2020年8月10日月曜日

『八鶴華想い純米大吟醸』

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八戸には『陸奥八仙』を醸す八戸酒造と、『八鶴』を醸す八戸酒類があり、お互いが切磋琢磨しています。酒造業としての創業は八戸酒造が1888年で八戸酒類は1786年と、古くから八戸のお酒を担っています。

今回の『八鶴華想い純米大吟醸』を醸す八戸酒類は、当主が代々「橋本八右衛門」という名前を継いでおり、現在は九代目だそうですが、『八鶴』の「八」はもちろん八戸の頭文字からで、「鶴」は南部八戸の殿様の家紋が「向い鶴」だったことに由来しています。

一酔百招福  化粧箱がオシャレ

ウラ書きをどうぞ 酒色は少し琥珀

このお酒は、ウチの奥様の習字のお弟子さんから頂戴したもので、「私が習字を教えているのに何であなたにお酒が届くのか‥」と解せないようでした。化粧箱に入ったものを頂戴しましたが、この化粧箱が凝ったもので、手に取って見ると感動モノでした。

酒米は「華吹雪」と「山田錦」を交配させた、青森県酒造好適米のエース「華想い」を40%まで磨いて使った大吟醸。酵母は酸の少ない協会10号酵母で、蔵の井戸水を汲み上げて仕込んでおり、日本酒度+5、酸度1.8の寒仕込みです。

利き猪口に注ぐと酒色は仄かに琥珀色で、香りはうっすらと酸の香り。口に含むと酸味がやや強い淡麗辛口のお酒です。口中に辛さと酸味が伝わっているうちにマグロのお刺身を頂くと、口の中にお刺身が甘く溶けていきました。

ラベルの『八鶴』の文字は高名な横山大観の若き日の筆で、悲しいかな酒四斗と引き換えにお願いされて書いたものだそうです。う~ん、あの大観がねぇ。♪

(。・_・。)ノ