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八戸市では、1月中旬頃までコロナ発症者が連日ゼロだったこともあり、「今だ!」とばかりにいつもの三人、N常務、H氏、私で「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんに伺いました。先ず、よそよそしく新年の挨拶をしてから乾杯です。乾杯はビールと言っていたN常務も私たちの『森嶋純米吟醸美山錦しぼりたて生原酒』を見た途端に「やっぱりビールをキャンセル!」と仲良く日本酒で乾杯となりました。
このお酒は『大観』でお馴染みの茨城県日立市川尻町で明治二年創業の森嶋酒造株式会社が醸しており、酒造設備を一新し杜氏も従来の南部杜氏から、常陸杜氏である森嶋専務が自ら醸す事で、主力酒を令和元年より蔵名の『森嶋』へ変えました。拘りのラベルは、東日本大震災で崩落した石蔵の大谷石をデザインする事で、酒造りを続ける不撓不屈の意志を込めています。
森嶋純米吟醸
『森嶋純米吟醸美山錦しぼりたて生原酒』の酒米はラベルの通り茨城県産美山錦で、酵母は吟醸酒に最適な酸の少ない、そして香気の高い協会901号酵母。仕込み水は阿武隈山地のミネラルが豊富な硬質の水を使い、日本酒度+2、酸度1.8のお酒ですが、生原酒なのにアルコール度数はスイスイ呑める15度数に仕上げています。
グラスに注ぐと微発泡っぽい気がします。「乾杯!」の発生とともに口に含むと果実のような酸味と甘さ、淡麗ですが爽やかでフルーティな味わいに、皆さんお代わりを要求。呑みやすく、さすが茨城の三本指に入ると云われるお酒でした。
静岡の開運無濾過 三重の寒紅梅
群馬のゆきだるま 静岡の初亀
その後は、これも旨味の強かった『開運純米無濾過生酒』、果実のような香りと味わいの『寒紅梅純米しろくま冬のうすにごり生』、フレッシュでジューシー、でも酸が利いた『綿屋純米生原酒干支ラベル』、私のお気に入りで超美味しい長崎の『福田純米山田錦無濾過生原酒かすみ酒』、ラベルのオリジナリティを補って余りある旨さの『純米大吟醸おぜゆきだるま生』、そして未開封の『初亀特別純米かすみさけ生酒』を頂戴します。
このお酒は静岡県藤枝市の初亀酒造が醸しており、創業が県内最古の寛永十二年(1636)の酒蔵で、もともと駿府城の近くで創業しましたが、明治九年に現在の地で酒造りを行っています。蔵名は、初日の出のような輝きと、亀のように末永く栄える事を願い命名されました。
酒米は「誉富士」。山田錦の種籾にガンマ線を照射する「突然変異育種法」により造られた静岡県初の酒造好適米で、これを55%まで磨いて使います。仕込み水には南アルプスの伏流水を使って醸し、日本酒度、酸度は残念ながら非表示となっています。多分日本酒度は±0、酸度1.5位かなぁ。
グラスに注ぐと仄かに霞が掛かったように濁っており、香りはフルーティさを予感させます。口に含むと生酒特有の旨味と仄かな甘さ、フレッシュできれいな酸味、微かな辛さのバランスが良く、いくらでも呑める危険なお酒でした。勿論、お代わりしましたが。
青森の陸奥八仙 秋田の花邑
新潟の加茂錦 満足な三人
その後は、『名倉山』が主力酒の名倉山酒造『純米吟醸竹正宗』、美山錦と新政酒造の6号酵母で醸した『山本純米吟醸サンセットオレンジ生原酒』、酒蔵グランプリ第1位で地元八戸酒造の『陸奥八仙ヌーヴォー直汲み』で呑み放題は終了です。シメのお酒は最上段より『純米吟醸花邑山田錦一回火入れ』。超がつくほどの美味しさにノックダウンしそうでした。そうこうしているうちに再度シメのお酒がアンコールとなり、新潟の『加茂錦荷札酒純米大吟醸無濾過生原酒しぼりたて』という滅多に頂けないお酒で閉会です。
未だ呑み足りないN常務とH氏の二人は、「海ぼうず」さんを後にしてどこまで流れたのでしょうか。多分、六日町の「家庭料理ぼたん」さんではないかと推察しておりますが、私は結構酔わせて頂きタクシーで直帰しました。♪
\(。・_・。)ノ