2021年9月26日日曜日

兄弟で味わう『特別純米原酒火入れ福小町番外編限定品』

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天高くスポーツの秋となりました。しかし、コロナ禍により当市のトレーニング施設は9月末まで閉鎖予定でしたが、罹患者の人数が減らないため再開が危ぶまれます。落ちた筋肉を再度復活させるべく頑張りたいのですが、器具に頼らず腕立て、腹筋、スクワットで当面を凌ごうと思っております。

さて、先日弟がお酒を相伴にやって参りました。月に1回は一緒に呑みたいのですが、お互い仕事や家庭の事もあり簡単ではありません。まぁ、私は退職しヒマなのですが…。弟に以前買って貰ったお酒が冷蔵庫に仕舞われており、漸く日の目を見た秋田の銘酒『特別純米原酒火入れ福小町番外編限定品』を頂く事になりました。以前、このお酒の生原酒を呑ませて頂きましたが、フルーティでとても美味しいお酒だった事が斬新なラベルを見ると思い起こされます。


豪快なラベル  酒の情報が




味わいの様子が  酒色は少し琥珀

このお酒は秋田県湯沢市で、元和元年(1615)創業の木村酒造が醸しており、主力酒は『福小町』と『角右衛門』です。元和元年には「大坂夏の陣」があり、豊家の重臣木村重成は討ち死にしましたが、木村一族はその前に起こった慶長五年(1600)の関ヶ原の戦いで敗れ、敗走して秋田までたどり着き、その後酒造りを生業として令和の今まで約4百年の歴史を紡いでいるのがこの木村酒造です。こんな身近に豊家とは。

酒米は多収で酒造適正に優れた「ぎんさん」と、大粒で吟醸酒用の専用品種「吟の精」、酵母はまろやかな味わいと華やかな香りが特徴の「協会1801号」を使い、仕込み水は雄物山系の伏流水で醸しています。上槽後、圧搾した後に炭素ろ過をせずにそのまま火入れし、酒蔵で熟成させた限定品で、日本酒度±0、酸度1.3の甘口のお酒です。

特別純米原酒火入れ福小町番外編限定品』をグラスに注ぐとお酒の色は少し琥珀色で、香りは爽やかに優しい香り。口に含むと生酒同様にフルーティさがあり、優しいマイルドな酸が旨味となっているように感じます。後味には別の顔の酸味が現れ、辛さと合体し舌の奥をジワーとさせました。スイスイと呑めるお酒で、あっという間に空瓶となりました。

焼酎派の弟に今回私が準備したのは、Al度数33%の限定米焼酎。何しろ米焼酎は種類が少なくて、あちらこちらと探しやっと手に入れた次第です。♪

(。・_・。)ノ

2021年9月20日月曜日

秋田藩主が名付けた酒『秀よし寒しぼり純米生原酒 生一本無調整』

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9月中旬となって暑さもひと段落し、朝晩の冷え込みに秋を感じております。秋と云えば「食欲の秋」。リンゴやブドウが楽しみなので、時々産直に通って様子を見ております。

さて先日、自家用車がだいぶ古くなってきたので買い換えたのですが、その際に骨を折って下さった所長様にお礼にと、江陽二丁目の加藤酒店さんにお邪魔して日本酒を購入して参りました。その際、大型冷蔵庫の中で836円とリーズナブルなお酒を発見し、普通酒かと思いきや純米でしかも無濾過の生原酒。なぜこんなに安価かと店長に伺ったら、容量が500㎖と少ないからとの事でしたが、私が呑むお酒にと購入させて頂きました。

そのお酒が『秀よし 寒しぼり純米生原酒 生一本無調整』で、秋田県大仙市において創業元禄二年(1689)の鈴木酒造店が醸しています。『秀よし』の酒名は、宝暦年間(1750年代)に秋田藩内で行われたお酒の品評会で、鈴木酒造店のお酒を当時の八代目の藩主佐竹義敦が特に気に入り、「御用酒の『清正』より秀でて良し」と高く評価し、『秀よし』と命名せよと御下命を賜った事から名付けられました。因みにその後、嘉永元年(1848)には藩の御用酒にも指定されています。




500㎖の瓶です 金賞受賞



肩ラベル  生一本


裏書をどうぞ 仄かに琥珀色

秀よし 寒しぼり純米生原酒 生一本無調整』は酒米が掛米に食用米の「めんこいな」、麹米に秋田が誇る酒造好適米の雄「秋田酒こまち」を使っており、酵母は香りが爽やかな「秋田流花酵母」と、甘さを醸す「華こまち酵母」をブレンドして使用しています。これを酒蔵内にある深さ45mの井戸から汲み上げたミネラルたっぷりの奥羽山脈の伏流水で仕込んでいます。日本酒度は+3.5、酸度1.7と数字から見ると辛口の日本酒だと思いました。口にする迄は。

蛇の目に注ぐと酒色は仄かに琥珀色で、香りは酸の香りがほんのりと。口に含むと、先ず秒速で重厚な甘さを感じフルーティさもあります。その後直ぐに爽快な酸が鼻腔に抜け甘さが消えました。消えたと同時に舌にピリピリと辛さがやってきます。不思議な酸味とともにスッキリとキレてゆきました。こんなに美味しいお酒が500㎖だなんて、一升瓶で購入したかったお酒でしたよ。

