2020年8月31日月曜日

日本酒度-4のお酒『天吹純米大吟醸ホワイト』

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先日、孫のお宮参りを済ませましたと連絡がありました。毎日のように届く動画や写真に、奥様とふたり「可愛いねぇ」と見入っています。

さて、622日にご紹介させて頂いた『天吹純米大吟醸風神蔵無濾過生』に引き続き、『天吹』のお酒の第2弾です。今回ご紹介する『天吹純米大吟醸ホワイト』も、佐賀県にある花酵母で人気の酒蔵、天吹酒造が醸すお酒です。

蔵名は当地の天吹山の雄大さから頂いており、仕込み水の霊峰脊振山系の清らかな伏流水は軟水で、優しい味わいのお酒を仕込んでいます。酒米は食用米の「ひのひかり」を使っており、東の横綱が「コシヒカリ」なら「ひのひかり」は西の横綱と言われています。酵母は前回に記述した通り花酵母を使用しており、このお酒も「おしろい花酵母」を使っています。

天吹ホワイト  裏書をどうぞ

 

酒色は透明

素晴らしい素材を使って醸す『天吹純米大吟醸ホワイト』は、日本酒度-4、酸度1.5の甘口の火入れのお酒で、20185月の「KURA MASTER大吟醸部門」で金賞を獲得しています。

利き猪口に注ぐと酒色は透明で、フレッシュな香りの香量は多く期待は膨らみます。口に含むとジューシーな甘さが口中に広がり、辛さや酸味は軽やかに。呑み込む際には喉にジワッときますがキレの良いお酒でした。今回のお酒は義兄からの戴き物で、一緒に戴いた『』も美味しかったのですがこちらも美味しく、お酒の心眼は本物です。

 

シシトウ  ゴーヤ

毎日25℃以上の夏日が続く毎日で、家庭菜園の野菜たちはもう一つパッとしませんが、シシトウが勢いよく鈴生りで義母の好物なのでお届けしています。今年はトマトも毎日のように収穫し食べています。まだまだ青い実がついているのいで収穫が楽しみです。♪

(。・_・。)ノ

2020年8月24日月曜日

ビアガーデンで『美丈夫純米吟醸山田錦 米一粒酒一滴』

 


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弊社の行事には社員のコミュニケーションを深めるものが幾つかあり、お盆休み前のビアガーデンもそのひとつとなっていますが、今回も大人気の焼肉店「焼き肉一心亭」様で開催されました。この店はとにかく旨い!。しかも、それが食べ放題!。しかし、コロナの事もあり3密にならないように気を配りながらの宴席でした。









高知の美丈夫  米一粒酒一滴

 

H君がN君に

今回日本酒党のために準備したお酒は『美丈夫純米吟醸山田錦 米一粒酒一滴』で、日本一風が強い事で有名な高知県室戸岬近くの安芸郡田野町で、明治36年創業の濱川商店が『美丈夫』の新商品として醸した1回火入れのお酒です。酒米は絶対王者の「山田錦」を使い、酵母は香りが豊かな高知酵母、馬路村「千本山」の日本三大美林から生まれる、奈半利川の伏流水を地下より汲み上げた超軟水で醸し、低温発酵、氷温貯蔵したお酒です。

開栓するとフルーティな吟醸香は果実のよう。口に含むと甘さときれいな酸が入り混じり、米の旨味となっています。呑み込むと咽喉がジワジワして辛さがやってきました。甘さ、酸、辛さのバランスが良く、それが旨味となっており、皆さんは「呑みやすくおいしい」を連呼していました。

杣の天狗  旨にごり

 

社長と私

 この人数では1升では賄えず、もう1升取り出したのが琵琶湖の西岸に位置する、滋賀県高島市で創業は江戸末期の1862年上原酒造が醸す『不老泉 杣の天狗純米吟醸うすにごり生原酒』です。杣(そま)は、樹木を植え材木を取る山の事で、当地、朽木地方の杣の木こりをイメージした酒名です。

