2022年2月28日月曜日

三年目で入手困難酒『光栄菊純米大吟醸HelloKOUEIGIKU愛山無濾過生原酒』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

早いもので、2月も今日で終わって明日から3月。先週末から気温も上がって、確実に春の足音が聞こえ始めています。八戸市内のコロナオミクロン発症者数も早く一桁ほどに、いやゼロ人になってほしいと願っています。

さて先日、仕事先の現場監督で日本酒愛飲家のF君より『光栄菊純米大吟醸HelloKOUEIGIKU愛山無濾過生原酒』を譲って頂きました。簡単に「譲っていただいた」と書きましたが、このお酒は今、入手困難酒に数えられるお酒で、佐賀県小城市の光栄菊酒造が醸しており、明治4年に創業ですが平成18年に廃業しています。しかしその廃業した酒蔵を現在の蔵主が買い取り、銘柄も引き継ぎました。酒蔵は建物や醸造設備の傷みが激しく、屋根や内外装を張り替え、醸造設備も殆ど全部を揃えました。そして、菊鷹を醸していた杜氏に参加してもらい、新たな『光栄菊』を立ち上げています。

今期で未だ3造り目なのに佐賀県では、あの『鍋島』や『東鶴』『東一』と第1位を競うお酒となって、一人様1本限りの注意書きが付くなど、結果入手困難酒になっています。


 黒いラベル栄光菊  下弦の月が


裏書をどうぞ  酒色は透明で

酒米は幻の酒米と云われる兵庫県産愛山で、甘さの強い酒質となる酒米ですが、多分それを50%まで磨いた大吟醸造りだと思います。酵母は非公開ですが、菊鷹が使っていた8号酵母辺りでしょうか。仕込み水には清水川の伏流水を使って無濾過生原酒に醸していますが、驚きはアルコール度数が13度と低アルコールに仕上げている事です。呑みやすい事この上なし!。スペックも非公表としていますが、日本酒度は+1、酸度1.8くらいでしょうか。

開栓するとブシュッと音がしました。ぐい呑みに注ぐと、少しとろみがあるように思えるのは、無濾過生原酒だからでしょうか。酒色は透明で、香りは爽やかにフルーティ。口に含むと無濾過とは思えない軽い味わいで舌にピリッときます。華やかな酸の後に仄かな甘さ。咽喉の上方にビリッと刺さるような感覚も。喉越しはスッキリですが後味に苦い酸もやって来ました。甘さ・酸・辛さのバランスは絶妙です。人気なのがよく判りました。

その後、4回に分けて2合ずつ頂戴しましたが、徐々に甘さが強くなり、酸味にも果実のフルーティさが感じられ、「熟す日本酒」といったイメージのお酒に驚いた次第です。

やっと寒さから解放されると思うと、何だか嬉しくなってしまいます。そして一日も早く、草花や野菜を育てられるような暖かな環境になればいいなと思っています。♪

(。・_・。)ノ