2021年4月26日月曜日

お世話になったI氏と『刈穂純米吟醸春kawasemi”Sakura”label生酒』

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

四月末で小幡建設工業を退社する事になり、いろんな方々とお酒を御一緒させて頂いております。今回は私が二十代前半からずーっとお世話になった、工具や細かな材料を扱う会社のI氏と、六日町にある「家庭料理ぼたん」へ伺いました。女将さんは以前日本酒クラブに御参加頂いた一般の方でしたが、その後、居酒屋の女将としてまさかの起業に驚かされました。

「家庭料理ぼたん」 天花亀の尾

I氏は日本酒クラブの重鎮でもあり、全22回参加の偉業を成し遂げています。そんなI氏との乾杯は、かまくらで有名な秋田県横手市の()大納川(だいながわ)が醸す『天花 純米大吟醸無濾過原酒亀の尾』です。『天花』とは天から舞い落ちる雪の事で、雪が花弁に見えた事から酒名としました。元々は大正5年に創業の備前酒造本店が前身で、一昨年4月に社名を()大納川に変更し、主力酒も新ブランド『天花』としています。

天花 純米大吟醸無濾過原酒亀の尾』の酒米は幻の酒米とも云われる秋田県産の「亀の尾」を使い、酵母は華やかでフルーティな香りの蔵付き酵母D-29、そして出羽丘陵からの清廉な水を仕込み水に使い、日本を代表する杜氏集団の一つである山内杜氏の手により、日本酒度-5、酸度1.8のお酒に仕上げました。

香りは仄かですがフルーティで、口に含むと『天花』らしい甘さと亀の尾のジューシーな旨味もしっかり出しながら、無濾過の味わいとマッチングさせ美味しさは抜群でした。


  茨城の来福  京都の澤屋まつもと


  陸奥八仙裏ラベル  秋田の角右衛門


  新潟のたかちよ  刈穂かわせみ

乾杯の後は、『来福純米大吟醸朝日』、『澤屋まつもとKOCON』、『陸奥八仙裏ラベル純米大吟醸生原酒』、『角右衛門特別純米直汲み』、『たかちよ59愛山特別純米生原酒』を頂きながら、約40年にも渡るI氏との様々な出来事を、昨日の事のように話しました。

シメに頂戴したのは秋田県大仙市で創業は大正2年の刈穂酒造が醸す『刈穂純米吟醸 春kawasemi”Sakura”label生酒』です。蔵の名前は「秋の田のかりほの庵のとまをあらみ わが衣手は露にぬれつつ」の百人一首からきており、昔ながらの六槽の酒槽で全量を搾っている全国的に見ても珍しい酒蔵でもあります。

桜の咲く頃に酒蔵の周辺にはカワセミが戻ってくることから酒名に頂き、青い色の酒瓶もカワセミの色を意識しているのでしょうか。酒米は秋田県を代表する「秋田酒こまち」。酵母はカプロン酸の生成が少ないAKITA雪国酵母(UT-1)、奥羽山系の雪解け水が酒蔵付近の地層にある、厚さ13mにもなる砂礫層を通りきれいに浄化された中硬水で醸した、日本酒度+6、酸度1.5のうす濁りのお酒です。

グラスに注ぐと程良く美味しそうに濁っており、早速口に含むとうす濁りの旨味と爽やかな酸味、フルーティな味わいにビックリ!。というのも、『刈穂』は辛いという先入観があるため、優しい味わいに驚いた次第です。

67歳年上のI氏とは仕事の付き合いもありましたが、それ以外もいろんな事でお世話になりました。二人ともプロレスが好きで、何回も一緒に見に行きました。また、年上ですが威張ることなく親切に丁寧に接して下さり、資材の相談にはいろんな提案も頂きました。そんなI氏には感謝の気持ちでいっぱいです。今後は付き合いも希薄にはなるかとは思いますが、実家の近くまで行ったらご自宅に伺ってみようかとも思っております。♪

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