2019年9月9日月曜日

佐賀には『東鶴芽吹きうすにごり生』もある!


 
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先日、知り合いで中学の後輩にあたる方と「海ぼうず」さんに行ってきました。その方は以前自動車販売店のトップセールスマンとして活躍した方で、ノウハウは建設業にも通じるところがあり、いろんな話をお聞きしたので、今後の参考にさせて頂けるものと思っております。


3階には十四代   2階もキラ星の如く

先ずは友人がビール、私は店主推薦の『ウラ福小町大吟醸責切山田錦仕込み』で乾杯。日本酒通の方の推薦酒は、当然の如く美味しくて感動すら覚えます。仕事の話やお酒の話など取り留めのない話が続きましたが、ビールジョッキが空になった友人もいよいよ日本酒に参戦し、共にハズレの無い『たかちよ純米吟醸SEVEN【黄緑】おりがらみ本生』を頂きました。果実のようなジューシーさとピリピリした微発砲感がたまりません。


たかちよ黄緑   凌駕夏オリオリ

さて、最初に『たかちよ』を呑んで頂いたため、次からのお酒はみんな辛口に感じてしまうかも、という失態を犯した私に、店主からの凌駕も美味しいですよの一言が。『凌駕』は、端麗辛口の総本山のイメージがある新潟県の十日町市で創業1894年松乃井酒造場が醸しており、主要銘柄は蔵名が付いた端麗辛口の『松乃井』と代々蔵主が名乗った『英保』です。

この『特別純米凌駕夏のオリオリ生』は、普通に美味しい『春のオリオリ』を瓶内で熟成させ、より重厚な味わいにさせた400本限定のお酒で、酒米は「たかね錦」を使い、酵母は香りが良く酸味の少ないG9酵母、赤松林から湧き出している水を横井戸で仕込み水として醸しています。日本酒度+4酸度1.6の辛口のようなお酒ですが呑んでビックリ‼。

グラスからは華やかでフルーティな香り。滓がらみの濁ったお酒を呑んでみると期待を裏切らないジューシーさで、アクセントになる酸とのバランスも良く、『たかちよ』の後でも全く問題なく美味しいお酒でした。


佐賀県の東鶴   裏書をどうぞ

ここまでハードルを上げて美味しいお酒を頂戴したので、後に続かないかと思った矢先、再び店主より『東鶴』も美味しいです。なんという事でしょう‥。『鍋島』で有名な佐賀県多久市の東鶴酒造が醸す『東鶴』は、1830年から続く老舗の小さな酒蔵で、お酒が売れずに廃業寸前となったのですが、長男が他の酒蔵で修行して自身の蔵を継ぎ、「呑んでくれた方がおいしいと言ってくれるお酒を目指す」を掲げ奮闘し、また、より美味しくなるようにと仕込み水も10mの井戸を更に100mまで掘り下げて、軟水の水に変えています。

東鶴芽吹きうすにごり生』は酒米が「さがの華」と「レイホウ」で、酵母は生成される酸の少ない協会14号を使い、アルコール度数は15%と夏酒の感じでしょうか。日本酒度は-1、酸度は1.5と甘口のお酒に仕上げています。グラスに注ぐと、酒色は濁っており、また果実のような香は香量も多く、口に含むとピリ感は無くてジューシーな甘さと米の旨味が口中に広がり、呑み込むまで続きます。真面目に旨い!。女性に呑んでもらいたい逸品でした。

21時に店を出たのですが「みろく横丁」はビチビチに混んでおり、店からは活気に満ちた声や笑い声が聞こえます。八戸は元気がある事を再確認させられ帰路につきました。♪

(。・_・。)ノ