2020年12月28日月曜日

日本酒クラブ後半は『小左衛門「桜ラベル」純米吟醸無濾過生おりがらみ』から

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

先週に引き続き「第21回小幡建設日本酒クラブ定例会」は、『鳳凰美田亀の尾純米吟醸無濾過本生 』で乾杯し、『蓬莱W愛山50純米無濾過生原酒』、『信濃鶴純米無濾過原酒しぼりたて』、そして差し入れの『蓬莱 幻とは手に入らぬこと生原酒』で前半を終えましたが、後半は『小左衛門「桜ラベル」純米吟醸無濾過生おりがらみ』からスタートです。参加者全員まだまだこれからといった面持ちでしたが実は確実に酔いが廻っており、これから生酒が3種類続き本当に大丈夫なのでしょうか。



小左衛門桜ラベル  裏書をどうぞ

さてさて、4本目は瑞穂の国の銘酒といわれる、岐阜県瑞浪市で創業が花の元禄15(1702)の中島醸造が醸す『小左衛門「桜ラベル」純米吟醸無濾過生おりがらみ』です。この酒蔵は「甘さ・辛さ・渋味・苦味・酸味」の五味をバランス良く醸し、香りやキレ、深みのある味わいを目指しています。岐阜の酒にハズレは無いのだ‼。ラベルはオーストラリア人に依頼したようですが、愛らしい桜の花びらがフワリと咲いている様は日本人の心を持っています。

酒米は美山錦と華吹雪を交配させた出羽燦燦で、美味しいお酒になるのは必然的です。仕込み水は屏風山からの伏流水を使い、日本酒度±0,酸度は高めの1.9となっています。

グラスに注ぐと酒色はけっこう濁っており、香りは仄かに果物の酸の香りが。総じてフルーティな味わいなのですが、酸味、辛さ、甘さのバランスが絶妙で、呑み込むと旨味が口の中に残ったままキレてゆきました。

赤武結の香  裏書をどうぞ

5本目は岩手県盛岡市の赤武酒造が醸す『赤武AKABU結い香NEWBORN純米吟醸生酒』です。元々の代表銘柄は大槌町にあった『浜娘』の浜娘酒造でしたが、東日本大震災で蔵は壊滅し廃業。当時、東京農大醸造学科の学生で利き酒日本一に輝いた息子さんが、卒業後に杜氏として廃業した浜娘酒造に戻り、新たな酒造りの場所を盛岡に定め、2014年に赤武酒造を立ち上げました。若い蔵人たちが醸すその『赤武』は爆発的に人気を呼んでいます。実は本日、最高額のお酒でした。

酒米は岩手の酒米の最高峰に位置付される「結の香」で、山田錦に負けない酒米を開発すべく試行錯誤し、「華想い」と「山田錦」を掛け合わせて2012年に誕生したのが「結の香」でした。

グラスに注ぐと、香りは爽やか系で微かにフルーティ。口に含むとフワッと優しい呑み口で雑味も無く、スッキリとした甘味と穏やかな酸味、程好い辛さがバランス良く、『醸し人九平次』を戴いているような美味しいお酒でした。『赤武』のテーマは癒しの食中酒だとか。まさに癒されました。




トリは角右衛門  裏書をどうぞ

21回日本酒クラブの締めは、秋田県湯沢市で創業が元和元年(1615)の木村酒造の『福小町』に並ぶエースで、3代目の方のお名前を酒名に頂く『角右衛門特別純米生原酒直汲み』です。酒米は麹米に大粒の「吟の精」と、掛け米は心白が大きい「ぎんさん」を使い、酵母は華やかな香と円やかな味わいの協会1801号酵母で、雄物山系の伏流水により仕込んでいます。長期低温発酵による丁寧な造りで、日本酒度-0.5、酸度1.31.4のお酒に仕上げました。ウラ書きには「完熟したマスカットを想わせるトロピカルな旨み」とあり自信満々。このお酒、以前呑んだ時も超美味しかった~。

グラスに注ぐと酒色は仄かに濁っています。仄かにフルーティな香りで、口に含むと思いっ切りジューシーで、舌や咽喉にピリ感やジワ感も無く、ウラ書き通り本日一番の旨さでした。シメには持ってこいのお酒が準備でき、最後まで楽しめる日本酒の会になったと思っています。意識のある方には。

酔った3人 極悪コンビに変身

水も飲んでます  美女と一緒に







楽しい会となりました

食べ放題のラストオーダーでは、定番の煮干し味のラーメンが人気で、今回は私も美味しく頂戴し中締めとなりました。会長から今回のお酒が今までで一番美味しかったというお褒めの言葉を頂戴し、次回のお酒を集める気持ちに火が着いています。

改めまして、今年一年間当ブログをご覧頂き、誠に、誠にありがとうございました。衷心よりお礼を申し上げさせて頂きます。

また、元旦には恒例、私個人の勝手な主観で選ぶ「日本酒ランキング2020」をお届けしますので、どうぞお楽しみに。それでは来年こそは、医療従事者の方も保健所の方も飲食業者の皆さんも、旅行業界もみんなみんな良い年を迎える事ができるように願っています。♪

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