟醸とし、酵母は香露酵母といわれる酸が少なく香気の高い901号酵母で、仕込み水を蔵内の井戸から汲み醸しています。日本酒度などのスペックは非公開としていますが、日本酒度は-5、酸度1.4くらいのお酒でしょうか。

瓶の底には白く滓が沈んでいます。開栓すると「ドンッ‼」と大きな音が。蛇の目に注ぐと滓がらみでトロミもあり、蛇の目の内側に微炭酸の泡がびっしりと。香りは華やかで米の旨味の香りが。口に含むとフレッシュ&ジューシー&桃ジュースのようなフルーティさで、舌にはピリピリと煌めく酸がサイダーのように刺さります。濃厚な甘さと透明感のある酸で超旨い『桃天』は、ランキング入りは確実です。

前述の高善酒店さんは毎年10月の「日本酒の日」に酒蔵を八戸に集めて独自のイベントを行っていますが、4月だと生酒が揃うかもと期待しています。♪

(。・_・。)ノ

2022年4月11日月曜日

三浦酒造と八食センターがコラボ『豊盃×849特別純米直汲み生酒』

  いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

四月に入り、凍てつく冬を耐えた水仙や福寿草などの草花が次々に花を付けています。陽気に浮かれグラジオラスやダリヤの球根の植付けを忘れないようにと思っています。

 福寿草が咲き  水仙も花を咲かせ

冬越しのガーベラ 芍薬の芽が出て

さて、お酒なら何でも嗜む義兄より、私のお誕生日にと日本酒を頂いておりました。それは、三浦酒造と八食センターのコラボ酒豊盃×849特別純米直汲み生酒です。一昨年、八食センターの方と三浦酒造の方が「年末に何か面白い事ができないかなぁ」という何気ない会話から、特別なお酒を造ってみようと云う事になり、2000本限定で誕生したお酒だそうですが、一年目は発売三週間で1500本が売れた人気のお酒です。

この豊盃×849特別純米直汲み生酒』は弘前市の三浦酒造で醸しており、「849」はハッショクというダジャレで、八食センターでしか購入できない二千本限定の希少なお酒です。時計を模したラベルでは短針が8、長針が4,秒針が9となりハッショクの語呂合わせにもなっています。ラベルの色は昨年が黄色でしたが今年はピンクです。



豊盃直汲み849  849に針



詳細をどうぞ  酒色は透明

三浦酒造は昭和5年の創業で、年間生産量は約四百石と小さな酒蔵です。わが八戸の祖の南部家と敵対していた陸奥国弘前藩初代藩主の津軽為信が、戦場で兵の士気を鼓舞するために歌ったと云われる男女の求愛の唄「ホウハイ節」から酒名が命名されました。(昨年のブログと一言一句違わず!)

スペックは非公表ですが、ベースになっているお酒は多分昨年同様『豊盃純米吟醸豊盃米55直汲み生原酒』ではないかと思われます。酒米は全国でこの酒蔵だけが唯一契約栽培している酒造好適米の「豊盃米」を55%まで削って使用し、酵母は自社酵母、仕込み水は津軽富士といわれる岩木山の伏流水を蔵の井戸から汲み上げて使用し醸したのでは。日本酒度+3くらいで酸度は1.4くらいでしょうか。

開栓すると香りは爽やかに麹の香りがフルーティさを伴っています。蛇の目に注ぐとお酒の色は透明で、口に含むと重厚でパンチの効いた甘さを感じ、これが豊盃米の旨味かと再確認。呑み込む寸前に酸味が鼻腔に抜けます。穏やかな辛さが舌にピリッときますが、返ってバランスを整えているようで、今年の『豊盃×849特別純米直汲み生酒』は昨年とはケタ違いの旨さのお酒でした。

三浦酒造さんでは、以前八戸で「豊盃の会」を毎年のように開催していましたが、残念な事にここ数年は開催されていません。青森・岩手・秋田、どこの酒蔵さんでもよいのですが、自慢の生酒や無濾過生原、滓がらみ、貴醸酒などを披露し、参加者全員を驚かせてほしいと願っています。♪

(。・_・。)ノ

2022年4月4日月曜日

超長い『栄光冨士GMF24LEGEND OF THE CREYSTAL純米大吟醸無濾過生原酒』憶えきれん

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

私が尊敬し且つ敬愛する鶴田町のN氏が3月末で退職されました。昨年に古希を迎えたという事なので七十歳。この年齢まで永く勤める事ができたのは本人のやる気ばかりでは無く、この人でなければという雇用側のメリットが必要です。やっぱりN氏は大した人だと、再度思い知らされました。

さて、昨年末にチャイルドシートが急遽必要になった方に、ウチにあった年代物をお貸ししたのですが、お礼にと下さったのが何とまさかの栄光冨士GMF24LEGEND OF THE CREYSTAL純米大吟醸無濾過生原酒でした。チャイルドシートを買うほどの金額だったのでは…。

このお酒は、十代将軍徳川家治が治めていた安永2(1778)に創業した山形県鶴岡市の冨士酒造が醸すお酒で、創業当時は日本一の酒造りを目指し『冨士』という銘柄でしたが、昭和30年に「栄光」の二文字を加えた『栄光冨士』となり現在に至っています。

また冨士酒造は加藤清正ゆかりの酒蔵で、九州の熊本藩主だった加藤清正が二条城で家康と謁見後、帰途に就いた船上で怪死した後、嗣子忠廣は改易され山形県鶴岡に配流されましたが、その地で授かった娘とゆかりがあるそうです。



栄光冨士  ラベルがきれい

肩ラベル  裏書をどうぞ







酒色は透明

栄光冨士GMF24LEGEND OF THE CREYSTAL純米大吟醸無濾過生原酒』の酒名ですが、「GMF」はGlorious Mt Fujiの略で訳すと栄光富士、「24」は精米歩合24%で「CREYSTAL」は結晶という意味合いから、24%精米の米粒を表しているかと思います。また、メインラベルにある13個のGは13代目に因んでおり、Gの傾き加減は、精米歩合の24%より時計回りに24度傾けています。

酒米は山形が誇る「出羽燦々」で、人気の「美山錦」と「華吹雪」を交配させて作られ、吸水性が良く醪に溶け込みやすい特徴があり、それを惜しげもなく限界近くの24%まで削っています。酵母は香り高く華やかな酒質になる「山形酵母」。仕込み水は日本一のきれいな水道水と言われる鶴岡の地下水で醸し、日本酒度-5、酸度1.5のお酒です。

何気なく開栓すると「ボンッ」と大きな音がして驚きました。利き猪口に注ぐとトロミがありそうに流れ落ち、酒色は無色透明で蛇の目がクッキリ。香りは生酒特有の麹の香りに吟醸香が合体。口に含むと重厚な甘さで、これが日本酒かと思うほどにジューシー&フルーティな味わい。呑み込むときに微かに酸を感じます。出羽燦々の旨味が溢れる逸品だと思います。また『栄光冨士』は四季醸造の酒蔵で、年間を通して新酒が出ます。しかも、殆どが無濾過の生原酒なので、生酒の在庫の薄くなる夏から秋にかけて本当にありがたく、冨士酒造さんには感謝の言葉しかありません。

前述のN氏とは、コロナが終息したらお酒をご一緒したいとメール等で遣り取りさせて頂きましたが、今は6波で次は7波も見えており、ワクチンも3回目の次は4回目かと、まだまだ思うようになりません。先の見えない中、再会はいつになるか分かりませんが楽しみにしております。♪

(。・_・。)ノ