全国に3台よりない木槽から天秤を使い、3日間掛けて雑味の無いお酒を搾ります。もともと『不老泉』は山廃をベースにしていますが、今回の『杣の天狗』は速醸により造られており、酒米は地元高島産の「山田錦」を使い、酵母は10号酵母で、蔵の入り口にある湧き水で醸し、日本酒度+3、酸度1.7のうすにごりのまま瓶詰めしています。

不老泉 杣の天狗純米吟醸うすにごり生原酒』をグラスに注ぐと美味しそうに濁っており、香りは果物のような香りが穏やかに。口に含むとジュースを飲んでいるような味わいで、ほんの少し微発泡感もあり、ジューシー&フルーティで柔らかな口当たり。適度な酸味と辛さ、甘さがバランス良く旨味に変わります。キレも良く焼き肉でも全く問題なしの美味しさでした。

コロナの第2波は未だ八戸まで到達していないので、このように社員で集まる事ができますが、関東以南の方々の心痛をお察し致します。♪

(。・_・。)ノ

2020年8月17日月曜日

『三千櫻純米九頭竜55生原酒』岐阜の酒は旨い‼

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今年のお盆はコロナの影響で帰省が叶わず、初孫とのコミュニケーションもスマホ動画に委ねる日々でした。早く特効薬が広く普及する事で、罹患者が0人となり、普通の日々に戻る事を願っております。

さて、新型コロナの影響もあって家呑みをしておりますが、八食センターで気になったお酒を購入しました。それは、ハズレの無い美味しいお酒を醸す岐阜県のお酒(あくまで私見)で、明治10年に庄屋だった四代目の山田三千介さんが酒造業を起こし、その名前から三千櫻酒造としました。200石の小さな酒蔵ですが吟醸、大吟醸の表示はせずに呑んでもらえば分かると、全て純米酒という括りで製造販売しています。今回購入したお酒『三千櫻純米九頭竜55生原酒』は、酒米が「九頭竜」という山田錦と同じ大粒の酒米で、生産が途絶えていたものを福井県のプロジェクトチームが復活させました。仕込み水は蔵で持っている山から湧き出す清水を使い、日本酒度-3、酸度1.7に醸しました。

 

三千櫻九頭竜  ブラックラベル

裏書をどうぞ  酒色は仄かに琥珀

お酒の色は仄かに琥珀色で香りは華やかにフルーティ。口に含むと口当たりは優しく、先ず甘さから伝わってきてジューシーさも、それから喉に酸味がグサリと突き刺さります。辛さもありますが旨味もたっぷりでスッキリとしたキレ。何杯でも呑めるお酒でした。一升瓶で購入したので暫く美味しい日々が続くので、お酒の日が待ち遠しい毎日です。

さて、文中にある200石の酒蔵とはどれくらいの売り上げなのでしょうか。1石は100升なので、200石×100/石で2万升()となり、13千円とすると6千万の売り上げですが、米代、糀代、酵母代、電気代そして人件費‥‥やっぱり小さな酒蔵です。ガンバレ三千櫻酒造。♪

(。・_・。)ノ


2020年8月10日月曜日

『八鶴華想い純米大吟醸』

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八戸には『陸奥八仙』を醸す八戸酒造と、『八鶴』を醸す八戸酒類があり、お互いが切磋琢磨しています。酒造業としての創業は八戸酒造が1888年で八戸酒類は1786年と、古くから八戸のお酒を担っています。

今回の『八鶴華想い純米大吟醸』を醸す八戸酒類は、当主が代々「橋本八右衛門」という名前を継いでおり、現在は九代目だそうですが、『八鶴』の「八」はもちろん八戸の頭文字からで、「鶴」は南部八戸の殿様の家紋が「向い鶴」だったことに由来しています。