コロナのワクチン接種の1回目がやっと済みました。2回目は10月初旬の予定ですが、ワクチンが済んだら愛知の孫に会ってこの手で抱き上げ「高い高~い」をしたいし、「海ぼうず」さんにも行きたいし、鶴田町のN様や彼を師と仰ぐ皆様方との懇親も心待ちにしております。それにしてもお店が閉まっていないかがとても心配です。♪

(。・_・。)ノ

2021年9月12日日曜日

花酵母の蔵が醸す『天吹冬に恋する純米大吟醸生』

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家庭菜園は今も未だ続いており、ナスがたくさん実をつけて収穫を楽しんでいます。今回のナスは長ナスなので、油断していると写真のように長―くなってしまいます。

たくさん実る  こんなに長い

さて、今回で3回目の『天吹』です。以前呑んだ際に、とても美味しかったのでまたまた購入させて頂きました。今回ご紹介するのは『天吹冬に恋する純米大吟醸生』で、日本酒の初心者をターゲットにしたフルーティで甘口の「恋するシリーズ」です。

酒蔵は佐賀県三養基郡(みやきぐん)で創業が元禄時代という天吹酒造合資会社が醸しており、蔵名は屋号にある「天より吹く神」である【風神】を尊び名付けられています。また、花酵母を使う事でも有名で、東の来福酒造、西の天吹酒造が両横綱でしょうか。佐賀県は『鍋島』や『東一』『東鶴』など、美味しいお酒が目白押しで、レベルが高いと県だなぁと思っています。

天吹冬に恋する純米大吟醸生』の酒米は食用米でモチモチ食感「夢しずく」。酵母は「おしろい花」の花酵母を使い、仕込み水は霊峰脊振山系の軟水の伏流水で醸し、日本酒度+1.0、酸度1.8は甘口で酸味のあるお酒です。




雪だるま  裏書をどうぞ

 







酒色は透明

蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明、いや仄かに琥珀色か。香りは華やかで甘味を予感させます。口に含むと穏やかでフルーティな甘さを感じ、その甘さのすぐ後に柔らかな酸味が。辛さは無く、後味に心地よい苦みがほんのり。キレも良く、後から舌にじわっとシビレ感が。美味しさのあまりお酒の手が止まらずに、二合を越えて呑んでしまいました。

このお酒は大吟醸なのに一升瓶で税込み3.300円と私的にはコスパが良いお酒だと思っております。酒米を半分まで削ると材料代も結構掛かるし、削り賃も掛かります。ちょっとした純米酒でも3.000円くらいで売っているので、大吟醸でこの価格はリーズナブルではないでしょうか。♪

(。・_・。)ノ

2021年9月5日日曜日

義兄の長男より頂いた『福寿大吟醸』

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9月に入りコロナは収まるどころか、八戸市内の感染者は加速する一方で、スーパーにも安心して行けません。デルタ株は感染率が当初の頃の8倍位そして空気感染もあるとの事で、今まで通りの対策では油断はできません。私はワクチン接種の日時がやっと決まった事で、一応ホッとしている状況ですが、医療従事者や保健所の方々のご苦労はいかばかりでしょう。皆さんも罹患しないよう十分お気を付け下さい。

さて、今回のお酒は義兄の御長男から頂戴したもので、日本酒好きの方が一度は耳にしたことのあるワード「灘の生一本」といえば兵庫県のお酒ですが、その兵庫県を代表する銘柄が『福寿大吟醸』です。

このお酒を醸すのは、江戸時代中期の宝暦元年(1751)創業の神戸酒心館で、神戸六甲山の麓、神戸市東灘区にあります。兵庫県は清酒の生産量で全国一位を誇っていますが、その中でも神戸市から西宮市までは「灘五郷」と呼ばれ、室町時代より県内随一の酒処となっています。

福寿大吟醸の酒名は七福神の一柱「福禄寿」に由来しており、このお酒を呑む人たちに財運がもたらされますようにと願いが込められています。また2012年のノーベル賞晩餐会のお酒に選ばれ、IWC2019の大吟醸部門では金賞を受賞と、他を圧倒しそうなお酒です。


 金色の箱と  福々しい名前


醸造アル入り 酒色は仄かに琥珀

酒米は地元産の山田錦を麹米として使用し、掛米は大粒で心白の部分が大きい兵庫夢錦。酵母は自社酵母を使い、仕込み水は六甲山の伏流水で名水と謳われるあの「宮水」を使って醸し、醪を酒袋に入れて吊るす無加圧搾りで、雑味の少ない洗練された味わいを求め、アルコールを添加した精米歩合50%の大吟醸です。そして日本酒度は+4、酸度1.3に仕上げています。

冷え冷えの『福寿大吟醸』を蛇の目に注ぐと、酒色は透明に近い仄かな琥珀色で、香りは甘そうな優しい香りが穏やかに。口に含むとやはり穏やかな甘さで舌にはピリ感が無く、口中で味わってから呑み込むと、口腔に仄かな酸味を残ししっかりキレていきました。山田錦の旨味が詰まった優等生の味わいでした。

因みに、お酒を醸す杜氏には日本三大杜氏があり、その内訳は「南部杜氏」「越後杜氏」そしてこのお酒を醸している「丹波杜氏」ですが、室町時代からお酒を醸す土地柄の日本酒って、どんだけ美味しいか、皆さんも是非味わってみて下さい。♪

(。・_・。)ノ