2021年5月24日月曜日

宮城のお酒と云えば日輪田『日輪田生酛雄町純米生原酒』

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

4月末で長年勤めていた会社を退職させて頂きましたが、4月中にはいろいろお世話になった方々とお酒を御一緒させて頂きました。今回は私が工事の責任者を務めていた際に、種々の資材を納入やガードレール、フェンス等の工事をしてくださった会社のK氏に無理を言ってお誘いし、六日町にある居酒屋「海ぼうず」さんに伺いました。

K氏は「打てば響く」という表現がピッタリの方で、私のモヤッとした話に対し理詰めで方向性を聞いて下さり、品名、品質、単価、納期などビシッと提示して頂ける方でした。

乾杯の花陽浴  薄く濁って

先ず乾杯は、冷蔵庫3Fより取り出す希少酒の『花陽浴おりがらみ純米大吟醸無濾過生原酒 越後五百万石』です。埼玉県羽生市で創業が明治三年の南陽醸造株式会社が醸しており、250石の小さな酒蔵です。「太陽の陽射しをたくさん浴びて、大輪の花を咲かそう」という理念から命名したお酒が花陽浴で、『十四代』などと同様に、美味しさ故にプレミアが付き、ネット販売では日本銀行券の万券が無ければ購入できません。

酒米は新潟県産五百万石を48%まで磨いて使用した大吟醸で、仕込み水は利根川水系の伏流水を井戸から汲み上げて醸し、袋吊りで圧を加えずに滴り落ちる雫を瓶に採った生原酒の荒走りの部分になります。旨いはずだよ。

グラスに注ぐと薄っすらと濁っており、グラスから立ち上がる香は華やかで、無濾過生の特有の香りの香量も多く、口に含むと果実のような甘酸っぱい味わいで、もちろんジューシー&フルーティ。華やかな酸味がまるで果物のよう。感動の乾杯を演出してくれました。

山形正宗   寶剣かすみ酒

続いては、K氏が冷蔵庫の中を見たときに「これは旨いお酒」と絶賛した山形県の『山形正宗純米吟醸うすにごり生酒』で、感動の『花陽浴』の後ですら旨いと云わせるお酒でした。続いては広島県の『純米吟醸寶剣かすみ酒』、和歌山県の『黒牛碧山純米吟醸』、福島県の『穏やか純米吟醸うすにごり生』を頂き、ラス前に冷蔵庫の奥に発見したのが宮城県の萩野酒造が醸す『日輪田生酛雄町純米生原酒』でした。



日輪田   K氏と一緒に

萩野酒造は天保11(1840)の創業で、代表銘柄は『萩の鶴』でメガネのお酒『萩の鶴メガネ専用特別純米酒』はあまりの美味しさに有名です。『日輪田』とは古代神に捧げる穀物を育てた丸い田んぼの事で、「お日様」と「田んぼ」の恵みを皆で輪になって楽しんでほしいとの願いも込められているそうです。また、今まで全量を山廃仕込みとしていましたが、美味しさを追求した結果、令和2年度より手間の掛かる生酛造りに変えました。

日輪田生酛雄町純米生原酒』の酒米は酒造好適米の「雄町」を使い、奥羽山脈は栗駒山を水源とした軟水で醸しています。グラスに注ぐと仄かに琥珀色で生酛の酸の香りが。口に含むと、もっと強い酸味を予想していましたが、生原酒の力強い味わいに搔き消されています。しかもフルーティさまで味わうことができ、さすが宮城を代表するだけの日本酒と感じ入りました。最後の締めは『而今特別純米無濾過生』でお開きです。



而今無濾過生   店主と一緒に

K氏はいつでも忙しく、日々重複する何個所もの施工現場の段取りを行い、且つ、並行して材料を注文するお客との打ち合わせに、資材の手配、発送の調整、アフターの連絡など超が付くほど多忙な方で、それでもハナ歌交じりに全てをやってのける大した方なのです。♪

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