一酔百招福  化粧箱がオシャレ

ウラ書きをどうぞ 酒色は少し琥珀

このお酒は、ウチの奥様の習字のお弟子さんから頂戴したもので、「私が習字を教えているのに何であなたにお酒が届くのか‥」と解せないようでした。化粧箱に入ったものを頂戴しましたが、この化粧箱が凝ったもので、手に取って見ると感動モノでした。

酒米は「華吹雪」と「山田錦」を交配させた、青森県酒造好適米のエース「華想い」を40%まで磨いて使った大吟醸。酵母は酸の少ない協会10号酵母で、蔵の井戸水を汲み上げて仕込んでおり、日本酒度+5、酸度1.8の寒仕込みです。

利き猪口に注ぐと酒色は仄かに琥珀色で、香りはうっすらと酸の香り。口に含むと酸味がやや強い淡麗辛口のお酒です。口中に辛さと酸味が伝わっているうちにマグロのお刺身を頂くと、口の中にお刺身が甘く溶けていきました。

ラベルの『八鶴』の文字は高名な横山大観の若き日の筆で、悲しいかな酒四斗と引き換えにお願いされて書いたものだそうです。う~ん、あの大観がねぇ。♪

(。・_・。)ノ

 

2020年8月3日月曜日

香川のお酒『 金陵「月中天」無濾過純米生原酒 』

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今回も仕事で御世話になっている方と「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんにお邪魔させて頂きました。コロナの第2波が関東関西で猛威を振るっていますが、本州の果て青森県は未だ安全な方なのか、居酒屋さんはたくさんの人で賑わっています。

夏限定の浴衣姿  裏書をどうぞ

乾杯はいつもの通りお客様がビールで、私が選んだのは日本酒『特別純米生酒 浴衣姿』でした。栃木県栃木市の田園地帯にある、創業が幕末文化8(1811)の飯沼醸造が醸している夏限定酒です。地元での看板銘柄『杉並木』を全体の9割ほど醸造し、残りの1割が全国版で大人気の『姿』となります。

酒米は北海道産「吟風」を使い、酵母はまろやかな味わいと華やかな香りを生み出す協会1801号酵母で、男体山を水源とする大谷川の伏流水を蔵の井戸から汲み上げて仕込み、日本酒度+2、酸度1.8に仕上げました。

グラスに注ぐと香りは仄かに甘さを予感させ、乾杯の発声と共に口に含むと華やかにフルーティで、スッキリとした吞み口。キレも良く喉にジワっと酸味を残してキレました。大人気なのが分かる美味しさでした。

山間無濾過生  純米原酒龍蟠

七田夏純  天壽夏の隠し酒

その後は、新潟の『山間純米吟醸無濾過生原酒』、宮城の『特別純米綿屋〈黒〉』、秋田の『純米原酒龍蟠』、佐賀の『七田夏純』、秋田の『天壽特別純米夏の隠し酒』を頂戴し、活舌も滑らかに。


月中天無濾過生  裏書をどうぞ

今回頂いた『 金陵「月中天」無濾過純米生原酒 』の酒米は香川県産「さぬきよいまい」ですが、香川の誇る「オオセト」と「山田錦」を交配させた酒米で、粒が大きく収量の多いお米です。酵母は協会701酵母で、華やかな香りが特徴の真澄酵母と同じですが醪で高泡を出さないように改良されています。金刀比羅の象頭山から湧き出る軟水の「昭和井戸」の仕込み水で、日本酒度-2、酸度2.2に仕上げました。

香りは仄かに酸の香り。口に含むと無濾過の旨味とジューシーな酸味が後を引きます。あまりの旨さにもう1杯お代わりをしてしまいました。

陸奥八仙 十四代荒走り

その後も『陸奥八仙V1116ワイン酵母仕込み』や『十四代本生荒走りおりがらみ』などいろんなお酒を頂戴し、ラストオーダーまでガンガン頂いたような気もしますが、家に帰ったら割と酔いが浅く、奥さんにも今日はあまり酔ってないねとお墨付きを頂きました。♪

(。・_・。)ノ