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9月に入りコロナは収まるどころか、八戸市内の感染者は加速する一方で、スーパーにも安心して行けません。デルタ株は感染率が当初の頃の8倍位そして空気感染もあるとの事で、今まで通りの対策では油断はできません。私はワクチン接種の日時がやっと決まった事で、一応ホッとしている状況ですが、医療従事者や保健所の方々のご苦労はいかばかりでしょう。皆さんも罹患しないよう十分お気を付け下さい。
さて、今回のお酒は義兄の御長男から頂戴したもので、日本酒好きの方が一度は耳にしたことのあるワード「灘の生一本」といえば兵庫県のお酒ですが、その兵庫県を代表する銘柄が『福寿大吟醸』です。
このお酒を醸すのは、江戸時代中期の宝暦元年(1751)創業の神戸酒心館で、神戸六甲山の麓、神戸市東灘区にあります。兵庫県は清酒の生産量で全国一位を誇っていますが、その中でも神戸市から西宮市までは「灘五郷」と呼ばれ、室町時代より県内随一の酒処となっています。
『福寿大吟醸』の酒名は七福神の一柱「福禄寿」に由来しており、このお酒を呑む人たちに財運がもたらされますようにと願いが込められています。また2012年のノーベル賞晩餐会のお酒に選ばれ、IWC2019の大吟醸部門では金賞を受賞と、他を圧倒しそうなお酒です。
酒米は地元産の山田錦を麹米として使用し、掛米は大粒で心白の部分が大きい兵庫夢錦。酵母は自社酵母を使い、仕込み水は六甲山の伏流水で名水と謳われるあの「宮水」を使って醸し、醪を酒袋に入れて吊るす無加圧搾りで、雑味の少ない洗練された味わいを求め、アルコールを添加した精米歩合50%の大吟醸です。そして日本酒度は+4、酸度1.3に仕上げています。
冷え冷えの『福寿大吟醸』を蛇の目に注ぐと、酒色は透明に近い仄かな琥珀色で、香りは甘そうな優しい香りが穏やかに。口に含むとやはり穏やかな甘さで舌にはピリ感が無く、口中で味わってから呑み込むと、口腔に仄かな酸味を残ししっかりキレていきました。山田錦の旨味が詰まった優等生の味わいでした。
因みに、お酒を醸す杜氏には日本三大杜氏があり、その内訳は「南部杜氏」「越後杜氏」そしてこのお酒を醸している「丹波杜氏」ですが、室町時代からお酒を醸す土地柄の日本酒って、どんだけ美味しいか、皆さんも是非味わってみて下さい。♪
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