2020年12月21日月曜日

第21回日本酒クラブで信州の『信濃鶴 純米無濾過原酒しぼりたて』

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

コロナ禍ではありますが当地八戸のコロナ状況を熟考するとともに、個々のメンバーの健康管理・出張等の有無を勘案して「第21回小幡建設日本酒クラブ定例会」を116日に開催できると判断し案内を出しました‥‥が、11月初旬より八戸市内にもクラスターが発生して会は中止となりました。それから約一ヶ月が経ちコロナの発生も落ち着いたため、123()に再度ご案内し開催に至りました。場所はお馴染みの美味しい中華食べ放題「熊八珍」です。今回はピストル式体温計と除菌液も持参する物々しさでしたが、検温をクリアした方々の「呑むぞ!」という意気込みを感じながら、一人当たり5合見当の69升のお酒でスタートです。

鳳凰美田亀の尾  裏書をどうぞ

乾杯のお酒は、栃木県小山市で創業が明治五年の小林酒造が醸す『鳳凰美田 亀の尾純米吟醸無濾過生』です。十数年前迄は廃業も考えていたという酒蔵が、麹造りに特段にこだわり上槽方法も「舟搾り」「しずく搾り」に限定し、低温でじっくりと醸すことで美味しい日本酒を醸し、入手困難なほどの超人気銘柄に押し上げました。最近では次期アメリカ大統領候補のジョー・バイデンのスペルが、BIDENと鳳凰美田のBIDENと同じ事から、アメリカでの需要が高まっているらしく、増々入手困難になりそうです。

仕込み水は日光連山の伏流水を使い、酒米は幻の酒米といわれる「亀の尾」で日本酒度±0、酸度1.5のお酒です。開栓すると仄かですが果物の果汁のようなフルーティな香り。色合いは透明で、口に含むとピリ感は無く「亀の尾」の甘さがフルーティさを伴って旨味となっています。酸味は心地良く舌にジワジワ感が少しありますが気になりません。美味しさたっぷりの入手困難酒でした。さすがだなぁ『鳳凰美田』。



W(ダブリュ)愛山  裏書もどうぞ

旨さの余韻が残る中、続く2本目は岐阜県の『蓬莱W(ダブリュ)愛山50純米無濾過生原酒』です。私的に岐阜はハズレの無いお酒の県と思っており、飛騨市で明治3年に創業し『蓬莱』『蔵元の隠し酒』を代表銘柄にしている渡辺酒造店が醸しています。今回準備した『』は、渡辺酒造店(WATANABE)・世界(WORLD)・笑い(WARAI)という3つのWのから名付けられたお酒で、平成26年にリリースされました。酒米は幻といわれるほど収量の少ない兵庫県東条産特A米の「愛山」を使い、酵母は爽やかな吟醸香と酸の生成が少ない明利小川酵母といわれるM310酵母で、中硬水の飛騨川の伏流水を仕込み水とし醸した、日本酒度-1.5、酸度1.4の甘口のお酒です。

酒色は薄っすらと濁っており、香りはイチゴのような優しい生酒の香り。口に含むと甘酸っぱく、上品でコクのある甘さと酸味にビックリ‼。ジューシーさと無濾過の旨味が相まって、まるで濃厚ジュースのようでした。




タンク番号が  裏書もどうぞ

さて、ここで美女コンビが差し入れて下さった渾身のお酒を披露。それは2本目と同じ渡辺酒造店が醸す『蓬莱 幻とは手に入らぬこと生原酒』でした。以心伝心だねぇ。特筆すべきはロットナンバーを付けたお酒だという事で、プレミア感がハンパありません。元々は888本のみを全国10店舗限定で販売していたのですが、人気のあまり今年は2千本に本数を増やし専門店のみに出荷しています。酒米や酸度、日本酒度は公表していませんが、呑んでみると日本酒度は-12、酸度は1.51.6位でしょうか、醸造アルコール添加のお酒です。

香りは仄かにフルーティ。口に含むとピリ感は無く、先ず柔らかな甘さを感じます。酸味と辛さはほんの僅かで、喉にはジワジワもきません。キレも良く美味しいお酒でした。


 





信濃鶴しぼりたて

』で驚きの声を上げていましたが、その驚きは3本目でも起こりました。それは『信濃鶴 純米無濾過原酒しぼりたて』で、長野県駒ケ根市で創業が大正9年の酒造株式会社長生社が醸しています。この酒蔵は創業当時に広島の賀茂鶴が技術向上のために杜氏を招いたため、「鶴」の一字をもらい『信濃鶴』としました。このお酒が希少酒という認識をお持ちの参加者もおり、ザワついています。

実はこのお酒、「美山錦」のジュースと称されるお酒で、酒米は「美山錦」、酵母は香露酵母といわれる酸が少なく香りの高い9号酵母、仕込み水は中央アルプス系の軟水の伏流水を40m地下より汲み上げて醸しています。日本酒度は+6,酸度は1.2となっており、瓶の底にはしっかりと滓が沈んでいます。

グラスに注ぐと少しトロミがあるようで、酒色は薄っすらと濁っており、香りは優しい酸を仄かに感じます。口に含むと上質の酸味が効いたラムネのようにフルーティで、パンチ力のある濃厚な滓がらみの味わい。舌にはピリ感もあり咽喉にも辛さからじわじわ感が。それでいて絶妙のバランスが旨味を醸していました。

会長とK氏  左のK君は初参加

仕事仲間の3人  美人に挟まれ


  こちらも仕事仲間  まだ酔ってない

これで第21回小幡建設日本酒クラブの前半戦は終了です。次回の後半戦も美味しいお酒が出てきて皆さんをパラダイスに誘い(いざない)ます。正気のまま集合写真に納まるのは何人いるのでしょうか。次週のブログも是非是非ご覧下さ~い。♪

(。・_・。)ノ